西岡剛(ロッテ→ツインズ→阪神→BC栃木)の蔑称。
なんJにおいては、キンタマーの派生型として「キンカイー」と表記されることも多い。
経緯
千葉ロッテマリーンズ時代の2010年に首位打者となる活躍を見せ、同年オフには正遊撃手として期待されミネソタ・ツインズに入団した西岡。
翌年オープン戦では3割を超えるアベレージに加えて守備も無難にこなし、ミネソタのファンや地元紙に大きな期待を抱かせた様子をzakzakが「ツインズは金塊を探し当てた」と報じた。
しかしシーズンでは開幕戦で失策、さらに併殺打崩しのスライディングを避けられず左足骨折、復帰後も拙守と凡打を積み重ねるなどチームの期待を完全に裏切る結果となってしまった。
2012年は開幕ロースター漏れ、記者や球団職員からは
「2Aの枠が満員だから3Aなのか?」
「おまえのせいじゃない。契約したスカウトが悪いんだ」
といった辛辣なジョークを飛ばされる。
その後マイナーですら思うような結果を残せず、おまけにひっそり故障してDL入りなど凄まじい勢いで坂を転げ落ちて行く。
8月に昇格し3試合スタメンとして起用されるも12打数無安打3失策*1の惨状で降格。最終的にはメジャー出場の前提となる40人枠からも外れ、自由契約となった。
しかし同年オフには3球団との交渉の末に破格の契約で阪神に入団、別の意味で金塊となった。
発祥の記事
年俸“格安”の西岡「ツインズは金塊を探し当てた」
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110324/bbl1103241224001-n1.htm
ツインズの西岡剛内野手(26)の評価が開幕を目前にして急上昇。「ツインズは金塊を探し当てたかも」の声まで出てきた。
本物の金塊
一方、2012年に東京ヤクルトスワローズ・青木宣親が同じくポスティングシステムでミルウォーキーブルワーズへ入団。
だが西岡の期待外れ具合から日本人プレイヤーの印象が悪くなった事も影響し、青木はポスティングで落札されたのに入団テストを受けさせられたり契約面でも厳しい条件を提示されるなど、屈辱的な扱いを受ける羽目になる。
にも関わらず下馬評を覆す活躍でチームのワイルドカード争いに貢献、現地ファンやチームメイトや監督に認められる活躍から「本物の金塊は青木だった」と評価され、逆に「金塊」は西岡の蔑称として定着してしまった。
MLB1年目の成績比較
選手名 | 試合数 | 安打数 | 本塁打数 | 打点数 | 盗塁数 | 打率 | OPS |
西岡剛 | 68 | 50 | 0 | 19 | 2 | .226 | .527 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
青木宣親 | 151 | 150 | 10 | 50 | 30 | .288 | .787 |
アメリカ旅行
阪神に入団した後2013年4月2日、ホーム開幕戦*2(中日ドラゴンズ戦)にてサヨナラ打を放った西岡はヒーローインタビューで「2年間のアメリカ旅行から帰ってきた西岡です」と自虐的に自己紹介をした。
2018年オフにアメリカのメディアが発表した「MLB30球団最悪のFA選手」という記事のツインズ部門に名を残しており、ヤンキース部門の特別賞に入った井川ともども日本人死刑囚の代表として記憶されているようである。
繰り返される悲劇
2015年オフ、ツインズはKBOで4年連続本塁打・打点の二冠王に輝き実績十分でポスティングシステムを行使したネクセン・ヒーローズ*3の朴炳鎬を4年契約で獲得。迎えた2016年シーズン朴はオープン戦で3本塁打を放ち開幕スタメンの座を掴むと6月までに12本塁打を記録。がその一方で打率は2割を切り三振も多かった*4ため7月に3Aに降格、故障もあって再昇格とはならずにシーズン終了。
翌2017年はスプリングトレーニング前にメジャー40人枠を外され1年間3Aでシーズンを過ごし、オフに朴側から残り2年の契約を破棄、古巣ネクセンに復帰した。