元阪神タイガース→千葉ロッテマリーンズの柴田講平*1のこと。
阪神での同僚・伊藤隼太や比屋根渉(元ヤクルト)と並んで守備・走塁でのやらかし力が高い選手であり、彼の名字と落球した際の「しまったー!」という表情をマッチさせた造語。
また、柴田の「やらかし」そのものを指してこの言葉を使うこともあり、上述の比屋根がさらに目立つまではやらかしの代名詞的存在だった。
現在では同姓のDeNA・柴田竜拓がやらかした際にも使われる。
概要
2011年8月14日の対東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)、9回表の時点で阪神は8-1と大量リード。しかしその裏は福原忍が2点を失い、なおも一死満塁のピンチを迎えた場面で守護神の藤川球児が登板する*2。
宮本慎也から三振を奪い2アウト、続くウラディミール・バレンティンも平凡な飛球に打ち取り試合終了......と思われたが、中堅手の柴田がまさかの落球。しかも2アウトでランナーが全員スタートしていたため走者一掃となり、阪神は一気に2点差にまで詰め寄られてしまう。
しかも次打者川本良平への初球が暴投、捕手の藤井彰人が見失う間にバレンティンが生還して1点差。さらに悪い流れは止まらず、三塁手の新井貴浩までもが失策し川本の出塁を許したことで一発が出ればサヨナラ負けという局面まで追い詰められたが、最後は藤川が武内晋一から三振を奪って何とか逃げ切った*3。
辛うじて勝利を収めたことで柴田は戦犯扱いを免れたが、チームにとって悪い流れを引き寄せた強烈なやらかしのインパクトから、この言葉が作られた。柴田自身も試合終了後は顔面蒼白になりながら藤川へ深々と頭を下げていた。
ちなみに、柴田本人も阪神時代最大の思い出としてこの落球事件をあげている。
まーた柴ったのか
2013年、一軍昇格直後の埼玉西武ライオンズ戦では7回表一死2塁の場面から中前打も、走者の坂克彦が本塁へ突入すると思い込んで二塁へ向かい走塁死。懲罰なのか直後の守備で交代させられた。
また、同年10月4日のヤクルト戦*4にて中堅を守った際、9回裏に川端慎吾の飛球を追って雨に濡れた芝で滑り転倒。右翼手の今成亮太がカバーして事なきを得たが、一歩間違えればサヨナラ負けという事態に阪神ファンは肝を冷やす。
「シーズン中に急遽外野も守ることになった今成*5のカバーに行って、逆に自分がカバーされる事態になる」「過去にドデカいやらかしを見せた神宮で再度やらかす」という、柴田の「やらかし力の高さ」を存分に示す一幕であった。
好調が長続きしないのとやらかし癖が原因となり、レギュラーを掴むどころか高山俊の台頭*6などもあり居場所が無くなった柴田は2016年*7オフに戦力外通告を受ける。その後、トライアウトを経てロッテに入団したものの振るわず2017年オフに二度目の戦力外通告を受け引退した。