北海道日本ハムファイターズから主力選手が移籍すること。特に大谷翔平入団以降の移籍に対して用いられている。
経緯
大谷は高校卒業後に直接メジャー挑戦を表明していたが、2012年ドラフト会議では日本ハムが強行指名。説得の末に入団へこぎ着けた。
その後の過程から「大谷は早い段階でメジャーリーグに挑戦する」と予想されており、また栗山英樹監督が「日本ハム大学」「留年(=まだメジャーに送り出すことはできない)」などの表現を使ったこと、栗山が白鴎大学教授を務めていることなどから「移籍=卒業」の図式が確立されていった。
さらに2016年オフに陽岱鋼が巨人にFA移籍した際には、吉村浩GM(当時)が陽に対して「卒業おめでとう」と声を掛ける。
陽岱鋼、涙のFA宣言「戦力構想に入ってないと感じた」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/08/kiji/K20161108013684430.html
この日、球団との最後の会談を終えた際に吉村GMから「卒業おめでとう」と声を掛けられ、ガッチリと握手を交わした。北海道のファンに愛された男が、第二の人生に向けて歩み出した。(山田 忠範)
日ハムは積極的にトレードを行うチーム方針なことも相まって、なんJ内外で定着していった。
派生型
- 留年
FAしてほしいが日本ハムから離れない選手のこと。
- 退学
実績のないまま移籍した選手、または不良債権認定された後にFA・トレードで移籍した選手のこと。
- 復学
トレードの駒となり移籍した選手が、結果を出せず日ハムに戻ってくること。
余談
2019年11月24日に開催されたファンフェスタは「ファイターズ学園 オープンキャンパス」というテーマで開催された。
2021年5月1日には
- DeNA対ヤクルト戦の勝利投手がエドウィン・エスコバー*1、敗戦投手は高梨裕稔*2。
- オリックス対ソフトバンク戦ではニック・マルティネス*3が移籍後初勝利。敗戦投手は増井浩俊*4。
- パドレス・ダルビッシュ有*5が7回途中まで毎回の12奪三振を奪う好投。7回に満塁のピンチを作って降板した後、後続のティム・ヒルがあわや逆転満塁ホームランという当たりを打たれ敗戦投手になりかけた*6が無事勝利。
- レンジャーズ・有原航平*7が3回途中6失点4被弾KO。
…と各地で日ハム出身の選手が話題になった。上述のように主力選手の放出やトレードを頻繁に行う日ハムだからこそ起こった出来事だろう。
ちなみに当の日ハムは対西武戦で押し出し四球によるシーズン初のサヨナラ勝ち。最後に押し出し四球を選んだ杉谷拳士は打率.000のままヒーローに選ばれインタビューを受けている。