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名将ポイント

Last-modified: 2018-02-18 (日) 12:32:55

「いかに得失点の割に勝敗を良くすることができるか」を評価する監督指標。

名将ポイント=(失点数×失点数×勝利数)÷(得点数×得点数×敗戦数)

通常の監督は名将ポイント1前後であり、この値が大きければ大きいほど名将とされる。


概要 Edit

監督の主な仕事は、

  • 選手のパフォーマンス自体を高めること(疲労具合やメンタル面のマネジメント、選手育成など)
  • パフォーマンスの良い選手を見極めて起用すること(調子の良し悪しを見抜いた起用など)
  • 選手のパフォーマンスと比して、得点を増やし、失点を減らすこと(少ない安打で効率よく点を取るなど)
  • 得失点と比して多くの勝利を挙げること(僅差で競り勝つなど)

の4つに大別することができる。このうち4番目だけに着目したのが名将ポイントである。

 

2015年の阪神タイガースが得失点差マイナスながら一時は首位に立つなど優勝争いをしていることが話題となり、当時の監督・和田豊について「戦力の割に効率よく勝ちを拾っており、名将なのではないか」という声が挙がるようになった。
そこで「得失点の割にたくさん勝つこと」を「名将」の定義としてその度合いを測る指標が考案されたのが始まりである。
なんJだけではなく、セイバーメトリクス系のウェブサイトでもこの年の阪神の現象は話題となり、様々な角度から和田が有能かどうかが分析されることになった。

 

和田が名将ポイントを効率よく貯められたのは、結局のところ、当時の阪神の勝ちパターンリリーフと負けパターンリリーフの能力差があったからである。勝ちパターンは能力が高いため、接戦を制することができる反面、負けパターンに関しては非常に安定感を欠き、火に油を注ぐこと*1が多かったため、結果的に得失点差のマイナスが増えてしまったのである。有能なリリーフ投手をちゃんと勝ちパターンに配置すること自体はあたりまえなようでできていない監督も多く、その点に関してだけ言えば有能と言えなくもない。

 

しかし、実際のところ、上述したように得失点差自体を改善することも監督の仕事であるから、名将ポイントだけで本当の監督の評価は定まらず、半分はネタとして使われる言葉である*2

特に、得失点と勝敗だけに着目した場合、「僅差で勝利して、大量点差で負けるのが名将である」ということになり、阪神が大量失点で敗北するたびに「和田がまた名将ポイントを貯めてる」などと揶揄されることになった。


計算式 Edit

当初は、勝率=(勝利数÷(勝利数+敗戦数))の計算を得失点にも当てはめたものを勝率と比較するという趣旨で

(勝利数÷(勝利数+敗戦数))÷(得点数÷(得点数+失点数))
=勝率÷(得点数÷(得点数+失点数))

などの計算式が考案されたが、「通常の監督ならば得失点が勝敗に比例することを前提にしているがこれは事実に反する」という欠陥があった。実際にセイバーメトリクスでは、勝利数と敗戦数の比率は、得点数と失点数の2乗の比率に比例する(いわゆる「ピタゴラス勝率」)という定説がある*3。つまり、勝敗と得失点とを比較する場合、得失点の方を2乗すると実態に合うというわけである。そこで、このピタゴラス勝率からどれだけ乖離したかを監督の評価とする計算式

(勝利数÷(勝利数+敗戦数))÷(得点数×得点数÷(得点数×得点数+失点数×失点数))

さらにこれを計算しやすくするために改変した

名将ポイント=(失点数×失点数×勝利数)÷(得点数×得点数×敗戦数)

が考案された。


余談 Edit

和田は微妙な得失点にもかかわらずAクラスを保ち、高い名将ポイントを残したが、中村勝広GMの急逝で後ろ盾を無くしこの年で実質解任された。どうやら名将ポイントは球団フロントの評価にはそこまで好印象を与えられなかったようだ。
一方、広島東洋カープの緒方孝市監督は、得失点差プラス30以上もありながらBクラスに転落し、極めて低い名将ポイントとなり、世紀の愚将扱いされることになった。しかし、2016年、2017年には(単純に戦力が圧倒的だっただけという側面もあるものの)セ・リーグ連覇を果たし、評価を覆した。なお短期決戦では(以下略)


関連項目 Edit



Tag: 阪神 なんJ






*1 2015年8月20日の対巨人戦における1イニング12失点が代表的。能見篤史が5回で崩れ、続く歳内宏明と山本翔也が打ち込まれた。
*2 例えば、和田については「和田の選手育成能力が低いがためにパフォーマンスの高い選手が足りず、得点が少なく失点が多くなっているだけである。和田の能力が高ければ得失点差を大幅にプラスにしてもっと勝利を挙げていたはずだから、和田は名将とは言えない」などと批判される。
*3 現在では厳密には2乗ではないとの研究結果もあるが、約2乗であることには変わりがない。