夕刊フジ

Last-modified: 2023-08-29 (火) 10:19:28

日刊ゲンダイと双璧を成す、所謂論ずるに値しないタブロイド紙。なんJをソースに記事を書く、数ある論値紙の中でも一線を画す論値紙である。

特徴

1969年創刊の日本初の駅売りタブロイド紙且つ、日本唯一、全国紙を発行元(フジと名が付いている通り、産業経済新聞社(通称:産経新聞社)が発行元)としているタブロイド紙。
日刊ゲンダイの「喋る机」スタイルに対抗して、「ソースは2ちゃんねる」を体現した斜め上の報道スタイルで「MLB経済効果ランキング16打席14四死球」と、2度に渡ってなんJネタスレ・ネタコピペに釣られたことでも有名である*1

健康志向の医療情報に力を入れているとされているが、基本的には夕刊タブロイド紙のお約束的に、下ネタを中心とした低俗な記事が並ぶ。野球記事に関しては、運動記者クラブに加盟(日刊ゲンダイは雑誌扱いで非加盟)。
スポーツ関係の記事については江尻良文の酷さがとにかくネタになっていたが、江尻以外にも野球担当の宮脇広久や笹森倫に山戸英州、サッカーや相撲担当の久保武司など無能揃いである。ゲンダイ同様、こちらも巨人への批判記事が多いが言いがかりに近いものが多数を占める。中でも笹森は巨人・高橋由伸元監督に出禁にされ*2、彼が解任された際には嫌味たっぷりの負け惜しみ記事を記すなど取材態度にも問題があるようである。
加えてTwitter担当者が他の雑誌や新聞と比べても群を抜いて嫌味っぽく、2020年にロッテでクラスターが発生した際に陽性判定者を複数人当てた際には「我々をマスゴミ呼ばわりしてきた奴らの鼻を明かしてやった」という旨のツイートをして大はしゃぎしたため野球ファンに痛烈なカウンターを被弾。さらにその後、同案件で浮上した岩下大輝(ロッテ)の会食疑惑に関する投稿も自分達の記者の優秀さを惜しげもなく自慢するもので野球ファンたちを唖然とさせた。

ここ最近では、2017年に勃発した元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行騒動が発端となった貴乃花親方を巡る一連の騒動では、相撲記者倶楽部に加盟が認められていない日刊ゲンダイ*3とは対照的に、世論から支持の高い貴乃花寄りのスタンス。支援者のインタビュー記事などを載せる一方で八角親方ら執行部叩きに余念がなかった。貴乃花親方の理事選落選や一門の瓦解を想定もしていない記事を連発し結果はことごとく真逆になったことから改めてフジ(というか当時の相撲ライターだった久保)の無能ぶりを証明する結果になった。なお久保がライターを外れてからは、2019年に付き人への暴行で引退に追い込まれた貴ノ富士*4の行状の酷さもあり元師匠の貴乃花に対しても批判する*5という記事が増えた。

江尻が亡くなった2021年もアンチ阪神の巨人贔屓ライターとして知られる山戸*6がジェフリー・マルテ(阪神)の決めポーズ「ラパンパラ」について、ソフトバンクと巨人をダシにして私情丸出しの批判記事を書き総叩きにされた*7。さらに9月には、8月に亡くなった中日・木下雄介の追悼試合に絡み、約2ヶ月間実戦出場のなかった中日・滝野要について「規約違反があり謹慎中」と報じたが、直後に中日球団から故障で戦列を離れ自主練習中であることが発表されると当該部分を削除の上で再び批判を浴び、最終的には当該記事の末尾にお詫びを入れる事態に発展した。
ちなみに同じ産経系列だがサンケイスポーツとは記事によって論調が異なること(例:西勇輝の阪神移籍時の報道)がある。

一応、東京スポーツや日刊ゲンダイ同様に競馬に関しては、毎年3月頭に中山競馬場で開催される中央競馬の「夕刊フジ賞 オーシャンステークス」*8*9(重賞GIII格)の冠スポンサーを務めており、同じフジサンケイグループの競馬エイトやサンスポと繋がりがあり、夕刊フジがリストラを敢行した際にも競馬関係の記者は温存したと噂されているなど重点分野である。しかし馬券の回収率で劣るばかりか、競馬絡みのトラブルも多いフジサンケイグループ*10に漏れず、夕刊フジの電子版にあたるzakzakが、2021年牝馬クラシック戦線の有力馬であるサトノレイナスのダービー挑戦を2007年の牝馬クラシック戦線になぞらえる記事を掲載した際、「ダイワスカーレットもライバル*11不在のオークス(優駿牝馬)を危なげなく制した*12」という基本的な間違いが一時掲載されネットから失笑を買うことになった。

尚、政治信条が真逆の朝日新聞を敵視している為か、そこの冠スポンサーであるセントライト記念*13や朝日杯フューチュリティステークスに対するモチベーションは低いらしい。

 


関連項目


*1 なお、当の夕刊フジは2006年9月22日付けで「2ちゃんねるの『ひろゆき』失踪…掲示板閉鎖も」と言う記事を書き立てて2ちゃんねるに喧嘩を売っており、翌年1月には、当のひろゆきから狼少年の寓話呼ばわりされたのをきっかけとしてディス合戦の全面戦争に発展した事もあり、喧嘩を売っておきながらソースは2ちゃんねると言うシュールさから失笑を買った。
*2 出禁を言い渡されても全く従わず突撃取材を敢行したこともある。
*3 結果的に記事は正しかったが、サイゾー系列のリテラにさえゲンダイの相撲記事は貴乃花憎しの感情がむき出しになっていると言われている。
*4 引退後、スダリオ剛の名前で総合格闘技に転向。
*5 さらに2021年7月には貴ノ富士の双子の弟・貴源治が大麻使用について虚偽報告をしたため、芝田山親方(元横綱・大乃国)が激怒し解雇される大不祥事をやらかした。
*6 マルテの件で「チー牛山戸」の蔑称が付いた。
*7 熱男パフォーマンスやってる球団がそんなこと言うわけないだろ」、「巨人もポーズやってるだろ」など
*8 同じくサラブレッド系4歳以上の古馬が出走条件で、3月下旬に行われるG1の「高松宮記念」の前哨戦として知られる。
*9 ちなみに日刊ゲンダイは日本新聞協会からの加盟を拒否された事もあり、夕刊フジや東京スポーツと異なり冠競走は中央競馬には存在しない。地方競馬には冠競走は存在する。
*10 サンスポによる1991年のエリザベス女王杯におけるサンエイサンキュー事件、フジテレビによる2014年の優駿牝馬における史上最低の競馬中継と称されるハープスター(そもそもこの年の優駿牝馬はレッドリヴェールが東京優駿に出走したものの、他の有力馬も順調であり、勝ち馬のヌーヴォレコルトが逆転候補筆頭扱いされていた。)事件など。
*11 日本ダービーに出走し牝馬として64年ぶりに制したウオッカのこと。
*12 2007年のオークス馬はローブデコルテであり、ダイワスカーレットは開催4日前に感冒(発熱)によりそもそもオークスに出走してすらしていない。おそらく(ウオッカが当日に軽度の右関節跛行で出走を取り消しダイワスカーレットが勝ち鞍となった)同年のエリザベス女王杯と勘違いした可能性もある。
*13 3歳牡馬クラシックの最終関門、菊花賞のトライアルレース。かつてはラジオ日本が寄贈する競走であったが、2014年から朝日新聞が寄贈している。ちなみに菊花賞の正賞は朝日新聞社賞である。