9勝3敗宣言

Last-modified: 2023-08-05 (土) 15:12:47

元阪神タイガース・和田豊の阪神監督時代における発言。

【目次】


概要

2012年の阪神は序盤こそそこそこの成績を収めていたものの、夏が近づくと例年のごとく負けが増え始め、7月に突入する頃には松山の悲劇を含む3連敗で5位に転落、借金6と低迷。この事態を重く見た和田監督は、チームを鼓舞するために選手・コーチの前で、

オールスターゲームまでの12試合を9勝3敗で切り抜け、借金を返す

と宣言したのである。


記事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120706-00000018-dal-base(リンク切れ)


 阪神の和田豊監督(49)は5日、松山・坊っちゃんスタジアムでの全体練習前に、選手、コーチ、スタッフら1軍に帯同する全メンバーを集め、グラウンドで緊急ミーティングを行った。借金6の5位に低迷する苦境を打破すべく、6分間に及ぶ熱弁でナインを鼓舞。首位巨人との3連戦を前に、ゲーム差は「10」と開いたが、開幕前に掲げた優勝の目標を下方修正せず、球宴までに借金を完済し、後半戦に優勝戦線に躍り出ると宣言した。

 小雨が降る外野の芝で、猛虎が反撃の雄たけびを上げた。円陣の輪の中心に、右手にノックバットを持った和田監督が立った。

 「残り12試合で9勝3敗、開き直って借金を全部返すつもりで頑張ろう。俺はオールスターまでに借金を返すと思っていく。現状で目標の修正など一切考えていない。開幕前の目標を下げたりはしない。大した補強もしていないけど、俺はこのチームで勝ちたい、このメンバーで勝負したい。みんなのことを信じているし絶対に盛り返せる」


結果

上記宣言後の初戦である7月6日にさっそく黒星を喫するとそのまま3連敗で早くも後が無くなり、10日には勝って辛うじて望みをつないだものの続く11日に敗れたことで、1勝4敗であっさり達成失敗となった。そして終わってみれば3勝(7敗1分)しか挙げられない体たらく。宣言の勇ましさとはまるで正反対の悲惨な結果を受け、案の定なんJではこの発言を嘲笑する流れとなった。
しかも、当初の目標であった9勝目に到達したのは発言から1ヶ月半近く経ち、オールスターもとっくに過ぎた8月17日*1という惨状からか、なんJでは阪神が負けそうになる、または負ける度に上記の記事を貼り付けたスレが建てられ「もう許してやれよ」(あるいは「絶対に許さない」)状態となった。

結局この2012年は、最終的に借金は20*2にまで膨れ上がり、5位で終わっている*3


【参考】オールスター前までの7月セの勝敗

1日3日4日5日6日7日8日10日11日12日13日14日15日16日17日18日6~18日の勝敗数
巨人中止822
中日中止651
広島中止830
ヤクルト中止中止中止571
阪神中止371
DeNA中止471


関連項目


*1 32試合で9勝20敗3分。
*2 ちなみに最下位に終わった2018年は借金17であり、それよりも酷い。
*3 優勝した巨人とは31.5ゲーム差、最下位DeNAとは9.5ゲーム差。