優艶皇子

セシリー：
……………あなた…なかなか良い素材ね。
ユーノ：
…え？な、なに？なんでそんな目でボクを見るの？
まさか君もボクを女の子みたいに扱うつもりじゃ…。
いっとくけど！ボクは女の子じゃないからねっ！れっきとした…
セシリー：
いやいや！そこまで言う必要はないわ！
ちゃんとわかってるからっ！
……それにしてもボク、ね…これはまさに…
ユーノ：
……うわっ…なんだかぞわっときたっ！
わ、悪いけどボクもういくね！何だか嫌な予感がするんだ。
ごめんねっ！
セシリー：
あっ！美しい少年！待ってよぉ～！
別に私、怪しいものじゃないわよ？ほらほら、どうみても
ちゃんとした聖職者でしょ？
ユーノ：
…………身分は関係ないよ。
身分って自分を証明するものじゃないからね。
セシリー：
………じ、地雷踏んじゃったかな…
ま、まあいいでしょ、とりあえず神の名の元に、君には
この服を着てもらいた…
ユーノ：
……！！
じ、じゃボクはこの辺で！もう逢う事はないかもだけど
さようならっ！
管理官：
……なに……今のやり取りは？

ギルス：
……お？どうした？俺様に用でもあるのか？
困ってるなら助けてやるぞ？
セシリー：
……なんて素敵な……これほど分かりやすい俺様キャラが
こんな近くにいたなんて…
セシリー：
…こほん、ちょっとお願いがあるのだけど…。
そこの皇子の顎をくいっとあげて、「お前は俺様のものだ。
俺様以外をその瞳に入れるんじゃねえ」って言ってもらえない？
ユーノ：
！！！！！！！
や、やめてよ！なんでそんなこと！ボクは男なんだよっ？
そんな…男になんて興味ないよっ！！
ギルス：
よくわかんねぇけど、そんなことして欲しいのか？
まぁ頼まれたからにはしょうがねぇな！
おいお前、そういうわけだからちょっと動くな。
ギルス：
…お前は俺様のもんだ…俺様以外、その瞳に映すんじゃねえぞ。
わかったな？
セシリー：
…な……な………なんたる破壊力……ブハッ…
ユーノ：
……あっ……え……？…………は………い………？
………………って何するのさっ！
き、きき、気持ち悪いことするなっ！
セシリー：
…この皇子様……予想以上のようね……
しばらくこの子で遊べ…こほん、楽しめ……こほんこほん、
…………神よ、この出会いに感謝するわよ！