狩猟を補助するアイテムの一つ。
アイコンは素材玉と同じマークで、色は灰色。
目次
概要
- 鳴き袋と爆薬を調合して作られた手投げ玉。
投げると空中で破裂し、その瞬間強烈な高周波を周囲に叩きつける。
これによってモンスターの聴覚を強く刺激し、その動きを制限することを目的とした道具。
聴覚が鋭敏なモンスターであるほどその効果は高く、モンスターによっては一時的に失神することもある。
ただし、イャンクックやガノトトスやナルガクルガのように一定の効果が見られた後に怒り状態になったり、
ディアブロス、ナルガクルガ、チャナガブル、アグナコトル等のように、
特定の状況でなければ効果が無かったりする場合もあり、こちらが絶対的に有利になるとは限らない。
また、怒り状態では効かないことが多い。
- 効果の判定はモンスター毎に設定された特定の部位でのみ受ける。
例を挙げるとディアブロスは胴付近の部位、ガノトトスは翼付近の部位で受ける。
もし音の効果範囲に上記のような特定の部位が入らなければ、タイミングは完璧でも失敗になってしまう。
なお、これは音爆弾以外の爆発物や大型モンスターの咆哮による轟音にも言えることであり、
徹甲榴弾や大タル爆弾などを音爆弾の代用として使うことも不可能ではない。
しかし、音爆弾と比べると有効範囲が狭く、確実な手段ではない。
咆哮に関してはプレイヤーが能動的に用いることはできないため戦略として取り入れるのは現実的ではない。
- シリーズによっては微弱ながらダメージを与える効果もある。
ディアブロスやガノトトスなど音爆弾が効くモンスターにこれで止めを刺してしまうときがある。
特に水中のガノトトスだと珍しい光景を見られたのにもかかわらず、
とても残念な気分になってしまう(水死して剥ぎ取れなくなってしまうため)。- MHFでは金銀魚竜へのトドメやG級オオナズチのギミック解除に音爆弾が使えるが、
厳密にはこの微弱ダメージを与える効果がギミックに作用しているようだ。
仮死状態でピチピチ跳ねている時に投げると一瞬で息絶えるためシュール
G級オオナズチの大技対策としてはかなり有効なので、可能な限り持ち込みたい。
- MHFでは金銀魚竜へのトドメやG級オオナズチのギミック解除に音爆弾が使えるが、
- 様々なモンスターに有効なので需要は高いが、入手が面倒で不足しやすい。
曲者なのは鳴き袋であり、基本的には一部の鳥竜種モンスターからしか手に入らない。
幸い序盤で狩れるようなモンスターなので入手そのものは容易なのだが、
需要に対して明らかに数が足りないという事態はしばしば起こる。
これが入手しやすい作品では音爆弾の調達に困りにくいともいえるだろう。
MH3~MH3G
- MH3までは支給品で手に入ることが多かったため、これを利用して集めるプレイヤーが多かった。
- MHP3からは支給専用音爆弾が登場し、以前のように持ち帰ることができなくなってしまった。
その代わりに、調合素材である鳴き袋がドスジャギィの剥ぎ取りでも入手できるようになったり、
モンニャン隊を孤島に送り出せばそれなりに取ってくるようになったが、
他の爆弾系アイテムに比べて不足しがちなのは否めない。
MH4
- MH4では有効な相手こそ多いものの、
無くてもさして困らない相手ばかりなので使用されることはほとんど無い。
入手に関しては鳴き袋がイャンクックやドスランポスなど鳥竜種のギルドクエストの報酬で容易に手に入る上に
マカ錬金で増やすこともできるため非常に入手しやすくなっている。
また高レベルギルドクエストではBC内で支給品専用音爆弾が拾えるが、
効く相手がクック(亜種含む)のみなのでほとんど使い道が無い。
そのため爆弾や閃光玉を期待しこれを拾ったハンターが、
意味も無くBC内で音爆弾を投げる様子が度々目撃される。ガサゴソ…テケテテン シュッ キイイィィィン
MH4G
- MH4Gではモノブロス・ディアブロスの復活など、必要とされるシーンが更に増えた。
また旧砂漠で隕石を運ぶ人々は、ガレオスやガブラスを片付けるのに利用しているらしい。
また今作の高レベルギルドクエストではBC採取で音爆弾が出る確率が下がっている。
MHX(X)
- MHXでは音爆弾が有効なモンスターが復活したこともあり、さらに需要は高まった。
特に地中や水中に潜行しているところを引きずり出せるガノトトスやアグナコトルがいるのも大きい。- 過去作では音爆弾が効かなかったヴォルガノスにも有効になった。
新モーションの、地中潜行から飛び出してブレスを放ったあとの地中から顔を出しているタイミングで有効。
今作では溶岩を泳ぐのはエリアチェンジの時しかなくなった代わりにたびたびこの行動をしており、
確実に叩き出してダウンを奪うことができるこの行動は、
攻撃チャンスを増やして狩猟時間を短くするのにかなり役立つ。
ついでに落とし物も落とすが、拾うのは部屋の空気を読んでからにしよう。 - なんと非怒り時、かつ、竜骨纏い状態のオストガロアの双頭(触手)にも
「音爆弾の効果によって竜骨が剥がれ落ちる+微ダメージ」と言う効果が発揮される。
支給品の中には捕獲用麻酔玉と一緒に、こっそり支給用音爆弾も混じっているので確認してみると良い。
なお、本体では無く双頭が音爆弾の効果範囲内に居ないと効果を発揮しない点に注意。
- 過去作では音爆弾が効かなかったヴォルガノスにも有効になった。
- 素材となる鳴き袋と爆薬は、どちらも龍歴院ポイントで購入可能なため入手はしやすくなっている。
ただし交換に出てくるのはある程度ストーリーを進めなければいけないので、
それまでに必要な場合は別途入手を試みる必要はあろう。
MHWorld
- MHWorldでは、スリンガーを用いて射出するスリンガー音爆弾として登場。
所持数上限も3個に減ってしまったが、
代わりにディアブロスに対しては怒り状態でも効果があるようになるなどの変更が入った。
また鳴き袋のみで調合可能なので爆薬は必要なくなった。
ヴォルガノスにも引き続き有効だが、効くタイミングは「地中に体全体が完全に潜っている時」に変更された。
代わりにと言うのか、「潜っているが背中が出ている時」はWorld新要素であるスリンガーにて、
スリンガー爆発弾を当てると小ダウンを取れるように。
他、新モンスターのジュラトドスにも音爆弾は有効だが、
わざわざ使うまでもない相手なので持ち込むハンターはほぼ皆無か。- また、今作は鳴き袋の調達手段に乏しく、ノイオスからの剥ぎ取りでしか入手できない。
一応、交易で直接音爆弾を入手できるが、
むしろこちらでしか入手したことがないというハンターも少なくないのではないだろうか。 - 余談だが、炸裂時の音が従来の「キィィン」という耳に刺さるような高音から、
「ジャラリン」という感じの鉄琴をかき鳴らしたような音に変わり、若干マイルドになっている。
また、説明文も今までは「快音」と表記されていたが、「不快音」に変わっている。
- また、今作は鳴き袋の調達手段に乏しく、ノイオスからの剥ぎ取りでしか入手できない。
MHW:I
- 続編であるMHW:Iにて新モンスターのブラントドスに対して有効となり、効く相手が増えた。
加えてマスターランクのディアブロスは
潜る頻度が凄まじく高くなっており、音爆弾が無いとまともな戦いにならなくなってしまったため、
ディアブロスに対する需要は爆上がりすることとなった。 - 一方、MHW:Iで復活したナルガクルガに関しては、音爆弾でダウンするタイミングが著しく限定され、
あまり有効でなくなっている。 - 音爆弾単体であれば錬金で大量調達してしまうのが手っ取り早いが、
調合分を含めてもっと持ち込みたい場合は、
オトモダチ探検隊を大蟻塚の荒地のノイオスがいるルートに派遣しておくのが楽。
MHRise
- MHRiseでも続投。スリンガーが無いため、MHXX以前のように手投げ式に戻っている。
鳴き袋のみで調合できるのはMHWorldと同様だが、最大所持数は5個になった。
今作では序盤から交易でポイントと交換できるうえ、
音爆弾が効果を発揮するモンスターが相手のクエストでは大体支給品ボックスに入っているため、
気軽に使用できるようになった。
ただし、ディアブロスに対しては怒り状態には効かない仕様に戻ったため注意しよう。
MHF
- MHFではMHF-Gに移行するにあたって仕様変更があり、
音爆弾の効果範囲内の、雪だるまや睡眠、気絶などの状態異常を回復できるようになった。
MHFにはアイテムの「解氷剤」が存在せず、また、膝崩れやられの無効化方法も無いため、
この仕様変更により音爆弾をクエストへ持っていく人は増えた(特に雪だるま対策)。
MHST
- MHSTにも登場するが、ゲームジャンルの違い故に効果がやや変更され、
相手モンスター1体を確率でダウン状態にするという内容になった。
大抵の場合は確率発動であるためやや使いにくいが、
イャンクックやケチャワチャ、ドスガレオスなどの音に弱いモンスターが相手であれば確実に効果が出る。
また、ストーリー中の一部のボス個体が繰り出す「溜めスティンガー」という技で地中に潜られた場合は、
音爆弾を使って引きずり出したうえで3ターンもダウンを奪えるため、ぜひ活用したいところ。
MHST2
- 続編であるMHST2にも勿論続発。
ディアブロス種やモノブロス種は「グラウンドダイブ」で地中に潜り、
攻撃を全て無効化する上に極めて威力の高い攻撃を連発するようになる。
その行動ルーチンを音爆弾を使用することでスタンさせたうえで潰すことができる。
ストーリー中にも音爆弾を使えというチュートリアルが入るのでそれなりに存在感のあるアイテムである。
- 勿論ダイミョウザザミのガード中など、音爆弾が有効なモンスターにもしっかり通る。
類似アイテム・システム等
狩猟笛の旋律
- MHP2Gからは、狩猟笛の旋律効果に「高周波」(MHP3からは「高周波発生」)が追加され、
音爆弾の代わりに使えるようになった。
MHP2G~MHW:Iでは共通して黄音符3つで発動する。
しかし、演奏開始から効果が現れるまでタイムラグがあるため、
音爆弾の方が使いやすい場合が多い。
ガブラス相手なら常に効果を発揮できるので、音爆弾を温存したい時には黄音符を持った狩猟笛を担いでみよう。- MHXXでは攻撃に演奏を混ぜやすいブレイヴスタイルや、
回避として演奏を利用できるようになる狩技アニマートハイの登場によって、
重音色を利用しながら合間合間に使うことで音爆弾効果で怯ませつつ戦うということができるようになった。
- MHXXでは攻撃に演奏を混ぜやすいブレイヴスタイルや、
- MHRiseでは「高周衝撃波」と再び名を変え、音爆弾効果に加えて肉質無視ダメージまで付与されるようになった。
本作では旋律や演奏関係のシステムが大きく変更されたことによって
従来よりも少ない隙で素早く旋律を発動させることが可能となったため、
「戦いながら音爆弾」が容易に実践できるように改善された。- なお、追加されたダメージ判定は武器本体の攻撃に比べれば威力が低いものの、火力補助としては十分な部類。
これに目を付けた狩猟笛使いは、本来音爆弾が効かないモンスターにさえも高周衝撃波が吹ける笛を担いで行き、
演奏を繰り返して衝撃波によるダメージで押しまくるという音爆弾効果などそっちのけな運用法を編み出している。
- なお、追加されたダメージ判定は武器本体の攻撃に比べれば威力が低いものの、火力補助としては十分な部類。
- MHFでは、高周波の旋律が無い代わりに「音爆演奏」というアクションで音爆弾と同様の効果を発することができる。
抜刀中にキックのボタンを押すだけでよく、武器をしまって音爆弾を投げる必要性がない。
メインシリーズの高周波と比べると、旋律を揃える必要がなくタイミングを計りやすいメリットがあるが、
使用する度に斬れ味10消費というデメリットを持つ。
容易に心眼を付与出来る狩猟笛ではあるが、
斬れ味は与えるダメージにも直結するため景気良く放っていけるものでは無い。
また、スキル系統「喝」の効果をこの音爆演奏で味方に与えることもできる。
しかし嵐ノ型では音爆演奏を使うことができない(極ノ型では共存可能)。
れうすのお面
- MH3Gに登場。
このお面を装備したチャチャンバにサインを出すと、その場で音爆弾の効果を発揮する。
音爆弾の節約ができるが、発動までに時間がかかるため扱いにはある程度の読みが必要。
超音波笛の技
- シリーズによるがオトモアイルーまたはニャンターのみ使用可能。
効果範囲内に大型モンスターが存在した場合、音爆弾と同等の音響効果を与える。
上記『れうすのお面』に近いが、オトモアイルーの場合には能動的に発動させるのは不可能となる。
プレイヤーがニャンターの場合には、サポートゲージ消費と引き換えに随時の発動ができる。
ただし、角笛演奏アクションが数秒ほど入るためタイミングを計るのが難しく、
大抵は演奏している間にモンスターに急襲されるため、使いこなすのは難しい。- 本来の効果は「エリア内に存在する小型モンスターを強制的に退散させる」ための物であり、
類似システムとは言え、音爆弾とは根本的に使い道が異なる点は留意しておきたい。
- 本来の効果は「エリア内に存在する小型モンスターを強制的に退散させる」ための物であり、
レンキン音波爆弾
- レンキンスタイル選択時に、レンキンゲージ消費2で1個生成可能。
小型モンスターの苦手な音と共に高周波を放つ人形を射出。人形はとある彩鳥に似ている。
オトモのサポート行動の「超音波笛の技」と同じ効果である。
アイテム名に反して爆弾についての言及はなく、人形としか書いてない。- レンキン音波爆弾を運んでいる最中に、クルペッコの鳴き声のような音を発し続ける。
最大所持数は3個。
- レンキン音波爆弾を運んでいる最中に、クルペッコの鳴き声のような音を発し続ける。
- 音爆弾と違い投げるわけではなく、レンキン音波爆弾を使用するとマカ錬金タルを抱え、
一定時間の経過で、音波爆弾を発射する。
発射するまではアイテム錬金時と同様、タルを抱えたまま移動やダッシュが可能。
小型モンスターに対しては、音波爆弾が炸裂しさえすればエリアのどこにいようと追い払えるが、
大型モンスターの場合は、範囲内にいないと音爆弾効果が発揮されないので、
移動で炸裂させる位置を調節する必要があるだろう。
ただし、発射する前にモンスターの攻撃を受けると、レンキン音波爆弾は不発となり無くなってしまう。
ノイオス
- MHWorldに登場する小型モンスター。
スリンガー等で刺激を与えると爆音を発し、音爆弾の代用となる。
地中用音爆弾
- MHFの大討伐にのみ存在していたアイテム。
- フェーズ4から6にかけて購入することができ、ラヴィエンテが地中に潜った際に使用すると、
爆音に驚いたラヴィエンテは頭部を地面に現して気絶する。
特にフェーズ4は開幕行動が地中からなので、是非ともこれを使用したい。
余談
- ロックラックの広場にいる「親切な街人」は寝相の悪い夫を起こすためにこれを用いたようである。
結果はというと…あまりの音にビックリして目を覚ますどころか口から泡を吹いて倒れてしまい、
半日間気絶してしまった模様。
- ゲーム中ではどこで何度炸裂させてもハンターに影響が及ぶ事は無いが、
ノベル版では(音爆弾の効果を知らなかった)ハンターが別のハンターが使用した音爆弾によって耳鳴りを起こし、
一時的に聴覚を失ってしまう描写がある。
あらかじめ「音爆弾を使う」という心構えがあるから大丈夫なだけで、
不意に炸裂すればハンターと言えど平然としていられないのかもしれない。
それなら上記の男性が気絶してしまったのもある意味仕方ないと言えよう。
ちなみにその音圧は炸裂した砂漠の地面に波紋が残るほど強烈であるらしい。
- ちなみに、現実世界でも
「超音速の衝撃波ではなく、亜音速の音波による強烈な轟音を出す爆弾」は存在しており、
有名なものでは武装犯立てこもり等に対して機動隊や軍が使う非致死性武器である
炸裂時に轟音と閃光を放つ特殊手榴弾「スタングレネード」というものがある。
このスタングレネードの破裂音はすさまじく、不意打ちでその轟音を聞いてしまうと
音で聴覚を奪われるどころかショックで一時的な放心状態となってしまい無力化され、
非致死性武器とされながら場合によっては轟音で発作を起こしてショック死する人が出るほどだとされる。
これを踏まえると上記の男性は気絶だけで済んで幸いだったと言えるかもしれない。- モンハンシリーズとコラボしていたMGSPWにもスタングレネードが登場していた。
こちらは爆発の轟音よりも閃光を使って敵兵を無力化させる非殺傷兵器となっており、
どちらかと言えば音爆弾と言うよりは閃光玉の方に近い扱いがされていた。
当然ながら同作に出張したリオレウスなどにも効果は絶大であり、非常に重宝された。
- モンハンシリーズとコラボしていたMGSPWにもスタングレネードが登場していた。
関連項目
アイテム/爆弾
アイテム/素材玉
アイテム/閃光玉 - こちらは光バージョン
アイテム/消散剤 - MHFの音爆弾と用途が近い、メインシリーズの回復アイテム