何の変哲も無い、ただの石ころ。
鉱石を採掘したり適当な所を漁ったりすると、頻繁に手に入るアイテム。
目次
概要
- 石ころ。それ以上でも以下でもない。
MH~MHXX、MHF
- 単体での使用法は投げるのみ。最大ストック数は99個。
かなり緩やかな放物線を描いて飛び、当たったモンスターに極小のダメージを与える。
肉質を無視したダメージを当てられるが、固定で1ダメージなので本当に微々たるものであり、
このアイテムだけで大型モンスターを討伐するのは非常に難しい。
ただし中には石ころで老山龍やら蛇王龍やらを討伐する猛者もいる…らしい
一応、有益な点を挙げるとすれば、
剣士が遊泳中のガノトトス(MH3G以外)やヴォルガノスにも当てられる数少ない攻撃手段であるくらいか。
MHP2G以前ならペイントボールでも1ダメージ与えられるため、そっちでもいいが。
また、たまに爆弾の起爆に使うプレイヤーも存在する。
- 意外な利用方法としては、
ぶつけると肉質無視で1ダメージという性質を利用して、新作で攻撃のモーション値などを測るために
草食竜にその攻撃を一撃当てた後に延々と石ころをぶつけて何発で倒せたかをカウントすることで、
ダメージ量を逆算するという検証法に使われる。
実験対象にはたまったものではないが。
スキル「連撃の心得」の対象なのでまず石ころを投げつけて会心率を上げた状態で武器による攻撃を入れる、
という使い方も無くはない。
- これでもれっきとした調合用の素材であり、特に素材玉の調合に使われる。
素材玉は非常に消費が激しいアイテムの一つであるため、それを作るための石ころも必然的に需要が高い。
時には鉱石より重要になり、ストックが不足すると、
わざわざ石ころを確保するためだけに素材ツアーや下位クエストに出向くハンターも少なくない。
- 素材を入れたマカ漬けの壷を地面に埋め、およそ30分間放置し続けると茶色の煙が沸き立つ。
この段階になってからマカ漬けの壷を掘り出すと、大概のアイテムはなぜか石ころになってしまう。
上記の通り、石ころ自体は決して無価値なアイテムではないが、
アイテム一つと30分もの時間を消費して手に入るのが石ころ一つというのはあまりに割に合わない。
適度なタイミングで、忘れることなく掘り出そう。
なお、熟成キノコやフルフルベビーなど、30分以上漬け込んでも石ころにならないアイテムも僅かに存在する。
- MH3(G)では鉄鉱石で素材玉が1~2個作れるため少し需要が減った…と思いきや、
そちらは素材として一部の武具に大量に使用。ある武器ではなんと99個も使う。
一方で石ころは、あまり素材として使用されることはない上に入手もしやすく、
更にMH3では交換屋で大量に交換できるので、未だに鉄鉱石並みかそれ以上に需要が高い。
もっとも、素材玉を行商から直接購入できるシリーズではさして困ることではないが。- ちなみに、MHP3では行商人から素材玉1個を150zで買える。
この計算でいくと、ネンチャク草と石ころから素材玉を2個作成でき、ネンチャク草が定価24zのため、
石ころ1個は276z相当と言う事になる。
ただの石ころが大タル爆弾より高価、と考えると、微妙な気分になる。- 調合した際の手数料とも考えられるが、当然大タル爆弾だって爆薬と大タルを調合して作っているのだから
手数料説だとしても大タル爆弾を作る際の手数料より素材玉を作る際の手数料の方が高いことになる。
危険な爆発物よりも石ころと草をくっつけただけの物の方が高いとは一体?
- 調合した際の手数料とも考えられるが、当然大タル爆弾だって爆薬と大タルを調合して作っているのだから
- ちなみに、MHP3では行商人から素材玉1個を150zで買える。
- MH4では素材玉の店売りがなくなってしまい、村で鉱石を取れる施設もなくなったため、
素材玉作りに必要となる石ころの価値が急上昇。ハンターは問屋から石ころを買い漁ることとなった。
(一部アイテムを増やした時も貰えるが、結局これも問屋にポイントを払うこととなる)。
- MHXでは交易によるアイテム増加の際に「おまけ枠」として手に入る。
ネンチャク草を増加させる際のおまけ枠が石ころなので一緒に手に入れ易く、
素材玉を容易に量産できることとなった。- もっともMHXでは素材玉を龍歴院ポイントで買うこともできるので、そちらで済ませるハンターも少なくない。
どちらも併用すれば、素材玉不足に悩まされることは大幅に減るだろう。 - 単価で考えるなら交易の方が手間と時間はかかる分安く抑えることが出来る。
交易限定のアイテムも狙えるので支給品を狩猟の計画に入れやすい序盤はこちらの方が便利な場合も多い。
- もっともMHXでは素材玉を龍歴院ポイントで買うこともできるので、そちらで済ませるハンターも少なくない。
- MHFでは石ころGというアイテムも存在する。
一応普通の石ころより大きく、ダメージも2倍の2ダメージ。
そのままでは弱いが、スキル「強肩」によって肉質無視の22ダメージというそこそこの威力になる。
とはいえ入手手段が限られるので、攻撃手段としては非現実的なのだが。
MHW(:I)
- MHWorldおよび拡張版のMHW:Iでは大幅に仕様変更。
今作ではスリンガー弾専用アイテムとなり、素材(消耗品)としての入手はできなくなった。
フィールド上で採取を行うことで自動的にスリンガーに装填される。
一度に20個しか持てなくなったが(「スリンガー装填数UP」スキルを利用すれば最大35個まで持てる)、
スリンガーによって従来投げるだけでは届かなかった遠方まで石ころを飛ばせるようになり、
これを利用して別の場所に物音を発生させモンスターの注意を引くなどの運用が可能となった。
また、爆弾の起爆が従来よりも安全に行えるようになったのも利点と言えるか。
ダメージはお察しだが打撃属性があり、装填数も採取可能ポイントも多いため、
適当に撃ってモンスターを牽制することぐらいなら十分可能である。
お察しとは言うものの、過去作と比べると与えるダメージが上昇しており、
弱点部位に当てると4ダメージ程度になる。肉質の影響を受けるというまさかの仕様変更である。
実はKO術が適用される。大型モンスター相手ではわざわざ使う程でもないが、
ケルビの角折りの際は多少効果を実感できる……はず。
- MHW:Iでは新たなアクションとして、モンスターにしがみつく
クラッチクローが登場し、頭にしがみついた状態でスリンガーに装填した弾を
全弾発射する事で発動するアクション「ぶっ飛ばし」が追加されている。
この時に使用するスリンガーの弾はフィールドで拾うorモンスターが落とす物ならば何でもOK*1であり、
とりあえず石ころでも拾っておけばいつでも狙える為、より石ころの需要が高まっている。- MHW:Iで新たに操虫棍に実装された猟虫強化は、現地で拾ったスリンガーの弾を消費して
猟虫を強化状態にし、猟虫の攻撃間隔を短縮したり、エキスの持続時間を延ばしたりできる。
弾ごとに持続時間が決まっていて、石ころは一番持続しないものの、あちこちに落ちているので拾いやすく
とりあえず何も弾を持っていない時はこれを拾っておきたい。 - もう一つの新要素である強化撃ちを絡めたコンボを多用するハンターも、
装填数が一番多い石ころを頻繁に利用している。
大剣や片手剣は特にその需要が高い。
- MHW:Iで新たに操虫棍に実装された猟虫強化は、現地で拾ったスリンガーの弾を消費して
MHRise
- 初代から形は変われど続投してきたアイテムだが、本作ではついに削除されてしまった。
MHWorldから素材玉が廃止された事や、
投げアイテムとしてデフォルト装備かつ回数無限で投げられる『投げクナイ』が登場している為
完全に存在意義を失ってしまい、ひっそりと姿を消してしまった。
MHST
- 本作においてもモンスターに投げ付けてダメージを与えられるアイテムとして登場。
しかし、本作においても1ダメージしか与えられないので戦闘においてはほとんど役に立たない。
ただ、本作には素材玉が無いため、閃光玉などは石ころが素材として代用されているなど、
調合の際には活躍する機会が与えられる場合もある。
また、オトモン用のエサである石焼きウオの素材としても利用でき、
これによってまさかの食材アイテムとしての役割が与えられた。
「戦闘中に相手にダメージを与える事ができる食材」という事実だけ聞くと何か誤解されそうだが……
余談
- アイテム説明によれば、投げやすさに定評があるらしい。
ハンター側にも「ただの石ころでも投げやすくないのは拾わない」というこだわりがあるということか。
何の変哲もない石ころのはずなのに、特定ポイントでしか手に入らないのもこのような理由故かもしれない。
また、鉄鉱石やマカライト鉱石などの他の鉱石系アイテムを投げて使用できないことへの理由付けにもなっているか。
- タンジアの港のある少年は、投石だけでモンスターの部位破壊を達成したことがあるらしい。
根気強く投げ続けたのか、それとも何らかの事情で破壊寸前までダメージを受けていたのか、
少年がハンターや破壊王も真っ青の剛腕の持ち主だったのかは定かではない。
- 初期の作品では尻尾の切断も可能だった。
もしかしたらナイフ状に加工して投げていたのかもしれない- とはいえ、石ころ自体に切断属性が含まれていたわけではない。
部位破壊モーションにならない状態でダメージが一定以上与えられていた場合、
例えば、眠ったモンスターを攻撃して起こした場合は、専用の起床モーションになるため部位破壊にならない。
ディアブロスの地面潜り中や、エリア移動中のモンスターも、ダメージは与えられても部位破壊にならない。
よって、そのような状態ではたとえ切断ダメージが蓄積しても尻尾は切断されないのだが、
それ以降の部位破壊できるタイミングで、尻尾に(属性問わず)ダメージが与えられた瞬間に切断される。
つまりこの場合、石ころだろうと、ペイントボールだろうと、打撃以外の攻撃手段なら尻尾が斬れたのだ。
当時、円盤弾に切断属性があると誤解されたのも同様の理由による。
- とはいえ、石ころ自体に切断属性が含まれていたわけではない。
- 実際、史実でも石ころを武器として使うことがあった。
金属製の武器が存在しない大昔は元より、ある程度文明が進んだ時代でも
手軽な有射程武器として石を投げるという事は長らく行われていた。
日本の道路の多くが舗装されているのは、
過激派と機動隊が衝突した羽田事件の際に投石が脅威となった為でもある。
ある籠城戦では攻め手の死傷者の半数以上が投石によるものだったという記録がある。- かの物理学者アインシュタインは「第三次世界大戦がどのようなものになるかは分からないが、
第四次世界大戦は棍棒と石ころによって行われるだろう」という言葉を残している*2。
- かの物理学者アインシュタインは「第三次世界大戦がどのようなものになるかは分からないが、
- 「石ころ」の"ころ"とは「転がる」の"転"である。なので全て漢字で書くと「石転」になる。
全く同じ字で「転石(てんせき)」と言う言葉もあるが、石ころが石全般の事を示すのに対し、
こちらは文字通り転がる石、あるいは転がる様を表す。
この「ころ」は接尾辞であり、「さいころ」の「ころ」でもある*3。
関連項目
アイテム/素材玉
システム/スリンガー
システム/クラッチクロー
アクション/岩飛ばし - モンスター側が行う投石系の攻撃。