アイテム/珍味・甲冑魚

Last-modified: 2017-09-01 (金) 01:39:41

概要

  • モガの村の特産品の一つでモガ近海で繁殖する甲殻魚。
    平べったい体をしており、茶色い甲殻で全身を覆われた特異な姿をしている。
  • モガの森のベースキャンプでのみ釣りあげる事が出来る他、狩猟船が水揚げしてくれる事もある。
    大幻魚イッカクと同じくクエスト中には現れず、モガの森でしか見る事が出来ない。
  • 甲冑という名前から武具の素材に使えそうな雰囲気だが、この魚を使った装備は残念ながら存在しない。
    使い道は交易のみで、資源に変える事も出来ない。
    非常に地味な特産品であり、誰もわざわざコイツを釣りに行こう等とは思わない為、
    狩猟船の水揚げ以外では基本的にお目に掛らない存在である。
  • 名前からして食べられそうだが、サシミウオ等と違ってゲーム中に食べる機会はなかった。
    珍味というからには味が非常に気になるので、食べられないのが実に残念である。
    きっと美味しいのだろう……ジュルリ
  • MHXXでは遂に食材に抜擢され、狩猟船団・赤槍の依頼をこなすことでキッチンで食べられるように。
    気になるメニューだが、ホロロースと組み合わせて「甲冑スープのホロ叉焼麺」が開発できる。
    長年気になっていたその味はというと、赤槍曰く「ちょっとクセがあるけどあと引くうまさ」とのこと。
    • ちなみに、「叉焼」は「チャーシュー」と読む。
      字面を見る限りではラーメンっぽい料理のようなので、おそらく甲冑魚の方は出汁を取る方に使われたのだろう。
      …どうせなら本体を食べてみたかった気もするが。

現実世界の「甲冑魚」

  • 現実世界にも「甲冑魚」と呼ばれる生物は存在しており、シルル紀やデボン紀の海に多くの種類が生息していた。
    • 甲冑魚は無顎類という生物グループの一種であり、名前の通り頭部が甲殻で覆われており
      顎が存在せず歯も生えていない等、現在の生物からしてみれば考えられないような姿をしていた。
      当時の魚類の祖先は骨格や鱗が未発達であり、脆弱な体の魚類の祖先達は頭足類や甲殻類の繁栄を許していた。
      しかし頭部を硬い甲殻で覆われた甲冑魚の登場から徐々に海の主役の座を奪い始め、
      やがて多種多様な甲冑魚が世界中の海で栄えた。
    • しかし、顎の無い無顎類は咀嚼が出来ない為、消化に問題があり、
      やがて現れ始めた顎を持つ魚類達に押されていった。
      そして最終的には、骨格や鱗の発達した現在の魚類達の先祖との生存競争に敗れ、
      ヤツメウナギやヌタウナギといった円口類と呼ばれるほんの一部の仲間を残して
      とうとう絶滅してしまうのであった。
    甲冑魚として有名どころは、ケファラスピスやボトリオレピスが挙げられる。
    またデボン紀最強最大の捕食者と呼ばれるダンクルオステウスも頭部を甲冑で覆っていたが、
    この魚は強靭な顎を持っており、無顎類とは別種の板皮類と呼ばれるグループに属する甲冑魚である。
    • なお、ダンクルオステウスの咬合力は5tを超えたと考えられている。
      これは現在確認されている現存種から絶滅種全ての魚類を含めて最強の数値とされており、
      現存生物で最強の咬合力を持つナイルワニの実に2倍近くに相当する。
      しかし、やはり咀嚼する事は出来ず、獲物を丸呑みにする事しか出来なかったようだ。
      この極端な顎の力は、咀嚼を少しでも補うために獲物を八つ裂きにする為のものと考えられている。
      ちなみに、ダンクルオステウスには歯のようなものが生えているが、これは顎の骨が突き出したものであり、
      実質的に歯の役割を担ってはいるものの、やはり歯は存在しない。
    • ちなみに、彼らは軟骨魚である為、骨格が化石になりにくく、硬い頭部以外は見つかりにくい。
      なので大型の種類ほど全身の化石が見つかる事が少なく、未だに謎の多いグループでもある。
      ダンクルオステウスは全身図がよく描かれるが、やはり頭部以外の化石は未発見であり
      他の魚類の化石を参考にしただけの想像図に過ぎない。
    なお、人間が誕生する遥か昔に絶滅した生き物であるため、
    当然ながらモンハン世界の甲冑魚のように人間の口に合う生き物だったかどうかは知る由もない。
  • 余談だが、同じデボン期に登場したシーラカンスは味が無く、食感で言うと水っぽい歯ブラシのようで、
    肉の中にはワックスが含まれているそうである。

関連項目

世界観/モガの村
アイテム/大幻魚イッカク