アクション/ソニックブラスト

Last-modified: 2023-10-16 (月) 14:52:07

言わずと知れた覇竜アカムトルムの必殺技。

目次

概要

  • 桁違いの肺活量を利用したブレス攻撃で、火炎も電撃も使わない本当の意味でのブレス(息)である。
    そのブレス、もとい吐き出す息が生み出す衝撃波は音速以上の速度を有していると言われ、
    芯の部分の直撃を受ければ一撃で力尽きる程度の破壊力を持っている。
    また、どういうわけか龍属性を帯びているため龍耐性が低い場合は非常に危険な攻撃。
    そして密度の違いなのかは不明だが直撃と端に当たる場合とで威力が2倍近く変化する。
    近づいていれば当たることはまず無いが、定位置からの場合は突進に注意。
    また、他種のブレス同様攻撃中は基本的に無防備だが、
    顔にも攻撃判定があるのでうっかり近づきすぎてしまうと吹っ飛ばされる。
  • アカムトルムがこれを発射する直前に音爆弾を投げれば、
    驚いて結構な時間隙だらけになると同時に落とし物をする。
    有効判定時間は短めだが、定位置に潜行した後はほぼ確実に行うため是非当てていきたい。
  • その名の通り、高速で飛来する衝撃波とそれに続く暴風の合わせて2段階のヒット判定が有り、
    1段目はそのままガードできるが2段目は「ガード強化」がなければガードすることができない
    中心部の方がダメージが大きいが、流石に直撃する事は少ない。
    とは言え、外側でも致命傷になりかねない程のダメージになる事もあるので決して油断できない。
  • 上述の通り、龍属性のブレスである。
    そのため、金色・真などの龍耐性の高い防具なら、
    直撃するとダメージこそ受けるが、意外と持ちこたえることができたりする。
  • MH4G以前のモンスターの攻撃技の名前はほとんどがプレイヤーが付けた通称
    (ウカムルバスのアブソリュート・ゼロ・ブラストなど)だが、
    しかしこのソニックブラストに関しては当時としては珍しく公式の技名である。
    • MHX以降はこの手の強力な攻撃には固有の公式名が付けられるパターンが徐々に増え出し、
      MHWの時期になると公式名持ちの技はかなりの数に上るようになっている。
      また、MHSTのような派生作品では全てに技名が設定されているのが当たり前になっている。
  • 何と拘束攻撃におけるフィニッシュ技もこのソニックブラストである。
    極太の脚で押さえ付けたハンター(オトモアイルー)に対して超至近距離からソニックブラストを放つ様は圧巻。
    押し潰した獲物に向けて発射されたソニックブラストはモロに大地に衝突して拡散、
    大きな衝撃波を巻き起こし、周囲をまとめて吹き飛ばす
    こやし玉で拘束攻撃を無効化すれば不発に終わることから、あまり見る機会はないかもしれないが、
    かなりのド迫力技となっているので、気になる人は是非見てみて欲しい。命の保証はしかねるが。

MHP3

  • MHP3以降の作品ではフィールド端の定位置に移動して(稀にその場でいきなり)なぎ払ってくる
    初見で驚いた人も多いはず。モチロン当たったときのダメージは絶望的。
    ただ定位置に移動するまでは時間があるため、その間に落ち着いて武器をしまい、
    薙ぎ払われるソニックブラストとすれ違うように緊急回避すれば簡単に避けられる。
    かなり距離を離される場合が多いため、追撃や妨害はやや難しいが、
    薙ぎ払いを安定して避けられれば十分であろう。

MH4

  • MH4では渦巻き状ではなく螺旋状のものにエフェクトが変更された。
    色もジンオウガ亜種らが用いる龍属性の雷に似た焦茶掛かったものになっており、
    より龍属性ブレスらしい印象を受けるものとなった。
    また今までのシリーズと違い、龍属性やられの効果が追加されている。
    狩猟の際にはウチケシの実を忘れず持ち込んでおきたい。
    その代わり威力が控えめになっているのだが、直撃したら被害が大きいのは変わらない。
    龍耐性が低かったり、ブチギレ覇カムのものだったりすればもうお察しである。

MH4G

  • MH4Gに登場するG級個体には最大技として新たなソニックブラストのパターンが追加された。
    上体を上げて二足立ちになった後、眼下に向けてソニックブラストをなぎ払いながら吐くという、
    ウカムルバスのなぎ払い氷ブレスを彷彿とさせるものである。
    特徴としてはなぎ払いの途中でより遠距離に着弾位置を調整すること、
    またソニックブラストの軌道上の数か所から噴火が発生することで、これらにより攻撃範囲はやや変則的。
    予備動作の時間が殆どないのも問題である。
    しかし足下は安全なので位置取りが良ければ絶好の攻撃チャンスになる点は他のパターンと変わらない。
    ただし、発射後に倒れこみに派生する事もあるので終わったらアカムトルムから離れよう。

MHX(X)

  • MHXではまたもやエフェクトが変更され、さながら気流のビームのような見た目になった。
    龍属性の赤黒い粒子を伴いながら、荒れ狂う気流が如きブレスが迫ってくる様は圧巻。
    あまりに別物になったため、初見で何とも言えない微妙な気分になるのはお約束。
    また、直線ソニックブラストは少し、横方向に揺れたりする。ソニックブラストの最中に頭部の側面を攻撃するのは止めたほうがいい。

MHF

  • MHFの特異個体は、
    • 通常の動作でソニックブラストを放って、その周囲に極大の噴火を無数に発生させる
    • 脚で大地を踏みしめ、周囲に超高級耳栓でしか防げない咆哮を伴って前方をなぎ払う
    • 立ち上がって一瞬の溜め動作を行った後、天に向かって吠えながら
      広範囲に渡るドーム状のソニックブラストを放つ
    という3つのパターンを持つ。
    特に2つ目と3つ目は防御ダウン効果も付加する。
    閃光ハメは不可能ではないものの、あらゆる動作に伴う極大の噴火が危険なため、
    思考停止して攻撃し続けることは困難。
    ただし3つ目は判定が一瞬しかなく、回転回避やステップで普通に回避可能。
    ステップ後にブレスのドームの中で攻撃を繰り出すハンターの姿は中々に奇妙である。
    • ちなみに近年のMHFでは判定は一瞬なのにエフェクトが長時間持続する攻撃がかなり多くなり、
      派手なエフェクトの中でハンターが涼しい顔をして動き回るというシュールな光景も珍しくはなくなっている。
    またG級個体は、ボディプレスの衝撃で作り出した炎壁でハンターを包囲→ドーム状ソニックブラストで一掃、
    という技を行ってくるのだが、この時のソニックブラストには炎が巻き込まれ、より派手なエフェクトになっている。
    ちなみにこのソニックブラストはガード性能+2(他作品でいう「ガード強化」の効果を内包している)を発動させても
    絶対にガードすることができないので、ランスなどの武器種でも必ず回避しなければならない
    (辿異スキル「ガード性能強化」でガード性能+2を超えた場合のみ、強ガード以上でガード可能)。

余談

  • ギルドの調査によると「アカムトルムの咆哮でハンターがまとめて吹っ飛ばされた」という証言があがっている。
    ソニックブラストのことか、単純に咆哮時の音圧かは不明だが、
    いずれにしても本種の肺活量は計り知れない。
  • MH4では、臆病なオトモアイルーから、
    ソニックブラストでチコ村村長らの船を転覆させたという話が聴ける。
    この船が転覆した際にチコ村村長のダンナさんが行方不明になっており、
    この話を聞いた臆病なオトモアイルーは心にトラウマを抱えてしまい、勇気を出せなくなってしまった。
  • アカムトルムの登場ムービーは、MHP2(G)、MHP3、MH4(G)に存在しているが、
    どれもこの技を使用する場面が必ず含まれている。
  • ソニックブーム(Sonic Boom)とは、
    音速以上の速度で移動している物体が生み出した衝撃波が生み出す」を指し、
    更に踏み込むと、この音は衝撃波が減衰された際に発生するものと、
    衝撃波が地上にある物体を鳴動させて発生させるものの2つに大分される。
    音は主に空気を媒質として伝わる振動の一種で、音速はその振動が有すことができる最大速度である。
    音速以上とはその最大速度、言い換えて限界速度を超えるため、
    凄まじいエネルギーを有する衝撃波を生み出す事になるのだが、
    この衝撃波自体は高いエネルギーを有しているだけであり、轟音は有していない。
    ゲームを始めとした、創作物系では「衝撃波そのもの」だったり「轟音を伴う衝撃波」のように扱われているが、
    上述の通り、厳密には異なるものであるため、混同しないよう注意が必要である。
    • ソニックブームを生み出す程のエネルギーを有する衝撃波は物体が音速以上で移動している際に生まれ、
      現実世界に於いては、戦闘機等の超音速飛行対応航空機や銃弾などで観測される。
      また、大規模な噴火や爆発が起こると「空振」と呼ばれる現象が発生し、
      遠く離れた場所でソニックブームが観測されることがある*1
    • 音と衝撃による攻撃と説明されると、真っ先にガララアジャラを想像する人も多いと思われるが
      ガララアジャラの攻撃は音波そのものの物理衝撃波で攻撃するため
      「ソニックブーム」や「ソニックブラスト」とは本質的に別物である。
      ただし「ソニックブラスト」に関しては、後述の通り造語であるため
      他のゲームではガララアジャラ同等の音波攻撃そのものを「ソニックブラスト」とする場合もあり、
      こうした解釈のブレについて、一つ一つの区分を音響学的に分析して深く説明される事は少ない。
    • ソニックブームが発生するかしないかの境界線と言える音速の壁は気温、気圧等の条件によって変動する。
      便宜上の音速の壁は1225km/h(340.31m/s)とされ、
      物体の速度がこれを超えるとソニックブームを生み出す程の衝撃波を生み出すようになる。
      衝撃波が有するエネルギーは高く、
      1969~2003年まで運行されていた超音速旅客機「コンコルド」は、
      地表から20Km以上もの上空を飛んでいたにもかかわらず、
      それの超音速飛行によって生み出された衝撃波は難なく地表に到達、
      同機が飛行していたルートの下に位置する海を航行していた客船で、
      凄まじい轟音(ソニックブーム)が確認された記録が残っている。
    • 天彗龍バルファルクは、このソニックブームの現象がサウンドデザインに取り込まれていることが明かされている。
      最強技の彗星が曲を吹き飛ばす演出が特に分かりやすい。
    • ちなみに「ソニックブラスト(Sonic blast)」という英単語は存在しない
      (一応、セガのゲームであるソニックシリーズ
      Gソニック』の海外名が『Sonic blast』となっているため、それを意味する固有名にはなる。
      他にも『機動戦士ガンダムZZ』に登場するモビルスーツ『カプール』(及び『∀ガンダム』に登場する『カプル』)に同名の武装があったり、『ソニックブラストマン』というパンチマシン型のゲームがタイトー社から発売されている)。
      ソニックとブラストに分割してそれぞれの単語を翻訳すると、
      「Sonic」は「音速」を、「Blast」は「爆風、爆発」「猛烈な勢いでくる風や音」などを意味するため、
      「音速を超える勢いの爆発的な突風」といったニュアンスであろう。
      MHFも含めたシリーズ通して、アカムトルムがソニックブラストを放つ際は決まって甲高い音を、
      発射したブレスによって轟音を発生させており、
      本種のブレスの強大さが聴覚の面でも思い知らされる形になっている。
  • MHFに登場する、アカムトルムと同じ骨格を持つオディバトラスも同じモーションで砂ブレスを放ってくる。
    詳細はこちらを参照。

関連項目

アクション/ブレス
アクション/龍ブレス - 実はソニックブラストが元祖
アクション/氷ブレス - 対となるウカムルバスの必殺技
ゲーム用語/必殺技


*1 一例として、2022年1月15日に発生した火山島トンガの大噴火では、現地から約750キロ離れたフィジーでソニックブームが観測された。