アクション/軸合わせ

Last-modified: 2019-09-21 (土) 08:15:27

多くのモンスターが行う行動。モンスターがプレイヤーの方向に振り向く動作を指す。

目次

概要

  • 基本的にその場で足踏みをしてプレイヤーに振り向く。公式名称ではないが、
    モンスターハンターにおいて特徴的な動きである。単純に振り向きと呼ばれることも多い。
  • どのような方法で軸合わせを行うかはモンスターにもより、
    その軸合わせの仕方もまた、モンスターの個性であると言える。
    旧シリーズ及びMHFでは多くの場合、2回の脚踏みを経て狙ったハンターを捉えるように軸合わせをするが、
    ドス古龍などは上体を持ち上げるようにして1回の動作で軸合わせを完了させたり、
    それ以外のモンスターの単純な足踏み動作でも、緩急が付いていたりすることがある。
    • 例えば速い振り向きの時は高確率で突進、逆に遅いときは高確率でブレスなど、
      軸合わせの種類によって攻撃パターンを絞ることができるケースもある。
      また軸合わせ後には特定の攻撃技を行わないという性質を持つモンスターもいる。
  • 軸合わせから派生する行動、軸合わせなしで派生する行動、
    そもそも攻撃自体が軸合わせなど、多くの種類がある。
    逆に殆ど軸合わせをしないようなモンスターもいる。
    攻撃と振り向き動作がセットになっていたり、身体を大きく使って近寄るハンターを蹴散らしたりする事で、
    狙ったハンターとの軸が合っていないことをカバーする仕様になっている。
    このようなモンスターでは逆に、普通の軸合わせ後の攻撃が危険というケースも見られる。
  • いずれにせよ、軸合わせとそれに続く行動を観察することは、
    モンスターからの攻撃を貰わずに狩猟することの近道となるのは間違いない。
    例外もあるが、大抵の場合モンスターと軸が合った状態になっているのは危険な事であるため、
    初心者が大型モンスターと戦うときにまず身に着けることは、軸をずらすことである。
    入念に軸をずらし攻撃を回避しこちらの攻撃をあてていく。
    誰しも最初は先生などに教わったことであろう。
    また、体力が少ない時や麻痺・睡眠・気絶中、例のガッツポーズ中などにモンスターと軸が合ってしまい、
    その次の攻撃で力尽きてしまうのもモンハンあるあるの1つであろう。
  • 慣れてくると、軸合わせを利用して弱点に攻撃を当てるといった事も可能となる。
    溜め行動を持つ武器種の場合、軸合わせ中または軸合わせ後に一瞬生じる隙に一撃浴びせて離脱、
    という芸当もできるようになる。
    ただ、これは軸合わせをして自分自身を狙ってくれる前提があるから成り立つことも多い。
    PTとソロで大剣やハンマーの難易度が変化しやすいのもこのためである。
  • 元々軸合わせは後述するようにラグ対策として取り入れられたものと思われ、
    こちらのインタビューによると、
    初期のシリーズではモンスターとプレイヤーの距離感に対するノウハウが充実していなかったこともあり、
    モンスターもその場で回って軸合わせするだけというものが殆どであった。
    だがそれらが充実するようになったMH3以降からは、 と言った、軸合わせをしつつハンターとの距離感を巧みに調整するような行動を取るモンスターが増加している。
    ただしこちらこちらの記事を参照してほしいが、
    そのような設計については(頻度によるが)賛否が分かれるケースも少なくない。
  • 旧シリーズベースであるMHFにおいては、
    上記のような軸合わせしつつ距離を調整するモンスターはあまり多くない(居ないわけではない)。
    その代わり、軸合わせアクションそのものに様々なバリエーションが見られる。
    • エスピナス希少種は回れ右、回れ左のように足踏みでなく軸足を使い、回転するように軸をあわせる。
      ヒプノック希少種はサイドステップと同時に軸合わせを行ってくる。
      特異個体ヒプノック繁殖期、一定体力以下のヒュジキキは、
      その場でジャンプ旋回して1回で軸合わせを完了させる。
      最も凄まじい例としてはドゥレムディラが挙げられる。
      一定以上の角度差がある場合、低威力の引っ掻き攻撃を繰り出しながら一瞬で軸合わせしてくるのである。
    • これらはいずれも普通の軸合わせが完全にオミットされているわけではない、
      というのも大きなポイントである。
      大抵の場合、普通の軸合わせをする条件は決まっており、
      大技の予兆だったり隙が出来る攻撃の前兆動作だったりするため、その見極めが重要となる事が多い。
  • ちなみに小型モンスターもこの軸合わせに相当する行動を行うことがある。
    ブランゴやコンガなど、ベースとなっている大型モンスターの軸合わせ行動を踏襲している場合であり、
    軸合わせに相当する概念を持たないモンスターも数多い。

サテライト移動

  • 軸ずらしが回避の基本であるMHにおいて、プレイヤーに広く用いられている移動方法。
    モンスターの周囲を、一定の距離を置いて周回移動する回避行動のことを指す。
    時計回りか反時計回りかは、相手にするモンスターによって異なる。
    その軌道から「サテライト(移動)」と称されることが多い。
    • 常に正面を避ける様に移動するため、攻撃の空振りを誘ったり突進攻撃などを避けるのに非常に有効。
      ガムシャラに突っ込むのに比べると行動に圧倒的な余裕が出来るので、
      モンスターの行動パターンを良く観察するのにも向いている。
  • ただし、攻撃範囲が広い強敵が増える後半では、この基本が通用しないこともある。
    極めて誘導性能が高い攻撃を繰り出すモンスターもおり、
    これらと相対する際には回避行動を織り交ぜて戦おう。
  • この移動を逆手に取り、先読みして攻撃するモンスターも存在する。
    例えば、テスカト科の古龍は曲がる突進によってハンターの移動先を攻撃してくる。
    思考停止したまま、ただ周回するだけだと大抵轢かれてしまう。
    初見で裏をかかれたハンターは数知れず。
    また上述した、距離調整をしつつ軸合わせをする近年のモンスターには通用しないケースも多い。

ラグと軸合わせ

  • MHシリーズのインターネットを介した通信(携帯機であれば、インフラストラクチャーモード)では、
    通信の遅延、いわゆるラグは不可避な現象である。
    携帯機を持ち寄ってのプレイの場合、通信プロトコルの関係でラグはほぼ回避できるのだが、
    インターネットを介した通信ではどうしてもずれが生じてしまう。
  • モンハン用語/エリアホストも参照してほしいが、MHシリーズではモンスターは行動毎に同期をとっている。
    これは特に初期シリーズの時代において、通信ラグが非常に大きかったため、
    プレイヤー同士のラグを体感的に抑えるものとして、
    モンスターを常に同期させないという方針が取られたのである。
  • そしてこのモンスターの同期は軸合わせでも行われる。
    つまり軸合わせはロックオン動作であると同時に、同期を取るための動作でもあるのだ。
    通信ラグの大きい環境で、モンスターが振り向いたと思ったら消えていたという経験があるかもしれないが、
    これは軸合わせをした瞬間に同期が取られ、モンスターの位置情報が更新されることによって起こる。
  • ちなみに軸合わせ動作と同時に通信同期を行い、狙ったハンターの位置情報を判定し、
    それに応じた攻撃を行うというAIの関係上、エリアホストの存在する作品(環境)においては特にそうだが、
    PTプレイとソロでは軸合わせ後にモンスターが攻撃するまでの猶予がほんの僅かに異なる。
    通信ラグがひどくない限りは体感できるほどの差はないが、プレイヤーにとって有利に機能することもある。

関連項目

アクション/足踏み
アクション/回り込み
アクション/ステップ