モンスターのブレス攻撃の一つで、毒属性を含むものを指す。
目次
概要
- 多くはエネルギーではなく、液体などの物質として放出される。
その特性上、トリッキーな攻撃を繰り出すモンスターが使用する場合が多い。- ブレスの性質としては、「毒液型」か「毒ガス型」でほぼ二分される。
毒液型については、同じく液体を発射するタイプのブレスである水ブレスと比較しても、
ビーム状のブレスは極端に少ない。
また、毒液型として発射されたブレスが、
着弾後に毒煙となってその場に停滞するという性質のものも散見される。
火球ブレスが着弾地点で燃え続けるのに近いと言えば近いが、
こちらの場合はとりわけ持続時間が長かったりで、他のブレスにはほぼ見られない特性となっている。
もちろん、この性質がモンスター側のトリッキーな戦術を補助しているのは言うまでもない。
- ブレスの性質としては、「毒液型」か「毒ガス型」でほぼ二分される。
- モンスターによって毒の継続時間や毒ブレス自体の攻撃力が異なる。
液体を吐き出す場合、直前に溜める動作を見せることが多い。
- 毒ブレスを持つモンスターは、自分自身の毒に対抗するため生命力が高くなっている傾向にある。
特に小型モンスターに顕著で、イーオスなどは近縁種に比べて体力が多く、なかなか倒れてくれないことも。
加えて機動力も優れているモンスターが多く、群れで現れると非常に厄介な存在である。
しかし大量の毒液を浴びせ、大型モンスターを毒状態にさせる事もある。
各種モンスターの毒ブレス
イーオス
- 火山や沼地、樹海など、トリッキーな攻撃を得意とするモンスターが犇めく地域に出現、
通りかかるハンターへ向けて毒ブレスを放つ。
ゲネポスの麻痺毒のような致命的な技ではないが、
体力をいつの間にかジリジリ消耗させられることが危険なのは言うまでもない。
特に大型モンスターとの乱闘のどさくさに紛れて吐いてくる場合が多い。
- MHSTでは「毒液」と言う名称に変更。当たってもダメージはないが、耐性がなければ確実に毒状態となる。
戦闘開始直後から使ってくることが多いため要注意。
MHST2ではパワータイプと小ダメージが追加されている。
ドスイーオス
- 基本的にはイーオスと同様。
体格に恵まれているため、イーオスと比べると毒ブレスの頻度はやや少ない。
- MH4以降に登場する個体は新モーションで毒液を吐いてくる。
飛距離が増した他、地面に着弾するとべっとりと広がるため危険性が増した。
MHXシリーズでは着弾後に紫色をしたとてもヤバそうな気体を出している。
- MHFの激個体は、眼前が何も見えなくなるほどの大量の毒霧をブレスとして吐く。
毒霧は時間経過でどんどん範囲が増していき、
さらに前方へゆっくりと移動するため、いつの間にか毒霧に突入していることもある。
また、G級ドス鳥竜は共通でバックジャンプブレスからのタックルを習得しているが、
ドスイーオスの場合は当然ながら毒ブレスになる。
- MHSTシリーズではイーオスと同じく「毒液」に変更。効果も同じ。
ドスイーオスの固有遺伝子技になっているため、全く違う他のオトモンに継承させることもできる。
ゲリョス
- 「毒怪鳥」とも称される通り、毒性の汚物を吐き出して攻撃を行う。
その動作は基本的にイャンクックと共通し、
身体を前に伸び上がらせるようにして放物線状に一発吐いたり、
パニック走りを行いながら左右に撒き散らしたりといった攻撃を行う。
着弾すると水飛沫のようなものを上げ、これに触れたハンターも毒を浴びる。
しかし、微妙に弧を描く軌道で放たれるため、かなり距離を詰めると当たらないという弱点もある。
G級の個体は怒り状態になると、濃度の濃い毒液をより大量に吐き出すようになる。
- MH4以降のシリーズでは、地面に着弾した毒ブレスが傾斜に沿って流れてくるようになった。
- MH4GではG級行動として、遥か上空にブレスを打ち上げ、時間差でハンターを攻撃する手段を習得。
放たれたブレスが天井などに当たると、その場から滴り落ちてくる。
ゲリョス自身の動向と共に、落下するブレスにも気を配らなければならないため厄介。
吐き出されたブレスの真下には影が付くため、影をよく見ると回避しやすい。
- MH4GではG級行動として、遥か上空にブレスを打ち上げ、時間差でハンターを攻撃する手段を習得。
- 特異個体では毒ブレス攻撃に超強化が施され、
着弾すると毒液の噴水を数秒間発生させるように。
毒ブレスの放出方法に関しても、バックジャンプとともに毒ブレスを放つ、
前方3方向に3連射する、上空へ打ち上げて前後左右に4発の毒ブレスを降らすなど多彩。
特に前後左右に雨の如く降らすものと、従来の毒ブレスを吐きながらのパニック走りでは、
フィールドが毒の海と化すため、こちらの行動は大幅に制限されてしまう。
- MHFにおけるG級ゲリョスは、閃光攻撃と同時に毒ブレスを自身に吹きかけ、
毒霧を身体に纏った状態で暴れ始める。
これにより、近づいただけで毒状態にされるだけでなく、毒無効スキルの発動如何を問わず、
テスカト種のような地形ダメージを発生させる。
毒を無効化できない場合は凄まじい速度で体力を奪われるため、
G級ゲリョスの超攻撃力も相まって非常に厄介な効果となる。
なお、トサカが破壊されているかどうかに関係なく毎回行う。
- MHSTでは通常種はイーオスなどと同じく「毒液」。
MHST2ではパワータイプと小ダメージが追加されている。
ゲリョス亜種
- 基本は通常種と同じだが、MH4シリーズでは全て猛毒となる。
MH4は多数の過去作亜種が復活した作品だが、
その中でもトップバッターを務めるゲリョス亜種の強化っぷりには多くのハンターが驚愕した。
- ちなみにMHFでの特異個体やG級個体は、意外にも固有の毒ブレスを持たず、
状態異常のフリや肉弾戦を強化する方向性となっている。
上記の通りブレス方面が凄まじく強化されている通常種との差別化のためか。
- MHSTでは「猛毒液」を使用する。
通常種の毒液とは異なり固有遺伝子技のため、他のオトモンへの継承が可能。
また、MHST2ではテクニックタイプに。
ババコンガ
- 別段、毒ブレスのみを得意としているわけではないが、
毒テングダケを食し、その毒を体内で変換することにより、毒ブレスを発射する。
通常の個体は毒テングダケを食べた場合のみ毒ブレスを発射可能。
- MH4(G)では狂竜化個体に限り、食事をしていない時でも
疲労状態以外はデフォルトで毒ブレスを発射する。
ウイルスが混入していないのが救いだが、相対的に毒を浴びる可能性が高まっているため
うっかり悪臭状態にされることがないように。
- 特異個体は毒、麻痺、睡眠の毒素を常時体内に蓄えており、
食事をしたかどうかに関係なくブレスとして突如発射してくる。
毒はこの中でも最も即効性は低いが、やはり放置は危険である。
- MHSTではキノコブレスとして使用。毒・マヒ・やけど状態のいずれかにすることがある。
MHST2ではスティンキーブレスと名を変え、テクニックタイプと小ダメージも追加された。
ガミザミ
- 忘れがちだが、ガミザミはヤオザミと異なり、毒ブレスを吐く能力を持っている。
ダイミョウザザミの泡ブレスのように口元へ両爪を近づけて力を溜め、
量は少ないが一発の毒液を吐き出す。
- この能力は幼体時の戦闘力の低さを補うために会得しているものであるため、
通常、ショウグンギザミへと成長するにつれ毒液を作り出す能力は失われるが、
中には突然変異によってショウグンギザミとなっても攻撃手段として繰り出す個体も存在する。
ガブラス
- 上空から「ペッ!」と毒液を一発投下し、安全圏からハンターを攻撃する。
自らは安全な場所に居ながらハンターを毒状態へと陥らせるため、これに憤慨したプレイヤーは数知れず。
吐き出す際の「ペッ!」という小馬鹿にしたような効果音もAAとともにネタにされるほど。
- また「ペッ!ペッ!ペッ!」と滑空しながら絨毯爆撃の如く3連射する事もある。
オオナズチ
- 姿を完璧なまでに外敵の視界から消失させるという奇怪な能力を持つ古龍。
声帯を麻痺させる毒、武具を腐食させる酸、対象の持久力を急速に失わせる酵素など、
独特な状態異常を多く扱うモンスターであるが、例にもれず毒ブレスも放つ。
基本的にバックジャンプ毒ブレスとして放ち、頭を大きく持ち上げる動作が予兆。- 着地時に通常個体は龍風圧、特異個体は暴風圧を放つため、
無効化スキルが無ければ近づくタイミングを見極めないと押し返されてしまう。
- 極稀に、バックジャンプ毒ブレス攻撃後にそのまま上空へ浮上してエリア移動する場合があるが、
滅多に見られない幻の行動なため、知らないプレイヤーも多い。
作品によってはそもそも設定されていないこともある行動である。
- 着地時に通常個体は龍風圧、特異個体は暴風圧を放つため、
- MH4G以降では“多彩な状態異常使い”から“毒特化モンスター”にシフトした。
バックジャンプ毒ブレスの毒煙がしばらくその場で停滞するようになった上、
羽ばたきの風圧で位置を操作してくる。
幸い当たってもダメージは微量で、毒の持続時間も短いが怯んでしまうのが厄介。
毒煙は4つ程同時に出してくる上に数に制限が無いためバックジャンプ毒ブレスを連発されると
狩場が毒煙で埋め尽くされ、非常に動きにくくなってしまう。- また、腐食ブレスが毒ブレスに変更された。こちらも着弾すると毒煙を発生させる。
一発撃った後素早く後退してもう一発、というパターンがあり、一発目で隙だと思って近寄ると
不意のカウンターを喰らってしまう。 - さらにG級行動として、過去作の疲労ブレスの要領で毒霧ブレスを吐くようになった。
従来通りのモーションで正面に吐き出したり、
他の行動の予備動作をキャンセルして後退して吐き出す事もある。
怒り状態限定でチャージした後、周囲に撒き散らすモーションもある。
中途半端な距離にいると非常に危険だが、接近してれば当たらないので大きな攻撃チャンスである。 - ちなみに、MH4Gの毒ブレスには実は水属性が付属されている。
MHX以降の作品では再び無属性に変更された。
- また、腐食ブレスが毒ブレスに変更された。こちらも着弾すると毒煙を発生させる。
- MHRiseでは毒ブレスが猛毒に強化された他、ブレスのパターンもより多彩になった。
ちなみに、本作で猛毒を使うのは本種とヌシ・リオレイア(MHR:Sではリオレイア希少種も追加)のみと非常に少ない。- 毒霧を発生させる球状ブレスに、横一列or縦一列に放つパターンが追加された。
前者は自身の正面に毒霧ブレスで壁を作り、それを羽ばたきの風圧で前方に押し流してくる攻撃。
単純に範囲が広いため毒を食らってしまう可能性が高く、前脚を狙っていると巻き込まれやすい。
後者は真上に飛び上がりつつ足元から前方に向けて毒ブレスを連射する攻撃。
毒霧が滞留する時間が極めて短いため設置技としての脅威はほぼないが、
攻撃動作が速いため真正面に張り付いているとまず避けられない。
特に剣士にとって厄介な行動である。 - ジャンプしつつ真下に巨大な毒煙を設置する行動は、代わりにサークル状に広がる毒煙を発生させるようになった。
その後の風圧で煙を移動させる挙動も変わっており、
オオナズチが円の内側に着地した場合は煙を広げるように拡散、
円の外側に着地した場合は煙を集めるように収束させる。
毒煙を吐き出す直前にはジタバタと特徴的なステップを踏む動作が追加されているため、
このモーションを見たら武器をしまって様子を見るのが吉。
上空に翔蟲で逃げて空中停止し、オオナズチの着地ポイントを観察しておくと安全だろう。 - MHR:SではMR個体が新たに薙ぎ払いブレスを取得した。
まず直線上に毒ブレスを噴射した後、顔を横に向けてから前方180°ほどをゆっくりと薙ぎ払う。
これだけ見れば範囲の広い凶悪な攻撃に思えるが、
直線ブレスという分かりやすい予兆がある上に、本体側面に接近してしまえば全く当たらないので、意外と脅威にはならない。
むしろ頭を低い位置に下げるので、弱点を狙うチャンスとなる。 - また、傀異克服オオナズチはオリジナルの必殺技として
毒ブレスを目の前に滞留させたあと、それを尻尾で爆発させるという
危険な必殺技を使ってくる。
強化個体の場合はそこから更に毒液が拡散するので、離れても油断ならない。
- 毒霧を発生させる球状ブレスに、横一列or縦一列に放つパターンが追加された。
- 特異個体では非常に危険な技となる。
大量の涎を垂れ流す予備動作の後、舌を左右に振り回してハンターから持ち物を奪い、
さらに自身に向けて引き寄せるように舞い上げる。
そして、舞い上げたハンターが飛んできたところで、
広範囲に広がるバックジャンプ毒ブレスをお見舞いするというもの。
剛種ともなると危険度が増大し、
二段攻撃であるために並の防御力と根性スキル程度では容易く貫通、
さらに追撃が毒属性攻撃であるため、毒無効/状態異常無効のスキルがなければ、
毒ダメージで即座に力尽きるという凶悪技である。
舞い上げられたハンターが地面へ叩き付けられるまでに生命の粉塵を使えばOK、
かと思いきや、毒ダメージによって吹き飛びモーションが強制的に解除され、
(ラグ等のどうにもできない問題も相まって)生命の粉塵が届く前にお陀仏。- この攻撃とよく似た内容が、第7形態に達した覇種UNKNOWNが用いる超必殺攻撃、
「超滑空」にも"毒ダメージで即座に着地して死亡"という形で同じく適用されている。
- この攻撃とよく似た内容が、第7形態に達した覇種UNKNOWNが用いる超必殺攻撃、
ギィギ
- 吸血によって膨張した個体が毒ブレスを吐く。
噛み付かれた後よほど放置していないと見られない光景だが、
身体の小ささや洞窟の暗さも手伝って、突然吐かれると慌てること請け合いである。
ギギネブラ
- フルフルと類似した点が多く挙げられるが、吐き出すブレスは雷ではなく毒液。
着弾と同時に毒霧になって拡散する性質を持つ。
毒ブレスは軸合わせとともに若干後退しながら放つため、
位置取りを意識するよりも、やはり積極的に回避していこうという心構えが重要。
- 天井にぶら下がった状態から放つこともある。
MH3では周囲へやたらめったらに撒き散らすというものだったが、
MHP3からは狙いをつけたハンターへ向けて正確に一発一発放つように進歩した。
- ちなみに、毒ブレスのように弾けて霧を拡散する「毒卵塊」を産む行動や、
腹部から毒ガスを放つ攻撃もある。
フロギィ
- MHP3、MH3Gにおけるイーオスの後釜として登場しており、こちらも毒を吐き出す。
異なるのは、吐き出すのが毒液ではなく毒霧という点。
発射後、しばらく空中へ留まりつづけるという特徴はイーオスにはないものである。
速度こそ遅いものの、結構な距離を進むので「ここまでは来ないだろ」と思っていると見事に毒を浴びる。
ドスフロギィ
- 基本的にフロギィの強化版で、毒霧の継続時間もフロギィより長い。
こちらはフロギィよりも強力な代わり、喉にある毒袋を破壊されてしまうと、
毒霧を上手く作り出せなくなってしまい、
結果的に発生時間と規模はフロギィ並かそれ以下に弱体化してしまう。
毒袋を如何にスピーディーに破壊するかが、攻略のカギと言える。
- MH3GのG級では後退しながら毒霧を吐くという新モーションが追加された。
ロアルドロス亜種
- 正面に向かって単発で放つパターンと、前方・左右の3方向に連続で発射するもの、
ゲリョスのようにパニック走りをしながら周囲に毒液を吐き散らすものの3種類がある。
- 単発型と3連射型は、正面に立たない限り当たらない。
寧ろがら空きになった胴体を攻撃する絶好のチャンスである。
ただし、MH3GのG級では猛毒へとパワーアップしているので注意が必要。
プケプケ
- ゲリョスのように毒液を吐き出す攻撃方法を持つが、尻尾からも毒ガスを吹くことができる。
そして何より、直前に食べた物によってブレスの性質が変化するという特性を有する。
主な変化は以下の通り。- ドクカズラ:毒の効果が上昇、着弾時に毒液が大きく広がる
- はじけクルミ:射程延長、攻撃力強化、着弾時に炸裂、気絶値上昇
- 綿胞子草:射程延長、着弾時に毒煙が発生
- それ以外:射程延長、攻撃力微強化
- なお、食物を摂取すると「毒活性化状態」になり、喉や尻尾が大きく膨張する。
食べ物は採取ポイントから摂取するため、先に取っておけば活性化を防ぐことが可能。- ただしMHRiseの個体は、採取済みのポイントからも強引に食物を摂取して毒活性化状態に移行する。
- MHR:SのMR個体は扇状に広がる毒霧ブレスと、その場に滞留する煙幕ブレスの2種類を新規に使用してくる。
毒霧ブレスは頭部の側面に回り込めれば脅威度は無いに等しいが、
よく似た予備動作の舌伸ばし攻撃と見間違えたりすると思わぬ被弾をする可能性がある。
煙幕ブレスはパニック走りから続けざまに撃ってくるのが特徴で、
ハンターに直接放つというよりは、毒煙幕の中に自分の身を隠すことや行動を制限することが目的といえる行動である。
エスピナス
- 全身を攻防の役割を担う鋭い棘で覆われているが、棘には毒を含む。
しかし、棘のみならず、毒素を球状のブレスとして放出することも可能。
- このブレスは、正確には「毒ブレス」という括りには収まらない。
というのも、火属性、毒属性、麻痺属性の3つを併せ持つからである。
ブレス球の外見は、リオスやイャンガルルガが放つ火球ブレスを紫色にしたようなものであるほか、
エスピナスの物理攻撃のほとんどに毒効果が含まれているため、「毒ブレス」と表記されることも多い。
- 脅威なのは無論、麻痺効果も同時に与えてくる点であろう。
ブレス自体が直撃時の爆発によって高威力であるだけでなく、
麻痺に陥って身動きできぬ間にどんどん体力を減らしてくるのである。
どちらか一つを無効化できたところでもう片方は据え置きなため、
安全を期すならば、状態異常無効が最善と言えよう。
- また、毒ブレスの発射方法は、リオレウスらが行うような動作もあるが、
エスピナス独自のものに、立ち上がって斜め上から3連射する型がある。
地面と平行に3連射するリオレイアなどと比べ、どちらも比較的近距離に着弾することから、
懐に陣取っていても油断は禁物。
更に、3発目はそのまま繰り出すパターンとバックジャンプブレスとして放つパターンの2通りがある。
- 激個体や特異個体は毒ブレスが着弾した際の爆発規模が非常に大きくなっているほか、
特異個体では通常個体と同様に立ち上がってから3連射するものもあるが、
新たな行動として、立ち上がってから5連射という技を得た。
そのほか、左右の翼をつるぎのように振り回してからタックルを繰り出し、
フィニッシュに一発毒ブレスを放つというコンボ攻撃も持ち合わせている。
- 辿異種の場合は毒が猛毒に強化されており、更にブレス本体や着弾時の爆発も巨大化している。
状態異常に対して全くの無対策でブレスを受けると、
麻痺で動けないところへ猛毒による凄まじいダメージが発生するという大変危険な状態になる。
せめて麻痺対策はしておき、抗毒液で猛毒を即座に解除できるようにしておくといいだろう。
辿異スキルの「耐毒強化」で猛毒への対策ができるとなお良い。
なお、ブレス攻撃のバリエーションも更に豊富になっており、
球状のブレスを地面へ転がすように放ったり、
真下に特大の毒ブレスを投下し、
大爆発と共に周囲に無数の毒の塊を降らせつつドーム状の猛毒霧を発生させるという大技も用いる。
- MHR:SでもMHFと同じく3連射型を用いるが、速度がやや鈍化していたり、
ブレスそのもののダメージは控えめであるなど、メインシリーズらしく有情気味に調整されている。
ただしブレスで麻痺したハンターに対しては即座に踏みつけにかかってくるため、
これを踏まえた場合の総威力は他種のモンスターのブレス単発とそう差はない。
また、MH3以降のリオレイアと同様のチャージブレスも会得した。
エスピナス亜種
- エスピナス亜種では毒ブレスの性質が更に独特なものへと変化。
神経性の麻痺毒を生み出す能力を捨て、強烈な溶解効果を有した重酸を獲得し、
火属性、毒属性、腐食やられという3種類の効果を併せ持つ。
また、エスピナス亜種の毒ブレスと言えば、
有名なのはやはりメガフレア元祖チャージブレス。
現在でも通常の大型モンスターでこれに匹敵する規模のブレスを放つモンスターは、
同じ攻撃そのものを扱うことのできる覇種UNKNOWNをおいて、ほかには存在しないほど。
激個体ではさらに凶悪化し、毒ブレス、からさらに毒ブレスが飛び出し、
チャージブレスの直撃を免れたハンターへ不意を突くように飛来する。
特異個体は別の方向で進化し、毒ブレスをリオレイアの3連射を高速化させたブレス攻撃を行うほか、
チャージブレスを上空へ打ち上げ、流星雨の如く降り注がせるといった技を得た。
いずれも詳細はこちらを参照。
エスピナス希少種
- エスピナス希少種の毒ブレスは、亜種ではなく通常種の属性に準拠している。
最大の攻撃は「地獄の業火」。
"ナパーム"と呼ばれることからもわかるように、上空から放つ一発のブレスをもって、
フィールドを悉く吹き飛ばし、全てを焼き払ってしまう脅威の技。
直撃時の威力はエスピナス亜種のそれには及ばないものの、
火の海はただの炎ではなく、毒素を燃焼させたもので、
触れるだけで毒状態へと陥らせ、さらに重度の火傷により凄まじい勢いでハンターの体力を奪う。
毒と火傷のダメージが合わされば、数秒生き残るのが精一杯なほど。
さらには、これに留まらず、上空から急降下する勢いで暴風を起こし、
周囲へ炎をばら撒くという強烈なフィニッシュ攻撃まで繰り出す。
特異個体ショウグンギザミ
- 少々記載が後回しとなったが、ガミザミの項にて言及したとおり、
特異個体は毒液を生成する能力をそのまま成長させている。
吐き出す毒のためかヤドや爪は毒々しい紫色に変色し、口は赤色にまで染まっている。
- 威力面ではさほどだが、口からビーム状に放出して左右に素早くぶんぶんと振り回すため、
前方への攻撃範囲が極めて広く、振り回す速度ゆえにフレーム回避もほぼ不可能。
さらには口からの発射が終わった後、ヤドカリでいう腹部(=弱点)からも毒霧を放射する。
前も後ろも危険であるため、側面に回りたいところだが、
予備動作は非常に短く、前方にいる場合は多少の被弾は覚悟しなければならない。
タイクンザムザ
- 岩に擬態した外殻、その下に隠された朱色の鎧、さらには巨槌型の右爪、
鎌型の左爪、全身には粉を撒き散らすキノコを繁茂させ、
さらにはドリル状の左爪に鋏型の右爪、発電器官まで備えた真の姿など、
異色中の異色モンスターであるためにあまりプッシュされることはないが、
実はタイクンザムザも毒ブレスを吐く。
支給品ボックスに毎回解毒薬が大量に入っているのはそのためである。
- 一度に複数発の毒ブレスを放ち、着弾した毒ブレスはその場に留まってしばらく毒霧を放つ。
近距離にいる剣士はあまり当たらないが、遠距離で動き回るガンナーは引っかからないように注意。
なお、真の姿である第3形態でも相変わらず使用してくる。
- 肉弾戦と雷属性に特化した辿異種ではどの形態でも使用しない。
バルラガル
- 沼地で潜る、またはドスイーオスから吸血すると使用してくるようになる。
バルラガルのブレスに毒属性が付加されるようになる。毒自体の効果時間は短め。
ただ、バルラガルのブレスは多彩、かつ強烈なため警戒が必要である。
- 辿異種ではハンター以外への吸血を行わず(そもそも他のモンスターが登場しない)、
沼地で潜行しても毒を得ることはないため、毒ブレスも用いない。
イャンガルルガ
- MHFにおけるG級個体が、毒霧を纏わせた炎ブレスを扱う。
ブレス単体でも非常に威力が高く、毒による根性貫通効果も相まって非常に危険。
もちろん従来通りの3連発型も健在である。
更に、発射の際に口周りでも毒霧が拡散する。
この毒霧さえもそこそこの威力があるため、
頭付近に陣取っていて3連発の毒霧をスーパーアーマー状態で受けようものなら、
それだけで力尽きてしまってもなんらおかしくはない。
ガスラバズラ
- ガスラバズラは、非怒り時のみ多種多様な形の毒ブレスを繰り出してくる。
イビルジョーやアビオルグなどが行う薙ぎ払い型のブレス、
前方扇状に拡散させる形のブレス、
巨大な毒のシャボン玉を作り出し、それを前脚で叩き割って毒を拡散させるというユニークな技も。
また、尻尾回転でハンターを膝崩れやられ状態に陥らせたところを毒ブレスで追撃する技もある。
一応コンボ技ではあるが、十分な防御力があれば根性を貫通されるまではいかない。
- 辿異種では非怒り時の毒が猛毒に変化している他、
それぞれのブレス攻撃の範囲も広がっている。
更に、★4では前述の尻尾回転後のブレスは膝崩れやられ状態のハンターの有無に関わらず、
無差別に広範囲を攻撃するものとして使用する。
辿異種ガスラバズラは辿異種エスピナスと違い抗毒液を落とすタイミングが決まっているため、
特に吸血のカバーが間に合わなくなる★3以降では、
それぞれの攻撃への確実な対処ができない場合は耐毒強化による軽減も視野に入れたい。
ドゥレムディラ
- 全モンスター中で間違いなく最凶の毒ブレスの使い手。
ドゥレムディラは使用する毒は、凄まじい速度で体力が減っていき、
効果時間中は防御力が1になってしまう「壊毒」というものである。
- ドゥレムディラは覚醒後から壊毒を使用するようになる。
その中でもブレス攻撃である「極大壊毒ビーム」は、
数あるドゥレムディラの技の中でも要警戒の大技である。
このブレスは超高威力、かつ被弾してもよろめかない連続ヒット判定+壊毒となっており、
最初のヒット時に浴びせられる壊毒で防御力を1にされた所へ超威力ダメージを連続で叩き込まれるため、
いかなる防御手段を持っていようと当たれば確実に失神する。
第二区での復活以降はこの壊毒ビームを振り上げたり、薙ぎ払ったりするようになる。
- 特殊個体である極み傲るドゥレムディラも壊毒ビームを用いるが、
その属性は従来の氷+壊毒とは異なり、紫雷と呼ばれる雷+壊毒となっている。
被弾すると壊毒になる点と多段ヒットである点は変わらない*1。
用いる壊毒ビームは、単発直線タイプ、単発なぎ払いタイプ、2回ステップ後になぎ払うタイプ、
更に完全新行動の4連タイプと高速移動を絡めてくるタイプの合計5種類。
4連タイプ以外ではビーム終了後に翼から紫雷のエネルギーが放出される。
単発直線タイプ、単発なぎ払いタイプは従来より予備動作が短くなり、
壊毒ビーム発射直前のジャンプには超震動が付随する。
新行動の一つである4連壊毒ビームは正面→左側→右側→左から右へのなぎ払いを連続で放ってくる。
全てフレーム回避は可能であるが、最後のなぎ払い以外は判定がやや長く、
範囲内に居る場合は最初の3つを位置除けした後、最後のなぎ払いを回避するのが無難か。
この4連壊毒ビーム中はドゥレムディラの後方は安全であり、殴り放題となるため可能なら素早く距離を詰めたい。
ただし、この技を使用する際はバックジャンプから繋げる傾向が強い*2他、
それぞれのビーム放出時に反動で後退するため注意。
もう一つの新行動は翼からエネルギーを放出しつつ高速移動し、
勢いそのままに回転しつつ壊毒ビームをなぎ払い、その後再び高速移動で元の位置に戻ってくるという技。
自身の付近にいるハンターをまとめてブレスでなぎ払う厄介な技であり、
当然高速移動や高速移動時に放出されるエネルギーにも判定はあるため、
開始時の位置取り次第では回避は極めて困難。
ハンターが後方に居る場合に用いてくる傾向が強いため、ドゥレムディラの後方では常に警戒したい。