MHFに登場する、モンスターの攻撃手段の一種。
読んで字のごとく、「落とし穴」によってハンターを拘束する技である。
目次
概要
- MHFの限られたモンスターが行う、いわゆる設置技のようなもの。
モンスターが地面を掘った際に付随して発生することが多い。
しかし、中には偶発的に発生したように見えるものも存在する。
- モンスターが特定の行動を取った際に戦闘エリアにて発生する。
この落とし穴は一定時間エリアに残存し、上を通ったハンターは嵌ってしまう。
落とし穴に嵌ると脱出まで移動を含めた一切の行動ができなくなる。
モンスターの攻撃も無防備で受けてしまうという危険な状態である。
なお、レバガチャを行うと拘束時間を短縮できる。- これだけならば麻痺や睡眠と同様である。
しかし、落とし穴に嵌った場合は「如何なる攻撃でも吹き飛ばない」という仕様であり、
普通ならば吹っ飛んで無敵時間が発生する技でもそのまま受けてしまう。
嵌っている間は常時危険が付きまとうだけでなく、
普通ならば一段目で吹っ飛びが発生する連続攻撃をモロに食らってしまう。
そもそも、落とし穴に嵌っている間は根性が発動しないため、
高火力が売りのモンスター相手に落とし穴に嵌ると、かなり厳しい状況になる。 - 要素だけでいえば状態異常に近いものと言えるのだが、
「落とし穴攻撃」という正式名称や、後述する警戒の分類を見るに、
開発側では一つの技として扱っているようである。
実装当時は存在しなかった拘束攻撃の代わりだろうか。
- これだけならば麻痺や睡眠と同様である。
- エリアに出来た落とし穴に近寄らなければ発動せず、
エリア中にくまなく生じる類のものでもないため、間を縫って攻撃は可能。
ただし、狩猟地によっては草などの遮蔽物によって穴が隠れ、
プレイヤーが落とし穴の存在に気付かず嵌ってしまうこともある。
「落とし穴があるから最短距離で追撃できない」といった場面に遭遇することも多く、
多用されると立ち回り辛くなってしまう。
- 落とし穴に嵌った場合、ハンターが取るリアクションは2つ存在している。
一部例外はあるが、概ねスタミナが25以下か否かで違うモーションになる。
わざわざ2種類実装した意図は不明だが、開発の遊び心だろうか。- スタミナが多く残っている場合はハンターの下半身が埋まり、
上半身だけが地面に出てもがく様なモーションになる。 - スタミナが少ない場合、なんと頭から埋まってしまう。
下半身を地上に突き出してバタつかせるどこかシュールな光景は、
落とし穴に嵌ったババコンガや、犬神家のスケキヨのようでもある。
一部の紳士的なハンターが意図的に嵌って撮影することもあるようだ。 - スタミナが多く残っている場合はハンターの下半身が埋まり、
- この対策として、落とし穴攻撃を無効化するスキル「警戒」がある。
元々G級専用スキルとして実装されたが、MHF-G6にて通常スキルに変更された。
落とし穴攻撃を用いるモンスターと戦えるようになる、HR5から発動が可能。- 後述するように個々のモンスターに対する有効性自体は高いスキルではあるのだが、
HR5帯及びG級昇級直後はともかく、それ以外のランク帯だと他に優先させたいスキルが多く、
中々発動させるのが(スキル枠の関係で)困難という事情がある。
また、元G級スキルという位置付けだからなのか天廊石や自動発動要素も存在せず、
状態異常という扱いではないらしく状態異常無効【多種】の中にも含まれていない。
従って現状ではスキルで対処するというよりは、位置取りを工夫して避ける事が求められる攻撃と言える。
- 後述するように個々のモンスターに対する有効性自体は高いスキルではあるのだが、
使用するモンスター
特異個体イャンクック亜種
- 初めて落とし穴攻撃を繰り出したモンスター。
配信時のキャッチコピーに「青怪鳥の企みとは?」と不審な文面があり、
その正体が事前広報一切なしの落とし穴攻撃だったのである。
ハンターの取る行動のシュールさゆえに話題となった。
- 跳躍しつつ自慢の嘴で地面を掘る行動を行った際に発生する。
MHFのイャンクック亜種は見通しの悪いフィールドに登場する傾向があり、
掘った個所が判別しにくいことも多いため、モーションを取った時点で念頭に置き、
なるべく近づかないようにして戦うのが良いだろう。- 奇種ともなると各種補正が高く、落とし穴攻撃の「根性を無効化する」性質と合わせ、
屈辱的な姿勢のまま死んでいったハンターもいたようだ。
- 奇種ともなると各種補正が高く、落とし穴攻撃の「根性を無効化する」性質と合わせ、
オディバトラス
- 他のモンスターとは少し毛色が異なり、落とし穴らしからぬ見た目になっている。
オディバトラスが特定の行動を行った際に砂が円柱状に隆起し、
これが発生する個所に居る場合に落とし穴に嵌った時のモーションを取る。
隆起した砂の塊は、その形状から「砂プリン」と揶揄されることもある。- この砂の隆起に飲まれたハンターは砂の最上部へと移動する。
オディバトラスの背中よりも目線が高くなり、見晴らしは中々のもの。
ただ、当然ながらのほほんと眺めていられるほど状況が良い訳ではない。 - なお、隆起した砂に近付くと砂の方が壊れ、落とし穴に掛かることはない。
- この砂の隆起に飲まれたハンターは砂の最上部へと移動する。
- 頭を勢いよく地面に突っ込む攻撃と、ジャンプボディプレスの際に発生する。
前者は上半身が短時間埋まるだけの軽微なもので危険性は少ない。
問題は後者で、最初は上半身だけが埋まる状態になるものの、
その段階で脱出できない場合は地面へと降下、今度は頭から嵌ってしまう。
2回穴に嵌ることになるため拘束時間が長く、非常に危険。- また、ボディプレス後に砂で拘束されたハンターがいた場合、
高確率で薙ぎ払いブレスを放って追撃してくる。
だが、実際は別の攻撃を繰り出してきたケースが厄介であり、
特にちゃぶ台返しのようなモーションで起こる砂の津波は多段判定であるため、
たとえ元気のみなもとを服用していたとしても即死がありうる。
- また、ボディプレス後に砂で拘束されたハンターがいた場合、
- G級では地上で巨大砂弾を発射した反動で発生する。
これに引っかかるとオディバトラスの着地時に発生する砂の波に巻き込まれ、
運が良くとも瀕死、悪ければ即死する。
ポカラドン
- 寒冷地に生息する海竜種のポカラドンも用いる。
登場する極海は見晴らしが良いため落とし穴を見落とす心配はないが、
嵌ってしまった場合はG級相当の手痛い一撃を覚悟しなければならない。
- 2種類の行動に付随して発生する。
2回飛び跳ねつつ地面を掘って穴を作成するものと、
雪玉を作成してハンターに飛ばせる攻撃をした際、地面を抉った個所に発生する。
幸い、主戦場となるエリアは広いため、そこまで邪魔になることは少ないだろう。
G級グレンゼブル
- G級時の追加要素として用いてくる。
剛種までに用いてきた2連角突き→突き上げの際に岩を飛ばすようになり、
角を突き立てた地面2個所に落とし穴を作成する。- このモーションはグレンゼブルの立ち位置が殆ど変らないため、
技終了後もグレンゼブルと落とし穴の場所が被って戦い辛い。
2連続で繰り出そうものなら周囲を落とし穴に囲まれてしまうことになる。
そんなに掘ると重量級のグレンゼブル自身が嵌ってしまわないか心配である
- このモーションはグレンゼブルの立ち位置が殆ど変らないため、
- 余談だが、グレンゼブルは落とし穴に嵌ると暴れて周囲を攻撃する。
「落とし穴に嵌っても攻撃してくる」、「落とし穴で攻撃してくる」、
これを両方備えるモンスターなど後にも先にもグレンゼブルくらいだろう。
ヴァルサブロス
- 火山に登場するヴァルサブロスも落とし穴を用いてくる。
彼の場合は「行動に付随して地盤が緩む」といったものであるらしく、
溶岩が吹き上がった個所に落とし穴が発生するようだ。
- ハンターに対し地面潜行→地上強襲を行った際に落とし穴が生じる。
サボテンを保持したハンターを範囲ガードで守る手法を取る場合、
盾役は警戒スキルがないと落とし穴に嵌ってしまう。- また、烈種の追加行動ではヴァルサブロスが地面を踏みしめ、
周囲一帯に溶岩を噴出させる攻撃を行い、この時にも無数の落とし穴ができる。
間を通り抜けることは可能だが、行動を大きく制限されてしまう。
これらを考えると、警戒スキルでの対策は他のモンスター以上に機能するだろう。
- また、烈種の追加行動ではヴァルサブロスが地面を踏みしめ、
ガスラバズラ
- 落とし穴攻撃を頻繁に行うモンスターであり、バリエーションも豊富。
また、非怒り時と怒り時で落とし穴の性質が変化するという特性を持つ。- ガスラバズラはクエスト開始後しばらくは地面に潜行しているが、
彼がいる場所を取り囲むように落とし穴が多数存在するため、見過ごすことは無いだろう。 - 彼の生息する白湖はフィールドギミックにも流砂(落とし穴)が存在しているため、
落とし穴攻撃を多用するガスラバズラを相手取る場合は警戒スキルが欲しいところ。
なお、ガスラバズラはフィールドギミックの流砂には嵌る一方で、
自身が設置した落とし穴攻撃に嵌ることはない。
- ガスラバズラはクエスト開始後しばらくは地面に潜行しているが、
- 開幕時、非怒り時には毒を付加する落とし穴を設置する。
これらの落とし穴は地中潜行攻撃の布石となっているため、注意が必要。
被弾時は毒ダメージを受ける上、ガスラバズラの追撃を受けることになる。
- 怒り時は毒属性を使わなくなるため、落とし穴も他と変わらない仕様となる。
四股踏みや飛び掛かりの着地点など、別の攻撃に付随して発生するようになる。
怒り時のガスラバズラはパワフルな攻撃を得意としているため、
「根性が発動しない」という落とし穴の仕様はかなり危険である。
G級ウラガンキン
- 遷悠種として登場したウラガンキンにも導入されている。
- G級ではウラガンキンの十八番とでも呼ぶべきローリングアタックが強化されており、
その一環として落とし穴攻撃を用いる。
ウラガンキンが転がった軌道上に地割れが発生し、これに触れると地面に埋まってしまう。
その直後に地割れからマグマが噴出、ハンターに大ダメージを与えるという内容になっている。
この性質上、G級のローリングアタックは根性貫通攻撃へと変貌している。
辿異種イナガミ
- 辿異種イナガミも用いるが、コンボ攻撃でのリアクションの一環として登場。
フィールドに設置するタイプの落とし穴攻撃は一切用いない。
- ★3(GR600~)から解禁されるコンボ攻撃であり、その場で尻尾を振り払い、
尻尾に当たったハンターがイナガミの追撃を受けることで落とし穴状態へと移行する。
上空で尻尾を受けたハンターが前方の地面に突き刺さり、しばらく動けなくなるというもの。
必ず頭から地面に突き刺さるため、漫画でありがちなオーバーリアクションに見えなくもない。
レバガチャ入力で復帰が速くなるのは他の落とし穴攻撃と同様。
発生するフィールド
- 白湖ではフィールドの特性として、ランダムに流砂が発生する。
これはモンスターの落とし穴と同様の効果があり、さらに周囲のハンターを吸引する。
スキルの警戒では吸引も含めて無効化できる。
- モンスターも流砂に落ちると落とし穴と同様の拘束状態になる。
現状ではガスラバズラの狩猟において見ることができる。
なお白湖にはディアブロス亜種が出現することが公開されているが、
元々落とし穴の効かないディアブロス種に有効か否かは不明。
- メインシリーズではMHRiseで初登場。
砂原の特定地点の岩が破壊されることで流砂が一定時間発生する。
こちらはハンターには影響がなく、モンスターのみ落とし穴と同様の拘束効果を発揮する。
余談
- ハンターがかかる落とし穴というのは今のところMHFにのみ存在するが、
無印の開発中においてはメラルーが落とし穴を掘るという案もあったようだ*1。
もし実装されていたら非常に厄介なことになっていただろう。