モンスターハンターフロンティア開発チームが開催する、超大型のオフラインイベント。
2012年9月2日に開催された感謝祭の正式呼称は『MHF誕生5周年 MHF感謝祭2012』。
外部公式サイトはこちら。
また、2014年11月16日に実施の、『MHF-G誕生7周年 MHFG感謝祭2014』もこちらで扱う。
目次
概要
- 完全オンライン制ゲームであるMHFのオフラインイベントと言えば、
これまで47都道府県全ての会場で開催されるVS.クエスト チャンピオントーナメントが有名だが、
2012年に開催されたMHF感謝祭2012は東京で行われるビッグイベントとなっており、
東京ドームシティ プリズムホールを使用するなど、その内容はよりモンハンフェスタに近い。
以下、基本的には2012年に行われたイベントを中心に紹介し、2014年については別項で述べる。
イベントの様子はYoutubeに『MHF『植田佳奈のMHF感謝祭2012会場レポート』でアップされている。
- モンハンフェスタとの最大の違いは、実際のゲーム内(MHF)とイベントが連動していること。
それはMHFにおいて定期的に開催される全猟団対抗祭"狩人祭"での個人成績に応じて、
会場のイベントで参加できる屋台アトラクションやフードコーナー用のチケットがもらえるというものである。
ゲーム内での狩人祭は1週間の「入魂祭」が終わると今度は1週間の「褒章祭」が開催されるが、
このオフラインイベントは「大褒章祭」と名打たれており、いわば「第54回狩人祭 リアル褒章祭」と言える。
具体的に言うと、入魂数が5000~9999魂で実際のチケット5枚、10000魂以上でチケット10枚、など。
「入魂」の詳細は上記リンク狩人祭やクエスト/鎧玉を作ろうを参照のこと。
- これらアトラクションなどは第54回狩人祭の褒章祭としての一環と既述したとおり、
アトラクションやフードコートはチケット以外での支払いには対応していない。
つまり現金をいくら持っていっても意味がないというイベントであった。
またチケットの枚数にも限りがあるのでアトラクションのプレイ回数も制限される。
複数アカウントで大量入魂のような無茶をしない限りせいぜい数回しか遊べない。
このためバケツコップをはじめとした人気グッズは当然のように垂涎の的となった。
- アトラクションではバール=ダオラやニゲル=フルグルを使った射的ゲームや、
モンスターを捕獲するコンセプトの輪投げ、あの懐かしのコロコロスマートボールなど、
屋台でもよく見るゲームが豊富に取り揃えられている。
バール=ダオラやニゲル=フルグルはコルク弾の超速射には対応しておりませんのであしからず。
- 前述で全国都道府県オフラインイベントのVS.クエストチャンピオントーナメントを挙げたが、
MHF感謝祭2012ではその締めくくりとなるin MHF感謝祭 2012が開催されている。
頂上決戦に極龍ルコディオラが起用されたところに、MHFチームのルコディオラ愛を感じさせる。
ちなみに予選クエストは左の隻眼が特徴のティガレックス特異個体である。
- 参加型イベントのなかでも、感謝祭2012での目玉だったのは覇種UNKNOWNの体験プレイである。
2012年9月19日にゲーム内登場が迫った覇種UNKNOWNに一足先に挑めるということで会場は盛況した。
…が、なにぶんにもMHFで史上最凶と云われることになるモンスターであり、討伐成功者はただの一人もいない。
公式レポートでも言及があるが、討伐どころか逆に覇種モンスターの恐るべき手強さを存分に知らしめている。
貸与防具が通常クラスの性能(ガウスFZシリーズ)であり、なおかつ根性スキルは発動していない*2ので、
後半は一撃食らえばほぼ確定で即死したと言えばその難易度がわかるだろう。- さらに制限時間も(体験版ということで)限定されており、覇種UNKNOWNが強すぎたこともあって、
既存のUNKNOWNにはない真の最終形態を見なかった人がほとんどである。
そのため、実際に覇襲した際には体験会に参加したハンターですら度肝を抜かれることになる。
- さらに制限時間も(体験版ということで)限定されており、覇種UNKNOWNが強すぎたこともあって、
- ちなみに先行体験会に参加した全員にMHF特製クリアファイルが配布された。
アトラクションの分も加味すればかなりの量である。
- また、第9回運営レポート(動画版)の公開収録が行われ、
映画『テルマエ・ロマエ』とのコラボレーションが発表された。
杉浦・宮下両氏が実際に使用された本物の撮影用衣装を着るなど豪華仕様である。
同収録は後述の「重大発表」には触れず、主にフォワード.5の実装内容についてのものとなっている。
覇種パリアプリアのビジュアル公開、秘伝防具2重装備の発動条件発表時の参加者のどよめきなど、
公開収録ならではの雰囲気が現れている。
- しかし多くの来場者にとって一番の期待は、最後の「重大発表」だろう。
この重大発表で満を持して『モンスターハンターフロンティアG』の正式発表がされた。
この時の会場の盛り上がり、杉浦氏の「反省しろー!」発言*3は、今なお語り継がれるが、
MHF-G1での様々な問題から、この言葉は後に彼自身に向けられることになった。詳しくは後述。- この重大発表、後述するように予想を大きく上回る来場者となったことから、
閉会を延長して本来の予定には無かった第2部を行ったほどである。
- この重大発表、後述するように予想を大きく上回る来場者となったことから、
- ちなみに会場の様子はUstreamで生中継され、会場に行けないハンターでも雰囲気を味わうことができた。
また、運営レポート公開収録は中継されなかったものの、
重大発表(MHF-Gの発表)は中継され、ネット上でも大いに盛り上がった。
- なお、MHF感謝祭2012の前日には前夜祭と称し、
定員100名だが10000円という破格の安さで参加可能な東京ドームホテルの特別宿泊もあった。
夕食の際には杉浦氏や宮下氏(当時AP)のトークセッションや、
2人が席を順番に回って直に質疑応答をするなどの懇親会が開かれた。
ちなみに覇種テオ・テスカトル登場の情報はこの懇親会が初出である。
懇親会後はパソコンかXbox360の無料貸し出しが行われ、
PC版は公認ネットカフェ接続、Xbox360版の場合はNコース有効状態でプレイが可能。
この懇親会に来た人は全員が紛れもないMHFユーザーなので、オフライン会で楽しんだ人もいる。
懇親会で気分が良くなりすぎて酒でぐでんぐでんに酔った人がいたのは内緒
MHF-G感謝祭2014
- 大好評を博したMHF感謝祭より2年が経った2014年11月16日に開催された大規模オフラインイベント。
今回はあの渋谷ヒカリエで行われる。ヒカリエと天廊をコラージュしたムービーも開会式で公開された。
前回同様、参加自体は無料となっており、一部イベントは事前の応募が必要。
公式サイトはこちら。
- 前回と同じく、狩人祭と連動したアトラクションが行われた。
会場の関係からかアトラクション数は前回より減っているが、
バール=ダオラやニゲル=フルグルを使った射的ゲームは健在。
「大褒章祭」も第79回狩人祭に連動して実施された。
フードコーナーも無くなったが、再入場可能なのでヒカリエ内のコンビニ等で飲食物は購入できる。
- また、VS.クエストチャンピオントーナメントが行われるほか、
サービス開始したばかりのPSVita版ユーザー限定の韋駄天杯チャンピオントーナメントも行われた。
特にガルバダオラの討伐がターゲットとなった韋駄天杯においては、
決勝トーナメントにおいても3落ちが多発する波乱の大会となった。
- さらに、MHF-G6の先行体験会(創音竜ポボルバルムの剛種クエスト)や、
PC版MHF-Gで2014年内に実装される新機能である
「High Grade Edition」すなわち高グラフィックス変更機能の体験会が実施された。
特にHighGradeEditionは体験ブースが4ブースしかなかったこともあるが大人気で長蛇の列が出来ており、
ピーク時には1~2時間待ちという凄まじい状況となっていた。
- その他、杉浦氏が関わる派生作品『メゼポルタ開拓記』や『モンスターハンター エクスプロア』のブースでは、
スマートフォンやタブレットを用いた体験会が実施された。
後者については初のプレイアブル展示であり、なんとジンオウガ討伐のクエストがプレイできた。
当初はMHFに実装されることは無いと思われていたが、今にして思えば遷悠種の布石だったのかも知れない。
- ステージイベントでは各種大会の決勝戦や表彰式が行われたほか、
上記の派生作品のプレゼンも、初公開であるアニメPVなどを用いて行われた。
前回同様に開発運営レポート動画版の公開収録が実施された。
また、反省の宴という特別企画も実施されている。詳しくは後述。
- 当日発表となる開発秘話や新情報も多数用意された。
天廊遠征録のプレイ映像が公開されたのは本イベントが初である。
完全サプライズとして『魔法少女まどか☆マギカ』とのコラボレーションや、
後にヴァルサブロスとして発表されることになる第5の烈種モンスターのデザイン、
さらに烈種を上回るというモンスターの実装計画についても発表が行われている。
- ちなみに前回は会場の様子やステージイベントの一部がUstreamで生中継されていたが、
今回は実施されなかった。
また、今回も入場者多数で会場入りできない人が多く現れ、急遽第二部を開催するに至っている。
反省の宴
- MHF-G感謝祭で実施された企画の一つであり、
(おそらく)MHF-G1時代からプレイしてきたハンターにとっては最も興味を惹かれたかもしれない企画である。
題名の由来は明言されてはいないが、2年前の感謝祭で飛び出した「反省しろー!」であろう。
- 内容としてはファミ通のあらじ谷塚氏がMHF-G1からG5までを振り返り、
運営チームのTOPである4名に各アップデートで起こった問題や出来事に余す所なく切り込んでいく、
というもの。
実際の動画はこちらだが、
会場の雰囲気などは当時のMHF-Gをプレイしていないと乗り切れない部分も多いかもしれない。
- MHF-G1からG5までに起こった問題については、
リンク先の項目を見ていただくのが早いと思われるが、
これらについて運営チームの4名が当時を振り返りつつあらじ氏の質問に答えている。
開発運営の裏話的な内容も多く含まれており中々興味深い。
- そして「反省の証明」として、
「会場内から挙手で選ばれた4名のハンターが、運営チームの4名に対しパイをぶつける」
というとんでもない企画が実施された
(パイ投げ企画を実際に用意したのはMHFチームではなくあらじ氏である)。
もちろんその際に唱和されたのはあの「反省しろー!」である。
この光景は各ゲーム情報サイトにおけるMHF-G感謝祭の記事のサムネイルとして使われるなど、
色んな意味でインパクトのあるものであった。
余談
- プロデューサーである杉浦氏はカプコンに転職する前、
別のオンラインゲームで400から500名規模のオフラインイベントを開催したときの経験から、
いくらMHFでもオンラインゲームのオフラインイベントなので多くても1000人程度だろうと読んでいた。
しかし、2012年の開催で集まった人数は、実際はそんな数百人規模のぬるいものではなく、
重大発表(MHF-G正式発表)のステージのころには会場のプリズムホールが満員御礼となり、
最終的には入場制限がかかって最後まで入れなかった人も出るほどであった。
杉浦氏はこれに関して非常に申し訳なかったとしている一方、
初回でMHFユーザーがこれほど集まってくれたことに嬉しい悲鳴を上げている。
トラブルはあったが結果としては大成功であり、今後も10周年でとはいわず数年で開催をしたいと発言している
(MHF『第10回 運営レポート(動画版)』)。
- チケットについてはMHFをプレイした上で事前申請しないともらえなかったので、
事前に来場人数の把握は出来たのではないか、と思われるかも知れないが、
アトラクションにチケットは必要なものの、会場はオープンだったので入場はフリーだった。
プレイヤーに誘われたり、MHFに限らずシリーズのファンとしてやってきた人の存在によって、
実際の入場者は運営の想定を大きく上回ったのだと思われる。
- 2014年においては、プリズムホールよりもキャパシティの低いヒカリエでの開催となった。
2012年の開催後にMHFは色々プレイヤー減に繋がる要素があったため、
来場者は前回より少ないだろうという予想もあったが、蓋を空けてみれば前回同様非常に多くの来場があり、
一般入場(VSクエスト大会の登録者は、予選のために事前入場できた)開始時には既に長蛇の列ができ、
早期(開場前)に実施が決定した第2部の整理券さえも午前中で配り終えてしまった
(時間の都合で2部が限界なので、この時点で新たな来場者は入場できなくなった)。
そのため、褒章祭チケットを入手しながら入場できなかったプレイヤーも居たようである。
混雑により入場できない可能性のついての告知は数日前に行われていたのだが、
根本的な部分(会場や日程設定)で2012年時の反省が活かせていないという批判もある。
なお、上述した「当日入場できなかった登録者」については、
後日なんらかのフォローが行われると発表された。- 具体的な補償内容についての公式発表は無いが、来場者特典のイベントコードや、
もらえたはずのチケットの枚数に応じたアイテムが送られたらしい。
- 具体的な補償内容についての公式発表は無いが、来場者特典のイベントコードや、
関連項目
シリーズ/モンスターハンターフロンティアオンライン
イベント・メディア展開/VSクエストチャンピオントーナメント
イベント・メディア展開/モンスターハンターフェスタ
モンスター/UNKNOWN
クエスト/至禍凶刻
武器/バール=ダオラ
武器/ニゲル=フルグル