オトモ/スタンドのお面

Last-modified: 2024-04-09 (火) 17:49:08

MH3Gに登場するチャチャカヤンバの被るお面の一つ。
かつて『週刊少年ジャンプ』で連載され、現在は『ウルトラジャンプ』で連載中の
著者・荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボイベントで登場した。

目次

概要

  • 同作第四部の登場人物の1人、矢安宮(やんぐう)重清(しげきよ)のスタンド「ハーヴェスト」を模したものとなっている。
    2012年8月10日より配信されているイベントクエスト「ハンティングに行こう!」をダウンロードすると、
    セガレからのモガ村の納品依頼にリストアップされる。
    作成には同クエストの討伐対象で入手できるチケット素材「カメユークーポン」が2枚、
    紅彩鳥の上鱗が2枚、そしてデプスライト鉱石が3個必要である。
    • 「カメユークーポン」は、スタンドのお面の素材となるほか、
      1,000zというチケット系素材の中ではかなりの高額で取引される。
      これは、あの高級お食事券に匹敵する値段である。
      現在のところお面作成以外に使い道はないので、余ったらどんどん売ってしまおう。
      なお、カメユークーポンは本クエストの他、スタンドのお面の熟練度が上がると、
      チャチャ・カヤンバがフィールド上から拾ってくることがある。
  • このお面は他のお面とは異なり、被ると顔だけでなく体全体がすっぽり覆われる。
    外観がさながらハーヴェストそのものになり、クエスト中の口調も矢安宮重清と同じようになる。
    • はっきり言えば、お面じゃなくて着ぐるみである。
      二人同時に装着させた日には、ほとんど見分けがつかなくなるので注意(特にクエスト中)。
      チャチャは縦、カヤンバは横に体を揺すっているので良く観察すると判別は可能なのだが、
      ポーズが固定されるギルドカードに至っては、もはや判別不可能の域である。
    また、このお面をつけている間は、普段手に持っている武器を所持しなくなってしまう。小銭を拾うためだろうか。

性能

  • 陸上では近接攻撃、水中では射程の長いブーメランで小型モンスターを狙う。
    怒り時には通常よりも射程の長い飛び掛り攻撃を行う。防御力は低いが熟練度上昇で補われる。
    また、換金アイテムである異国のお金の硬貨(ジュウエン玉、ヒャクエン玉、ゴヒャクエン玉)を採取してくることがある。
    売値は順に300z,400z,500zであり、本来の貨幣としての価値ではなく希少価値で取引されているようだ。
    • 熟練度が上がるごとに拾うアイテムの質が良くなっていく。
      熟練度が低いうちは、ジュウエン玉やヒャクエン玉しか拾ってこないが、
      熟練度が上がるとゴヒャクエン玉やカメユークーポン等の高額で取引される換金アイテムを
      多く拾ってくるようになる。
  • なお、これらのアイテムは、クエスト終了時の他、クエスト中もサインを出すことで
    直接受け取ることが可能。
    また、換金アイテムを集めるという性能故か、採集行動の頻度が非常に高い。
    というか、何もない場所でも採取できる
    とはいえ全て銭に変わってしまうわけだが
  • このお面は2人同時に使用可能で、マイハウスではアイテムボックスの蓋と中に
    それぞれ1つずつセットされる(ボックスの中から顔を覗かせるこのお面は少々不気味である)。
  • お察しの通り、攻撃能力に関しては期待できるレベルではない。並の性能である。
    要するに金策用として使ってこそ真価を発揮するのだ。
    武器生産や防具強化で資金難にあえぐハンターの助けになることは間違いない。
    「余った鉱石やお守り売るからイラネ」などとおっしゃる炭鉱夫もいることだろうが、
    上記のカメユークーポンは1枚で1000zとなかなかの売値を誇っており、
    2人装着+最大熟練度+採取強化でクエストを回せば、一度に稼げる金額は決して馬鹿にできないものとなる。

原作における設定

  • まず初めに、原作を知らない人のために「スタンド(幽波紋)」が何なのかを解説しておくと、
    これはスタンド使いという特殊能力者の生命力及び精神力が像(ヴィジョン)を成したもの、
    言うなれば「姿を持った超能力」である。
    使い手の傍らに「立つ(stand)もの」からスタンドと呼ばれるようになった。
  • ヴィジョンとしてのスタンドはスタンド使い同士にしか見えない。
    例えば「衝撃波を連射する超能力」は、スタンド使いの目を通すと
    「ヒト型のスタンドが雄叫びをあげながら連続パンチを打っている」のだと“見て”判る。
  • 生命力や精神力が元となるので、スタンドの能力や特性は本体の精神構造などで決まる。
    使い手は自身固有のスタンドを一体だけ持ち*1、スタンドごとに異なる能力を持っており、
    バトル漫画によくある「一人一種類の固有能力」というシステムを広く普及させたアイデアとされる。
    • 漫画の設定上、スタンドにはパワーやスピードなど
      能力の分野ごとに格付けがあるものの、
      応用力や得意環境での勝負に持ち込むパワーが貧弱でも特殊効果で翻弄する
      といった搦め手により戦闘能力は大きく左右されるため、
      各スタンドの間に単純な優劣や強弱は存在しないとされる。
      原作ファンの間では、ハーヴェストもそうした一筋縄ではいかないスタンドのひとつとして知られている。
  • 原作のハーヴェストは、矢安宮重清(やんぐう しげきよ)、通称「重ちー」のスタンドとして登場。
    本体である矢安宮の指示で物(主に小銭)を拾い集めることができる。
    「換金アイテムを拾う」という性質は、このハーヴェストの特性を再現したものといえる。
    • ちなみに原作ではハーヴェストが収集してくるのは100円以下の硬貨だけである。
      これは、スタンドの所有者である重ちーが「100円以下の落し物は交番に届けなくてもいい」
      という事を知っているから*2なのだが、ゲームでは何故か500円玉も拾ってくる。
      まぁ奇面族はそのことを知らないのだろう。
    このスタンドは、個々の力こそ非力だが、約500体で『ひとつ』を成しており
    物量作戦で相手を圧倒する。スタンドのお面を2人同時に被ることができるのは、
    この設定を反映しているからか。
    また、スタンドには「スタンドが傷付けば使い手の肉体も傷付き、逆もまた然り」
    という大原則があるのだが、ハーヴェストは前述の通り
    「全にして一を成す」という性質上、たとえ1体が撃破されても
    本体には約500分の1しかダメージが伝わらない。
    一人しかいない本体がダメージを受ければアウトなのは他と同じだが
    「スタンド側からのダメージは極小なので強引な攻めもできる」
    「姿を隠しやすい小型のスタンドが大群で狙ってくる」
    という点で、見た目とは裏腹に非常に強力なスタンドの1つに数えられている。
    • このような「群体型スタンド」は非常に種類が少ない。
      なぜならこの様なスタンドを持つ人物というのは、公式ノベライズ作品から引用すると、
      「心の中に大きな空洞を抱えており、精神に決定的な欠落がある」からである。
      他の群体型スタンドの例としてよく挙げられるのは、
      虹村形兆(にじむら けいちょう)の「バッド・カンパニー」*3
      グイード・ミスタの「セックス・ピストルズ」*4
      リゾット・ネエロの「メタリカ」*5などだが、
      原作における彼らの様子を見ていれば、いずれの人物にもこの言葉に納得できる部分がある。
      • 矢安宮はジョジョ公式サイトで「これまで自分を認めてくれる者がいなかった」「金銭への執着が強く欲深い」と、
        孤独感を金銭欲で埋めていることが示唆されている。
      • 虹村は幼少期に父親が不死の異形と化してしまい、「父を救うには殺すしかなく、
        不死身の存在を殺せる能力者を見つけ出さねばならない」という考えに取り憑かれている。
      • ミスタはギャングの構成員であり、普段の飄々とした態度のまま拷問や殺人をやってのける。
        また、理屈や損得を全て無視してまで「数字の4」に関する物事を避けようとするほどのトラウマを抱えている。
      • リゾットは暗殺を生業とする裏社会の住人であり、
        スタンド能力で相手を体内からズタズタにするといった拷問を平然と行える冷酷さを持つ。
    ちなみに、作者の荒木飛呂彦氏は、あるインタビューに於いて、
    このハーヴェストが一番気に入っているスタンドであると発言している。
  • チケットにある「カメユー(亀友)」とは作中に出てくるデパートの名前である。
    このデパートでは、100円ごとに1枚貰えるシールを集めると現金に換えてくれるというシステムがあり、
    これが「カメユークーポン」の元ネタになったと思われる。

余談

  • 「ジョジョで仮面と言ったら石仮面だろうがァーッ!ナメてんのかァーッ!?」
    と突っ込みたくなる人もいるかもしれないが、
    石仮面は後頭部が丸見えであり、設定の都合上後ろを覆う事も難しいので奇面族には適しておらず、
    なにより太陽光に当たると死ぬという問題もある。
    だが、「WRYYYYY!!」「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ
    これが最後の時間停止だァーーーーッ!
    貧弱!貧弱ゥ!」「世界(ザ・ワールド)ッ!時よ止まれ!」「ロードローラーだッ!」「きさま!見ているなッ!
    貴様が何秒動けようと関係のない狩猟方法を思いついた…。
    無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーーーッ!!
    オレチャマ(ワガハイ)は奇面族をやめるぞ!カヤンバ(チャチャ)ーーーッ!!
    なんてセリフを発するチャチャやカヤンバを見てみたいというのは、
    ジョジョファンなら誰しもが思う所であろう。
  • 上記の通り「ハーヴェスト」のスタンドを持っているのは「矢安宮重清」という人物なのだが、
    ジョジョファンの間ではあだ名である「重ちー」の方で覚えている人が多く、
    「このクエストを受注して久しぶりにハーヴェストの本体の名前を思い出した」
    という思いがけない出来事が起きた人もいるとか。
  • カヤンバにこのお面を装備させて爆弾を置かせると、「バクダン…ディスライク…」と
    爆弾を嫌っている発言をする。
    原作における「爆弾」との因縁を意識しているのかもしれない。
    …本作にはその爆弾を象徴するようなモンスターが存在するのだが。
    実際、次のジョジョのコラボクエストにはブラキディオスが登場している。
  • 海外版『MH3U』では、版権の問題からか土偶のような外見の「Cosmic Mask」に差し替えられている。
    直訳するなら「宇宙的なお面」。
  • MHFには「ハーヴェストシリーズ」という防具が存在するが、
    当然ながらこのお面や『ジョジョの奇妙な冒険』と関係はない。

関連項目

クエスト/ハンティングに行こう! - 狩りに行くど!
武器/クレイジー・D - 『ジョジョの奇妙な冒険』とのグレート!なコラボ企画第2段。


*1 ただしこれは『全く異なるスタンドを複数種類同時に持つことはない』という意味であり、スタンドによっては1種類で幾つかの形態に変化するものや、多数の像によって1種類のスタンドが構成されているものも存在する。後述する通り、スタンドのお面のモデルとなっているハーヴェストは後者のタイプである。
*2 現実の法律に「100円以下なら届けなくていい」という根拠は無い。およそ持ち主が特定出来ないような少額硬貨を、受け付けた警官の裁量で持ち帰るよう言われた例もある…といった話であり、ネコババしていいという事ではない。
*3 矢安宮と同じく第4部に登場する、人形サイズの軍隊そのものなスタンド。
*4 第5部に登場する、ピストルの銃弾を自由に操るスタンド。6体でひとつのスタンドとなる。
*5 第5部に登場する、磁力で血液中の鉄分を操るスタンド。