ゲーム用語/イクシオンサーガ

Last-modified: 2024-04-10 (水) 23:22:03

かつてカプコンが運営していた対戦型オンラインゲーム。

目次

概要

  • MHFと同じくカプコンオンラインゲームズ(COG)が開発しており、
    キャラクターの一部のモーションがMHシリーズ(MHF)と共通している。
    現在はサービス終了済み。
  • 本作はゲームそのものよりも、メディアミックスのアニメ
    イクシオンサーガDT」が非常に有名である。
    イクシオンサーガDTは展開があらゆる意味ではっちゃけており、ネタアニメとしてブームになった。
    そのブームはアニメの方があまりにもヒットしすぎて、「イクシオンサーガ」と検索しても
    アニメの関連ページばかりでてくる程。
    こちらは現在でもニコニコ公式チャンネルなどで視聴ができる。
  • MHシリーズとの関わりとしては、当時のMHF運営プロデューサーである杉浦氏が本作にも携わっており、
    「イクシオンサーガDT」も含め、MHFとの相互コラボが存在していた事が挙げられる。
    杉浦氏自身が公言していたこともあり、MHF-G以前のMHFプレイヤーにはこのゲームは広く知られており、
    特にネトゲ実況2のMHF本スレでは連日(いろんな意味で)話題になっていた。
  • MHF側のコラボの内容としては、
    イクシオンサーガDTのBlu-ray*1にアニメ登場人物が使用する武器の引き換えコードが同梱された。
    具体的には後述するが、すべてHC武器に強化可能。
    特徴的なデザイン、独特な名称、そして当時の武器としては意外と侮れない高性能を併せ持っており、
    コアなファンの間では人気の高いコラボ武器であった。
    現在では入手することはできず、G級武器強化にも対応していない。
    • 後半のBlu-rayが出る頃には既にMHF-Gアップデートが行われていたので、
      当時としてもやや時代遅れな性能であるという点は否めなかったが、
      高価なBlu-rayを購入する必要があった上に、復刻なども行われていないので希少性としてはかなりのもの。
  • イクシオンサーガ側のコラボとしては、同作にてMHFの装備が登場したが、
    それより大きな話題になったのは「DT」のアニメ本編にMHFのワンシーンが登場した事である。
    「DT」は、とある理由により主人公が現代世界から「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされるところから始まる。
    主人公の火風紺はゲーム好きという設定であり、
    異世界に飛ばされる直前にプレイしていたのがMHF(のようなゲーム)だったということで、
    ルコディオラBGMがアニメ内に登場したほか、
    主人公の部屋にMHFのポスターが張ってあったり、エスピナスのフィギュアがあったり、
    ガイド娘の1人がカメオ出演していたりと、ワンシーンではあるがMHFの要素が盛りだくさんに含まれている。
    • 後にMHFは派生作品のPVという形でアニメ化されているが、
      シリーズ全体の歴史を見ても、本編のデフォルメされていないモンスターが登場するアニメは珍しい。
      作画に手間が掛かる大型モンスターたちや鎧を着たハンターの存在から、
      MHそのもののアニメ化を絶望視するユーザーもかなり居たようで、
      一場面だけとはいえ「モンスターハンターフロンティア」としてアニメに登場したことに驚く人も多かった。

コラボ武器一覧

登場人物に関しては、Wikipediaやニコニコ大百科などを参照されたし。

ナグリンDT

  • 主人公の火風紺をモチーフにしたハンマー。Blu-ray第一巻の購入特典である。
    ナグリンDT→コン・インパクトDT→ボール・イーターDT→ラクィンタ・マナDTと強化。
  • 紺が第一話でエレクの股間にある男の大切なものの片方を奪った時に、そのまま持っていった武器(アルマギア)。
    第二話でエレクと再戦したときに、追い詰められた紺のアルマの力で剣が巨大なハンマーとなり、
    残っていたエレクの大切なもののもう片方をまたもや奪い、彼に大きなコンプレックスを与える結果となった。
    初回は結果論としてだったのだが、2回目は故意犯であったため、紺は外道主人公と視聴者に認識されることとなった。
    三段階目のボール・イーターの意味は、ここまで読めば自ずとわかってくるはず。
  • なお最初は「キンタマーニ」という名前だったもののスタッフに止められたという。
    • ちなみに、キンタマーニとは梵語であるチンターマニに由来するインドネシアの地名で、
      このチンターマニは日本語で言うと『如意宝珠』。
      如意=意の如くとある通り、さまざまな願いをかなえてくれるありがたい宝珠のことである。
      如意棒などを連想すればわかりやすい。
      そういう意味であるので本来はいやらしい意図など全くない。日本語って怖いね

カリギューリ

  • 紺のライバル、エレクをモチーフにした大剣。Blu-ray第二巻の購入特典である。
    カリギューリ→カリズマティック→カーリアン→聖剣カリボールと強化。
  • 第一話で紺に武器を奪われてしまったエレクが、第九話で謎の女から新たに授けられたアルマギア。
    その強さはインコグニートの4人が戦闘していたモンスターを一撃の下、跡形残らず葬り去ってしまうほど。
  • 最終強化先の「カリボール」とは聖剣エクスカリバーの別称であり、決してあっちの意味ではない
    いかにカリとボールとはいえ国の言語が違うと、同じ言葉でも発音自体も異なるのである。

マウントシャスタ

  • マリアンデールをモチーフにしたライトボウガン。Blu-ray第三巻の購入特典である。
    凄腕武器のグランデアモーレ、HC武器のラヴィアンローズも用意されている。
    • マリアンデールが二十一話で入手した強力なアルマギア。
      凄腕武器のグランデアモーレは偉大なる愛、HC武器のラヴィアンローズは薔薇色の人生という意味。
      美しい女性の雰囲気を醸し出しているネーミングの武器でマリアンに非常にマッチしているが、
      衝撃的なことにマリアンデールはニューハーフの男性である(声優もきっちり男性の福山潤氏)。
      だが最終回のエレクと彼のやり取りをみれば、武器のネーミングもうなずけるかもしれない。

キャヴァ・アフター

  • ギュスターブをモチーフにした狩猟笛。Blu-ray第四巻の購入特典である。
    キャヴァ・アフター→キャヴァ・ドーハン→キャヴァ・ドゥンペリ→キャヴァ・クーラーと強化。
    • 本人がキャバクラ大好きなだけあって、アフター、同伴、ドンペリとキャバクラ関連の言葉か武器名に並ぶ。
      こういったアダルティなネーミングは、社会人が多いMHFならではの名前で珍しい。
      本家モンスターハンターではまず見られないといっていいだろう。
      そもそもイクサガDTが下品ネタ満載なのは内緒
  • アニメではライフルだったが、MHF内ではなぜか狩猟笛となっている。
    仮にヘビィボウガンだとすると、KTの枠がなくなってしまうため変更されたのだろうか。

ネコダイスキー

  • セングレンをモチーフにした片手剣。Blu-ray第五巻の購入特典である。
    ネコダイスキー→ネコジャラシー→秘剣ネコライフ→剛剣ネコマ・シグラーと強化。
    • セングレンが二十一話で入手した強力なアルマギア。
      武器の名前を見てくれればわかるだろうが、ただならぬ猫への愛があふれ出ている。
      彼は屈強な体躯と豪腕からは想像も出来ないが、とにかく小動物が大好き。
      その代わり様はというと、一度小動物を見ると顔や声が変わってしまうほど。
      猫カフェにいったり猫分が足りないときはエア猫を愛でたり、アニメの中でも頻繁に見られる。
      小動物に対する情熱は山よりも高く海よりも深い、セングレンの性格をうまく表現できている名前といえる。

ファースト・ケイティ

  • KT(ケイティ)をモチーフとしたヘビィボウガン。Blu-ray第六巻の購入特典である。
    凄腕武器のハーツ・ケイティ、HC武器のクライ・ケイティも用意されている。
    ヘビィボウガンなのにもかかわらず銃剣のような独特の形をしているが、
    ガンランスのように突いて攻撃することは出来ない。
    • 武器の名前の由来は、競走馬として名高いあのハーツクライからだろう。
      これは恐らく、ハーツクライ産駒がイクサガDTのキャラ名の元ネタとなっているため。
      • さらに言うと、KTの名前の元ネタであるケイティーズハートの母はケイティーズファーストである。
      • また、ケイティーズハートは重賞(G1~G3という格のあるレース)に出場したことすらない弱小馬であり、
        他のインコグニートの面々(同じくハーツクライ産駒が元ネタ)と比べて実績がまるでない存在だった。
        ……のだが、放送から遥か後に母として「エフフォ―リア」号(2021年のG1三勝)を排出するという大出世を果たしている。
        大和田氏が名付けた牝馬からの選出であったが、ジャスタウェイ共々謎の縁が出来たものである。
    • アニメではKTの遠距離武器として登場し、クライマックスではそれなりの活躍を見せた。

ペイン・ディライト

  • レオンをモチーフとした太刀。Blu-ray第七巻の購入特典である。
    ペイン・ディライト→スイート・ペイン→ゴージャス・ペイン→エターナル・ペインと強化。
    見た目は飾り気のない無骨な鉄製武器で、ゲーム内でも実装されているような感じ。
    • レオンが真性のドMである事に因んでか、強化する毎に、
      武器銘の痛みの激しさを表す度合いがどんどん上がっていく。
      アニメを見ていないなら、普通にモンスターに痛みを与えるという名前の武器と捉えることも出来るが、
      彼はアニメの中で凄まじいほどのドMっぷりを披露してくれているため、「ペイン」の意味が少し情けなく感じる。

バリアシオン【S】

  • バリアシオンをモチーフとした双剣。Blu-ray第八巻の購入特典である。
    バリアシオン【S】→バリアシオン【SS】→バリアシオン【3S】→バリアシオン【ドS】と強化。
    • 銘を見れば判ると思うが、バリアシオンはドSな拷問マニアである
      だがそれ以上に、暴走しがちな周囲のメンバーを止める常識人的なストッパーキャラだったのだが。
      青色の柄を持つ鋭利な剣で刃の形が左右両方違う。
      刺殺性能は低いためモンスターをじわじわと快楽漬けするのにはいいかも。もっぱら出番はロビー用。
    • なにより注目するべきは一般人に見せるにはちょっとやりすぎ感のある説明になっている武器の説明文。
      ドMにとっては喜ぶべき大喚起ものだが、はたしてモンスターにはMの概念があるのだろうか。

パピプペランス

  • エカルラート姫をモチーフにしたランス。Blu-rayの一巻~三巻の通巻特典となっている。
    パピプペランス→ペピポピパランス→ペリペリペリランス→パピ・ペリオンランスと強化。
    • 後半になるまで非戦闘要員だったエカルラート姫の武器として登場。
      一話のころからBlu-ray特典として知られていたものの、登場は二十一話と最終回の近くとなった。
      劇中では杖の先からアルマエネルギーを放出し、ウルベリオン軍団を一掃している。
      パピプペ~という独特な武器の名前は、アルマエネルギーを放出する時の姫が唱える台詞(呪文?)から。
      パピプペポリープペリペリオン なんか、アルマよ。飛べ!

セントピリアボウ

  • イクシオンサーガDTオリジナルの弓。Blu-rayの四巻~六巻の通巻特典となっている。
    セントピリアボウ→セントピリアビート→セントピリアファング→セントピリアマドネスと強化。
    • 今までの特典は物語の登場人物の武器をモチーフにしたものだったが、
      この武器と後述のイクサガキャノンはMHFコラボレーションオリジナルデザインとなった。
      本作に登場する国家、セントピリア帝国の名を冠する。
    キャンペーンの武器であり性能はそれほど期待されてなかったが、
    この武器は、殻王獄刀【玉鋼】を超える防御+160と覇種武器に匹敵する攻撃力336を持つ化け物で、
    公式サイトで発表されると、Fスレでは「強すぎワロタ」の声がいっせいに溢れることとなった。
    覇種武器の瓶補正はないものの、武器のレア度制限が課せられる韋駄天などでの活躍が期待される。

イクサガキャノン

  • イクシオンサーガDTオリジナルのガンランス。Blu-rayの七巻~八巻の通巻特典となっている。
    イクサガキャノン→イクサガフォース→イクサガゲイザー→イクサガブレイズと強化。
    • 説明文によると、二次元世界を創造した民が考案したと伝えられる至高のガンランスとのこと。
      MHFのすべての武器が二次元世界を創造した神が創ったものだというのは言わないお約束。
      最後のBlu-ray特典の期間が切れたらイクシオンがサービス終了してしまう効果が発動する。
      未知なる力がこめられているらしいが、当然ゲームバランスが壊れるので放つことはできない。
      一体全体どんな効果か気になるところでもある…。

余談

  • 先述の通りアニメはMHFプレイヤー以外にも大きな話題となったが、
    肝心のゲームの方は、結論から言えば最初から最後まで低空飛行のままであり、
    アニメが終わり、MHFプレイヤーもMHF-Gに移行してからは殆ど本作に関して話題にすることはなくなった。
    • ゲーム内容としては純然たる対人アクションゲームであるのだが、
      課金アイテムが戦闘(対人戦の成果)に直結するという、
      このタイプのゲームでは根本的に日本人受けしないシステムであった。
      また、先述の通りモーションがMHFのものを用いているが操作は全くの別物であり、
      コラボをきっかけに同作に触れたMHFプレイヤーが混乱するのは避けられなかった。
      よって既存のMHFプレイヤーからはもちろん、そうでないゲーマーからもいい評価を受けていない。
    • ちなみに2015年11月30日14時をもって終了するまではサービス提供はされていた
      (サービス終了が告知されたのは2015年11月20日。終了のわずか10日前である)のだが、
      2014年以降はアップデートすら行われず、ログイン人数もほぼ一桁という有様だった。
      この状況はたまにMHFスレでも話題になっていたが、
      アニメのBlu-ray特典にイクシオンサーガのゲーム内で使用できる特典があるため、
      切りたくても切れないからではないか、と囁かれていた。
      結局は、アニメ版のブルーレイBOXの発売を待たずに終了してしまったのだが……
  • また、本作の開発に杉浦氏が関わっていることは先述した通りであるのだが、
    サービスを軌道に乗せるまでの期間は杉浦氏がMHF部門から離れざるを得ないということが発覚し、
    MHFプレイヤーにちょっとした混乱を齎した。
    というのも当時は杉浦氏が一人プレイヤーの矢面に立つ状態で、
    アシスタントとして現MHF-Zプロデューサーである宮下氏が登場したばかりの時期だったからである。
    また当時のCOGはドラゴンズドグマオンラインなどのMHF以外の大型タイトルが存在せず、
    イクシオンサーガが不調だった場合の損失の穴埋めがMHF(の課金体系)に降りかかってくるのではないか、
    という声もネ実2では多く挙がっており、
    ネ実2では両者の元凶ともいえるイクシオンサーガを、正式サービス開始前の時点で
    バクシオン(爆死怨)」と呼ぶのが流行っていた。
    • ちなみにMHFアップデートの時系列で言うと、フォワード.3からフォワード.4前半期までが該当する。
      この2アップデートは色々物議を醸したものであり、その原因を杉浦氏の不在に求める声も少なくなかった。
  • 「イクシオンサーガDT」は、公式のあらすじだけを見ると王道ファンタジー物になっている。
    「DT」は1話のタイトルを真面目に受け取ると「Dimension Transfer」の略なはずである。
    が、蓋を開けてみるとギャグ&下ネタがメインであり、原作の作風を留めていない内容であった。
    そうしてみると「DT」は全く違う意味に受け取れるだろう。
    ちなみによく見ると、公式のあらすじの最後が

    急転直下!二転三転する疾走感溢れる展開で迫るタマシイと冒険の物語。

    となっている。何故タマシイとカタカナ表記になっているのかはお察しください。
    • オンラインゲームのアニメ化で内容がぶっ飛んでいるのは本作以前にはあまり見受けられなかった。
      この展開を許可したであろう杉浦氏曰くは、
      「今までにもオンラインゲームがアニメ化されたことはあるが、どれもヒットしたとまでは言えない」
      「自分なりの分析だが、ゲームを忠実に再現した内容だと、そこに相当のプラスαがないと話題にならない」
      とのこと。
      その目論見通りか、上述の通りアニメはかなり話題となった。

関連項目

ゲーム用語/カプコン - 主人公の名前の由来と思われる*2
ゲーム用語/コラボレーション


*1 DVDも販売されたが、特典はBlu-rayのみ
*2 火風紺は"ほかぜ こん"と読むが、"かふう こん(=カプコン)"とも読み替えられることから。