任天堂のハード、Wiiのコントローラの一つ。通称クラコン。Wiiリモコンの外部接続コネクタに接続して使用する。
概要
- 楕円形に近く、両手で持つことを前提にしたデザインのコントローラー。
Wii版モンスターハンターGスターターパックにはオリジナルデザインのものが同梱された。 - 左側に十字キー、右側に各種ボタン、上の縁にLRボタンを配置し、
中央の下寄りには無段階操作用のアナログパッドが2本ある。- クラシック(古典的)という名前の通り、従来からあるファミコンや
スーパーファミコンと同様の持ち方と操作を前提にした設計となっている。 - wiiの基本コントローラーは細い直方体の「wiiリモコン」で、主にこれを縦に握って操作する。
これまでにない操作感のゲームを開発できる反面、
従来型のゲームを遊ぶには持ちにくい、ボタンが少ないといった面もあったため、
クラシックコントローラーがそうした需要をカバーした。
- クラシック(古典的)という名前の通り、従来からあるファミコンや
- 過去作を配信するバーチャルコンソールでファミコン、スーパーファミコン、
NINTENDO 64、PCエンジン、メガドライブのソフトを遊ぶ場合は、
そもそも「クラシック」な操作が前提であるため、
クラコンかニンテンドーゲームキューブ用のコントローラーを用意する必要があった。 - 後発機種のWii Uでも、Wiiリモコンと各種拡張コントローラーに対応したソフトでは利用可能。
- ZL・ZRボタンの間にはもう一つボタンがあり、押すと背面にある謎のくぼみが可動するのだが、
なんのための機構なのかは説明書にも載っていない。
さらにクラシックコントローラPROではこのボタンもくぼみも無くなっている。
ユーザー側の推測ではあるが、これはジャイロセンサーなどの後発部品を取り付けるための構造だったようだ- ジャイロセンサーを使うシューターゲーム『スプラトゥーン』の「バトルドージョー」というモードでは
一人がWiiUのゲームパッドを使い、もう一人がTV画面を見ながら
WiiUクラシック/プロコンで操作する変則的な方法でローカル対戦を行えるのだが、
WiiUのジャイロ機能はゲームパッドかリモコンにしか付いていないため、TV側はジャイロ機能を使う事ができない。
この問題を解決するために公式が提案したのが、
クラシック/プロコンの背面中央にジャイロ内蔵のWiiリモコンプラスを紐で縛り付けてプレイする
…というアナログ極まる方法だった。
そのシュールな見た目で話題になったが、ちゃんとジャイロは使用可能。 - このような形で背面にリモコンやその他の拡張パーツをマウントする為の部分であったと思われるが、
使用するであろうタイトルが極端に少ない事等から、
コストカットの為に後発のPROでは削除されたと考えられている。
- ジャイロセンサーを使うシューターゲーム『スプラトゥーン』の「バトルドージョー」というモードでは
- 任天堂公式以外だと、ゲーム機器メーカーの株式会社ホリが「クラシックコントローラー」を発売している。
こちらはゲームキューブのコントローラーの形をしており、
Aボタンが大きく、一回り小さいBボタン、豆のような形をしたX・Yボタンが特徴。
主にスマブラシリーズのプレイヤーに愛用されているレイアウトである。- 後発ハードのNintendo Switchではプロコントローラーに統合され、WiiUタイプのクラコンはお役御免になっており、
「クラシックコントローラー」として売られているのは専らこちらとなっている。 - 社外品でゲームキューブ~Wii/WiiUのコントローラーをUSB typeAに変換するアダプターなどが販売されており
強引にSwitchでWii型のクラコンを使用する事も一応は可能。
- 後発ハードのNintendo Switchではプロコントローラーに統合され、WiiUタイプのクラコンはお役御免になっており、
モンハンとの関係
- MH3発売に合わせて、派生型のクラシックコントローラーPROが発売。モンハン同梱版モデルも作られた。
- こちらは左右から下に伸びるグリップがつき、全体の輪郭が某社のコントローラーに近くなった。
この形状はMH3開発チームの意見を反映してのものらしい。
- こちらは左右から下に伸びるグリップがつき、全体の輪郭が某社のコントローラーに近くなった。
- MH3ではリモコン+ヌンチャクかクラコンType1、2のいずれかの操作を選べるようになっている。
リモコンならWiiの性質を生かした操作法、クラコンType1はポータブル、
Type2はナンバリングに近い感覚で動かせるが、
一部の操作で硬直が長い、ボタンが割り振り切れていないなどの違いもある。- 拘束攻撃の解除に必要なレバガチャはスティック操作で、語源のガチャガチャ操作に近くなった。
- わざわざクラコンが用意されただけあって、Wiiリモコンでの操作には慣れが必要。
その一方で、Wii購入時から付属しているヌンチャクを使うので安上がりかつ手軽。
また、ヌンチャクを振るだけで採取やツタ登りなどができ、
拘束攻撃からの脱出が早い、スラッシュアックスにリモコン操作でしかつながらない攻撃がある、
カメラ操作がしやすいなどの利点がある。
慣れさえすればWiiリモコン+ヌンチャクでの操作(通称「リモヌン」)の方がやや有利な調整だったため、
MH3では上級者ほど逆にクラコンの使用率が下がると言う、やや珍しい現象が起きていた。- なお、MH3のオンラインモードで腕相撲をする際にも基本的にリモヌンの方が有利だった。
そのため、腕相撲大会などをローカルで開く際には予めレギュレーションを設けて、
使用するコントローラーを指定しておくと言うことも推奨されていた。
- なお、MH3のオンラインモードで腕相撲をする際にも基本的にリモヌンの方が有利だった。
- MH3はヌンチャク使用がデフォルトらしく、ケース内説明書はヌンチャク仕様で書かれ、
ケース外の説明書にクラシックコントローラー操作が書かれている。
関連項目
ゲーム用語/Wii
ゲーム用語/Wii U - 一部のソフトのみ対応。
ゲーム用語/プロコントローラー - 後継機。