ゲーム用語/誤読

Last-modified: 2024-03-27 (水) 16:08:57

「読み間違い」のこと。
モンスターハンターシリーズをプレイする際は、誰しも避けては通れない現象。

目次

概要

  • MH世界の武器や素材の名前には頻繁に漢字が使われている。
    しかし、ルビが振られておらず作中でも読み方が明記されていないためよく誤読が起こる。
    公式ガイドブックなどには正しい読み方が書かれているため、後々知って赤面する人もちらほら。
    また、この誤読によって生まれるスラングなどもある。

誤読の主な事例

誤読が頻発する原因としては、以下のような例が挙げられる。

日常で触れる機会が少ない熟語に対して、単純に読み方がわからない
火竜の紅玉(こうぎょく)*1など
常用外の漢字や難読語が読めない
夜笛【逢魔(おうま)*2鏖魔(おうま)ディアブロス*3
()しき赫耀(かくよう) のバルファルク*4など
文字が潰れて読めない
()()古代式(こだいしき)殲滅(せんめつ)銃槍(じゅうそう)など
「THE」の読み方が異なる*5
THE()フォートレス、THE()イノセンスなど
漢字は同じでも、読みが異なる
雌火竜の(じょう)(きょく)(いばら)(りゅう)(じょう)(とげ)、覇竜の(おお)(とげ)、エビの(だい)(かく)など
音読みと訓読みのどちらが正しいのか分かりづらい(いわゆる「重箱読み」や「湯桶読み」など)
ゲネポスの麻痺(まひ)(きば) など
正しい読み方が複数あるため、どの読み方が正しいのか分からない
  • 狩人(かりうどorかりゅうど?)や赤熱した火炎嚢(しゃくねつorせきねつ?)、
    六花晶弓(ろっかしょうorりっかしょう?)、天眼タマミツネ(てんがんorてんげん?)など。
効果も漢字も似ていて紛らわしい
(かい)(ひょう)(ざい)()(どく)(やく) など
まさかの中国語
黒鍋【好吃(ハオチー)老山龍(ラオシャンロン)仙高人(シェンガオレン) など
植物の固有名詞。
多殻剣【木通(あけび)多殻鎚【黄楊(つげ)など
実は見えない促音が入っている
豚鼻(ぶたっぱな)原珠(げんしゅ) など
想定不可能の白文
弩岩獄笛【激 (''はげ''シク)楽 (''たの''シク)打 (''う''テ) など
強引にも程がある当て字
巨襲・舞羽ン舞羽ーン(ブウンブウーン)巨撃・爆砲ォー遠(バホォーオン)阿武祖龍弩(アブソリュード)など

ご覧の通り、恐らくMHシリーズに存在する全ての漢字を正しく読める人はほとんどいないと思われる

難読素材・武器等の一例

  • 以下の名称は、初めて読んだ人はかなりの高確率で読み間違う武器や素材の一部である。
    ベテランハンターも未だに間違って読んでいないか確認してみよう*6
    • 黒角竜の靭尾 → こっかくりゅうのじんび
    • 黒蝕竜の闇玉 → こくしょくりゅうのあんぎょく
    • 黒鎧竜の天殻 → くろよろいりゅうのてんかく
    • 老山龍の蒼大爪 → らおしゃんろんそうおおづめ
    • 極彩色の艶羽根 → ごくさいしきえんばね
    • 赤熱した熔炉嚢*7 → せきねつしたようろのう
    • 骸龍の烏賊骨 → がいりゅうのうぞっこつ
    • 地啼龍の散華石 → じていりゅうのさんげせき
    • 怨虎竜の兜角 → おんこりゅうのとかく
    • 光蟲 → ひかりむし
    • 隕石の大塊 → いんせきのたいかい
    • 鬼鉄ノ命 → おにのくろがねのみこと
    • 独龍剣【青鬼】 → どくりゅうけん【せいき
    • 銀鍋【喜喜】 → ぎんなべ【ふたつき
    • 白猿薙 → びゃくえんなぎ
    • 黒刀【終ノ型】 → こくとう【ついのかた】
    • 金華朧銀の対弩 → きんかろうぎんのつい
    • 六花垂氷丸 → りっかたるひまる
    • 狼牙銃槍【貪獄】 → ろうがじゅうそう【たんごく】
    • きみがきる笠槍の突刺 → きみがきるかさやりのつくし
    あなたは全て読めましたか?

間違えて覚えているケース

  • また、文字を入れ替えて読んでしまい誤読が発生する場合もある。
    シェンガオレンをシェンガレオンと読んだり*8
    チャナガブルをチャガナブルと読んだり、
    ヤツカダキをヤツガタキと読んでしまったり*9するプレイヤーはしばしば見られる。
    • 特にはこのタイプの誤読の宝庫である。
      エナ、レイナ、レナの3タイプが見られる。
      さらっと言われると気づかないレベルで妙に親和性が良く、
      どれも本当に登場していそうなのが恐ろしいところである。
    • タマミツネの狩猟クエスト、「淡紅の泡狐がたゆか」。
      「たゆたう」とはゆらゆらと動く→舞うことで、まさにタマミツネにぴったりの言葉なのだが、
      このたゆたうという言葉が聞き慣れないこと、そして別の用語と結びつき易いという所から、
      淡紅の泡狐がた」と覚えてしまった人も。
    • バルの双剣の名前がバルだったりと、
      中にはもはや「公式が誤読させる気なんじゃ」という物もある。
  • 他にも濁点(゛)と半濁点(゜)の誤読というのも存在する。
    ガスラバズラハプルボッカが筆頭格である。
    ス、ズの濁点が入り混じりガスラバスラ、ガズラバスラ、ガズラバズラの3パターン、
    ハプルボッカに至ってはハ、プ、ボの濁点、半濁点が入り混じり
    ハブルボッカ、バブルポッカ…など理論上は26パターンの誤読が存在する。
    • これは誤植(つまり正確な名称は知りながらも間違えてしまうこと)に繋がる事も多く、
      当wikiを始め攻略サイトでも、間違ったまま記事となっていたケースが散見される。
      特にハードが3DSに移ったMH3Gから頻出し始めたようで、
      解像度の問題で濁点が潰れてしまうのが原因だと考えられる。
      例)ルザ=ダオラナーアルファルドなど。
      また誤字を訂正したのか、新しい誤字が発生したのかが不明という変わりダネもある。
      例)ニヴルリザードなど。
  • 作品に対する予備知識が無いユーザーは、作品名ですら誤読していることが多い。
    特によく見られるのがアイスボーンからの『アイスバーン』、そしてモンハンからの『モウハン』など。
    実際にSNSでモウハンと検索すると非常に高頻度で呟かれているのが確認できる…
    モウハンサンライズで人狩りいこうぜ!

余談

  • 名付け親である公式スタッフたちは誤読をしないかと言えばそうでもなく
    公式ガイドブックに記載された読み方がシリーズによって変わっていることもたまにある。
    特にブロス系統で顕著で、「角竜」は「かくりゅう」であった時と「つのりゅう」であった時、
    白一角竜」は「はくいっかくりゅう」であった時と「しろいっかくりゅう」であった時がある。
    • 実際、MH4の開発者である藤岡ディレクター、烏谷プランナー、黒瀬デザイナーからは
      リビドーの塊みたいな名前は付けた人にしかわからない
      字面でしか考えてないから『何て読むの?』と聞かれても困る
      雰囲気などを優先して付けるので読み方は後付けになってしまう」との話も出ており、
      開発者どころか名付けた本人さえ読めないこともあるらしい。
      字自体が意味を持つという特性が存在する漢字特有の難点とも言えようか。
    • そういう事情もあり、アイテム一覧から漢字で始まるアイテムを探し出すのは
      ベテランハンターでもちょっとした一仕事である。
      ちなみに上記の例は、現在はそれぞれ「かくりゅう」「はくいっかくりゅう」が正解とされている。
  • MHFではクエストの参加条件として「特定アイテムの消費」が含まれるクエスト*11が存在したが、
    宮下Pからの挑戦状では消費されるアイテムの名前が原因で
    「実装されているアイテムを1つではなく、実装されていないアイテムを10n+1個消費する」という誤読が可能であった。
    • 同作では運営レポートの、あろうことか読み方クイズでも誤読があったことがある。
      古龍種の稀玉」の読みはなぜか「ライギョク」が正解となっていた。
      もちろん「稀」の字に「ライ」という読み方はなく、「キギョク」が正解の読み方であり、
      スタッフによる誤読が原因で誤植が発生した事例である。
      後に訂正されたが、これは今でもユーザー間でたまにネタにされる。
  • 文字を入れ替えて誤読してしまう現象はメタテシス(「音転(倒)」または「音位転換」)と呼ばれ、
    身近な表現ならば「エーター」を「エーター」、
    「エスト」を「エスト」と言ったりするものが挙げられる。
    他ならぬメタテシスをメテタシスと間違えてしまうこともあるかもしれない。
    他にも、"ミュ音"に馴染み薄い日本人ならではの「シレーション」⇒「シレーション」や、
    平仮名が入れ替わっているだけなのが原因なのか、
    「なおざり」と「おざなり」が頭の中でメタテシスを起こし、
    意味を逆で覚えていたりというものもあるだろう
    (もしかして…と思った方は、それぞれの意味を考えながら辞書を開いてみてほしい)。
    なお、メタテシスには、間違えられた末にそれが日本語として定着してしまった単語もある。
    「新(あ)」⇒「新しい(あ・しい)」や「山茶花(さか)」⇒「さか」などである
    (前者の形容詞は本来なら「あらたし(い)」になったはずである)。
    言葉というものは生き物である。
    上にいくつも挙げた通り、こういったメタテシスはよくあることなので、
    間違えている人がいたら優しく教えてあげよう。
  • インターネット等に溢れる誤字、誤植、誤読を一つ一つ訂正して回っていたのではキリが無いため、
    攻略(交流)サイト、チャット、掲示板などによってはそのままスルーされる場合も意外と多い。
    もちろんケース・バイ・ケースではあるが、
    「何の話か本旨が伝わればよく、単語の正しい表記や読みまで細かく気にする必要がない」場面では
    一つ一つを取り沙汰して、逆に全体の話の流れを引っ掻き回す方が煙たがられる場合もある。
    この辺りは場の空気などを読みながら、指摘できる部分は指摘してあげるとよいだろう。
    • なお、当wikiでは正確な情報の共有が主目的なので
      筆者の意図しないこれらのミスを発見した場合は随時、発見者が訂正する事が推奨されている。

関連項目

ゲーム用語/誤植 - ゲーム側が文字を間違えてしまった例


*1 ルビーの日本語名、あるいはリンゴの品種の一つ
*2 逢魔:魔物に出会うこと
*3 鏖:「皆殺し」の意。鏖魔という熟語自体はない
*4 奇しき:不思議な、霊妙な。赫耀:「赤く照り輝く」の意
*5 母音の前では(ði)、子音の前では(ðə)と読む
*6 この解答は公式ガイドブックに準じています
*7 一部の公式ガイドブックにて誤読が存在する例のうちの一つ(熔炉嚢をヨウロウノウと誤読している)
*8 これは現実に「ガレオン船」という型の巨大な船があったことが一因と思われる
*9 こちらも現実に「八ヶ岳(やつがたけ)」と呼ばれる山があることや、「ヤツ(八津)/ガタキ(仇)」と区切れることが一因と思われる
*10 ディアボロス(Diabolos)とは、悪魔を意味するギリシア語であり、コラボ経験があるファイナルファンタジーシリーズにも同名の召喚獣が存在することも一因と思われる。
*11 G9.1までの仕様においては所持が条件の物も存在していた