ゲーム用語/養殖

Last-modified: 2023-07-25 (火) 02:30:16

魚・貝・海藻などを人工的に飼育・繁殖させること。

目次

モンハンでの用法

  • MHの世界では上位やG級のハンターが下位のハンターのクエストを手伝い、
    ハンターランク一気に引き上げることを意味する。まさしく養殖である。
    いわゆる「キャリー」であるが、MHではこう呼ばれることが多い。
  • モンスターハンターはもちろんソロでも楽しめるように作られているが、基本的にはマルチプレイを
    前提としたゲームであり、120%楽しむには一緒にプレイしてくれる人が不可欠である。
    昨今のオンライン環境の発達により、人を集めるには不自由しなくなったが地雷を踏む可能性もあり、
    気心の知れた友人と狩りに挑みたくなるもの。
    しかし、誘った友人が自分に並ぶランクに至るには多くのプレイ時間を費やす必要があり、
    友人のゲームセンスや生活環境次第では数週間、数か月にも及ぶかもしれない。
    更にモンハンのプレイ時間の大半は欲しい素材を求めてモンスターを狩り続ける周回であり、
    この苦行プレイに付いていけずにリタイアする人も少なくない。
    養殖を行えばこうした問題点を解決することができる。
    • 「楽しみが半減する」という意見もあるものの、
      苦行部分に耐えかねてリタイアされればその先の楽しみはゼロである。
      本来届かなかった楽しみが養殖によって得られるとすれば、損をしているとも言えないだろう。
      何を楽しむかは人それぞれなのだから、横から批判することはプレイスタイルの押し付けでしかない。
    • 強力な防具はソロプレイでも余裕を産むため、被弾に過度に怯えることなく練習することができ、
      本人にその気さえあればPSも向上しやすくなる。
      養殖で手にした装備を入り口として更に別の装備に魅力を感じれば、自ずから素材を集めていくことになり、
      そうしてモンハンの魅力に気付けばシリーズそのもののファンとなってくれる可能性すらある。
  • ここまでは単にプレイスタイルの話だが、問題になっているのが、
    養殖により実力や知識と釣り合わないHRに達してしまったプレイヤーが、
    そのまま単身でオンライン環境に挑んで力尽きまくる(そして争いや晒しなどのトラブルに発展する)という事例。
    地雷寄生などと同様、
    ネットリテラシーの欠如不特定多数の人との遭遇するうちに起こる不和
    問題の要点と言えるだろう。
    • 手軽にオンラインに挑める作品では、初心者にはネットリテラシーも
      教えてあげなければみんな不幸になるので気をつけよう。
      また養殖される側としても、オンラインに挑む前に、まずソロで充分に実力を把握しておいた方が良いだろう。
    • オンライン上で初心者を無差別に養殖して回る奇特なプレイヤーも発見されており、
      彼らと遭遇して不本意にHRを駆け上がる羽目になったプレイヤーもまた被害者である。
  • 養殖対象は初心者に限らず、別の性別や顔でプレイしたくなっただとか、始めたての頃の楽しみを思い出したい、
    またはMH3Gにおけるお守りテーブルの固定化により、別のお守りテーブルで専用のキャラを作ってみたいなど、
    様々な理由で新キャラクターを創造し、遊んでいて楽しいところまで手っ取り早くゲームを進めるため、
    こうした養殖を依頼して手伝ってもらうようなパターンも多い。
    • MH3まで現役でプレイしていた上級ハンターだったが、何らかの都合で一時引退しMH4で復帰と
      言ったような場合にも、手っ取り早く同じランクのクエストで一緒に遊べるようにするために養殖する事もある。
    • 特に、お守り掘りについては、おおよその場合はG級における火山採掘が目的とされるため、
      MH3Gにてこれらの行為を行ったプレイヤーも多いのではないだろうか。
      もっとも、お守りテーブル固定自体がバグと噂されているので、こんなのしたくない人間のほうが多いだろうが
    • また、MH3Gの3DS版とHDverを持っている場合はデータの複製が可能であるため、
      セカンドキャラをBCに待機させ、ファーストキャラでクエストを消化することで
      誰の手も借りることなく楽にストーリーを進めることが可能である。
    • MHW以降はマルチプレイ時に大型モンスターの体力が増加するため、
      BC待機させての養殖は過去作よりも非効率になった。
  • オンラインゲームであるMHF-Gでもこの用語は存在するが、最近ではほとんど聞かれない。
    というのも、常にエンドコンテンツが拡張され続けるMHFにおいては
    いわゆる先輩ハンター側にも余裕が無い場合が多く、お手伝い自体があまり多くないからである。
    MHF-G10までは非常に膨大なランクシステムが存在しているため、
    クエストの手伝いはできても、何も知らない初心者を一気にG級へ…というのは物理的に難しい。
    • お手伝いしたハンター側にもある程度の恩恵が得られるシステムもいくつか用意されているが、
      それを逆手に取った指定募集で新人ハンター達が不快な思いをするという問題も発生しており、
      システム側で強烈な恩恵を付与する動きは今の所見られない。
    ただしオンラインゲーム故か、時に「困ったお手伝いさん」が出現することがある。
    そういう人達は大体の場合(別の意味で)勇気ある者の称号をもらったりする。
  • ちなみにMHFではアイテム共有可能なセカンド・サード以降のキャラを作ることはできるが、
    ファーストキャラと同時ログインができないためそれらをお手伝いすることはできない。
    例外として、2014年4月23日以降はPCサーバーで作ったキャラクターとPS3で作ったキャラクターの
    同一サーバー内での同時ログインが可能になるが、アイテム共有は不可能である。

出荷

  • 養殖の内、受注できるクエストが大量に解放される緊急クエストの手伝いを積極的に行う行為を指す。
    具体的には、下位から上位、上位からG級、HR解放の関門となるクエストなどを手伝い、昇格させる。
    そのクエストで詰まっているハンターには非常にありがたい存在だが、
    一方で、腕が未熟なハンターが楽をして昇格する事を好まないハンターからはあまりよく思われていない。
    もちろん親切心で手伝う事は悪い事ではないが、相手の程度も見極めた上で手伝う方が相手の為である。
    • 身内で手伝っているのなら、付き合いの中で立ち回りから立ち振る舞いまで
      ある程度のレベルに自然と引き上げられるだろうが、
      右も左もわからない人を一期一会で高いランクに放り出しては、
      基本システムや礼儀すら知らない地雷にしてしまいかねない。
    • MH4シリーズでの出荷行為は特に嫌われている。理由は簡単で、
      通常のクエストとは比較にならない高難易度のギルドクエストに未熟者や地雷が大量に流れてくるからである。
      連戦が必要なギルクエに失敗とストレスの種が雨霰と降ってくるのだから、
      それを生み出す出荷を嫌うのは当たり前以前の話だと言える。
      更にこれによって効率厨が暴れる為の口実まで出来てしまうので、二重の意味で厄介である。
  • なお、MHF-Gでは他作品と比べてゲームシステムの違いが特に大きいことに加え、
    主にMMORPGなどで用いられる「出荷よー」「(´・ω・`)そんなー」の認知度が非常に高いことから、
    この用法ではほとんど使われない。
    グァンゾルム戦においてエギュラスがハンターを掴みエリア外に落とす技があるのだが、
    上記のネタから出荷と呼ばれていたりもする。

ハンターライフに於ける(通常の意味での)「養殖」

  • フィールドから採取される素材の中には、モンスターの部位や骨、鉱石に限らず、
    植物や動物などの自然な自生素材も多く含まれる。
    人為的にそれらの個体数を増やす経営活動という、そもそもの意味での「養殖」に当たる。
    農場や養蜂場に委託して、文字通り生物学的に個体数を繁殖させるケース、
    漁船団や漁師などに委託して、単純に狩猟量を在宅増加させるケース、
    これら全てを代行して一手に引き受けてくれるケースなどがあり、
    上手に活かせばハンターライフの効率が手際良く捗るため、是非とも使いこなしたい。
  • モンスターの素材部位や骨、鉱石集めに関しても、ゲームシステム的には類似の手法が存在する。
    トレニャーモンニャン隊などを派遣させて
    クエストの合間を縫って追加で増やす事が可能である。
    これは言葉としては「増殖」であり「養殖」とは異なり、ゲームシステム的にも操作が異なって来るが
    目的としては『クエストの合間に更に素材を増やす』と言う側面では同じ機能と説明しても遜色は無い。

モンスターの「養殖」

  • 意図的にモンスターを無限湧きさせることを指す場合もある。
    殆どの場合、そのモンスターの素材を入手することが目的である。
    • キングチャチャブーが有名どころか。
      MH2では出会う機会がそうそう無い上、始まりの唄の入手に絡む厄介なモンスターであり、
      一部のクエストで特定条件を満たすと無限に現れることからかなり活用されていた。
      MH2のシステムを引き継いでいるMHFでもキングチャチャブーはレアキャラであり、無限沸きも可能。
    • MHSTだと、野生のドス鳥竜系のモンスターなどは部下の小型モンスターを戦闘中に呼び出すため、
      部下を呼ばせてそちらを倒すことで普通にドス鳥竜を倒すよりも経験値や素材を多く稼ぐということができる。
      この作品のバトルの仕様上、延々続けることはできないものの、
      RPGでは定番の一つと言える稼ぎ技を一応MHSTでも実際に行なうことができる、ということになる。

関連項目

ゲーム用語/寄生