システム/スリンガー

Last-modified: 2024-04-02 (火) 18:37:01

MHWorldにて初登場した新たなる装備品。
汎用性に特化したごく小さな弩であり、武器とは別に左腕に装着する。

目次

概要

  • 新大陸古龍調査団所属ハンターの標準装備」として登場した装備品。
    武器や防具とは異なり工房での強化加工・購入で入手するものではなく、
    剥ぎ取りナイフのような「調査団所属ハンターなら誰でも装備しているもの」という面が強い。
    また、同じく調査団ハンターの標準装備である新要素「導蟲」と併せて、
    既存作品とMHWorldの狩猟内容を大きく変貌させる要素の一つでもある。
  • 基本的には小さな弩であり、フィールドマスターのように独立して装備することも可能であるが、
    ハンターたちは左腕前腕部に直接装着し、普段は弓部分*1と後部の弾を保持するパーツを畳んで格納している。
    スリンガーの前方下部からは金属パーツが出ており、これは左手で強く握って操作することで
    射出が行える引き金の役目を果たしている。
    一度物品を装填してしまえば、後は左腕の操作だけで射出できる構造となっている。
    • スリンガーの外観は着用している防具に応じて変化するが、基本的な部分は同じ*2
      ハンターが普段使用する武器と比べると小さい上、弓の部分を格納することでコンパクトになる。
      小さく纏まっているため極端な攻撃性能は発揮できないが、後述の通り様々な使い道がある。
      また、ハンターが装備する武器種に左右されることなく運用できるのも大きな特徴の一つ。
  • スリンガー最大の利点は、高度な技術と修練が必要な「投擲」を、
    比較的手軽かつ精度の高い「射出」に置き換えられることであろう。
    手で投げるより弩で放つ方が、性能は同等以上で遙かに習得が簡単なのだ。
    これは戦闘用の弾体をより遠距離へ、かつ高精度に放つのもさることながら、
    モンスター未満の魚・虫・小動物、いわゆる環境生物を捕獲できる捕獲用ネットなど
    生身で投げると広げることすらも難しい、投網に代表される専門技能すら
    簡便に使えるよう汎用化できる、という非常に大きな意味を持つ。
    • もうひとつ特筆すべきなのは、「現地調達したものを射出できる汎用性」にある。
      一般的な弩はそれ用に調整された矢を用いるのが基本だが、スリンガーの構造はやや特殊であり、
      矢ではなく投げナイフやその辺で拾った石ころや木の実、落とし物に近い剥離物、信号弾など
      現地で手にする様々な形状の物を装填し、射出することを可能としている。
    • 弾薬や矢を持ち込むことなく現地調達した物を利用して撃つことが可能、とも言い換えられる。
      すなわち剣士でも事前準備することなく遠距離攻撃手段を得られるということである。
      石ころの様に補助的な投擲アイテムは以前のシリーズでも登場していたが、
      スリンガーによって照準射撃が可能になり*3、飛距離も強化されたたため、
      攻撃力や汎用性が桁外れに向上。立派なサブウェポンとして成立している。
      スリンガー単体では破壊力に乏しいことから、これだけに頼るのは現実的ではないものの、
      手練れであればスリンガーだけでも、大型モンスター相手に護身が可能なほどの潜在能力を持つ。
    • 生身での投擲に比べると、道具なので頼り切っていたところに壊れたら困ること、
      そうでなくても定期的なメンテや修理・交換が必要なことが難点に挙げられようか。
      とはいえ、これは普段使っている武器や防具も同じなので特に問題にはならない。
      また基本装備として普及しているため、予備の部品や本体も十分あると予想される。
      なお、ゲーム内では近接武器と異なりメンテナンス不要であり、その信頼性は高い。
      更にワイヤーを伸ばしたままフル装備ハンターの体重が掛かっても壊れないなど、
      小型複雑な機構にもかかわらずかなり堅牢で、狩人の蛮用に耐える逸品と言えよう。
  • 今作のフィールド内には遠距離攻撃などを着弾させると反応するギミックもあり、
    これらを遠距離から発動できるのも大きな利点の一つとなる。
    • 具体的にはいかにも、という感じで木に持ち上げられている巨岩や、天井から氷柱のように
      ぶら下がっている大きな結晶など。もちろんモンスターがきちんと下に居ないと当たらないが、
      判定はやや甘めなうえ、当たれば大ダメージ+ダウンを取れると良い事づくめである。
      しかもここまでの効果が石ころ1発でも得られるなど、使いこなせばかなり強力な要素。
  • 更に、スリンガーは「ロープ」を内蔵しており、装填動作なしで射出できる
    (公式には「ロープ」呼称のようだが、プレイヤーからは「ワイヤー」とも呼ばれる)。
    調査団のハンターはロープを利用することで様々な移動方法を編み出しており、
    狩場への移動やファストトラベルの際にも、ロープを翼竜に引っ掛けて行うなど常用している。
    • また、フィールド内にいる野生生物に撃ち込むことで独自の効果を得られる。
      フィールドの所々にいる輝く虫「楔虫(クサビムシ)」に撃ち込んで支点として扱い、
      振り子のように移動することで徒歩ではできないショートカットを行ったり、
      野生の翼竜に撃ち込んで引っ張られることで、彼らの飛行ルートを活用することもできる。
    • MHWorldでは乗り状態中にハンターが壁などに打ち据えられると吹っ飛ばされてしまうが、
      スタミナ残量がある場合は自動的にロープを射出して元の位置に戻り、乗り攻防を継続できる
    • 高所から落下した状況でもロープは活用でき、近くの枝などに撃ち込んで命綱のように扱い、
      本来受けるはずだった着地時の衝撃を緩和する効果を発揮することもある。

運用・操作方法

スリンガー用アイテムの射出

  • スリンガーの運用は基本的に納刀した状態で行う。
    ただし、片手剣だけは武器出し状態でもスリンガーに装填したアイテムを利用可能。
    スリンガー照準」のボタンを入力するとのように照準が表示されて狙いを定めることができ、
    アイテムを装填した状態であれば「スリンガー発射」ボタン入力で射出する。
    射出後には当然ながら使用アイテムを消費するほか、スリンガーを調整する動作が入る。
    • スリンガーへの装填方法は2種類あり、その場で取得したアイテムが自動装填されるもの、
      所持している「投げナイフ」などをプレイヤーがアイテム欄から選択して装填するものがある。
      アイテム欄使用の弾種は使用ボタンを押すと装填を解除してしまうため、間違えないよう注意。
    • あまり知られていないが、乗り状態中でもスリンガー装填済みアイテムは撃ち込める
      毒投げナイフを確実に当てたい場合などはこの仕様も知っておくと良いだろう。
      さらに、弾種によっては普通に攻撃を加えるより早くダウンを奪えるようだ。
      ただし乗り中は装填及び変更を行えないため、装填してから乗りを狙う必要がある。*4
    • 被拘束状態中でも使用可能。こちらは「スリンガー閃光弾」や「スリンガーこやし弾」向けだろう。
      ただし装填及び変更は行えないため、拘束を受ける前には装填されている必要がある。
  • スリンガーは一度撃つたびに装填動作を自動で行い、同じアイテムが次弾として装填される。
    要注意点として、スリンガーに装填できるアイテムは大別して4種類存在している。
    1. 固定アイテムであり消費されることなく再使用可能な「捕獲用ネット」
    2. 旧作において投擲して使用していた手投げ玉や投げナイフなどの所持品
    3. 現地調達アイテムを加工*5してスリンガー用の弾丸とする所持品
    4. 現地で一時的に取得し、そのままの状態でスリンガー上部に装填するアイテム
  • 上記のうち、3・4番目のものは「一時的にスリンガーに装填している」という代物であるためか、
    スリンガーに装填できるアイテムを別に拾った場合、その場で拾ったアイテムの方を即座に装填するため、
    元々装填していた弾種をその場に捨て置いてしまう*6
    外されたアイテムは落とし物のように置き去りにされ、再回収しないと使えない。時間経過で消滅する。
    例えば石ころを装填している時にはじけクルミを取得するとスリンガーには後者が装填され、
    代わりに石ころは地面に捨て置かれることとなる。その逆も然り。
    同種のアイテムを拾った場合は上限数を装填し、余った数があれば捨てるようになっている。
    1・2番目と3・4番目は別枠の扱いであるようで、前者を装填すると後者が一時的に使えないようだ。
    • このようなアイテムの場合、直接スリンガーに装填される仕様上アイテムポーチには送られない。
      気軽に取得して適宜利用していくのが効果的な運用であるようだ。
      どこに何が落ちているかわからない、落ちているアイテムをとりあえず拾ってから確認する癖のある初心者のうちは、
      落としたスリンガー装填アイテムを落としては拾う、を繰り返すのはお約束。
  • MHWorldでは、旧作において投擲していたアイテム群を軒並みスリンガーで射出する。
    このため、石ころやスリンガー閃光弾(閃光玉に相当)は直線状に射出されるようになった。
    照準機能によって着弾(爆発)地点を細かく調整できるようにはなったが、慣れは必要だろう。
  • MHW:Iでは、全武器種で抜刀中にスリンガー弾の射出が可能になった。
    また、後述するが「強化撃ち」「クラッチクロー」といったスリンガー弾を用いる新アクションが登場している。
    武器種によっては攻撃の派生やモンスターに隙を生ませる等で戦術の幅が大きく広がり、
    特に仕掛けを利用する場合でなくとも「石ころでもヒカリゴケでもとりあえず拾っておく」メリットが強くなっている。
    • 片手剣の「抜刀中でも唯一スリンガー弾が使用可能」というアイデンティティーは失われる形となった。
      その代わり、片手剣は回避から新機能クラッチクローを利用した攻撃を仕掛けられたり、
      多くの武器種ではコンボ中にしか行えない強化撃ちを即座に行えるメリットが新たに追加された。
    • 照準と抜刀スリンガーが共通であるガンナーは、照準中にRスティックを押し込むことで抜刀スリンガーになる。
      よろけ怯み発生時、とっさにクラッチアクションを狙うためには覚えておく必要がある。
    • 抜刀中にスリンガーを構えた際に右腕が塞がるような武器種の場合、
      発射するたびに左腕一本で次弾の装填を行うというかなり器用なことをやってのける。

装填できるアイテム例

固定アイテム

捕獲用ネット

  • スリンガーに装填できる網。使用しても消費されない固定アイテムとして扱われる。
    これを用いることで、虫や魚、環境生物、テトルーの捕獲が行える。
    特に環境生物の収集は捕獲用ネットが主な入手経路となる。
    テトルーの捕獲に関しては、大蟻塚の荒地で友好関係を結ぶ際の特別な捕獲であり、通常は捕まえられない。
    敵に当てることでわずかながらダメージを与えることができる。ランゴスタなどには有効。
    また、消費が無くかつある程度リーチがあるため爆弾の起爆にも使える。漢起爆の必要は無くなってしまっ
    MHW:Iでは虫あみの代用として、ジンオウガの背中から「超電雷光虫」を捕獲できる。

所持品

投げナイフ

  • 各種毒を塗布したナイフ。状態異常を引き起こすのに最適。
    支給品の他、ガジャブー撃退時の落とし物でも毒付きか調合前のものを入手できる場合がある。
    従来作品と同じ名称で登場しているが、本作において投擲されることはない

スリンガー音爆弾(鳴き袋)

  • 爆発すると大きな音を立てる弾。ディアブロス系など音に弱い敵に有効。

スリンガー閃光弾(光蟲)

  • 一定距離進むと炸裂し、文字通り閃光玉効果を発揮してモンスターの目を眩ませる。
    アイテムポーチで持参でき、フィールド内で光蟲を得ると即調合して閃光弾へと変換できる。
    滞空するモンスターなどを落とす効果もあり、地面に向けて放つと素早く炸裂させることが出来る。
    またMHW:Iで追加された強化撃ちでは、発射した瞬間に炸裂する。

スリンガーこやし弾(モンスターのフン)

  • こやし弾と同様の効果。大型モンスターに当てるとエリア移動しやすくなる。
    モンスターのフンの他、フィールドにいる「フンコロガシ」にアクションを行うと代用品のフンが手に入る。
    また、ハンターがクエスト前から持参できるスリンガー弾の中で唯一対象に当てて使う弾である。
    地味な点ではあるが、爆弾の起爆や落石ギミック起動等に、近場に石ころすらない!というときにも使える。
    また古龍種など退散効果が効かないモンスターに対してや、闘技場のようにモンスターがエリア移動を行わないステージなどで
    その性質を逆手に取って大剣やチャージアックスなど強化撃ちがコンボの起点になる武器種に使われることもある。
    効果がないとはいえ攻撃と共に糞を浴びせられる古龍側はたまったもんじゃないだろうが
    他にも射出時にメッセージが表示されることを生かし、即興で連絡などを行うことも出来る。

一時取得アイテム(フィールドでの採取で入手)

石ころ

  • MHでは初代からお馴染みのアイテム。様々なところで取得できる。
    地面に着弾させることで騒音を発生させ、モンスターの注意を引くことが可能。
    打撃属性があり、爆弾の起爆やモンスターへの軽い牽制くらいなら出来るようだ。
    • 石ころに限った話ではないが、MHW:Iから実装された強化撃ちでは
      意外と侮れない威力・スタン値となる。
      また、従来の散弾に近い攻撃判定となり多数を巻き込めるため、
      装填数が多いことも含め、小型の掃討時には一役買う…かも。
    • ほぼ全てのフィールドで拾うことができ、装填数も最大数を誇るため、
      スリンガーを絡めたコンボを多用する武器種ではお世話になることも多い。
      また、スリンガー装填・極意とともにスリンガー装填数UPLv5を発動させると、
      装填数が唯一2倍以上となる弾であるため、やろうと思えば3回ぶっ飛ばしをすることが出来る。

はじけクルミ

  • 着弾時に弾けて衝撃と音を発生させるアイテム。
    強い怯ませ効果を持っており、当てた部位に関わらずほぼ確実に怯ませることが可能。*7
    攻略本によると「一部の大型モンスターの特殊な状態を解除する」効果もあるようだ。
    また、フィールドギミックを作用させる際にも有用であるとのこと。
    上述の通り、乗り状態でもスリンガーを使用してモンスターにアイテムを撃ち込む事が可能だが、
    MHWでははじけクルミを乗り状態からお見舞いすれば、振り払い行動を抑制しつつ圧倒的早さでフィニッシュに移行できる*8
    また、自分が乗ってはじけクルミを撃ち込むだけでなく、他の人が乗っている時に撃ち込んでも同様の効果が得られるため、
    乗られた際の暴れが激しいモンスターに対して撃ち込む事で乗りを安全に支援できる。
    • 更に、MHWでは移動し始めたモンスターが怯むと移動をやめるという性質があるため、
      瀕死で帰巣逃亡を図るモンスターに当てることでそのエリアに留め、再び交戦状態に戻らせる効果も期待できる。*9
      寝込みを襲うことはできなくなるが、そのエリアで討伐/捕獲することで巣まで追いかける手間と時間を省ける。
      • MHW:Iからは飛行して逃走するモンスターはエリア移動をキャンセルさせられなくなった。
        移動をやめさせるには、攻撃やクラッチクロー等で怒らせて誘導可能状態にする
        (その名の通り、厳密にはエリア移動のキャンセルでは無くハンターを追いかけさせているのだが)必要がある。
        MHWの感覚でエリア移動時に当てて怯ませても大して効果は無いので注意する事。
    • フィールドでは高所にぶら下がってることが多く、地上では剣士だと一度他のスリンガーの弾で撃ち落として
      拾うという一手間がかかっていた。
      しかし高所にある事を逆手に取り、はじけクルミが群生しているエリアで乗り状態に移行して、
      乗り状態のままはじけクルミを拾うこともできる。タイミングが若干シビアだが、
      スリンガーの弾が心許ない時にうっかり段差によるジャンプ攻撃で乗ってしまった際にも
      フィニッシュを早めることができる。
      MHW:Iではスリンガーの機能としてクラッチクローが導入され、短射程ではあるが全武器でスリンガーの弾無しに
      飛び道具が使えるようになったため、取得がいくぶん楽になった。
    • 強力だがあまりに頻繁にぶつけていると徐々に耐性が付き、一発では怯まなくなってくる。
      大技の阻止など肝心な時に効かないと大惨事を引き起こす可能性があるので、濫用は考え物である。
    • 鳥竜種のモンスターの滞空時に2回当てると撃墜できる効果がある。
      特に、長時間滞空してブレスを乱射する傷ついたイャンガルルガに対して
      非常に有効な対策手段となる。
    • MHW:Iで追加された紅蓮滾るバゼルギウスの赤熱した頭部や尻尾に撃ち込むことで
      爆鱗を暴発させ、特殊ダウンを奪うことができる。

ハジケ結晶

  • 龍結晶の地、地脈の黄金郷、渡りの凍て地において、はじけクルミの代用品となるアイテム。
    性能は同等。何故こちらだけカタカナなのか
    はじけクルミも同様だが、なんとこれでテオ・テスカトルのスーパーノヴァを中止させることも可能
    また、ウラガンキンのローリング攻撃中に当てる事で確実に転倒させる事ができ、
    黄金郷のガジャブーを一撃で倒す、紅蓮滾るバゼルギウスの青白く光る爆鱗を暴発させて転倒させるなどの特殊能力を持っている。
    閃光弾と違って歴戦の個体が相手でも何度でも有効である。
    乗りの高速フィニッシュと支援に高い効果を発揮する点も同じ。
    また、今作やたらと飛びまくるリオレウスとその亜種だが、
    空中行動中の急襲→バックジャンプブレスで一瞬着地したときにこれ等を当てて怯ませると
    地上行動に変更させることができる。
    見た目が龍結晶の地のフィールド背景として無数に存在する銀白色の結晶体の小片と大差ないため
    戦闘中などは落ちている場所が非常に分かりづらかったが、MHW:Iで青みがかった色に変更され見つけやすくなった。
  • 怯み効果に存在感を奪われがちだが、いちおうスタン効果も微量ながら付与されている。
    とはいえ着撃弾のように明確なスタン性能向上は期待出来ないので、あくまでも補助的な効果である。

ツブテの実

  • 極少量のダメージを与えられる実。装填できる数が多いのが利点。
    石ころよりも装填数が若干少ないが弾速は速く、素早く照準した場所に着弾する。
    石ころは戦闘中だと背景に紛れてしまい咄嗟に見つけづらい場合があるが
    これは背の高い草に付いた赤い実であるため取得場所が分かりやすいのも地味にありがたい。

ヒカリゴケ

  • 着弾地点(地面、壁、およびモンスター)に張り付いてピンク色に淡く光るコケ。
    光を放つ性質を様々な用途で利用できる。
    モンスターに当てると、微弱な雷属性ダメージを与えるほか、下記の特殊効果がある。
    • 滞空中の大型モンスターに対する撃墜効果
      具体的には、頭部を狙って2発当てることで墜落させることができる。
      滞空中に当てた分のみが有効であり、地上行動中に1発→滞空後に1発で即撃墜…とはいかない。
      ただし、途中で着陸を挟んでも1発目の効果時間中でさえあれば再滞空時にもう1発当てて撃墜可能。
      頭を正確に狙って2発当てる必要があるため、閃光弾に比べるとやや利用しにくい感はある。
      ただ、こちらは現地調達アイテムであるためアイテム在庫を消費しなくてよい、
      閃光による目くらまし効果とはあくまで別物である、といった点が利点・差別化要素と言えるか。
      • 閃光系とは別効果であるという点については、
        Ver.3.00以降の歴戦の個体に閃光への強い耐性が設定されたことで、注目される機会も若干増えた。
        ただし、滞空を阻止したい筆頭のようなモンスターに限って、
        ・頭部の小ささおよび滞空中の行動パターンの都合により、狙いがまるで定まらない
        ・こちらから誘導しない限り、ヒカリゴケが調達しやすいエリアには現れない
        …というような状況であり、実際に活用されているかというとかなり微妙な模様。
      • MHW:Iでは全てのモンスターが閃光弾で墜落させた後はしばらく耐性が付くようになったが、
        こちらでの墜落には相変わらず耐性が付くことはなく、連続で墜落させられる。
        ヒカリゴケを調達できるならば狙ってみる価値はある。
      • なお、翼竜種の小型モンスターたちに対しては、
        バルノスコルトスは1発当てれば墜落させることが可能。
        残り3種に対しては、着弾時の微弱なダメージ以外一切効果はない。
    • 一部小型モンスターに対する追い払い・引き寄せ効果
      従来のたいまつに近い効果と言えるが、発するのは光のみであるためか、効果対象となるモンスターも多くはない。
      光に敏感なシャムオスの場合はその光を嫌がって逃げていく。
      ランゴスタ・カンタロスの場合は逆に光に引き寄せられる。
      特にランゴスタの場合、群れの一匹に直接当てることで、邪魔にならない上空まで群れごと勝手に飛んでいってくれる。
      導きの地での採取で邪魔してくる時には使えるかもしれない。
      最も今作のランゴスタはそこまで邪魔にはならないし、松明弾のほうが便利だが
    • 一部小型モンスターに対する怯ませ効果
      着弾時に一定範囲の小型モンスターが、目がくらんだようなモーションで一瞬怯む。
      あくまで怯むのは一瞬であるほか、これまた効果対象が限られるため、実用性は低いか。
    • ガジャブーに対する目くらまし効果
      ガジャブーに対して直接当てた場合、
      閃光弾による目くらましと同様のエフェクトが出て一定時間無力化される。
      この状態で一撃でも攻撃を加えると、すぐに潜って撤退する(倒した扱いにはならない)。
    • マーキング・照明効果
      射出されたコケは着弾箇所でしばらく光り続けるため、一種のマーキング手段として利用可能。
      と言っても効果時間はそれほど長くないため、ネタ的な運用である。
      また一部薄暗い場所では、光を放つ効果が照明として有効に働く場合もある。
      そういった場所で壁画などをじっくり観察したい時には便利だろう。
    • ネロミェールの発生させる水溜まりの吸収
      MHW:Iで追加されたネロミェールが発生させる水溜まりに対して撃ち込むことで、
      水溜まりを吸収。発生していた地形効果を無くすことが出来る。
      コケ」という部分に着目した仕様追加が施された。
      弾数の少なさから完全に相殺することはできないが、攻略の一助にはなってくれる。

スリンガー松明弾(種火石)

  • 着弾地点に、持続的にダメージ判定のある火を起こす。一定時間燃やすことで
    従来作品におけるたいまつに近い効果を一時的に得る。
    モンスターに直接当ててもダメージがあるが、その場合は着弾時の火属性ダメージのみに留まる。
    松明の火は火属性ダメージが2秒毎に持続的に発生する。火が効かないモンスターには効果がないものの、
    ヴォルガノスの冷え固まった肉質を軟化させることができる。
    • 火属性ダメージを与えるという点から甲虫種には非常に効果覿面で、
      剥ぎ取りに拘らなければ1発当てるだけで簡単に駆除できる。
    • 着弾地点に発生した火には甲虫種を引き寄せる効果があり、
      小型牙竜種などは逆に火を恐れて近寄らなくなる。
      また、瘴気の谷においては瘴気を払う効果も持つなど、地味に使い道は多い。
      なお、水がある場所に撃ち込んだ場合、火は即座に消えてしまい効果を発揮しない。
      加えてヴァルハザクの灰色の瘴気は払えないので注意。
  • MHWのβ版では「持続ダメージを与える」性質が相当なダメージソースとなるバグが発生していたが、
    発売日に配布されたパッチ1.02にて修正された。
  • MHW:Iではイヴェルカーナが生成した氷の壁を一撃で破壊できる効果が追加された。
    また、アップデートで追加された氷刃佩くベリオロスが床に作る氷の結晶も消すことができる。
    こちらは予め撒いておくだけでも効果を発揮する。

スリンガー水流弾(ミズタマリゴケ、苔むした泥土)

  • 水属性ダメージを与える弾。
    ただそれだけ……という訳でもなく、下記のように様々なモンスターに対して特殊な効果がある。
    • 一部モンスターの泥纏い解除
      モンスターの体表に纏った泥を洗い流すことが可能で
      ジュラトドスボルボロスを相手にする時には是非欲しい弾。
    • トビカガチの帯電蓄積低下
      トビカガチに撃ち込むことで
      帯電蓄積値を低下させることが出来る。
    • アンジャナフの炎熱蓄積状態解除
      炎熱蓄積状態のアンジャナフディノバルドの頭部に3発前後撃ち込むことで
      蓄積状態の解除(とそれに伴う怯みダウン)を狙うこともできる。
      武器で攻撃する場合と比べ手早く安全に解除が狙えるため実用性が高い。
    • ナナ・テスカトリの青い炎の消火
      ナナ・テスカトリが発生させる青い炎に打ち込むとすぐさま消火することができる。
      取得できる数や場所が限られているため乱発はできないが
      「ここに青い炎がなければ良いのに」という場所に射出することで
      狭まった立ち回りの幅を広げる手助けをしてくれるだろう。
    • 紅蓮滾るバゼルギウスの爆鱗の熱蓄積低下
      はじけクルミやハジケ結晶と同様に、紅蓮滾るバゼルギウスの赤熱した頭部や尻尾に撃ち込むことで
      爆鱗を暴発させ、特殊ダウンを奪うことができる。
    • 猛り爆ぜるブラキディオスの粘菌の活性化解除
      赤く活性化した粘菌は攻撃を当てると剥がれることがあるが、
      ミズタマリゴケなら1発で確実に剥がすことができる。

一時取得アイテム(大型モンスター*10や環境生物の落し物で入手)

  • 多くははじけクルミのような強い怯ませ効果も持つ。
    「○○石」という名称ではあるが、石に関わる生態を持つモンスターからしか入手できないわけではなく、
    全ての大型モンスターがいずれかの石を落とすようになっている。
    • 古龍種は滅龍石、火や爆発に関係した能力を持つモンスターは可燃石…といった具合に、
      モンスターごとに落とす石は決まっている。中には複数種を落とすモンスターも。
    • クラッチ時の武器攻撃で落とす弾は、下記の一覧とはまた別のものが設定されている場合がある。

スリンガー貫通弾(尖鋭石)

  • 着弾した部分を貫通して多段ダメージを与える弾。
    ヒット上限が高く、頭から尻尾まで通すように当てると大ダメージが狙える。
    地味ながら切断属性を持っており、尻尾の切断も可能。
    従来における斬裂弾に近い使い方*11が期待できる。ブーメラン「」
    フィールドにいる「テツカブトガニ」にアクションを行うと1発だが手に入る。
  • また、強化撃ちの際の火力が最も出やすい弾でもある。
    特殊怯みも起こしやすく、単なるコンボの繋ぎパーツという使い方でもそこそこ役に立ってくれる。
    • 入手可能モンスター
      ドスジャグラス、クルルヤック、プケプケ、トビカガチ、ツィツィヤック、
      レイギエナ、ドスギルオス、ラドバルキン、オドガロン、ネルギガンテ(※1)、
      ゼノ・ジーヴァ(※2)、マム・タロト(※2)、ベヒーモス(※2)

スリンガー着撃弾(粘着石)

  • 着弾した部位に貼り付き、更に攻撃を当てると打撃属性の衝撃を起こす弾。
    他に比べて怯ませ効果は若干低いようだ。
    気絶値が高く設定されており、頭に着弾させてから攻撃を加えると斬撃属性の武器でも容易にスタンが取れる。
    乗り中も有効で、モンスターの頭に数発命中させ、続くナイフ攻撃で乗りを短時間で成功させやすい。
    ただしこれではスタンによるダウンのため、当てる個数は最小限にしつつナイフによる乗り成功、
    後に着撃弾によるスタンで連続ダウンを狙うと長時間拘束できる。
    フィールドにいる「ヘイタイカブトガニ」にアクションを行うと1発だが手に入る。
    • 頭に着弾させると気絶を狙いやすいという性質上、ぶっ飛ばしとの相性が極めて良い。
      ぶっ飛ばしができない怒り時でも、隙を見つけられたら積極的に強化撃ちもしくは全弾発射を狙っていきたい所。
  • やたら気絶耐性が高く徹甲ガンナーでなければスタンに苦労するような相手でも、着撃弾は活躍出来る。
    2~3発強化撃ちをすればマルチプレイでも大抵スタンまでもっていけるので、
    なかなか隙が出来ずに苦戦しているなら試してみる価値はある。
    • アルバトリオンはスタンしにくいことが知られているが、それであっても着撃弾ならばけっこう簡単にスタンがとれるので、
      ダウンのラッシュついでに当てておけば更なる攻撃チャンスに繋げることが出来るだろう。
    • 余談だが、粘着石は他のスリンガー弾に比べて独特の見た目をしており、
      薄い赤色の楕円状の球体に反りが付いたトゲが生えている。
      見る方向によってはなんとなくモ○ッとボールっぽくもある
      モンスターに貼り付くという特性を考えれば、デザインの元ネタはオナモミか。
      • 入手可能モンスター
        ボルボロス、ジュラトドス、パオウルムー、ディアブロス、ウラガンキン、
        ディアブロス亜種、ネルギガンテ、ゼノ・ジーヴァ、マム・タロト、ベヒーモス

スリンガー爆発弾(可燃石)

  • モンスターに着弾すると着弾ダメージ+二桁ダメージの爆発を起こす弾。
    硬い部位や狙いにくい部位の破壊に役立つ。
    着弾すると爆発でモンスターがほぼ確実に仰け反るため、はじけクルミの上位版とも言える。
    仰け反りにはクールタイムがあるようで、仰け反りモーション中に再び当てた場合は怯まない場合もある。
    またスリンガー弾による怯みとダメージによる怯みは別物のため、
    飛行している飛竜に爆発弾を当てわざとらしいレベルで大きくよろけているモンスターの頭等で怯みを起こすことで
    簡単に撃墜ダウンを取ることができる。
    バクダンイワコロガシに対してアクションを行うことで1発だけだが入手可能。
    • 入手可能モンスター
      アンジャナフ、リオレイア、リオレウス、リオレイア亜種、バゼルギウス、
      ドドガマル、ヴォルガノス、リオレウス亜種、ゼノ・ジーヴァ、マム・タロト、
      ベヒーモス、レーシェン(エンシェント・レーシェン)(※2)

スリンガー滅龍弾(滅龍石)

  • モンスターに着弾すると龍属性ダメージを与える珍しい弾。
    単発では怯まないが、複数回当てることで怯みが発生する場合もある(怯ませ効果は龍封力の作用とは別)。
    龍封力を有しているため、特殊能力の抑制に役立つ。
    属性ダメージの値については松明弾や水流弾とほぼ同等のようで、
    当てる部位を選べばスリンガー弾としてはそこそこのダメージが出せたりもする。
    アップデートVer.3.00にて追加されたキンパクカブトガニ
    レア種のジュンキンカブトガニにアクションを行うことで入手できる。
    • これを筋肉膨張状態のイビルジョーに撃ち込むと筋肉膨張を解除できる効果がある。
    • ベヒーモス戦においては、身体に5発当てることで当てたハンターに敵視が向く仕様がある。
      武器での敵視を取る時と違い頭部に必ず当てる必要は無い為、素早く敵視を取る時にはこれを使ってみると良いだろう。
    • また、MHW:Iで追加されたミラボレアスは滅龍弾を2発当てると必ず怯むという特性があり、
      危険な攻撃を繰り出そうとしている時や、隙を作りたい時などに有用である。
      但し短時間で怯ませ過ぎると暫く効かなくなるので、ここぞのタイミングに温存しておこう。
  • モンスターから手に入る弾の中では弾数が多いからか、ガンランスの起爆竜杭や
    操虫棍の猟虫強化の持続時間が妙に短く、他のモンスター由来の弾よりは敬遠されがち。
    • 入手可能モンスター
      キリン、イビルジョー、ネルギガンテ、クシャルダオラ、テオ・テスカトル、
      ヴァルハザク、ゼノ・ジーヴァ、マム・タロト、ナナ・テスカトリ、
      ベヒーモス、レーシェン(エンシェント・レーシェン)、ミラボレアス
 
  • ※1…体力減少に応じ、滅龍石→粘着石→尖鋭石の順に落とす。
    滅龍石を落とすタイミングでは同時に形態変化も行う。
  • ※2…特に入手率に偏りはなく、ほぼランダムで落とす模様。

各アイテムの装填数

  • 所持品にならないスリンガー弾はスリンガー装填数UPのスキルで所持上限を増やすことができる。
    MHW:Iではスリンガー装填・極意により、Lv4・Lv5が追加された。
    スキル未発動時含む各スリンガー弾の装填数は以下の通り
    取得アイテム名称初期値Lv1Lv2Lv3Lv4Lv5
    石ころ202530354045
    はじけクルミ566677
    ハジケ結晶566677
    ツブテの実151923252730
    ヒカリゴケ5678910
    種火石5678910
    ミズタマリゴケ789101112
    尖鋭石333445
    粘着石223334
    可燃石333445
    滅龍石778889

強化撃ち

  • MHW:Iにて追加された新機能。
    ほとんどの武器種では納刀中には行えず、抜刀中にコンボの派生でのみ発射できるという少々癖のある性質がある。
    さらに全武器種で行える訳ではなく、
    大剣、太刀、片手剣、双剣、ハンマー、ランス、スラッシュアックス、チャージアックスが使用できる。
    狩猟笛、ガンランス、操虫棍、ライトボウガン、ヘビィボウガン、弓は強化撃ちは使用できないものの、
    弓ならばスリンガー弾の効果を矢に加える、操虫棍ならスリンガーの弾を猟虫に与えて強化する、
    ガンランスなら装填しているスリンガーの弾を全てガンランスに装填する起爆竜杭装填など、
    スリンガーの弾を利用する別のアクションが用意されている場合もある。
    • 片手剣とランスは例外的に非コンボ中でもスリンガー照準から強化撃ちに切り替え可能であり、
      通常撃ちと撃ち分けもできる。
  • その内容はスリンガーの弾を射程を短くする代わりに威力を高めて発射するというもの。
    怯みを奪いやすく、コンボ中に反撃されそうな時に使って阻止したり、
    威力の高さを利用して空中にいて手出しがしにくい相手に攻撃したりなどができる。
    • スリンガー弾の種類によって、撃ち出した地点に滞留し一拍置いてから単発の爆発を起こすもの、
      一発毎の威力の上がり幅は小さいが多数発射するものがある。
      スリンガー着撃弾は頭部への着弾数がそのまま気絶性能に直結するため、
      多数発射される強化撃ちではかなりの気絶効果を発揮する。
    • 従来では極一部の状況を除いて不可能だった飛行中のモンスターをスリンガー弾で墜落させるということも可能。
      ただし、条件は不明でほとんどの場合は墜落しないのであまり当てにはできない。
      怯みに関しても、あまり乱発しすぎるとしばらく耐性が付くので肝心な時に狙えなくなる可能性もある。
    • あまり意識されないが、一部のフィールドギミックも簡単に破壊できる。
      特に古代樹の森のツタ罠や土石流、渡りの凍て地の雪崩などは有用であり、
      他にも掻き分けて進む枝や、地脈の黄金郷エリア1の通路を塞ぐ岩も破壊可能。
      今までは爆弾やガンランスの砲撃などが必要だったが、これからは石ころで十分である。
  • ハンマーは溜め中、ランスが特殊ガード中に使用可能など武器固有のアクションと結びついたものや、
    双剣では回避しつつ強化撃ちを行う回避強化撃ちという新アクションが追加されている。
  • クラッチからの全弾発射は強化撃ちとなる。粘着石の最後の一発などで活用可能。

クラッチクロー

  • MHW:Iにて追加されたスリンガーの新機能。
    ロープを射出してクローをモンスターに引っ掛け、素早く接近してモンスターにしがみつく。
    詳細はシステム/クラッチクロー

ロープの射出

  • 移動補助として行うものは基本的にアイテム射出と同じような操作となる。
    「スリンガー照準」で構えた後、楔虫などを照準に捉えた時に表示されるボタンを入力すると発動。
    ロープは内蔵されているため、アイテムなどの消費は一切なく、また各種弾装填中でも行える。
    • 野生翼竜の場合、一旦スリンガーなどによる遠隔攻撃で怯ませると低空に降りてくる。
      低空飛行状態で近付く*12とアイコン「翼竜に掴まる」が表示される。
      決定ボタンを押すことで、ロープをその翼竜に引っ掛ける。
      翼竜は特定のルートを飛行するため、覚えておくとショートカットとして利用しやすい。
  • なお、楔虫や翼竜など特定の「ロープを撃ち込める相手」が居ない場合は利用できず、
    どこでも任意でワイヤーアクションが行えるわけではない。
    その代わりにロープを撃ち込める相手さえいれば空中で使用することも出来るので
    楔虫が多く配置されている場所では楔虫から楔虫へとターザンのごとく移動することも可能。
  • また、本作では壁面を高速移動する際にスリンガーとロープを使う。
  • 乗り攻防で吹っ飛ばされた際の帰還、ファストトラベル利用時の翼竜への射出などは
    半ば演出に近いものであるためプレイヤーが特別操作することなく自動で行われる。

救難信号の発信

  • マルチプレイにおいてオンライン上の別の集会所に居るハンターに対し、
    クエストの手助けを求める「救難信号」においてもスリンガーを活用して発信する。
    こちらはシステム利用を演出する側面が強く、クエスト情報を開いて「救難信号の発信」を選択すると、
    あとはハンターが操作せずとも自動で信号の発信を行ってくれる。
    • 信号の発信は発煙する信号弾を用いており、身体に擦り付けるようにして着火、
      即座にスリンガーに装填して真上に射出して合図を送るというアクションを行う。

余談

  • 汎用性・携行性・機動性が類を見ないほど高い、極めて優秀な装備である。
    無論、これ一本だけで大型モンスターを狩猟するのは流石に困難ではあるが、
    逆に言うとそれ以外なら大抵のことはこなせてしまうと言って差し支えない。
    これに加えて導蟲や装衣を携帯すれば、モンスターをやり過ごすことも可能で、
    いざ見つかった時でも足止めして逃げることが格段にやりやすくなるのだから、
    むしろ、狩猟以外では重荷になる武器が不要になる場合すらありうるだろう。
    非狩猟任務を主眼とする調査員などには、とりわけ重宝するものと思われる。
    いずれにしても、モンハン世界の技術革新がうかがえる逸品であると言えようか。
    • 大型モンスターへの決定力を除けば、機動性や汎用性、支援能力などは凄まじく高いため、
      ハンターの援護はもちろん、一般の兵士・自警団員などの護身にさえ使える可能性もある。
      むしろ人数制限のあるハンターよりも、軍隊などが運用するのに向いた武器かもしれない。
    • 極端な戦闘力を除いた、純粋な採捕用の道具として見ても途轍もなく有用であり、
      小型モンスターやそれ未満の生物を対象とした捕獲・撃退はこれだけでも可能なことから、
      生息数の少ない中・大型モンスターの狩猟がむしろ例外的な事態であることを考慮すれば、
      使い道の限られるハンターの通常武器よりも幅広く役に立つ代物と言って差し支えない。
  • MHWorldの主人公とバディを組む受付嬢(編纂者)もスリンガーを装備しているが、形状が特徴的。
    これは彼女のお手製であるらしく、先端部分がなぜかデフォルメされた鳥のようになっている。
    ハンターが装備しているものよりも小振りだが、実用性のほどは定かではない。
    ただ、彼女のような一般人に近い存在もスリンガーを装備していることを鑑みれば、
    ハンターのような超人的身体能力が無くても、ある程度は運用可能なのだろうと推測できる。
    仮に多少性能が落ちたところで、モンスターとの遭遇の際に抗戦するのであれば、
    使い慣れない上に対して役にも立たない小型ナイフや、扱いが難しい投擲物よりも、
    より離れた場所から高精度でこやし玉なりをぶつけられるスリンガーの方が安全だろう。
  • ロープ(ワイヤー)の射出・巻き取りを利用した移動方法は、他の作品でも比較的よく見られるものである。
    ゲーム界隈ではそれを指して「ワイヤーアクション(ゲーム)」と呼称することが多い*13
    同カプコン製のゲームだとLOST PLANETシリーズが挙げられる。
    こちらではプレイヤーの左腕にアンカーが装備されており、
    武器を持ちかえることなく(外伝や黒歴史3を除いて)あらゆる場所にアンカーを打ち込んで素早く高所に移動
    ……と外見・ゲームシステム両面でMHWorldと同じような立ち位置にある。*14
    なお、カプコン製のゲームでは1987年稼働のトップシークレットから度々ワイヤーアクションが組み込まれることがあり、
    このこともあってかMHもWorldからカプコンワイヤーアクション史に仲間入りしたといえよう。
    • MHシリーズとのコラボが実施された作品で言えば、
      ゼルダの伝説バイオハザードのフックショット(ゼルダの伝説の一部作品ではクローショット)、
      進撃の巨人の立体機動装置などが挙げられるか。
      スリンガーにはワイヤー機構に加え、アイテムの射出機能も持つという独自要素がある。
    ちなみにワイヤーの巻き取りを利用した高速移動は、現実世界ではまず不可能である
    上記した通り他作品でも見られる要素なだけに勘違いされることもあるが、
    スリンガーのような小さな装備に人ひとりを持ち上げるだけの動力を組み込むのは非現実的で、
    仮にそれができたとしても人体にはとんでもない負荷がかかる。
    こんなところでもハンターの超人性が発揮されているのである。
  • どの装備にも*15左腕にスリンガーが装備されているので、基本的に左右対称の装備は不可能になる
    デザイン面で気になる人にとっては利便性よりそちらが気になってしまうかもしれない。
    • 前述したように「フィールドマスター」は防具とは別に弩として装備していることから、
      少なくとも設定上は、剥ぎ取りナイフのように防具デザインを左右せずに済むはずである。
      ただ同等の性能であれば、より小型かつ咄嗟の運用も容易い装着式のほうが便利であり、
      また比較的小さいとは言え、スリンガーを通常の武器と一緒に装備すると嵩張るからなのか、
      調査団は外見より実用性を重視して、現在の形式のスリンガーを配備していると思われる。
    • ちなみに1期団のハンター「ソードマスター」は旧来の剣士用装備を身に付け、スリンガーすら装備してない。
      「新しきものはよう分からん故」ということらしい。
      新大陸をスリンガーなしで生き残ってきたという点から、彼の腕前がうかがえる。
    • また、調査団の大団長もスリンガーを使用していない。
      曰く、「邪魔だから」「自分で投げられるから」ということらしい。
      旧作のハンターも閃光玉などは自分で投げていたので、歴代のシリーズをプレイしていれば頷ける理由である。
      とはいえ、並み程度のハンターであれば使った方が総合力が高くなるのは言うまでも無く、
      彼が便利な後発の装備を使わないで済むのは、ひとえに傑出した力量あってこそだろう。
      いや、大団長なら殴って…いえなんでもないです
    • 同じく1期団の「フィールドマスター」は銃のようなスリンガーを所持している。
      普段は背負ったザックの横に据え付けて携行しており一見杖のようだが、
      瘴気の谷でオドガロンから受付嬢を守るために凄腕の射撃を披露した際にこれを確認することができる。
      スリンガーの試作品なのか、改良や変遷を経て現在の腕に標準装備するタイプになったと考えられる。
      • 逆にフィールドマスターのものが、主兵装にすることを前提に扱いやすくした機能拡張版なのかもしれない。
    • 何気にこの辺りの思想や事情の違いは、旧世代のハンターが馴染んだ戦術や伝統を重んじながらも、
      さりとて新世代が取り入れた技術革新を否定せずに、またそれらに生身のまま並び立っているという
      彼らの確固たる矜持と柔軟な価値観、そして何より凄まじい実力を雄弁に物語っていると言えようか。
    • 尚、スリンガー等のエイムを行うものはデフォルトではカメラの向きからエイムをするが、
      設定で変更する事によってプレイヤーの向きにエイムする様に出来るため、過去作の様に
      「プレイヤーの向きに石ころを投げる」様な芸当も操作が複雑になったが不可能でも無い。
  • 非常に便利なスリンガーだが、1つ困った仕様がある。
    移動納刀をし、そのまま移動しながらスリンガーを撃とうとしても、
    1~2歩程の間、発射出来ない武器がある

    というものである*16
    これが中々曲者で、例えばリオス種を墜落させるためや、テオのスーパーノヴァを止めるために閃光弾を撃とうとしても、
    この仕様のせいで間に合わなかったりする時も多々ある。
    武器自体の納刀速度には関係なく、納刀が速くても発射が遅れる武器もあるし、
    納刀が遅くてもすぐに発射出来る武器もあり、両方とも速い、全く問題のない武器もある。
    …そして、納刀も遅く、発射も遅い武器もある。
    この現象についてカプコンへの問い合わせに対する返答は、案の定の「仕様です」である。
    その場納刀から移動撃ちや、移動納刀からの棒立ち撃ちはすぐに撃てるので、
    移動納刀からの移動撃ちだけしないように気を付けていれば問題はない。咄嗟には難しいかもしれないが
    • また、弾とアイテムが一緒に落ちている場合、弾の方を優先して拾う仕様になっている。
      戦闘中に咄嗟に使うための配慮と思われるが、取得時に一時的に装填していた弾が外れる仕様と合わさって、
      モンスターの落し物を拾おうとして弾の方を拾ってしまい、
      再度落し物を拾おうとするも外れて落ちた弾の方を拾ってしまう…
      という虚しいループに陥ることが少なくない。
      なお、古い弾が排出されるまでに若干のタイムラグがあるので、
      移動しながら拾えば離れたところに弾を捨てることができる。
  • 「ワイヤーを射出する弩」と言うくくりで言えば、
    MH3で初登場の拘束用バリスタ弾がある意味先輩と言えるかもしれない。
  • MHW:Iでは新アクションのために変形機構が追加された。
    …が、なかなかにクレイジーな変形をしている。
    強化撃ちでは弓パーツが左右2本ずつに割れて計4本になり、それぞれ中間が展開して延長される。
    クラッチクローでは強化撃ちの形態から弦を収納し、4本の翼が反転して前方を向き、さらに形状が細長く引き伸ばされる。
    忘れているかもしれないが、スリンガーは小型の弩なので、弓パーツは射出する力を生み出す部分のはずである。
    クローを射出する機構は一体どんな構造をしているのだろうか…?
    このような構造のためクラッチクローのデザインは腕防具によって異なり、
    着彩設定の範囲にスリンガーが含まれていればそれも反映される。
    デザインを確認したい場合は、ランスの強化撃ちガードとカウンタークロー構えが最も分かりやすいだろう。
    • またクローとスリンガー本体を結ぶワイヤーであるが、
      クローを射出するとするすると一直線に伸び、クローを外しても垂れ下がることなく、
      伸びきった状態から一直線にクローを引き戻す。
      さらに普段は小さく纏まって左腕に格納されているのだ。
      高い剛性と柔軟性を併せ持つ、非常に優秀な素材であることが窺える。
  • 調査団の標準装備ということで現大陸、すなわち今までの拠点のハンターらが使用しているのかは不明だったが、
    現大陸のギルドの重鎮である「将軍」やそれに同行するガーディアン装備の面々がスリンガーを付けていた。
    ただし、これは新大陸からの船の中で調査団から支給されたものであったため、
    現大陸にはそれほど普及しているわけではないようだ。
    • 新作であるMHRiseのハンターは翔蟲(かけりむし)という蟲を帯同しており、
      その防具にはスリンガーは装備されていない。
      未だ普及してない地域なのか、狩猟方法の違いによるものかは今のところ不明。
      一方で、MHST2におけるハンターはスリンガーや導蟲を装備した新大陸の装備を着ている。

関連項目

シリーズ/モンスターハンター:ワールド
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン
システム/救難信号
システム/クラッチクロー
システム/乗り状態
世界観/新大陸古龍調査団 - 二期団によって開発・改良が行われた。
システム/導蟲 - 調査団所属ハンター標準装備。
アイテム/捕獲用ネット - 装填することで環境生物を捕獲できる。
フィールド/楔虫 - ロープを撃ち込むことでショートカットが可能。
アイテム/手投げ玉 - ワールドから手投げ玉のうち3種類がスリンガーで射出するようになった。
アイテム/投げナイフ - ワールドからスリンガーで射出するようになった。


*1 弩では「翼」と呼ばれる部分。
*2 一部の防具では固有のデザインとなっており、例えばジャナフシリーズのスリンガーは弾を装填するとアンジャナフの広げた皮膜を模した構造になっていることが分かる。
*3 その代わり既存の水平撃ちが不可能となった
*4 乗り中であってもスリンガー素材を拾えるポイントに近づくと画面表示され、回収・装填することができる。
*5 MHWorldでは単品で調合できるアイテムがあり、スリンガーの弾も元素材単体で調合できる。
*6 モンスターが落とす赤い弾と異なり、一度装備後解除、落としたスリンガー弾は緑色のエフェクトが掛かり区別が可能
*7 部位耐久値とは独立した怯みであり、この怯みで直接ダウンや部位破壊を発生させられるわけではない。
*8 本作の乗りシステムに怯みが関わり、怯みを誘発しやすいはじけクルミ系の効果が射出可能アイテムの中でも非常に高いため
*9 瀕死の場合はしばらくすると判定が入って移動を開始するためそれほど長く足止めすることは出来ないが。
*10 いわゆる中型モンスターも含む。
*11 本来、斬裂弾は切断属性の攻撃がないボウガンにおける、尻尾切断の為に追加されたものであり、部位耐久値を減らした後のとどめに使用されるのが専らの使い道だった。
*12 スリンガーで照準を合わせると反応しやすい。
*13 一般的に言う「ワイヤーアクション」は映画や劇などで役者を吊り上げて行う演出を指す
*14 ちなみに過去にコラボとしてロストプラネット2にレウス装備が輸出されていたりもする
*15 例えば旧デザインを踏襲したオリジンシリーズや重ね着装備の鎧武者シリーズでも
*16 回避や抜刀攻撃の入力可能時間より明らかに遅い