システム/タワーランク

Last-modified: 2023-07-09 (日) 20:51:07

MHFの大型コンテンツ、天廊遠征録専用のランクシステム。
公式の略称はTR
強く関連するタワースキルについても同項で解説する。

概要

  • HR同様、天廊遠征録内で入手できる「タワーランクポイント」(TRP)で上昇していくのだが、
    MHFにおける自身のランク(HRやGRGSR、かつてのSR)とは完全に独立しているのが特徴。
    そのためハンター自身のランクに関わらず、単純に天廊遠征録をやり込めばやり込むほどTRが上昇していく。
    天廊遠征録は各開催時に踏破階層などがリセットされるが、TRは維持される。
  • タワーランクが一定値に達すると、「タワースキルポイント」(TSP)を入手することができる。
    このタワースキルポイントを使用することで、天廊遠征録専用のスキルである
    「タワースキル」を発動可能となり、同コンテンツの攻略に役立つ。
  • 過去に問題となったランクシステムの反省からか、
    このタワーランク自体は天廊遠征録・第一区の踏破には一切影響しない
    つまり特定のタワーランクにならないと一定階層以上先へは進めない…ということはない
    天廊第二区については受注条件がTR51(かつ、HR5)以上という制約こそあるがそれ以上の制約はなく、
    この条件さえ満たしていれば二区を何階でも進めていくことが可能となっている。
  • MHF-G10からは撤廃されたが、かつては超越秘儀の各要素を一定値以上まで成長させるためにも
    タワーランクが要求されていた。
    ただしこちらも最初のうちはTRが一部除いて必要なく、強化の途中から少しずつ要求されるといった具合で、
    TR300で全要素がフル強化可能であった。
    G10からは天廊遠征録が長期配信停止となったため、TR制限は無くなった。
  • 以上より、タワーランクの数値自体は遠征録参加の面でそれほど重要ではない。
    ちなみに他人のタワースキル・タワーランクを参照することはできないが、
    それ自体もさほど問題にはなっていない。
    • ただしある程度天廊を登らないといけないという前提条件がある*1第二区を踏破する場合、
      ある程度のタワースキルが無いとキツい難易度にはなっている。
  • タワーランクポイントは天廊遠征録のクエストクリアで入手可能だが、
    基本は踏破階数(一区の場合、1Fにつき200P)と残り時間ボーナス(残り時間1分につき10P)となっている。
    これに、クエスト内で入手した精算アイテムや、アイテム交換に使わなかったGm(ジェム)の量などが合わさり、
    最終的な入手TRPが決定される。
    そのため、多くのタワーランクポイントを入手するためには、
    多くの精算アイテムを集めつつ素早くクリアし、なおかつアイテム交換を極力抑える必要がある。
    また、いわゆる課金コースも有効なものは有効。
    ただしそれでも入手できるポイントはかつてのHRPやSRPに比べ小さいことや、
    上述したようにタワーランクの数値自体がそれほど重視されていないため、
    課金コースの恩恵は他のランクポイントに比べ小さく、それに対する批判なども特には見られない。
    • なおカジュアルモードでクエストを受注すると、残り時間ボーナスとGmのポイント還元が行われない。
      これはゲーム内の説明によるとカジュアルモード選択時の「デメリット」と解説されている。

タワースキル

  • タワーランク上昇によって得られるタワースキルポイント(TSP)を使うことで発動可能なスキル群。
    天廊遠征録でのみ有効となる。
  • MHの一般的なスキルとは異なり、必要なタワースキルポイントとタワーランク条件を満たしていれば、
    どんな装備でも習得、発動させることが可能
    更に、クエスト中以外であればいつでも必要なスキルの付け替えが可能である。
    ただしスキルにはコストが設定されており、
    設定されている最大コスト100(後述するアイテムを使用することで130まで拡張可能)を上回らないように
    セットする必要がある。
    • イメージとしてはMHFのパートナーのスキルに近いが、
      パートナースキルとは違い自身のハンターランクがスキル習得に影響を及ぼすことはない。
      ただし中には一定のTRが要求されるスキルもある。
  • また、スキルにはLvが設定されており、一定量のTSPとタワーランクがあれば、
    スキルを強化することもできる。
    強化すると大抵の場合コストが上がってしまうためか、強化した後でも、
    他のスキルとの兼ね合いで実際に発動させるものは低いレベルのままに留めておくこともできる。
  • 基本的に一度強化に使ったTSPは元に戻すことができず、次の開催時もそのままになっているが、
    低階層で1個だけ入手できる「再覚之古書」を使うことで、
    それまで習得したタワースキルを全てTSPに還元してリセットすることができる。
    再覚之古書は基本的に1回の開催で1個しか入手できないので、
    各開催時に振りなおして自分の目的に合ったスキルを発動させていくスタイルが有効だろうか。
  • また、レアアイテムである「天技之古書」を5個集めることで、
    タワーランクに関わらず1TSPを入手できる。
  • コスト限界は通常100だが、「天技指南書・序」を使うことで限界の引き上げが可能。
    最大値は130で、余った天技指南書・序はグーク鍋で天技之古書に変換可能。

主なタワースキル

希望への活力
自身のハンターランクが低いときのみ攻撃力と防御力が大幅に上昇する
旧HR制度下では、HR1~99までは攻撃力(武器倍率)+80、防御力+400
HR100~199までは攻撃力(武器倍率)+60、防御力+300
HR200~は攻撃力(武器倍率)+50、防御力+150の効果を得られるものとなっていた。
MHF-G10からはHR(と、SR)システムが一新されたが、
旧HRに準拠する設定になっていたものと思われる。
G級昇級後も、GRが低い内であれば同様の効果を得られる。
武器倍率+80というのは下位の武器が剛種武器に匹敵するほどの高攻撃力となり、
概ね変種レベル(低階層時の体力は低い)のモンスターがうろつく天廊においては、
十分すぎるほど強力な効果と言えるだろう。
これほど強力な効果でありながら、必要TSPはたったの1で、TR1から習得可能なのもメリット。
非G級のハンターが天廊に挑む場合は、まずこのスキルを最優先で取得するとよい。
なおこのスキルの欠点はコストが70とかなり大きいこと。
G級中盤以降からはスキルの効力がなくなるため、ある程度武具が整ってきたら外して別のスキルに充てるとよい。
  • ちなみにこのスキルは「下位のハンターと凄腕以降ハンターとの戦力差が激しすぎる」
    という問題のフォローのために用意されたらしいことがインタビュー等で明らかになっている。
技巧術
天廊内のギミック(レバーやスイッチ)の中にはそのままでは操作できないものがあり、
このスキルを発動させることで操作が可能となる。
基本的にこのスキルが無いと突破できない部屋はないが、
スキルがあると突破が楽になったり、本来2名以上のメンバーが協力しないと空かない扉がある、
宝箱のある部屋へ一人で突入可能になったりする利便性の高いスキルである。
ちなみにLv2まで存在するが、天廊第一区ではLv2が必要なギミックはなく、
二区で初めて要求されることになる。
無くても踏破自体には支障はないが、あると非常に便利なスキルである。
○○保護
天廊内の各種罠に対する耐性を上げ、ダメージを受けにくくなる。
罠の中には即死級の特大ダメージを受ける危険なものも多いが、
このスキルがあればそのダメージを大きく減らすことができ、力尽きる危険性が下がる。
ちなみにG6現在では、火炎、電撃、斬撃、打撃の4種類の保護スキルがあり、
それぞれの罠に対応する。
火炎保護は、床からの火炎放射で即死級のダメージを受ける地点を強引に突破できるようになる為、
進行を高速化できるメリットもある。
G8ではコストが低減され、Lv4とLv5の段階が追加された。
交渉術
アイテム交換に必要なGmが割引される。
持ち込めるアイテムが限定されている天廊において、交換可能アイテムを増やせるのは大きなメリットとなる。
ちなみに月額コースのエクストラコースが有効な時もGmは割引されるが、
このスキルと重複するので更に必要Gmが減る。
また、同数のアイテムを交換してもGmの残量が多くなる為、
クリア時にTRPに変換される量が増え、
TRを上げやすくなる副次的な効果もある。
破壊王
破壊可能オブジェクトに攻撃した際の弾かれを無効化し、
破壊できるまでの攻撃回数も減少する。
MHP3で初登場した破壊王とは関係ない。
破壊可能オブジェクトの耐久力はフロア構成(部屋)によっても異なるが、
中にはこのスキルのレベルを引き上げないと破壊に時間がかかってしまうものも。
ただし、このスキルの効果対象が直接的に部屋のクリアにかかわる事は無く、
基本的には宝箱等の回収に重点を置く場合に有効なスキルと言える。
第二区では特定のオブジェクトを破壊することで先に進めるようになる部屋が増え、
別手段で破壊はできる(ため、破壊王自体必須ではない)ものの、
破壊王Lv3をつけてプレイヤーが殴ったほうが早く突破できるような部屋も多数存在する。
薬剤師
天廊遠征録では救護システムという力尽きた味方を救助する要素があるが、
それに必要な「気つけ玉」と「気つけ薬」の最大所持数が増えるスキル。
通常の踏破ではあまり大きな影響はないが、番人戦では制限時間に直結するため重要性が上がる。
スタミナ
ランナーと同様の効果を持つスキル。天廊は走り回らないといけないので役に立つ。
これだけならスキルで発動させて代用すればいいのでは…と思うかもしれないが、
このスキルの特徴はランナーと重複することにある。
更にスタミナLv2を習得してランナーと重複させると、常時強走状態となる。
流石に双剣の鬼人化や、闘覇発動時は無効化されるが、更にスタミナ減少速度が低下する。
  • 以下は天廊の番人と対峙した際にのみ効果を発揮するスキル。
脅威への奮闘
天廊の番人との戦闘時のみ、攻撃力が大幅に上昇する
Lv1でも武器倍率+50というかなり強力な効果を得られ、
Lv5ではなんと武器倍率+200という超強力な効果を得ることができる。
ただし高レベルの習得には防御力スキルLv5を初め、多くのTSPが必要となる。
そのため、効果を発揮させるためには全体的に番人専用のスキル構成を行うことが求められる。
ちなみにこの攻撃力上昇効果は通常スキルによる上昇と同じく、旋律を初めとした各種乗算が乗る。
その為、G8までは武器種によっては秘伝書育成ミッションを最後まで終わらせていても、
攻撃力のカンストが発生する場合すらあった。
G9からは秘伝育成ミッションにリファインが入り、
上限・基礎値の上昇によりそのような事態は起こらなくなった。
脅威への抵抗
天廊の番人との戦闘時のみ、防御力が大幅に上昇する
こちらはLv1ではあまり明確な効果はなく、高レベルの習得には攻撃力スキルLv5の習得が必要。
天廊の番人は攻撃倍率自体は低めなので有効性はあるが、
こちらも高い効果を発揮させるためには番人戦に特化したスキル構成とならざるを得ない。
耐壊毒、耐絶凍
番人が用いてくる、スキルでは防げない特殊な状態異常を防ぐタワースキル。
前者は強烈な毒状態である「壊毒」への耐性を、
後者は凍結して一定時間動けなくなる「絶凍」への耐性を強化するスキル。
このスキルがあるとこれら状態異常に対してある程度の余裕が持てるようになり、
仮に即死級ダメージを受けつつ壊毒になっても、耐壊毒があればスリップで即死するまで僅かだが猶予が生まれ、
凍り付いて動けなくなっても耐絶凍があれば相手に攻撃を叩き込まれる前に復帰できる可能性が生まれる。
状況によっては自力での回復が間に合ったりするようだ。
また、壊毒のもう一つの効果である防御力ダウンも抑制され、
更にレベルを高めれば壊毒の持続時間自体を短縮する事も可能
絶凍のもう1つの効果「強制失神効果」については耐絶凍LV1から防げる。

余談

  • 上述したようにタワーランクは原則タワースキルの習得にのみ関わるランクシステムであるが、
    システムの発表当初は「タワーランクで踏破可能数が制限されているのではないか」
    タワーランクを上げなければクリアできないバランスになっているのでは」などの懸念が多く挙がっていた。
    一方、MHFでは過去にランクシステムでクエストを制限したり、
    ハンターが弱体化することで大きな問題となった経緯があることから「流石に同じ轍は踏まないだろう」
    と予測していたハンターも少なくなかった。
    • ちなみに一部の罠はタワースキルが無いと即死してしまうほどの高威力であり、
      踏破序盤でタワースキルが充実できないハンターに対して壁になることもあったが、
      第二回では踏破階層が浅いと罠から受けるダメージが軽減される調整が加えられ、
      浅い階層で得たTSPで罠に対応するスキルを習得するということも可能となった。
  • 2017年6月を持って天廊遠征録は最終回を迎えることになったが、
    タワーランクとタワースキルに関しては、
    2017年7月からの新コンテンツ「狩煉道」に対応させる形で、ある程度が引き継がれる。

関連項目

システム/天廊遠征録
システム/超越秘儀
システム/失神状態


*1 TR51以上にするには第一区の攻略は必須となる。