MH3Gで登場した、ボウガンの追加要素。通称「リミカ」。
レア度6以上のボウガンに対して、様々なメリットとデメリットを与える加工を行う。
目次
概要
- ボウガンに搭載されているリミッターを加工屋で解除することによって、性能を変化させる技術。
変化する内容はライト・ヘビィでそれぞれ異なるが、
どちらの種類でも大まかに言って攻撃性能が上がり、機動力が下がる傾向となっている。
- 解放条件はHR6以上になること。
つまり初登場のMH3Gでは、緊急のナバルデウス亜種を討伐した時点で許可が下りる。
「レア6以上」なので、G級以降のボウガンは残らず対象となっている。- なおこの条件は、上位までしかないMH4でも変わっていない。
実戦級のボウガンは(震雷除き)レア6以上なのであまり問題はないが、
最終強化でもレア6に達していないボウガンがチラホラ…。
なお、MH4ではHR6以上での隠し要素扱いであり、
それまではリミッター解除の続投について、一切の情報が明かされていなかった。
MH4Gでは村上位を考慮してか、いつでも解除できるようになった。
世界観上では武具の構造や扱い方はハンターが生還する事が最優先のため、
レア度の低い武器≒力量の低いハンターが扱う武器には工房もリミッター解除を認可しない、と考えられる。 - なおこの条件は、上位までしかないMH4でも変わっていない。
- リミッター解除は追加パーツではないので、
各種バレルやサイレンサー、シールドと併用が可能。
また外見的に変化も生じないが、武器のアイコンにはLの文字が追加される。- リミッター解除及び装着にかかる費用は、
バレルなどの追加パーツ取り付けの費用の10分の1と何故か大変お安くなっている。
実際に使用しながら試行錯誤したり、
クエスト内容に合わせて変更したりしてもあまり懐が痛まないのが嬉しいところ。
というか追加パーツ系の費用が些か高過ぎる気が…
- リミッター解除及び装着にかかる費用は、
- よく攻撃力の上昇は見た目だけだと勘違いされやすいが、
物理弾の威力は見た目通りの攻撃力に跳ね上がっているので安心してよい。
武器係数、ボウガン補正、武器倍率の三つの要素を理解しないといけないのでややこしいが。- また、ヘビィボウガンの攻撃力上昇効果は属性値には適用されない。
この仕様から、3G~4Gのヘビィは物理弾と他の弾の価値が離れ過ぎてしまう事態となった。
- また、ヘビィボウガンの攻撃力上昇効果は属性値には適用されない。
- MHXとMHXXでは、武器の強化方針が他作品と異なるレベル式*1であるためか、
リミッター解除システムは存在していない。
ただしリミッター解除それぞれの要素は、- 全弾リロードは、狩技『全弾装填』として
- 竜撃弾は、武器内蔵弾の『竜撃弾』として
- ヘビィボウガンのしゃがみ撃ちオミットは、スタイルによる変更点として
環境も大きく変わり、物理弾一強とはならず
属性弾特化ヘビィなどいくつかの運用法が息を吹き返した。
しかしごく一部には速射のオミット機能が欲しかった…、との声も上がっているようだ。
ライトボウガン
- やや機動力が落ち、MH3のミドルボウガンに近い挙動になる。
- 装填状態が弾を変更しても維持され、X+Aボタンで全弾リロードが可能になる。
- 速射ができなくなる代わりに対応弾の装填数が少し増える。
- 機動力が少し落ち、サイドステップが側転回避になり、バックステップが不能になる。
- 目玉の全弾リロードは装填可能な弾を一気に装填、全弾をいつでも撃てるようにするというもの。
ボウガンの宿命として、現在装填中の弾とは別の弾を使いたい場合、
弾変更→リロードという手順を踏まないと撃てないのだが、
全弾リロードしておけば弾を変更するだけで即座に撃つことができる。
とっさに使う事が求められる回復弾や味方強化の弾や、罠にかけてからでは猶予が短い捕獲用麻酔弾など、
普段は使いにくい弾も手早く撃てるようになる。
また、複数LVに渡った同種の弾を連続で撃つ事により
擬似的に装填数を(リミカ前と比べて)3倍近くにする事もでき、
これをプレイヤー間では「回し撃ち」と呼び重宝している。
例えば貫通弾を3発ずつしか撃てない銃でもリミッター解除すれば9連射が可能になり一気に火力向上が狙えたり、
麻痺させたモンスターに徹甲榴弾9連射をお見舞いし即座にスタンを取るといった芸当が可能。- ただし全ての弾を一気に装填するためか、普通のリロードに比べれば非常に装填速度が遅い。
装填速度「普通」以下では非常に遅く戦闘中のフルリロードはかなり難しいが、
「やや速い」以上で約1秒ほども短縮されるので、可能な限り補正を掛けたい。 - モンスターの咆哮や震動、味方の攻撃やマタタビ爆弾に自ら当たることで
装填モーションをキャンセルするテクニックも普通のリロードと同様に使える。
- ただし全ての弾を一気に装填するためか、普通のリロードに比べれば非常に装填速度が遅い。
- ただし速射を捨てるため、とにかく弾の消費量が半端ではないという欠点もある。
単発威力の低いライトボウガンはもともとそういう武器なのだが、輪をかけて弾の消費量が増える。
わずか1クエストの間に調合分を含めて200発以上の物理弾を消費してしまうことすらザラで、
たとえ4人パーティを組んでいても貫通弾全LVの持ち込み合計180発を使い切ってしまうことも。
しかも鬼人弾やLV2麻痺弾といった高価で貴重な弾もグンと使いやすくなるだけに大量消費しがちで、
「気が付けばアイテムBOXの弾材料がスッカラカン」なんてことにもなりかねない。
そういう意味でも下位ガンナーには手の出せない代物かもしれない。
- 速射不可になることも一概にデメリットばかりではなく、装填数が増えるというメリットがある。
特に貫通弾速射はあまり威力が上がらない割に隙が大きく、速射で運用するメリットが薄いので、
これで速射をなくして装填数を増やすと貫通弾特化ライトボウガンとして強化されるものもある。
全LVの貫通弾や散弾の装填数が多かったり、多くの状態異常弾を使えたりする銃はリミッター解除に向いている。
特に近作での貫通弾特化ライトは基本的にこのタイプであり、最高クラスになると貫通弾20連射なんて物も。
ヘビィボウガン
- MH3以前のヘビィに近い仕組みになる。
- 武器係数、ボウガン補正ともに1.7倍に上昇し攻撃力が上がる。
- 竜撃弾が撃てるようになる。
さらにMH4Gでは竜撃弾のリロード状態を保持し、X+Aでいつでも発射可能な状態を維持できる。 - しゃがみ撃ちができなくなり、一部を除く対応弾の装填数が増える。
- シールドを装備している場合、性能が向上する。
- 移動速度が遅くなり、射撃後の回避ができなくなる。
さらにLV2通常弾やLV2貫通弾がしゃがみ対応だった場合はその装填数が増加するオマケもあるため、
立ち撃ちでの攻撃性能は格段に上昇する。
移動速度が遅くなると言ってもMHP2G以前の速さと変わらないため、
回避メインの立ち回りや旧作で慣れているなら解除しても特に問題はない。
また1発あたりの威力が大きく上昇するため、結果的に弾持ちが格段に良くなる副次効果もある。
古龍などの長期戦にソロで挑むなら、頼りになるだろう。
ただし射撃後の回避が出来なくなるため咄嗟の回避が不可能になるほか、
水中での上下の機動性が極端に低くなる。
よってMH3Gでは、しゃがみ撃ちを使わないならばリミッター解除をすればよいという問題でもない。
またシールドのノックバックなどはそのままだが、発生する削りダメージを通常より抑えることが出来る。
このシステムによりG級から(MH4ではHR解放後から)のヘビィボウガンはそれぞれリミッター解除の有無、
バレル、シールドのどちらかを選ぶことで微妙に違う4種類の武器になるといえる。
どれにするかは自分の腕や状況に合わせて選択しよう。
- リミッター付きパワーバレル
- しゃがみ撃ちの威力が最強になるので、瞬間火力では他の武器を寄せ付けない。
攻撃後の回避も可能なので立ち撃ちでの機動力も確保できる。
スタンや麻痺がとれるパーティーならさらに強い。 - リミッター付きシールド
- 威力はもっとも低いが、射撃後の回避とシールドで安全重視になる。
しゃがみ撃ちを比較的安全に行えるのが強み。
限界までしゃがみ撃ちを行い、ガードによるノックバックでしゃがみ状態を解除するというテクニックも可能。
また機動力が絶望的に落ちる水中戦では、最も戦いやすい組み合わせになるだろう。 - リミッター解除パワーバレル
- 単発の威力は最強になる。立ち撃ちメインならば非常に強力。
その反面、機動力や防御力は完全に捨てることになるので、相応の危険も伴う。 - リミッター解除シールド
- 射撃後の回避ができないリスクを、シールドで補う形になる。
咆哮対策にスキルを割きたくない、けど火力も少しでも上げたい場合は非常に有効。
どちらかと言えばソロ向け。
立ち撃ちで比較するならリミッター付きパワーバレルより火力は上なので、
シールド付きだからと言って低評価にするのは愚考。
また、ガードした時の削りダメージはリミッター付きよりも少ない。
余談
- リミッター解除にかかる費用は一律追加パーツの10分の1という
雑な値段設定が影響しているのか、
初登場のMH3Gではたとえレア度1のボウガンでもリミッター解除の選択肢が存在する。
実際には灰色に表示されていて、選択することはできないが、
もし選べるとしても21zという驚きの低価格で行われるリミッターの取り外しが信用できるかどうかは…
- リミッター解除と言うと、ターン終了時に破壊されたり、はたまた機動力に耐えきれず吐血したり、
なんて事を想像する人がいるかも知れないが、少なくともモンハン内では目に見える様なデメリットは無い。
敢えて言えば、取り回しが悪くなるので被弾率が上がる、という点だろうか。
- 実は、ボウガンのシステムとしてのリミッター解除が実装される以前から、
設定面でリミッター解除というものが扱われていた武器が存在する。
ギアノス素材で作成可能な氷属性のガンランス、スノウギアがそれである。
この武器はある実験の過程で誕生した試験的なガンランスという設定があり、
生産当初は実験途中の状態で、安全確保のために砲撃機能にリミッターが取り付けられていた。
しかし、上質な素材を使った強化を重ねることで実験は進み、
安全性が確認されたために最終的にはリミッターは全て解除されることとなる。