システム/環境生物/ニクイドリ

Last-modified: 2024-01-10 (水) 10:31:47

MHWorldにて初登場した環境生物の一種。
様々なフィールドの空を飛ぶ、黒いカラスのような鳥である。
本項では類似する性質を有する「ケイコクチョウ」についても解説する。

目次

概要

  • その名通り肉食性の鳥。黒い羽毛に赤みを帯びたトサカが特徴的。
    全身まっ黒という訳でもなく、顔には白いラインが入っている。
    新大陸スケッチ紀行に描かれたスケッチによると、クチバシの中にはまばらに牙が生えており、
    翼の関節からは二本の爪が出ている。
    空を飛んでいる姿をよく見かけるほか、地面をピョンと跳ねながら移動することもある。
    数匹が群れていることも多く、黒い姿と相まってカラスを連想させる。
    • 登場フィールドは「古代樹の森」「大蟻塚の荒地」「瘴気の谷」「龍結晶の地」。
      通常のフィールドでは「陸珊瑚の台地」と「渡りの凍て地」以外に姿を見せることになる。
  • ニクイドリにはギミックとして「大型モンスターの上空を飛ぶ」という性質がある。
    非力な環境生物である彼らは自ら小型モンスターなどを狩猟することはないものの、
    大型モンスターに帯同すればそのモンスターが捕食を行う際におこぼれが得られる。
    このため、大型モンスターの状態に関わらず直上を飛んで追跡を行い、
    大型モンスターが狩りを行うと即座に地面に降りて一緒に食べているシーンを目撃できる。
    そして、モンスターの死骸が捕食痕に成り果てると飛び去っていく。
    スカベンジャーといって差し支えない生態の持ち主であり、この関係でエリアを跨いで登場する
    • これだけならただの生態系描写だが、ハンターの狩猟生活に活用できないこともない。
      ニクイドリが群れで上空を移動している場合、大型モンスターが真下にいる可能性があるため、
      起伏の激しい荒地などでも、空を見てニクイドリの群れを探せば大型モンスターの位置を推測できることがある。
      MHWorldではミニマップに発見した大型モンスターが自動表示されていくが、
      クエスト開始直後~遭遇直前なら、モンスターの位置割り出しの一助になってくれる。
    • 帯同する大型モンスターは様々だが、ゲームの処理上動きが鈍い獣竜種の上に居やすい。
      また、草食性のディアブロスや、卵が主食で狩りは行わないクルルヤックの上にもなぜか飛び回るが、
      クルルヤックが食べた卵には反応しない。
      開発陣自身からも「クルルヤックに付いていっていいんですかね?」と突っ込まれていた。
      もしや他の大型モンスターにやられたクルルヤック自身の肉が目的なのかもしれない
  • 獲物を奪い取るのではなく、あくまでおこぼれを貰うに留まるためか、
    大型モンスターは仕留めた獲物に群がるニクイドリを排除するような行動を取らない。
    だからと言って一面焼け野原にする奴に近付くのは自殺行為に思えるが……。
  • また、ハンターがモンスターを仕留めた場合も続々と飛来し、死体を啄んでいく。
    大型モンスターについても同様で、上空を飛んでいた個体が続々と降りてきて食べ始める。
    その様子は、人によっては嫌悪感を覚えるものかもしれない。
    クシャルダオラが徘徊するフィールドにも現れ、討伐に成功すると鋼の外皮を持つ古龍の死骸を啄む
    鉄分の補給か傷口をつついているのだろうが、他の生物が軒並み姿を消す中でニクイドリだけが普段通りなのに
    たくましさを感じるか不気味に思うかは割れる所だろう。
    全く別種の生物だが、同じスカベンジャーであるガブラスに通じる面があるとも言える*1
    • なお、ハンターがモンスター討伐後も攻撃し続けていたような場合は巻き添えを喰らうことも。
      ニクイドリは些細なダメージで死亡してしまう繊細な環境生物であるため、
      スリンガー松明弾でモンスターが死んだ場合などは寄ってきた端から続々と焼死する
      戦闘中でも曲射を使うと巻き添えを喰らって空からボトボト落ちてきたりする。
      ここまでくると可哀想を通り越して無惨である。
  • 死骸が山を成す瘴気の谷では他フィールドと若干異なる挙動を取る。
    地面に向けて頭から垂直落下し、そのまま地面の中へと突っ込んでいく
    地面の中から飛び立つことからバグともとれるが、骨に突っ込んで肉を探しているのかもしれない。

「調査:古代樹の森の異変」における個体

  • 本クエストにてゲラルトを操作して情熱の生物調査員の元へ行くとアプトノスの死体を発見するのだが、
    そのアプトノスはモンスターに襲われたにしては不自然な死に方をしている
    原因究明のために周囲に痕跡として残されていた「黒い羽根」を追っていくと、もう1体同じ死に方をしたアプトノスと、
    殺した張本人である黒い影を発見するのだが、その正体がこのニクイドリの大群であった
    しかもその後は本種との戦闘となり、大群での突進攻撃を仕掛けてくる。
    但しこの戦闘自体はイグニの印を1発命中させるだけで終了する。
    クエストを進めて異変の原因であるレーシェンと対峙した時も彼の周囲を飛び回っており、
    近づくと攻撃されてスリップダメージを受け続ける他、
    レーシェンの指示によって大群でこちらに突撃してくる。
    突撃は大規模な群れの場合、こちらを吹き飛ばす程の威力があり、
    尚且つ攻撃範囲が前方広範囲と非常に厄介な技である。
    当然ながらここでの個体は石ころ1発で即死する筈もなく、こちらの攻撃は全く効果なしである。
    総じて、操られて凶暴化していたとはいえ、これまで基本的に無害な環境生物であったニクイドリが一転して
    明確な敵として襲ってきたことに衝撃を禁じ得なかったことだろう。ニクイドリが憎い鳥となってしまいかねない。

捕獲方法とマイハウスでの挙動

  • 捕獲用ネットで捕らえられるが、「空を飛ぶ」鳥系環境生物を捕らえるにはコツがいる。
    ニクイドリは近付くと反応して逃げるタイプであり、考えなしでは捕まえ辛い。
    たまに地面を跳ねている姿も見られるが、そのまま近付くとすぐ飛び立ってしまう。
    • ニクイドリを簡単に捕らえる方法として、彼らのスカベンジャーとしての生態を利用できる。
      ニクイドリが近くにいる時にアプトノスなどを倒すと啄むために降りてくる。
      この降りてくる間は隙だらけであるため、通常よりも遥かに楽に捕まえることが可能。
      隠れ身の装衣などで発覚し辛くするのが手間ならこの方法を用いると良いだろう。
    • レア度は2で、調査ポイントが12ptsほど手に入る。
      上記の生態を利用すると多数のニクイドリが降りてくるため、一気にポイントを稼げることがある。
      クエストクリア後の暇つぶしに捕まえるのも悪くないだろう。
  • アステラのマイハウスでは最初期から配置することが出来る。
    床に配置するとフィールド内と同様にピョンピョン跳ねながら室内を移動しているが、
    ベッドなどに腰かけて餌をやると寄ってくるし、ハウス内を歩くと跳ねながら付いて来るのが可愛らしい。
    特等マイハウスに複数配置すれば、ニクイドリの群れを従える大型モンスターの気分が味わえるかもしれない。
    そのうちフィールドでも「大型モンスターを狩りまくる生物」の頭上を飛びはじめそうである

余談

  • 名前の由来は当然「肉+食う+トリ」でニクイドリなのだと思われる。
    しかし、スカベンジャーとしての生態やレーシェンの厄介な技に利用された為に「憎い鳥」と捉える人も多いようで、
    マイハウスに配置した感想として「全然憎くない、可愛い」といった声も聞かれた。
    • 現実世界にも「ヒクイドリ」というよく似た名前の鳥類が実在する。
      ヒクイドリは雑食性で飛行能力を持たず大柄な体格をしているが、黒い羽毛を持つという点、
      喉元に赤色の器官を持つ点でニクイドリと共通している。
      ニクイドリの名前の元ネタはこちらからも来ているのかもしれない。
      ただ、ヒクイドリはモンスターさながらの戦闘能力を有する危険生物だが……
  • 「鳥の群れを目印に漁を行う」というのは現在でも行われている行為である。
    有名なのは海鳥で、彼らが集まっている時は下に魚の大群が居る可能性がある。
    大漁に繋がることもあり、漁師にとって重要な知識の一つとされることもある。
    • MHWorld開発陣もニクイドリを目印にすることを推していたのか、
      発売前の入門動画ではニクイドリの生態について触れられ、テクニックの一つとして挙げられていた。
  • ウィッチャー3コラボでは魔法で操られて凶暴性を発揮したが、
    現実の鳥類が大型の陸上動物を捕食のため集団で襲う事は無い。
    観光地などでは無数のトンビが人に襲い掛かるという事案もあるが、
    これは人間の持つ食料を掻っ攫おうとしているだけで、人間そのものを食おうとしているのではない。
    しかし、カラスなどには生活圏に近づいた猛禽類などに対して
    大集団で追い掛けて小突き回す「モビング」という習性があり、
    鳥の大群が外敵に襲い掛かるというシチュエーション自体は自然の中でも起きるものである。
    • 鳥の嘴は人間や動物の皮膚を傷つけられるくらいには硬い。
      身近な鳥であっても、仮に集団で襲いかかってくれば件のアプトノスのような惨状が起こる可能性もなくはない。
      そういった集団で襲い来る鳥およびその恐怖を描いたのが、かのヒッチコックの「鳥」という映画である。

ケイコクチョウ

  • MHW:Iにて登場した渡りの凍て地に生息する新環境生物。
    ニクイドリとの違いは、自分の縄張り近辺から移動しないこと。
    このためモンスター追跡の目印にはできないが、
    縄張りの近くに大型モンスターが近づくと大声で鳴き空中を旋回するという習性があり、
    天然の警報器といった所だろう。
    これは威嚇して外敵を追い払おうとしているらしい。
  • オウムのような顔つきをしており、顔付近は白いが、翼付近から茶色くなっている。
  • ニクイドリ同様に肉食の生物であり、縄張りの近くにモンスターの死骸が出来ると食事しに飛んでくる。
    普段は高い木の枝や上空にいてネットが届きづらいケイコクチョウも食べるのに夢中になり、
    仲間がネットで捕らわれようが逃げ出さないため簡単に捕獲できる。
    ニクイドリは獲物探しに熱心な割にネットを打たれると逃げはじめるので、
    食事への執着はケイコクチョウの方が強いようだ。
     
  • 名前については「警告+鳥」と考えられるが、凍て地では丁度「渓谷」のような場所にも登場する。
    ダブルミーニングだろうか?

関連項目

システム/環境生物
世界観/スカベンジャー
モンハン用語/肉、喰ってるか?(モンスターの)


*1 ただしガブラスと異なり、ハンターが置いた生肉には反応しない。