システム/失神状態

Last-modified: 2023-03-01 (水) 17:54:45

MHFにのみ存在するシステム。
協力プレイ式のゲームでよく見られる「蘇生待ち」にあたる状態である。

目次

概要

  • 失神状態は『天廊クエスト』と、『雷属性やられ【特大】』によって引き起こされる状態異常である。*1
    どちらも発症すると「意識を失いました」というテロップが流れ、
    ハンターがその場に倒れて気絶してしまうのが特徴であるが、その内容は前者と後者で異なる。
    ここでは前者での失神状態の解説を行うため、後者についてはリンク先記事を参照していただきたい。
  • 失神状態を一言で説明するならば、『体力がゼロになって意識を失った状態』である。
    通常のクエストでは体力がゼロになると基本的にはすぐに「力尽きた」状態となり、
    ベースキャンプへと強制的に帰還させられてしまうが、
    『天廊クエスト』ではこの「力尽きた」状態にならず、代わりに「失神状態」に陥ることになる。
  • 『天廊クエスト』においてハンターの体力がゼロになると、
    画面中央のインフォメーションで"(ハンター名)が意識を失いました"と表示され、
    失神状態になったハンターの頭上や、該当のクエストメンバーリストの横に星マークが表示される。
    失神状態となった場合、4秒以上経過した後で決定ボタンを押すか、
    失神状態のまま何もしないでいると20秒後にエリアの入り口へと戻されてしまう(これを「任意復帰」と呼ぶ)が、
    『天廊クエスト』の失敗条件は基本的に「時間切れ」のみであるため、
    何度強制帰還させられたとしてもクエスト失敗には直接つながることはない。
    ただし、そのタイムロスがクエスト失敗に繋がることはもちろんある。
    • ちなみに「任意復帰」は一応ではあるがいわゆる"力尽きた的な扱い"にはなり、
      食事効果などが失われてしまう。「オマケ術」の効果の有無も然り。
  • なぜ「失神状態」というものが存在するかと言えば、
    それは『天廊クエスト』で「味方ハンターの救護」というシステムを採用したためである。
    • ハンティングアクションゲームでは、力尽きた味方がいた場合、
      一定時間内であれば救護できるというシステムが存在することは少なくない。
      例としてバンダイナムコ『ゴッドイーター』シリーズなどが挙げられ、読者にはご存知の方もいるだろう*2
    • このシステムは、MHR:Sで初登場した「盟勇クエスト」にて一部採用されることとなった。
      NPCである盟勇の体力が尽きた際、近寄って手助けすると戦線復帰する。
  • 天廊では過去最強討伐難易度のモンスター『天廊の番人』が出現することがある。
    復活できるならば普通のクエストよりも難易度は低いんじゃないか……と思うなかれ。
    失神状態のハンターを救護できるシステムが存在するからこそ
    恐るべき強さで何度とでも飽きずに殺しにかかってくる凶悪な難易度調整になっているのだ。
    • ちなみに『天廊の番人』戦で「任意復帰」を行うと残り制限時間をその時点で1分減らされてしまう
      下で述べる「救護機能」の重要さが通常の天廊探索よりも遥かに高い。
  • ちなみに太刀、スラッシュアックスF、穿龍棍、ヘビィボウガンといった、
    何かしらのゲージシステムがある武器種に関しては、
    失神状態になった瞬間そのゲージはクエスト開始直後のものに戻される
    救護の有無を問わずゲージが失われるので注意。

救護機能

  • 『天廊クエスト』で味方ハンターが失神状態となった場合、救護する方法は2つある。
    一つは「気つけ薬」の使用、もう一つは「気つけ玉」の使用である。
  • いずれの場合も『天廊クエスト』のシステムの都合上、
    入手には専用通貨「Gem(ジェム)」を使用してクエスト中に天廊商人や商人アイルーから購入するか、
    一部のアイテムは補充系アイテム扱いとしてモンスターからの剥ぎ取りで入手できることもある。
    また、天廊フィールドに落とし物のように落ちていることもあるが、拾得物として出会う確率は低い。
  • 2つのアイテムに共通するタワースキルとして、
    「気つけ術」は救護時の体力回復量を増加させ、
    「薬剤師」は気つけアイテムの最大所持可能数を増加させる効果がある。
    前者は最大のLV3まで上昇させると救護対象者の体力のうち6、7割まで回復することが可能。
  • 救護された直後でも、20秒以上は立ち上がらずに倒れたまま待機することができる。
    この間はモンスターの攻撃を受けることはないので状況に応じて復帰するタイミングを計ろう。
    • ちなみに失神状態のハンターと倒れている救護済みのハンターの見分け方については、
      失神状態を表す専用のアイコンが表示されているか否かで判断できる。

気つけ薬

  • 「気つけ薬」は失神状態のハンターの真上に立つことで使用できる。
    使用すると心臓マッサージどころではない力強さで失神状態のハンターを叩き始める。
    画面に救護ゲージが表示され、ゲージがMAXになるまで継続できれば救護が完了となる。
    その場で動きを止めて救護に集中するので、「気つけ薬」使用の隙は大きい。
    ちなみに救護中にモンスターの攻撃がきた場合などは、即座に回避することは可能(救護はやり直しになる)。
  • 気つけ薬における救護ゲージの溜まるスピードは、タワースキル「気つけ術」に依存している。
    この「気つけ術」は未発動・LV1・LV2・LV3の4段階に分けられ、
    レベルが上昇するごとに救護ゲージの上昇速度と、前述したように救護時の体力回復量も向上する。
    • よく「気つけ薬」は成功するのが難しいとして天廊の番人戦などでは軽視されやすいが、
      「気つけ術 LV3」を発動した場合は、倒れたハンターに構えて2回叩いた時点で救護完了となる
      スキル未発動時と比較するとその差は雲泥の差であり、
      相手の攻撃によっては防具スキル「絶対防御態勢」と併用すれば強引に成功させることも可能。
      パーティーにまだ慣れていない人がいれば数的アドバンテージで大いに活躍するだろう。
      一方で強力なだけ難点もあり、「気つけ術 LV3」の習得には多大なタワースキルポイントを必要とする。
  • 一度に一人しか救護できないと思われがちだが、
    実は失神状態のハンターが完全に2人重なっていた場合はまとめて救護できてしまう。
  • その場に留まって救護するという使い方の関係で、
    失神状態のハンターが剣山の罠のど真ん中やエネルギー球が飛んでくる軌道上で倒れていたりすると、
    救護中に罠による攻撃が襲い掛かってくるのでどうしても成功はしにくい。
  • ちなみに気つけ薬はアイテム使用ボタンで使う他に、
    失神状態のハンターの真上に立って決定ボタンを押すだけで使用できる
    なので後者の方法を使えば他のアイテム(特に同じアイコンの特効薬)と間違えることはない。
  • 余談だがこの気つけ薬はアイテムの説明によると「塗り薬」らしい。
    どう見ても塗るというよりは叩き付けているようにしか見えないのだが、
    ショックで意識覚醒を促している…のだろう、多分。

気つけ玉

  • 「気つけ薬」に対して、「気つけ玉」は投擲アイテムのように使用できる。
    投げた玉が炸裂するとその場に蒼く光る成分をばら撒き、周囲の失神状態のハンターを救護できる。
    根本的に救護ゲージというものがないので、救護はタワースキルなどに関係なく一瞬で完了する。
  • その場で立ち止まって使うと足元に向かって投げつけ、
    走りながら使用すると石ころなどを投げるようないつもの動作で投擲する。
    ただし、石ころやペイントボールなどとは比較にならないほど遠くまで飛んでいくので感覚の違いに注意。
    投擲した場合、軌道上に失神状態のハンターがいるとその頭上で自動的に炸裂してくれるが、
    少しでも軸がずれると失敗してしまい、また特定の距離間では真上をそのまま通過して当たらない。
    壁際に到達した場合でもその時点で炸裂するので、
    味方が壁際で失神状態となった場合は、かなりの遠距離からでも救護は難しくない。
  • このように非常に便利な「気つけ玉」であるが、やはり短所もある。
    モンスターの剥ぎ取りなどでは一切補充されないのはともかく、
    天廊商人や商人アイルーからGemで購入しようとする場合、気つけ玉は極めて高額である。
    1回のクエストで使用できるGemは限られているので、少し考えて購入したいところ。
    • 特にタワースキル「薬剤師 LV3」を発動させていた場合は、
      「気つけ薬」「気つけ玉」ともに最大所持数が6個ずつとなるため、
      何も考えずに最大数まで購入してしまうと瞬時にGemが底を尽きてしまう
      商品を値引きできるタワースキル「交渉術」を発動させるなど工夫が必要。
  • ちなみにG7からは、天廊用アイテムを貸し出したパートナーと、
    レジェンドラスタも気つけ玉を使ってくれるようになった。
    自分が力尽きた場合、キックボタンを押し込むことで「救護要請」を行える。
    基本的に使用回数制限はないようで、非常に効果的ではあるのだがこちらにも欠点はある。
    • まず当たり前だがパートナーとレジェンドラスタが離脱している場合は、
      要請しても両者のどちらかが復活するまでは気つけ玉を使ってくれない。
      また、ハンターと違って気つけ玉を遠投しないため、
      近づくまでにトラップやモンスターの攻撃でやられてしまうこともある。
      そしてパートナーとレジェンドラスタは気つけ玉よりも、
      自身の回復やモンスターからの剥ぎ取りを最優先するため、救護要請をしても中々助けてくれないことも。

余談

  • 力尽きた後にその場で復活する仕様はこれが初出ではない。
    大闘技会でハンターが力尽きた際は、一定時間後にその場で復活する仕様がある。
    なお、大闘技会で力尽きるとBGMが一旦途切れ、即座に最初から流れ始めるが
    失神状態での戦闘BGMは復活、あるいはスタート地点復帰した際も途切れない。
    この為、即死が多発しやすい『天廊の番人』戦でもBGMが途絶えることはない。
  • 後年、メインシリーズのMHR:Sにて特定NPCと共に狩りに赴ける「盟勇」システムが登場。
    盟勇のHPが0になった際には基本的に復活までそれなりの時間を待つことになるが、
    倒れた盟勇に近づいて助けることで復活を早めることもできる。
    この仕様で本システムを思い出した人も多いのではないだろうか。

関連項目

システム/天廊遠征録
システム/タワーランク
フィールド/天廊
モンハン用語/○オチ


*1 前者については、オンラインマニュアルにも「失神状態」と明記されている。
*2 ただし、『ゴッドイーター』シリーズでは"リンクエイド"という行為で「自分のライフの半分(基本的には半分だがスキルによって分け与える量が変わる)を力尽きた味方へ分け与える」という仕様。それに対して『天廊クエスト』における救護は「特定のアイテムを使用して復活させる」ものになっている。