システム/辿異スキル

Last-modified: 2024-01-20 (土) 01:33:07

MHF-Zアップデートで新たに追加されたスキルシステム。

目次

概要

  • 同アップデートで追加された「辿異武器」と「辿異防具」、「辿異スキルカフ」に備わっており、
    同時に「辿異種」を象徴する要素の1つにもなっている。
    MHFでは最早お馴染みになった「装備するだけで自動的に発動する」スキルシステムとなっている。
    ただ、この自動発動は実質辿異スキル自体が持っている特性と言っても良く、
    後述する性質、法則が存在するため、
    「武具、スキルカフに辿異スキルが備わっている」と言う方がしっくり来るだろう。
  • 辿異スキルは、従来のスキルと異なり、
    直接スキル枠を拡張する」、「特定の発動スキルを強化」、
    特定のスキルに、新規の効果を追加する」と言った性質を持っており、
    辿異スキルだけでは機能しないと言える物となっている。*1
    烈種・始種武器遷悠防具に見られた自動発動スキルは、何れも強力なスキルを保有しており、
    それを活用することで独自の装備構成を実現する事が可能であったが、
    当スキルは上述したように単体では機能せず、組み合わせが重要になるなど、従来のスキルとは似て非なる存在である。
    なお当スキルは辿異スキル専用の枠内で発動するため、通常のスキル枠を一切消費しない。
    この点は、専用枠内で発動し、通常のスキル枠に干渉しない、従来の自動発動スキルと同じである。
  • 辿異スキルを最初から備える装備の法則として、
    武器、防具、スキルカフに必ず1つ、辿異スキルが備わっている事が挙げられる。
    備わる辿異スキルは武具、スキルカフ毎に決まっており、プレイヤー側で変更することは出来ない。
    備えている辿異スキルは装備ステータス画面の、武器は1ページ目の最下部、防具は2ページ目のレア度の隣に、
    スキルカフは、他スキルカフが表示する「備わっているスキルポイント」が表示される2ページ目に、
    ≪辿異スキル名≫」という形で表示される。
    • 防具の辿異スキルは1部位単位で設定されており、
      同じシリーズでも、各部位で辿異スキルが同じだったり、異なる事がある。
    • スキル枠拡張+1など、段階が存在する辿異スキルに関しては、
      日本国内のMHF-Zにおいては、各装備に備わる数値は全て+1で固定され、
      同じ辿異スキルを持つ装備を2個装備した場合、
      辿異スキル毎に設定されている上限の数値まで辿異スキルの段階がUPする。
      なお国内版とバランス調整設定が異なる台湾版MHF-Zについては、
      1つの装備に+2の段階を持つものが存在する。
    • 天廊武器については、
      辿異種素材と「狩煉の印」を用いて作成した天封印を用いることで、
      1つだけだが後付けで辿異スキルを付与することが可能である。
      付与された辿異スキルは、辿異武器と同じく「武器の装備ステータス画面1ページ目最下部」に表示される。
    • なお、スキル強化系の辿異スキルを持つ防具には多くの場合大本のスキルポイントが備わっている。
      多くの場合、というのがミソで、
      防具側では大本のスキルポイントを全く有していないものも一部だが存在する。
      逆に、スキルを持っているからと言って必ず当該の強化辿異スキルを備えているとは限らない。
  • 「○○強化」の辿異スキルは、
    「スキル効果を強化するもの」と「内部処理にて、対象スキルをアップグレードしているもの」
    の2つに分けることが出来る。
    前者についてはスキル効果自体を変更、あるいは付け加える形を取っており、
    後者は専用の段階が用意された、剛種防具系統のスキルアップグレードに似た物と言える。
  • 辿異スキルの対象は「対応するスキル自体を、自力で発動させている」物に限られる。
    言い換えると、「装備している武具と装飾品、スキルカフで発動しているスキルなら全て対象」ということである。
    更にスキルアップグレード効果と違い、複合スキルや始種武器、遷悠武具の自動発動スキル、
    天廊石で搭載したスキルも「自力で発動したスキル」と見做され、対象となる。
    これらにも視野を向けて装備構築することで、辿異スキルの恩恵を大きく享受することが可能になるだろう。
    • ただし、自力で発動させているという条件よりスキル効果で付与されるスキル、
      歌スキル、猟団料理スキルは対象外となるので注意が必要である。
      天廊石も、不具合によって長らく対象外にされていたが、
      2017年11月アップデートにて修正された。
  • 辿異スキルを装備に組み込もうとする場合、当然だが該当辿異スキル持ちの防具パーツ
    (か武器、スキルカフなど)を装備する必要がある。
    そのため辿異スキルを持つ装備を主体に組もうとすると、
    防具とスキルポイント以外に、辿異スキルも構築の考慮対象に入れなければならなくなる。
    これは辿異装備実装時の運営インタビューを踏まえると「固定化された概念の革新」
    というコンセプトの通りになった部分ではあるのだが、
    その分装備構築はプレイヤーの個性が非常に強くなり、
    俗にいう「辿異防具の(熟練者向け)テンプレ装備」は一切存在しない状態になる*2など、
    MHF-Z以降のプレイヤーに大きな変化をもたらした要素となっている。
    • 後述するがスキル発動枠の限界を増やしたり、
      これまで不可能だったG級スキルのスキルアップグレードが可能になったりと、
      プレイヤーのスキル選択肢自体は、MHF-G時代に比べ大幅に増えているのは紛れもない事実である。
      MHF-G時代には「代償を使わないと満足いくスキル構築ができない」と一部で言われていたことを考えると、
      隔世の感があると言えるだろう。
    • 辿異種はMHF-Zの主要コンテンツとして位置づけられている事から、
      辿異装備はアップデート毎に続々と増加している状況ではあるが、
      一方で辿異スキルは1アップデートにつき1種前後(追加されなかったアップデートもある)の追加で、
      辿異スキルの増加に装備側のバリエーション追加が追い付いていないという状況も、
      特に目立っては発生はしておらず、初期実装の辿異スキルについても、
      需要が極めて薄い一部のものを除けば概ね活用されている。
      (「新スキル」「マイナーな辿異スキル」「新辿異スキル」については少々事情が変わる。
      詳しくは辿異防具の記事を参照のこと)。
  • また、スキルポイントの積み上げができない代わりに、
    無条件で辿異スキルを1個追加できる辿異スキルカフについては、
    上記の(特に防具の)問題点をカバーできるため、その価値を年々高めてきているといえる。
    作成はそれなりに大変だが、すべての辿異スキルのカフが存在するため、
    バリエーション不足は指摘されていない。
    • MHF-ZZアップデートでは辿異スキルと通常のスキルポイントをどちらも備えた
      課金辿異スキルカフ(PZカフ)が実装された。

辿異スキル一覧

  • 前述の通り、同じ系統の辿異スキルを持つ武具を複数装備した場合は、
    上限の範囲内で辿異スキルが強化される。上限は辿異スキルによって異なる。
  • 辿異スキル、及びその効果は以下の通り。
スキル枠拡張
スキル枠拡張+○という形で表記され、発動スキル枠を○に書かれた数字の分拡張する。
上限は+7(武器+防具5部位分+辿異スキルカフ、つまり実質は上限無し)。
これにより、武器、防具をすべてスキル枠拡張+1で固めると発動可能スキル数は19個*3となる。
この辿異スキルのみ、単独で効果を発揮する辿異スキルとなっており、
近年ではスキルを13個以上発動させることは極めて容易であるため、
この辿異スキルの効果を引き出せる環境は勝手に整っている
この事から、この辿異スキルはどんな状況でも機能する汎用的な辿異スキルであると言える。
  • この辿異スキルの本質は「総合力の強化」にある。
    スキル枠の上限が10~12の時、少ない枠を有効活用するために「取捨選択」が必要になるのだが、
    この辿異スキルを用いることで、最大の原因となっていた「枠不足」を解消でき、
    スキル同士の相乗効果を、より高める事ができるからである。
    しかし一方で、この辿異スキルは「スキル枠」しか追加しないので、
    発動するスキルは別に用意する必要があり、スキルによってはそれら全てを活かす実力も試される。
    後述する、他辿異スキルが「スキルの質をより高める物」である事を踏まえると、
    この辿異スキルはプレイヤーの装備構築力、
    及び知識と操作技術の両方が強く問われていくものと言え、
    そのあり方は、後付で総合力を大きく強化する秘伝スキルに近いと言える。
  • ちなみに初期実装組の辿異武器で本スキルを備えるのはボウガンと弓、レギーナ・レギーナぐらいで、
    ボウガンと弓については2017年追加武器と初期組は明確な差別化要素があり、
    レギーナ・レギーナと同ポジションにあるデスサイン・ポレモも比較的明瞭な差別化がされているため、
    直接の性能をどうこう言う関係にはないのだが、上述した「注視」の流れで、
    本スキルは「武器自体に直接影響を与えないから」という理由で、
    辿異スキルを一切考慮せずフルスペックで調整されている、
    「辿異武器の性能の基準」として見られていたことがある。
纏雷強化
纏雷を発動し、蓄電ゲージを最大まで溜めた際に発生する特殊効果の発動時間を延長する。
通常は60秒だが、この辿異スキルがあるとそれ以上に効果が持続するようになる。
纏雷強化+1/+2という形で記載され、+1で80秒(20秒延長)、+2で120秒(60秒延長)持続するようになる。
上限は+2。
纏雷自体が現在の価値観では極めて強力なスキルと認識され、その有効時間を延ばすという効果であるが故に、
完全に腐ることはまずなく、
2018年以降はより強力なスキルや辿異スキルが追加されたことや、
それにより、従来考えられてたほど強力ではないことがある程度広まったことにより、
需要自体は低下しているものの、これを持つ武具は定期的に追加されている。
スキルカフも、辿異種フルフルの部位破壊レア素材3種全てを用いる為に、作製難度が非常に高い。
  • 2017年に実装された当スキルを持つ武器は、
    GR600段階までは特に初期実装組に対し性能が抑えられているが、
    纏雷自体の重要性の高さや、武器自体の入手難度などの理由でその位置づけが特段注視されなかった。
巧撃強化
巧撃を発動し、巧撃の攻撃力強化を得られている時間内
(モンスターの攻撃回避に成功してから十数秒間、武器種によって異なる)に再度回避に成功すると、
効果時間のリセットに加え、更に攻撃力が強化される効果が追加される。
巧撃強化+1/+2という形で記載され、+1よりも+2の方が攻撃力上昇値が高いが、
攻撃力上昇上限は+1と+2で変化はない。
上昇値は+1で武器倍率+20、+2の場合は武器倍率+40で上限は120となっている。
これは、巧撃のデフォルト効果+100とは別であるため、合計すると+220となる。
上限は+2。積み重ねが限界に達するとオーラが金色に変化する。
追加ペースに関しては上記の纏雷強化と概ね同様である。
プレイスタイルに強く依存しやすい辿異スキルのため、好みは分かれる。
この辿異スキルを備える防具の多くは巧撃または巧流のポイントを備えている。
  • 先述した「辿異武器に関する辿異スキル自体の位置づけ」を注視する動きが出たのは、
    本スキルを備えるミドガロンの武器の「属性値」が、
    先に存在するリオレウス武器に比べかなり低かった事がきっかけである。
閃転強化
閃転スキルと併用することで、
元の効果とは別に、武器に設定されている会心率に応じて攻撃力が強化される効果が発動する。
これはスキル・シジルを除いた、武器自体が本来持っている会心率に応じて攻撃力が上昇する。
閃転強化+1/+2という形で記載され、上限は+2。
詳細な計算式は閃転スキルの記事を参照いただきたいが、
原則としては「素で会心率を持つ武器のブースト要素」として機能する辿異スキルであり、
(あまりないが)閃転の効果の一つ「会心率100%越え」が発生していなくても機能する。
ただしこの関係上、武器を非常に選ぶ辿異スキルとなっており、
長らく「閃転強化」を持つ武器がイベントクエストのものや、強化不可能なものに限定されていた事、
そして2017年以降の「会心率を持つ辿異武器」は攻撃力が落とされていたという事情もあって、
玲瓏派生の進化武器の使用者などの一部の需要を除き、人気はそこまで高いとは言えないものの、
閃転強化持ちの武具が追加されていない訳ではない。
2018年2月に追加された「閃転強化」を持つ辿異種ドラギュロスの武器は閃転スキルなしでも高い攻撃力を有し、
閃転スキルで更にブースト可能という位置づけが明確なものとなっている。
耳栓強化、耐震強化、風圧強化
それぞれ、発動済みの耳栓スキル、耐震スキル、風圧スキルの段階を1ランクアップする。
上限は耳栓強化と風圧強化が+3、耐震強化が+2。
この効果で各種最上位スキル(超高級耳栓、耐震+2、暴風圧無効)を上回ることで、
グァンゾルムや辿異種などが用いる超咆哮・超風圧・超震動を無効化することができるようになる
10周年記念アップデート以後の辿異種、及び一部超高難度モンスターについては、
「モンスター側に合わせた装備構築」を強く意識した設計になっているものが多く、
フレーム回避やガードだけでは対処が面倒な形で超咆哮・超風圧・超震動を用いるものが増えており、
全部を発動させる必要のあるモンスターは少ない*4ものの、
それらを用いる複数のモンスターと戦わなければならない状況もあり
その重要性は増加してきている。
  • この3スキルはその有無が理由での性能調整がされているきらいは特段見受けられない。
    ただ、かつてMHFで問題になった麻痺との双属性、及び本体の他の辿異種と一線を画した強さの割に、
    武器の性能そのものは優遇されていない関係で属性値が低い「ルコディオラの辿異武器」が問題視された際に、
    その性能付けの理由を、ルコディオラの武器に搭載されている「耳栓強化」の存在とする動きが一時あった。
  • スキルカフは比較的容易に作成できるので、モンスターに応じて付け替えるという運用がしやすい。
    特に(無効化しないと面倒な)妨害要素が1種のみの場合はスキルカフだけで対策することもできる。
  • 他2つと比較して、風圧強化を持つ辿異(狩護)防具は極端に数が限られている。
    これは、超風圧の対策が重要であるモンスター(≠使用するモンスター)の数が他の2つより少ないことが原因であると考えられる。
耐毒強化、耐睡眠強化、耐麻痺強化
それぞれ、発動済みの毒スキル、睡眠スキル、麻痺スキルの段階を1ランクアップする。
複合スキルである状態異常無効(【多種】)にも効果があるが、
特定条件下で状態異常無効が付与される纏雷と支援スキルでは効果が無い。
上限はいずれも+2。
この効果で各種最上位スキル(毒無効、睡眠無効、麻痺無効)を上回った場合、
超毒超睡眠超麻痺の影響を減らす事が出来る。
あくまで影響を減らすだけであって、無効化することは出来ないので注意したい。
「有効なモンスターが限られる」、「そもそも完全には無効化出来ない」などの理由からか、
プレイヤーからの人気もあまり高くはなく、MHF-Z初期の防具を除き、対応する武具はほぼ追加されていない。
(天廊武器を除き)武器側で対応しているものは存在しないため、
防具またはスキルカフでの対応を行う必要がある。
  • 「超毒」「超睡眠」「超麻痺」の表記は、
    公式サイトの辿異スキル一覧で用いられている表記で、公式名称と言える物であるが、
    一方、辿異種エスピナス、ガスラバズラの超毒は「猛毒」、
    辿異種ヒプノックの超睡眠は「熟睡やられ」、
    辿異種アクラ・ヴァシムの超麻痺は「継続麻痺やられ」という表記もあり、
    公式サイトのモンスター紹介で用いられている事から、こちらも公式名称と言える物である。*5
適応撃強化
適応撃の段階を数値分ランクアップする。
適応撃+2を超えた場合、更に適応変化で与えるダメージが大きくなる(肉質補正値が緩和される)。
上限は+2。
ガンナーで適応撃+1を発動させた場合の考慮点が増え、
部位破壊に寄与するケースが増えた昨今では有力なスキルである。
適応撃スキルの人気の低下からか、発動武具はかなり少なく、2018年以降はほとんど追加されていないが、
現状全ての対象防具が「適応撃」スキルを有し、
しかも大半が適応撃との相性の良い血気活性や吸血スキルのポイントも含んでおり、
適応撃との相性を考慮したスキルの補強は難しくない状態である。
その為適応撃そのものを意識して発動させる分には採用しやすいが、
武器に備わるケースを除けば意識せずに「勝手に付いていた」という状況は非常に起こりにくい。
鼓舞強化
鼓舞の段階を数値分ランクアップする。
激励+2を超えた場合、スキル付与効果に「絶倫」、「スタミナ急速回復【大】」スキルも加わる。
上限は+2。
防具側に鼓舞スキルとセットで備わるケースが大半で、手早く回避性能+2(と気絶無効)効果を得られ、
(余裕があれば)強化して、抜刀ダッシュとの相性を更に強化できる利点もあり人気である。
一方、スキル効果全てとの相性を考慮しているのか、2017年までは武器は狩猟笛にしか備わっていなかった。
2018年より片手剣と双剣に当該スキルを持つものが確認されている。
ガード性能強化
ガード性能の段階を数値分ランクアップする。
ガード性能+2を超えた場合、ガード範囲の強化と削りダメージ、スタミナ消費量が更に減る。
加えて(10周年記念アップデートで追加)ランス、ガンランス限定で、
通常ガードの有効範囲が強ガードと同じになる(背面から攻撃を受けるとよろけるのも同じ)、
ランス極ノ型のガードストックゲージ増加量の強化、
ガンランスの竜撃砲系(爆竜轟砲、極ノ型の極竜滅砲を含む)の冷却時間の短縮、
そして強ガード、範囲ガード(ランスのみ)に更なるガード強化効果を付与、追加し、
それによって今までガードを貫通していた攻撃の一部をガードできるようする。
(グァンゾルムのメテオブレス、ハルドメルグの金属球等。
ただしジンオウガの雷光大爆発等、そのガード強化効果すらも適用外の攻撃もある。)
上限は+2。
基本的にG級版ガード性能スキルである要塞スキルとセットで備わっている関係上、
要塞への移行を行わないと有効性を発揮しづらくなっている。
というよりこれのテコ入れがあったことで、要塞へのシフトが進んだと言えなくもない。
弾丸節約術強化
弾丸節約術の段階を数値分ランクアップする。
節約達人を超えた場合、更に弾、ビン消費無効効果が発動する確率が上がる。
上限は+2。
特に、ボウガンにおいて1リロードでの弾発射回数を増やせる可能性が上がる、という点は強力であり、
それ故か武器の性能にかなりクセが見られる。
防具については例によって弾丸節約術スキルとセットになっており、
鼓舞強化と同じ感覚で扱うことが可能である。
反射強化
反射の段階を数値分ランクアップする。
反射+3を超えた場合、威力と有効範囲が反射+3より強化された反射エフェクトを放つことができる。
上限は+3。
防具は基本的に適応撃強化と同じ傾向に見られる物が多い。
なお、武器に付与されるケースは2017年までは確認されていなかったが、
2018年よりランスに付与されるケースが確認されている。
吸血強化
吸血の段階を数値分ランクアップする。
上限は+2。
吸血+2を超えた場合、回復量は吸血+2のままで発動率が100%となる。
吸血効果については同スキルの記事を参照のこと。
吸血スキルが極めて人気の高いスキルであるため、
まず腐ることはなく、定期的に新しい武具が追加されている。
  • 上記仕様は2018年4月17日でのリファイン後のものであり、
    それ以前では「吸血効果」の発動率のみが純粋にUPする、
    具体的には吸血+1の場合は発動率が約80%になり、
    吸血+2の場合は100%発動するようになるものだった。
    段階が強化されないため、1回の回復量は本スキルの有無では変化しなかった。
  • 以下の辿異スキルはスキル段階が存在しない。
属撃強化
属性特効の有効範囲を強化する辿異スキル。
適用範囲が属性肉質20から属性肉質15に緩和される。
本スキルを持つGR800武器はいずれも属性値が(双剣でさえ)1000を超え、
複属性なのに(個々の属性値換算で)1000を超えているものすらざらに存在する。
属撃スキルの記事にある通り、追加ダメージ増の有効範囲と、その場合の増加幅を増やす選択肢である。
ただ、MHF-Z初期の時点では属撃スキルにそういう見方はされておらず、
属撃、属撃強化ともに対応する辿異防具は極めて少ない。
その一方で初期の近接辿異武器で属性のあるものは全てこれが付いており、
逆に2017年の間は全くといっていいほど追加されてこなかったため、
これらは「辿異スキルなしでも性能を発揮できる辿異武器のスタンダード」
或いは「(辿異スキルが役に立たない代わりに)武器性能が高い」と見做されることもあった。
いずれも非常に高い属性値が発現している。
  • 属性特効が無条件で発動する不退ノ構を発動させられるプレイヤーにとっては、
    人気が低い……というより全く無意味な辿異スキルとなる。
  • ちなみに、灼零属性を備えた近接辿異武器はこの辿異スキルを備えているという共通点がある。
劇物強化
劇物取扱皆伝発動時の、状態異常蓄積値の減算補正を38%から42%に緩和する。
つまり、実質的には状態異常値を約1.1倍にする辿異スキルと考えられる。
(重複はするものの)ある程度の猟団ならスキル枠の消費なしで手軽に発動できるブーブー異常術未満の補正値であり、
そこまで強力なものではない。
初期の近接辿異武器で状態異常属性があるもの*6には全てこれが付いている。
エスピナス双剣など相乗効果で非常に高い評価を得たものと、
特性上劇物をあまり発動させる必要がなく、辿異スキルとして殆ど運用されなかった
(武器本体の性能が高く評価された)ものに二分しており、
こちらも「辿異武器の辿異スキルの存在」を注視する動きの原点になったと言える。
この辿異スキルを備えた防具の内、初期のものは全て劇物の心得または変撃のポイントを有しており、
怪奇が実装された現在では扱いづらい。
幸い怪奇実装後のものは全て怪奇のポイントを持つため、現在ではそちらを活用すべきだろう。
支援強化
支援を発動させた際に周囲のハンターへ付与される「状態異常無効」が、
状態異常無効【多種】にグレードアップする。
サポート専用の効果であり、使用者を選ぶためか、
実装時より発動武具は極めて少なく、またMHF-Z初期よりほとんど追加されていない。
現在でもサポートにおいては後述の喝強化でも類似した効果+ステータス上昇が得られるため人気は低い。
氷界創生強化
氷界創生のフィールド段階減少までに至る時間が+4秒延長される。
それ以外の効果が一切なく、そもそもフィールド段階減少までの猶予は
素の状態でもかなり緩い設定となっていることから、
わざわざ狙って発動させる価値はないという評価が一般的。
人気と比例し発動防具は極めて少ないものの、
発動防具にはスキルポイントの構成が氷界創生を含む優秀なものもあり、
氷界創生を含む装備を組む過程で発動するケースも稀にある。
巧流強化
巧流スキル発動時に攻撃回避に成功すると、一定回数斬れ味の消費が0になる。
斬れ味消費無効化できる回数は武器種や消費特効スキルの有無によって変わる。
更に、回避成功時にモンスターにダメージを与えるエフェクトが発生する(2017年7月5日アップデートより追加)。
この効果によるダメージは反射スキルのダメージ計算と同じ物が採用されており、
威力値は30となっている。
防具は基本的に巧流、及び巧流と相性の良い武器種向けのスキルとセットになっており気にされなかったが、
それ故に、巧流を防具側で発動させる前提とも見れる設計のガノトトス武器は、
(それを強く活かせる双剣、穿龍棍が無い事、当時は防具の巧流強化と被りやすかった事もあり)物議を醸した。
後に登場した辿異種ガスラバズラの穿龍棍にも本スキルが付いているが、素の斬れ味が良いことと、
この頃になると巧流スキルを持つ(かつ、巧流強化のない)防具も数が増えており、
むしろ利点として評価されるようになっている。
血気活性強化
血気活性スキル発動時に、
体力が100以上かつ最大値の場合、追加で剣士は武器倍率+100、ガンナーは+50される。
従前の効果である武器倍率1.15倍は、先にこれを含めた加算効果全てを合計した後で適用される。
「頻繁に被弾はしないが、火事場は行わない」というプレイスタイルでは強力な効果を得られるため、
人気はそれなりにあり、発動武具は定期的に追加されている。
ちなみにこちらは10thアニバーサリーの穿龍棍が防具に先んじて同効果を持つものとして登場している。
雌伏強化
雌伏スキルの効果である、
「段階式で、ガードが成功する毎に攻撃力がUPする」効果の、段階の推移を早める。
これによって、雌伏スキル単独発動時より少ないガード回数で攻撃力を大きく高める事が可能になる。
更に、攻撃力上昇が最大段階に達した場合は、ガード成功で斬れ味が回復するようになる。
この効果はパッシブで発動するが、さらにアクティブで機能するものとして、
モンスターの攻撃を寸前でガード*7した場合、
攻撃力上昇段階が一気に推移し、必要なガード回数が更に減少、
攻撃力上昇が最大段階に達している場合の、斬れ味回復効果による回復量が通常より増える。
似た特性を有する、狩人珠スキル「刹那の守り【中】または【大】」発動時は、
上記のタイミングが刹那の守り【中】または【大】と同様になる。
当初、防具はどちらかというと大剣、太刀といったジャストガード系向けの装備に付与される傾向が強かったが、
辿異種アノルパティスのランスとガンランスに本スキルが搭載されたことで、
全てのガードを主軸とする武器種で本スキルを活かせるようになった。
  • なお斬れ味回復についてだが、ガンランスのヒートブレード、属性ブレードの発動中でも発生する。
    この場合、まずは発動終了後の斬れ味消費が緩和されていき、
    斬れ味消費が0になると今度は発動終了後に斬れ味が(ガード成功回数分)回復するようになる。
喝強化
赤魂、青魂スキル発動時に以下の効果を発動する。
・攻撃が他のハンターやNPCに当たった場合にリアクションをとらなくなる(一方向限定のいたわり+3に酷似した効果)
・喝入れの効果が、付与された味方を中心とした一定範囲内のハンターにも影響が及ぶようになる
・アイテム「音爆弾」での喝入れが可能になる
更に、赤魂発動時は、
・武器倍率上昇値が30から100に強化される
・味方を攻撃すると、一定時間味方の武器倍率が100増加し、抜刀ダッシュのスタミナ消費が0になる
青魂発動時は、
・自身の防御力上昇値が100から200に強化される。
・味方を攻撃すると、一定時間味方の防御力を200増加し、体力持続回復効果を付与する
・喝入れ時に解除できる状態異常に悪臭、声帯毒麻痺、熟睡氷属性やられ【特大】が追加
の効果が発動する。
何れも、自己強化効果が単独発動に値するほどの大幅な強化が発生する。
当然、サポートを主体とする片手剣や狩猟笛にも強い人気を誇っている。
発動防具は全てが炎寵または喝-10のスキルポイントが備わっており、辿異スキルを活かしやすく、
中には、1部位で炎寵+10と喝-10を備えたものもある。
2018年4月アップデートで実装され、
5月30日に解禁予定の辿異種ガスラバズラの防具に付与されていると同時に目玉となっていたが、
アップデート当日に実装された、新しい狩煉道辿異防具が本辿異スキルを備えており、
変則的な解禁形式となった。
猛進強化
猛進スキルの段階に、新たに第3段階を追加する。
第3段階では従来の猛進エフェクトから蒼い稲妻が奔るエフェクトが追加され、
従来の基礎攻撃力増加分に更に加算する形で武器倍率が70(合計で剛撃+6と同数値の+200になる)上昇し、
加えてスタミナ減少無効の効果が付与される。
この段階のみ時限式となっており、段階推移後一定時間経過で第2段階に戻る。
スタミナ減少無効効果は強走薬等による類似のものとは全く別の物で、
様々なスタミナ減少、同効果強制解除を無視し、断食スキルも無効化されない特性を有する。
MHF-ZZアップデート当日に解禁された新モンスター兼新辿異種であるボガバドルムの武具に本スキルが備わっており、
以降は高い人気からか、実装時期の割には多くの新しい武具が追加されている。
幕無強化
以下の形でスキル「幕無」の効果を強化する。
・段階強化に必要な攻撃回数を減少させる
・更に上位の段階として第3段階を追加する
時間経過による影響が効果解除から1段階ダウンに変更される
第3段階では従来の幕無の第2段階のエフェクトが赤くなり、
第2段階からさらに会心率+10%、会心ダメージ補正+0.05される(合計で会心率+60%、会心ダメージ補正+0.2)。
2019年1月アップデートで正式に実装された。
なお、内部データとしてはZZアップデート時点で存在していた。

関連項目

システム/辿異種
武器/辿異武器
防具/辿異防具
スキル/○○・極意 - 後にメインシリーズに登場した類似要素


*1 スキル枠を増やす効果も、その効果で増えた枠も使ってスキルを発動しないと意味がない。
*2 それまでも「熟練者用テンプレ装備」はあってないような概念ではあったが、MHF-Z以降は完全に消滅した
*3 秘伝スキルカフを用いると最大20個
*4 超咆哮・超風圧・超震動の全てを扱うのは、グァンゾルム、G級祖龍、辿異種ルコディオラ、極み耀くゼルレウスの4種。ただし、プレイスタイル次第だが必ずしも3種全てを無効化しなければ円滑に戦えないというほどではない。
*5 なお、超毒については、加えてMHF-Zアップデート概要では「猛毒」の表記が使われている一方、東京ゲームショウ2016公式生放送の先行お披露目時は「超毒」と呼称していた。
*6 辿異種ヒプノック、辿異種エスピナス、辿異種アクラ・ヴァシムの近接武器
*7 刹那の護り【小】と同じタイミング