システム/龍封力

Last-modified: 2023-11-29 (水) 12:56:30

MHWで登場した新しい要素の1つ。今のところMHW限定の要素となっている。
特殊能力を持つ古龍種、及び龍が嫌う属性である龍属性と密接に関係している力である。

目次

概要

  • 龍封力は、主に龍属性武器と滅龍弾が有する新しい力である。
    「龍を封じる力」の文字通り、「古龍の特殊能力を抑制する」効果を発揮する。
    • MHW時点では、龍封力を持つ武器はすべて龍属性武器に限定される。
      また、スキル「覚醒」で龍属性が発現する武器についてもしっかり対応しており、
      こちらは全て、同スキルで龍属性を発現させると同時に龍封力も解放される。
      もともと龍属性には「龍が忌み嫌う属性」という設定があったが、
      龍封力は、この設定に単なるダメージ源ではないという側面を与えるものになった。
  • MHWでの能力持ち古龍種は、特定の手段で一時的に抑制したり、
    ダメージによる怯みで妨害することは出来ても、部位破壊等によって能力を完全に封じる事は出来ない。
    しかし、この龍封力であれば古龍の特殊能力を抑制、封印することが可能となっている。
    このため、能力持ち古龍種を相手にする場合に於いて戦況を優位に運ぶための重要要素となり得るが、
    時間経過等で古龍種の能力は勢いを取り戻していくため、持続的に攻撃を命中させたい。
    また、主に超大型モンスターを始めとして龍封力が効かない古龍種も居るので注意が必要である*1
    • ヴァルハザクを除いた龍封力が有効な古龍種は、
      一定時間経過毎に、専用アクションで能力を1段階ずつ強化していくという特徴を持つ。
      龍封力は、効果が発動した時点で能力強化を強制的に1段階落とすため
      テオ・テスカトルのスーパーノヴァのように、
      最大段階に至った時のみ放つ大技は、龍封力で能動的に妨害することが出来る
      特にマルチプレイなら複数人で龍封力を用い、強引に何度も発動させて
      素早く段階強化を落としたり、初期~第一段階のまま抑え込み続けることも出来る。
      • ただし、初期状態以下に落とす事はできないので、
        「段階が上がる前に龍封力発動→直後に段階強化」という状況も起こり得る。
        睡眠などの状態異常と同じく、厳密な作戦として活用したいなら、
        ある程度は攻撃回数を調整する必要もある。
    • システムとしては状態異常と同じ性質であり、古龍側に耐性値が設定されている。
      龍封力持ち武器で怯ませた時に体から龍属性の雷が奔る事があるが、
      龍封力はこのエフェクトが発生した時に発動していると考えられる。
    • なお、龍封力が効くモンスターの内、
      ゼノ・ジーヴァ及びムフェト・ジーヴァのみ、能力段階ダウンとは別の効果が出る
      他の古龍ほど直接的な戦闘力の低下には結び付かないので、
      武器選びの基準も異なってくる。
  • 龍封力は小<中<大の3段階が存在し、武器ステータス欄に記載されている。
    基本的に龍属性値の低い(=直接的なダメージが低い)武器は龍封力が高く、
    龍属性値が高い(=直接攻撃力が高い)武器は龍封力が低い傾向があるものの、
    斬れ味やスロットなど総合的な武器性能によって調整されているタイプもある*2
    龍封力はダメージ自体には影響しない*3ため、
    (スキルによる補助も用意して)龍属性値の高い武器を用いて属性ダメージを重視するか、
    龍封力の高い武器を用いて厄介な能力を封じ、戦闘を優位に運ぶ事を重視するか、
    といった観点での武器選択肢が増えたと言える。
    • 属性解放スキルによって龍属性を得る天上天下無双刀
      クイーンブラスターなどの武器については
      解放レベル1の段階で設定どおりの龍封力が発動する。
      スキルレベルを上げ龍属性値を高めても変動しないので、
      龍封力だけが目当てなら属性解放はレベル1に留めて
      装備やスロットを他のスキルに割くこともできる。
    • 武器ステータス欄には表示されないが、操虫棍の猟虫にも龍封力は付与されている。
  • しかし実際のところ、古龍種を相手取るのに龍封力が重視されるケースはほぼ無い
    理由は簡単、古龍の能力行使の回数龍封力による抑止効果全く見合ってないからである
    古龍は数分もあれば能力を強化できるのに対し、こちらはひたすら殴り続けてようやく1段階…といった程度、
    しかも下げた直後にまた強化されることもザラに起こりうる。
    また状態異常と似たシステムであるゆえに「後半になるにつれ耐性がついて効果が薄まる」
    「マルチプレイだと耐性が上昇してしまう」といった問題点も多い。
    さらに本作の古龍種は龍属性が第1弱点ではないことが多く、
    加えて龍封力に頼らずとも頭ダウンが取れれば能力は下げられるため
    「龍封力に期待して龍属性武器担ぐぐらいなら物理重視や弱点属性で頭部を攻撃したほうが早い」
    という結論に多くのプレイヤーが至るわけである。
    結果として、せっかくの新システムなのにかなり空気な要素となってしまい、プレイヤーからは
    物理重視で武器を選んだら龍封力がついてきた」ぐらいの認識に留まっている。
    • しかしながら下記の「龍封力強化」の装飾品が負担の大きいLv3に設定されるなど、
      開発側からはそれなりに強力な要素として見られているフシもある。
  • 龍属性武器を持っていない場合でも、
    古龍種を怯ませたときなどに落とすスリンガー滅龍弾で龍封力を使用できる。
    数発当てることで龍封力を発揮するため、とりあえず落とし物は拾っておくのがオススメ。
    ただしテオ・テスカトルの龍炎や雷纏い状態のキリンなど
    飛び道具の弾そのものを無効化する場合は、
    能力を纏わない頭を狙ってスリンガーを当てなければ効果は出ない。
  • 武器が属性を持たないボウガンにおいては滅龍弾が龍属性と龍封力を発揮する。
    MHWでは滅龍弾の弾速が極端に遅くなったのと合わせて、飛道具無効能力を纏わない頭を狙って当てるには
    真正面から密着して撃つ射撃武器の意味がない手段ぐらいしか方法が無い。
    加えて滅龍弾の威力そのものも下がっていて、その割に調合無しなら3発しか持ち込めないのもあり、
    ボウガンが龍属性や龍封力を当てにする事自体がそもそも難しい。
    龍封力を撃ち込みたいなら能力を龍封力で下げなくてはいけないという矛盾したシステムゆえに
    ガンナーからの評判はあまり良くない。
  • このシステムの登場の影響か、あるいはMHWでの新生の一環である「設定の再定義」の影響か、
    クシャルダオラとテオ・テスカトル、
    そしてアップデートで遅れて登場する形で復活を果たしたナナ・テスカトリには、
    MHXX以前は「毒で体内器官が一時的に衰弱する形で能力が抑制される」という設定があったが、
    MHWでは毒状態による弱体化が無くなり、龍封力(龍属性)による抑止という形に変更された。
    マルチプレイ時の毒の相対的な弱化と併せて、毒属性武器の立場をさらに脅かしている存在と言える。
    • 結果的にはあまりゲーム的な面白さに貢献できなかったためなのか、
      続くMHRiseでは再びMHXX以前の設定に戻り、龍封力の存在そのものが完全に無かったことにされている。
      一応、世界観的には「龍封力は新大陸にいる古龍種のみ関係する力である」と解釈すれば、
      そこまで大きな矛盾は無いと言えるかもしれない。

龍封力強化

  • 龍封力を強化する手段も存在し、スキルの場合の名称はそのまま「龍封力強化」である。
    武器が持つ龍封力を一段階強化するという内容であり、
    龍封力が小なら中、中なら大になるが、大なら特大……には残念ながらならず、
    デフォルトで大の武器にはつけても意味が無い。
    また、龍属性以外の武器に龍封力を付与できたりもしない。
  • 龍封力強化を発動させる手段は4種類。龍封じのピアスα・滅龍の護石・龍封珠【3】・耐龍の装衣である。
    ピアスは闘技場の景品の一つだが、スロットや他のスキルがないため頭防具の枠を潰してしまう。
    護石に関しては一緒に龍属性攻撃強化のスキルがLv1付いてくるが、生産に必要なチケットの入手が最終盤。
    龍封珠はドロップ率が低く設定されているようであり、簡単には入手できない。
    どれも難点を持ってはいるが、Lv1で完全に発動するのが幸いか。
    • 逆にLv2がない為、スキルで龍封力が小の武器を大にする事は不可能だが、
      耐龍の装衣の使用中は小でも大にする事が可能であり、それが唯一の手段でもある。
  • ボウガンの滅龍弾にも効果がある。スリンガー滅龍弾に効果があるかは不明。
    説明文では「滅龍弾の持つ龍封力を強化する」と書いてあり、ボウガンと限定されてはいないが……。
  • MHWまではそこまで重要視するスキルでも無かったが、
    MHW:Iで追加されたムフェト・ジーヴァにおいて
    龍封力によって龍脈エネルギーの消費を早め、討伐の進行速度を上げやすくなるメリットが発生。
    龍封力[大]での龍脈エネルギーの消費を早める効果が高いため、限定的だが本スキルの株が上がっている。
    覚醒武器が龍属性の場合、龍封力[中]であるため本スキルを付与することで龍封力[大]に出来、
    武器の蓄積レベルを上げつつ攻略が出来るため重宝されている。
    • 但し現在では覚醒武器をも上回る物理性能を持つミラ系武器が龍封力[大]を兼ねており、
      結果的にこのスキルの株は大幅に落ちてしまっている。

有効な古龍種と抑制の影響

 
モンスター名効果詳細
キリン雷の抑制自己強化として纏う雷の段階を1段階落とす。
この関係上、肉質硬化を抑える事が出来る。
クシャルダオラ風の抑制風バリアの段階を1段階落とす。
また、行動速度も落ちる。
テオ・テスカトル能力自体の抑制それぞれ龍炎形態と粉塵纏い形態の段階を1段階落とす。
この関係上、スーパーノヴァが使用できなくなる。または使用回数が減る。
ナナ・テスカトリ能力自体の抑制それぞれ龍炎形態と粉塵纏い形態の段階を1段階落とす。
この関係上、ヘルフレアが使用できなくなる。または使用回数が減る。
ヴァルハザク瘴気操作の抑制纏う瘴気の最大量が減る。
瘴気の最大量が減るため、比例して戦闘力も下がる。
歴戦王の個体だと弾や矢を弾くバリアを消す効果もある。
ネルギガンテ棘の破壊傷を負った部位から生えた棘を破壊する。
ダウンは発生せず、棘の生えた部位に龍封力を持つ攻撃を当てる必要がある。
ゼノ・ジーヴァエネルギー強化の阻害一時持続式という形で、エネルギー強化状態を阻害する。
有効時間内ではエネルギー強化状態移行へのチャージが停止し、
移行済みの部位は全部位、一時的に強化状態が解除される。
一時解除された部位は、有効時間終了と同時に復活する。
イヴェルカーナ冷気の抑制冷気を操る能力の段階を1段階落とす。
この関係上、過冷却液を用いた攻撃の副次要素を抑えることができる。
また、これによって能力段階が0段階目に移行した場合、
移行と同時に全身の氷の鎧が全て消滅する。
ネロミェール水の剥離能力を阻害し、纏っている水を剥がして水纏いの段階を落とす。
これにより、防御能力と水を用いた機動力を落とす事ができる。
水纏いの段階と連動する「特大水蒸気爆発」の威力が落ちる。
自発的に発電して纏う、雷開放の抑制は出来ない。
ムフェト・ジーヴァ龍脈エネルギー消費龍脈エネルギーの消費を早める。
これによって、討伐の進行速度を上げやすくなる。
なお、戦闘能力そのものへの影響は一切ない*6

関連項目

システム/龍属性 - この力と強い関係性が見られる属性。
アイテム/滅龍弾 - 龍属性と、龍封力を持つ弾丸。
アイテム/龍殺しの実 - 「龍が忌み嫌う」実で、滅龍弾作成の材料。
モンスター/古龍種 - (一部を除き)能力を抑制出来る対象。
システム/特殊装具 - 耐龍の装衣の使用中、龍封力が小・中の場合は大に強化される。


*1 従来作品からアルバトリオンやオストガロア、バルファルク等の龍属性を自分で扱える古龍種や、龍属性が効きづらい古龍もいる
*2 実例として、ゼノ・ジーヴァ武器は龍属性が低~中程度なのに龍封力も「小」どまりだが、素で白に到達する斬れ味と優秀な武器スロットを備える。イビルジョー武器は斬れ味が比較的悪く、会心率もマイナスだが高めの属性値と龍封力「大」を兼ね備える。ウィッチャーの銀の剣は素で長い白ゲージを持ち、属性値も高いのに加えて龍封力も「大」
*3 肉質硬化を抑えられるキリンのように結果的にダメージを伸ばせるケースはある
*4 ベヒーモスが落とすスリンガー滅龍弾を部位に関係なく5発当てる事で敵視を取る事は出来る
*5 前者は純粋に龍属性そのものによる「エスカトンジャッジメント出力低下」があり、後者はスリンガー滅龍弾限定の特殊怯みがあるだけである
*6 もちろん、龍封力による怯みは発生する