目次
概要
- セガサミーホールディングスの子会社である株式会社ロデオから2012年3月に発売されたパチスロ5号機。
- ロデオ10周年シリーズのザ・ファイナルという位置づけであり、ロデオARTの最終兵機と銘打たれている。
- 「空前絶後の人気を誇るモンスターハンターとパチスロの究極のコラボ」と謳われている通り、
「パチスロ」で「モンハン」というゲームをうまく再現してある。
内容
- 拠点とフィールドを移動しながらボーナスを引き当てる、大型モンスターを討伐するのが目的である。
- 大まかなゲームフロ-としては、通常時→ボーナス→モンハンRUSHを相互に行き来することになる。
- 通常時は、拠点となるポッケ村とフィールドの2種類があり、それぞれ外観<自室<集会所と
密林<雪山<火山<塔の順番で大当たりの期待度が高くなる。
言うまでもなくポッケ村にいるよりはフィールドに出ていたほうが期待度は高い。
- フィールドを徘徊していると大型モンスターを発見し、討伐クエストが発生することがある。
クエスト中は1G(1回スロットを回す)に1回、ハンターかモンスターが攻撃しあうというもので、
もちろんハンターの攻撃が多いほど期待度は高くなる。逆にモンスターに攻撃されればピンチで、
それが強攻撃となれば絶望的である(うまくかわすことができればチャンスだが)。
また、攻撃ではなくアイテムを使用することもあり、閃光玉やシビレ罠を使用すれば
討伐への期待がグッと高まる。
(ただ、演出面が優先されているので火山でホットドリンクを飲むといったこれでも発動させていない限り
意味不明な行動をとることがある。チャンスはチャンスなのだが……)
見事討伐できると剥ぎ取りチャレンジが発生、モンハンRUSHというART(ボーナスゲーム)が手に入る。
- この剥ぎ取りチャレンジは大型モンスターごとに設定してある討伐報酬の星の数によって左右され、
やはり上記の密林<雪山<火山<塔の順に討伐報酬の多いクエストが発生しやすい。
(ただ、塔が報酬最大というわけでなく、ごく稀に火山や雪山の最奥で強力な大型モンスターを
討伐するクエストが発生することがある)
- 大型モンスターを討伐する以外にも、様々な契機から大当たりを引き当てることもある。
ボーナスは大量の出玉とモンハンRUSHを入手するチャンスであり、RUSH中にボーナスを引き当て
更にモンハンRUSHを延長させる、というのを延々と続けていくことが目標である。
- ボーナスの種類は以下の通り
- 大連続狩猟ボーナス
- 777揃いで発生するボーナスのひとつで、約210枚のコイン払い出しと
成功率50%OVERの討伐クエストが必ず4回発生するもっとも期待できるボーナス。
モンハンRUSHの上乗せ発生確率は単純計算で約93%と非常に高いものとなっている。
- 狩猟ボーナス
- 777揃いで発生するもう一つのボーナスで、約210枚のコイン払い出しと
討伐クエストが一つ発生する可能性のあるボーナス。
大連続狩猟と比べると、発生するクエストは一回だけ、成功確率は約30%、そもそも発生確定ではない、と
非常に見劣りするものになっているが、それでもモンハンRUSHへの期待は十分に高い。
- BIG BONUS
- 777もしくは777揃いで発生する約210枚のコインを払い出すボーナス。
上記二つと違いクエストは発生しない。
ただし、途中でBAR(モンスターハンターのロゴ)を揃えろという指令が下され、見事揃えられれば
「QUEST G」を入手でき、ボーナス終了後もしくはモンハンRUSH終了後に成功確定のクエストが必ず発生する。- ちなみに、BIG BONUS中は背景にシリーズのOPが流れる
- アイルーボーナス
- 77BARもしくは77BAR揃いで発生する、いわゆるレギュラーボーナス。
5Gか5回の入賞で終了するボーナスで、コインの払い出し枚数こそ少ないものの
ゲームごとにモンハンRUSHの上乗せが発生する可能性がある。
期待度はキッチン<フィールド<お花畑の順に高く、ボーナス突入がモンハンRUSH中なら更に高くなる。
また、アイルーボーナス後は約40Gほどの間、討伐クエストが発生しやすくなる。
- ラージャンボーナス
- フリーズ演出から突入するプレミアムボーナスで、777揃いで発生する。
コインの払い出し枚数は約24枚と少ないものの、1GごとにモンハンRUSHが必ず上乗せされる。
平均上乗せG数は300G以上とされており、運がよければ1000Gを超える上乗せも夢ではない。
更にボーナス後は報酬の多い討伐クエストが発生しやすくなっている、
とまさにプレミアムなボーナスである。
ちなみに発生確率は1/32768。紅玉や天鱗なんてメではない。
- 通常時にボーナスを引き当てるのは、チャンス目からのミッション成功が大半を占めることになるだろう。
ミッションは、- 農場で虫の木を叩く「虫の木ミッション」(金猫ハンマーが選ばれるとチャンス)
- 雪山で大量のギアノスを討伐する「ギアノス討伐ミッション」(指定された数が少ないほどチャンス)
- 同じく雪山で鉱物を運搬する「鉱物運搬ミッション」
(追ってくるのがブルファンゴでなくギアノスならチャンス) - オトモアイルーが旦那さんにあうために様々な障害を乗り越える「オトモアイルーミッション」
- 演出では、釣り、虫取り、採取採掘といったモンハンの要素が演出として用意されており、
入手したアイテムによって期待度がある程度判別できるようになっている。- 運がよければロデオのイメージキャラクターやボーナスを直接入手することも……。
もちろんボーナス確定。
- 運がよければロデオのイメージキャラクターやボーナスを直接入手することも……。
- 他にも、いきなり画面を切り裂いて大型モンスターが乱入、
クエスト中に画面が噛み砕かれて緊急クエスト発生、
クエスト中や鉱石運搬中にガンナーが現れて援護してくれる、
更には大型モンスターの攻撃を根性で耐えて大技を叩き込み逆転勝利、
といったいろんな意味で熱い演出が盛り込まれている。
- ところでモンハンといえば、多彩な武器防具による着せ替えも、語る上で外せない重要な要素だが
もちろんこのパチスロでも再現されている。さすがに防具はパーツごとに付け替えるということはできず、
一式着せ替えという形になるが(頭防具の着脱は可能)。
まぁ、当然というかなんというか、攻撃力や防御力、スキルが討伐クエストの成功率を左右するわけではない。
完全に見た目を変える以外の理由はないわけなので、なにも問題はないのだが。
ただ、ハンターの性別すら変更可能なのでどちらの防具も楽しむことができる。- ただし、上記の内容はすべてロデオのサービスである「MYスロ」に会員登録する必要がある。
(登録無料)
登録しない場合、装備固定の大剣男、ハンマー女、太刀男の3種類の中からしか選ぶことができない。
また、登録しても武器は大剣、ハンマー、太刀しか選ぶことはできない。双剣とボウガンは
激アツ演出で登場することもあるが、それ以外の武器は陰も形もない。なぜだ……。
- ただし、上記の内容はすべてロデオのサービスである「MYスロ」に会員登録する必要がある。
重要事項
- ここまで長々と書いてきたが、パチスロは紛れもなくギャンブルである。
(そもそも違法だとする見方もあるが、現時点の判例では一応合法)。
モンハン自体「CERO:C(15歳以上推奨)」だが、あくまで「推奨」なので(決して褒められることではないが)
15歳以下でもプレイすることはできる。
だがパチスロは18歳未満のプレイを法律によって禁止されている。
18歳未満の人は18歳まで待つか、ゲームセンター機*1が入るのを待つか、
おとなしくプレイ動画で我慢しておこう。
実機購入という手もあるが。
- また、ギャンブルというのは必ず店側が勝つようになっている。
物凄く噛み砕いて説明すると、「1000円払った客同士でジャンケンをし、
まず主催者が500円取った後、勝った方に残りの1500円が渡される」という感じになる。
ジャンケン主催の店側はどっちが勝とうが500円の儲けで、ジャンケンの度に儲かる仕組みとなっている。
これだけ聞くと「それはパチンコの話であって、パチスロはリールの絵柄が揃うかどうかだから、
目押しできればいくらでも儲かるはず」と思うかもしれないが、
パチスロの場合レバーを引くと内部で数値が出力され、次にレバーを引くまでその数値と結びついた役しか出ない。
当たりの数値が出る確率は、払戻金よりメダルの価格の方が高くなるように設定されているため、パチスロも例外ではない。
実際にプレイしてみると、凄まじい速さでYenが無くなっていく。
その速さたるや、月額いくらのMHFなどとは比ぶべくもない。
加えて、MYスロという形でプレイデータが管理されている以上、
物欲センサーとは別の意味で確率があてにできない(一応、店側が確率を操作するのは違法であるが…)。
プレイしようとしている人、既にプレイしている人はくれぐれも熱くなりすぎないように気をつけよう。
なにしろ現実世界にはアカム銀行なんて都合の良いものは存在しないのだから。
まあ、もしあったとしても数十万程度、すぐに吹っ飛んでしまうのがパチスロなのだが…
余談
- パチスロ業界側のアレな話であるが、このパチスロモンスターハンター系列、
現在テレビのパチスロ番組等で取り扱えない台という暗黙のルールがあるとされる。
(カメラにちょっと映るだけでも駄目とか)
というのも、これはとあるパチスロ雑誌ライターがこの台を取り上げた際、
「アイルー」「メラルー」を「ネコ」、「プーギー」を「ブタ」、「モンスター」を「恐竜」等と表現した。
これは実はカプコンが「なるべくゲーム内の呼称で表現しててください」と注文したものを
わざと茶化すような言い方をしたとされる。
更には「パチスロ雑誌への版元からの規制」「家庭用ゲームが元でもこれはギャンブル」
云々をそのモンスターハンターを例として取り上げた。
これにカプコンが激怒したらしく、そのライターは制裁を受けたらしい。
その後「触らぬ神に崇りなし」とでも言うかのように、
以降モンハンのパチスロ機種は各々のパチスロメディアであまり紹介されなくなったとされる。
モンハンがパチスロ化していたのを長いこと知らなかった人も多いであろう原因はこれらが発端だとか。