スキル/怒

Last-modified: 2024-01-17 (水) 13:33:28

複合スキルの一種。MHP2G、MH3G、MH4(G)、MHXX、MHFに登場。
SP10以上で「逆鱗」が発動する。
なお、読みは「ど」ではなく「いかり」或いは「いかる」であるようだ*1

目次

概要

  • 内包するスキルは火事場力+2根性
    体力を危険にさらしつつ絶大な火力を得るスキル、
    体力を若干残し即死を免れるスキルと、一見相反するスキル同士の複合である。
  • 火事場力と根性が同時に発動することから、
    火事場体力を維持しつつ即死を避けることが出来ると考えたプレイヤーも多い。
    しかし、それぞれ下記のように発動条件がズレているため、厳密には同時に発動することは決してない
    • 火事場力:残り体力40%以下(最大でも体力60以下)
    • 根性:残り体力64以上
    「だから使えないスキル」という訳ではなく、このスキルの真価は、状況に応じて発動スキルを変更できる点にある。
    得意なモンスターには火事場で攻めていき、不得意なモンスターは根性で防御寄りと、
    効率性と安全性を高めながら狩猟することができる。
    • このことから、大連続狩猟クエストに対して使用されることが多い。
      特に困難なクエストである「モンスターハンター」や「武神闘宴」で活躍するスキルである。
    • カプコン的には、「相手の大技を根性で耐えると同時に火事場を発動させ、逆襲する」
      というコンセプトのもと作ったスキルだと思われる。そう考えれば逆鱗の意味にも合致する。
      • MHWorld以降は複合スキルが廃止されたものの
        MHR(:S)ではマガドンデンだんごとして擬似的に復活。
        ヨモギの「ピンチをひっくり返す」という説明からも
        やはり大逆転劇こそが逆鱗のコンセプトなのだろう。
        でも片方の運用しか大体されない。まあ火事場運用なら根性も利用できるが。
      • ただ火属性やられや地形ダメージといったスリップダメージがあるとそのまま憤死しかねないので、
        相手や狩猟環境に合わせた対策も講じておきたい。

MHP2G

  • G級の紅龍ミラボレアスの防具である「ミラバルZ」で発動。
    一式を装備して装飾品をつけることで、
    逆鱗に加えて「回避性能+2」に剣士なら「斬れ味レベル+1」、ガンナーなら「装填数UP」がつく。
    これにより、モンスターの攻撃をほとんど食らわないようなハンターにとっては準悪魔装備(?)となる。
    この装備のせいで、同じ火事場力+2をもつモノブロスXの存在が薄くなりつつある…。
    • 但し加護がマイナスの為耳栓系スキルとの両立が難しく、
      また逆鱗の発動する防具はいずれも龍耐性が低いので、
      古龍やアカムトルムといった咆哮が強烈かつ龍属性攻撃を仕掛けてくるモンスターに挑む場合、
      根性があるとはいえ耐性が原因で大変危険な装備となる。

MH3G

  • MH3GではイビルジョーのG級防具である「バンギスX」で発動する。
    剣士なら一式だけで斬れ味レベル+1と早食い+2、そしてなまくらが、
    ガンナーには装填数UPと同じく早食い+2に加え反動軽減-1がつく。
    早食いのおかげで隙が少ないものの、なまくらは痛すぎるのでどうにかして消そう。

MH4(G)

  • 集会所のラスボスであるダラ・アマデュラの防具である「リベリオン・ライオット」シリーズ及びそのEXシリーズの他、
    イベントクエスト限定であるミラボレアス【紅龍】の防具である「ミラバル」シリーズで発動する。
    個々の記事で書かれているように一式として使うには微妙な性能であるため発動者は少なめだが、
    どちらも若干ではあるがあの刀匠のポイントを持つため、
    それなりの刀匠や怒のお守りがあれば真打逆鱗が発動する装備も可能である。
    さらに神おまがあれば回避性能+2や高級耳栓を追加することも出来る。
    高耳や回避性能はともかく、真打+逆鱗は現実的な範囲で十分作成可能なので、
    護石運に自信があるプレイヤーは是非目指してみよう。
  • その他、ガンナーの発掘装備にはスキルポイントが付いているものがあり、
    上記の防具よりも性能の良いパーツが出ればこちらに乗り換えることも可能。
    最高性能のものとなると防具の場合は1部位で怒+3の装飾品が付くことがあり、
    さらに武器に怒+4という破格のSPを持つものも存在するため、
    狙う価値は十二分にあると言えるだろう。
  • MH4Gでは上記二種に加え、ミララースの素材を使ったラースシリーズでも発動する。
    ラースシリーズは逆鱗に加えて攻撃力UP【大】と、剣士は心剣一体
    ガンナーは暗躍(装填数UP・調合成功率・隠密の複合スキル)が発動する火力特化のスキル構成である。
    ただし拡張性は低く混合装備でも使いにくいため、ほぼ一式での利用が推奨されている。

MHXX

  • 紅龍ミラボレアス復活によりミラバルシリーズとともにこのスキルも再び現れた。今作でも特に仕様変更はない。
  • そのほかに、HUNTER×HUNTERとのコラボ防具であるゴンシリーズにも付与されている。

MHF

  • MHFでは、MHF-Gアップデートと同時(正確には、2013年5月の中間アップデートで実装)にG級スキルとして登場。
    基本的には上記と同じだが、スキルポイント及び効果がメインシリーズ群とは異なっており、
    15で逆鱗(火事場力+1と真根性)、20でブチギレ(火事場力+2と真根性)となる。
    ちなみにG級では根性スキルの内、この「真根性」しか発動しない
    真根性は発動SPが30必要な上に、G級装備の大半は根性スキルのスキルポイント自体がない。
    2018年現在、真根性を複合するG級スキルは逆鱗とブチギレ、後述の腕利き、そして2度力尽きた後の逆境しか存在せず、
    腕利きと共に事実上、MHFにおける「G級の根性スキル」的な役割を有していると言える。
    • 「逆鱗」段階では火事場力+1しか発動しないが、
      MHFにおいては上記の点から、「逆鱗」段階でも非常に強い需要がある。
    • このスキルがG級における「根性」と「底力」の位置付けを有している
      (底力は別のスキルもある)ため、
      既存防具からG級防具、烈種防具から始種防具へ強化する際これらのスキルが怒に変わる物が多い。
  • 当初のG級では「スキルではなく防御力を高めることで即死攻撃に抗う」というコンセプトが存在していた
    (現在でも最重要要素の一つである)ため、このスキルの発動は極めて難しく、
    終盤のG★6・G★7クエストでどうにか現実的になるというレベルであった。
    その後ハンターナビの実装により、ちゃんとお題をクリアすればの話だが、
    G級序盤から逆鱗及びブチギレの発動は容易になっている
    (お題が高防御を持つG級防具の強化なので、これによって防御力が軽視されたという訳ではない)。
  • 逆鱗スキルについては、上述したように純粋に真根性スキルとして機能するようになっており、
    ブチギレについてはメインシリーズ同様「状況に応じて発動スキルを切り替える」性質を有する。
    MHFの火事場は体力(最大値ではない)40以下で発動し、
    真根性は体力(同上)50以上で発動するようになっているので、メインシリーズ同様、
    火事場状態を維持しつつ根性効果を発揮することはできない仕様である。
    火事場力については紅焔の威光+2スキルでも同効果を得られるため、
    逆鱗と紅焔の威光+2で、ブチギレと同効果を得ることが可能にはなるが、
    スキル枠を2個使うことになるので、別の用途(内包する砲術神など)と併せないと枠が勿体無い。
  • 注意点として、底力のスキルポイント余剰で心配性が発動した場合はそちらを優先する仕様になっている。
    単純にスキルポイントの必要値のみで上位下位のスキルを判断しているためと思われる。
    怒スキルを発動させる場合、併用することはないだろうが、一応留意したい。
  • 怒スキルの発動対象防具、及びその立ち位置には一定の変遷が見られる。
    上述したように、当初はこのスキルの発動防具は限定されており、
    G級のリオレウス、ラージャン、グレンゼブルと言った
    「怒」のイメージが似合いそうなモンスターの防具に備わっていた。
    その後、G級の環境が改善されるにつれて多くのG級系統防具にスキルポイントが備わっていくことになるのだが、
    MHF-G5以降、強力な保護(MHF-G時代は実質火力スキル)スキルである絶対防御態勢の存在がクローズアップされ、
    「絶対防御と火事場+2の組合せ」がTA動画などで広く知られるようになった。
    そしてブチギレと絶対防御を組み合わせるより、絶対防御と紅焔の威光+2を組み合わせるほうが楽で、
    しかも丁度この頃から一式で怒を持つ装備が減っていったため、
    「絶対防御態勢スキルと紅焔の威光+2の両立が強力すぎるため、
    怒スキルを邪魔と見做すG級ハンターが激増した(事を踏まえて怒の発動防具が減った)」という、
    後で考えると必ずしも正確ではない認識が広まることになった(詳細は絶対防御スキルや底力スキルの項を参照)。
    その為、MHF-G10の高難度クエストで久々に怒スキルを一式で備える防具が登場した際には、
    「最前線ハンターは既に怒スキルを必要としていない」という指摘も挙がることになった。
  • だが、MHF-Zアップデートにて絶対防御態勢が弱体化したという見識が広まった事で、
    保護スキルとしての怒が再び見直されることになった。
    その後、怒、絶対防御、紅焔の威光スキルの、MHF-G時代の実際の姿*2が垣間見えるようになり、
    保護スキルとしての怒と絶対防御、火力スキルとしてのブチギレと紅焔の威光+2は、
    明確に区別されるようになっていった。
    MHF-Z 10周年記念大型アップデートでは、新たに真根性を持つG級スキル「腕利き」が登場。
    こちらは早食い、移動速度、武器捌きと便利なスキルとのセットになっている。
    発動には逆鱗同様15Pが必要であるが、
    狩煉道でのポイント交換で腕利き3Pと一点突破2Pを含む装飾品が容易に手に入ることや、
    辿異防具における入門向けといえるコリニィZシリーズの一部部位にSPが付与されているなど、
    G級のベテランハンター向け真根性スキルとしての役割はほぼ完全に奪われ、
    腕利き実装以降に怒スキルのポイントを有した防具も激減した。
    先述の通り「ハンターナビ」で容易に得られるスキルなので、繋ぎとしては健在であるが。
  • ちなみにディオレックスの素材を用いる烈種武器は「逆鱗」、
    その武器を強化した始種武器には「ブチギレ」の自動発動効果がある。

関連項目

システム/複合スキル
スキル/底力
スキル/根性
システム/怒り状態 - モンスターなどの状態についてはこちら。スキルの「怒」とは全くの別物。


*1 MHP2G、MH3Gの公式ガイドブックにて、スキル五十音順一覧表の先頭に並んでいる。MH4では居合の次
*2 逆鱗と絶対防御による二重の保険をかけているプレイヤーが多かったこと、絶対防御&火事場は多数派ではなかったことなど