MH3で初登場した狩猟フィールド。
概要
- "神の棲む領域"と呼ばれ畏れられる、向かった者は戻らない未開の地。
原因不明の天災が多発するという異常極まる環境に置かれていることから、
調査が全くと言っていいほど進んでおらず、正確な座標などは一切不明。
- この地域を通過する飛行船は謎の墜落事故を起こすという。
火山弾の命中、ガスの引火など様々な原因が取り沙汰されているが、真相は定かではない。
また、非公開の事実として*1墜落した飛行船の中には、炎で燃え尽きたものだけでなく、
どういう訳か雷に撃たれて焦げたものや凍りついたものなども存在する。
- 空路を頻繁に利用するロックラックの人々の間では、この場所にまつわる噂が多数語られており、
「快晴からいきなり雷になったり、吹雪になったりと天候が急変する」、
「この場所に入った飛行船は悉く進路を見失う」「行方不明になる」などなど様々な話を聞くことができる。
この地の観測を敢行した王立古生物書士隊の日誌から察するに、
炎の雨、吹雪、嵐、雷など、ありとあらゆる天災が発生しているらしく、
とてもではないが飛行船が侵入できる領域ではないと思われる。- "神の棲む領域"に纏わる噂話には「この場所にて煌黒龍なる存在を目撃した」というものが存在する。
天災が多発するような地帯に適応できる生物がいるとは考えにくいため、信憑性は低いように思える。
しかし、この地にて遭難するも何とか生還を果たした船乗りは、恐怖に震え上がりながら、
「悪魔の咆哮を聞いた」と繰り返しつぶやいているらしい*2。
この事から何らかのモンスターが存在している可能性は高いと見られる。
- "神の棲む領域"に纏わる噂話には「この場所にて煌黒龍なる存在を目撃した」というものが存在する。
フィールドの仕様
- 天災の具現たる煌黒龍アルバトリオンとの決戦の場となるフィールド。
従来のラスボス戦フィールドの例に漏れず決戦場型で、存在するのはBCとエリア1のみとなっている。
- 「神域」という名前を聞いただけでは、霊峰や塔の頂上のような神々しい光景を想像してしまうが、
実際は決戦場同様、暑さで体力が奪われていく地獄のような火山地帯。
名前に騙されてクーラードリンクを持っていかなかったあなたは、決しておかしくはない。
…というか名称と実環境の乖離がここまで激しいと、もはや一種の初見殺しである*3。- 現実世界における「神域」とは、神をもてなし祀る聖なる領域(常世)のこと。
神道において古来より重要視されてきた概念であり、これに指定された地は禁足地とされる場合も多い。
- 現実世界における「神域」とは、神をもてなし祀る聖なる領域(常世)のこと。
- 全シリーズ共通して、BCには特殊モンスター専用MAPとしては珍しくベッドが設置されている。
危なくなったら一旦戻って体勢を立て直すといいだろう。
ただ、支給品BOXは存在しないため注意が必要。
- フィールド上には2箇所の高台がある。
この高台にアルバトリオンを突っ込ませることで角が突き刺さり、一定時間動きを封じる事が出来る。
ただしガラスの心の如く耐久度は低い。スタンや麻痺によってなるべく長く使えるようにした方が良い。
また、付近はものすごく狭く、その上地形ダメージ地帯が多い。
高台を基本とした戦法より、帯電解除or角破壊の最終手段として使うのがベターだろう。
- MHP3以降はアルバトリオンの能力の影響の片鱗がうかがえるフィールドギミックが存在する。
アルバトリオンが赤黒モードである時は扱う火属性の力によって猛烈な火の粉が神域全体を舞い飛ぶ。
そして蒼白モード時は火の粉が止み、神域上空の雲間に雷が奔り、その光が地面を薄っすらと照らす。
そしてBCでは入り口より、アルバトリオンが前者の状態では火の粉が入ってくる様子を、
後者の状態では雲間に奔る雷の様子をじっくり眺めることが出来る。
モンスターが発揮する能力の影響が及んでいるフィールドは、シリーズを通して神域が初である
(能力に依るものか不明なものでは、MH2雪山クシャルダオラ戦での背景変化が先んじている)。- なおこのギミックが初登場したMHP3ではPSPの処理能力、あるいは解像度が原因なのか、
火の粉の量が少なく、かなりよく観察しないとその存在を確認しづらい。
MH3GのHDver.では火の粉の量が増えており、赤黒モード時の状態、
及びモードチェンジ時のフィールドの様子の変化がわかりやすくなっている。
- なおこのギミックが初登場したMHP3ではPSPの処理能力、あるいは解像度が原因なのか、
シリーズごとの変遷
- どの作品でもエリアの外観は同じだが、シリーズ毎に細かい仕様が異なる。
- MHP3以降では侵入可能な範囲が狭くなっている。
MH3ではほぼ円形だったが、MHP3以降ではエリア下部の中央から右側がかなり削られて、
侵入不可なマグマ地帯になった。
これはMH3のマップではその箇所で地形ハメが可能になっていたため、
その対策ではないかと考えられる。
その代わりか、MHP3以降では中央に2ヶ所あった侵入不可なマグマ地帯が若干縮小され、
更に右側のマグマ地帯には細い通路が追加されているほか、地形ダメージが撤廃された。
- MH3では戦闘開始位置がマップ下側になっているが、
MHP3では戦闘開始位置がマップ右側になっており、かなり狭い地点で開幕を迎えることとなる。
MH3GではMH3と同じマップ下側に戻されている。
- MH3Gでは墜落した飛行船に備え付けられていたと思われるバリスタがあり、
ここから拘束用バリスタ弾を撃てるようになった(弾の採取は必要ない)。
MH3Gのアルバトリオンは怒り時に閃光玉を無効化してしまうので、
怒り時に滞空された場合は、このバリスタを使って撃墜することになる。
- MHX、MHXXではアルバトリオンがアカムトルム等と同じ住処である溶岩島に登場するため、
このフィールドはリストラされてしまった。- 神域と溶岩島は同じ火山地帯の決戦場フィールドであるため、対峙した際の違和感は案外少ない。
ただ、アルバトリオン自身の演出が強化されたものの神域のような背景変化は溶岩島には存在していないこと、
MH4(G)にて登場していたミラボレアスは懐かしのフィールドを引っ提げていたことから、
やや物足りなさを感じるMH3系からのハンターもいた。
- 神域と溶岩島は同じ火山地帯の決戦場フィールドであるため、対峙した際の違和感は案外少ない。
- MHW:Iでは大型タイトルアップデートにて大幅な刷新を遂げたアルバトリオンが堂々の復活。
物語が新大陸を舞台としているだけに神域の扱いがどうなるのかに注目が集まったが、
今作のアルバトリオンはなんと古龍の王の御座である幽境の谷に出現。全ハンターを驚かせた。- この経緯から旧来の神域の復活は果たされなかったものの、
幽境の谷では煌黒龍が出現したことによる超災害級の環境変化がまざまざと表現され、
遂に開帳と相成った超絶規模の天災の波状攻撃で激変する情景によって
神と恐れられるアルバトリオンの脅威をプレイヤーに存分に知らしめている。
MHXシリーズにおける溶岩島での登場と演出は些か唐突かつ消化不良感があっただけに、
公式の本気とも言える、かつての神域を遥かに超える豪華演出はファンを大いに喜ばせた。
- なお、後に発売された公式設定資料集では「神域」と呼ばれる領域と煌黒龍の関係について、
またアルバトリオンが幽境の谷に出現した由来について驚くべき設定が語られ、
MHXで突如溶岩島に出現したことで不明瞭となっていた神域との関係についても補完がなされている。
- この経緯から旧来の神域の復活は果たされなかったものの、
世界観に関する設定
- 15周年を迎えて語られた煌黒龍の設定によれば、アルバトリオンは火山の火口付近や深海といった、
並の生物では到底対応できないような極限環境に棲息しているとされている。
MH3系列で「神域」と呼ばれていた地域は当時偶然住み着いていた極限環境であり、
当時は情報が少ないこともあって、その地は「煌黒龍の棲息地『神域』」とみなされていたのである。
つまり「神域」と呼ばれる地域は煌黒龍さえいなければただの火山地帯なのであろう。
もし溶岩島にいた時点で発見されていれば、そこが「神域」と呼ばれていたのかもしれない。- 開発者インタビューでは、煌黒龍は「神域ごと移動する可能性もある」とされている。
煌黒龍の生息域は人の目の及ばぬ環境であり、本来は人々に認知されることはなかったが、
MH3で住み着いた火山地帯がたまたま人々が観測できるようになった地域であり、
通常の生物では到底棲むに堪えない過酷な環境と煌黒龍がもたらす超常現象とを合わせて、
「『神』の棲む領域」として認知された…という解釈ができるようになった。
もし仮にアルバトリオンが調査団と接触せずに幽境の谷に居座った場合、
いずれ幽境の谷が「神域」と呼ばれるようになったかもしれないとされている。- また、かつての「神域」についても以前煌黒龍が目撃された領域として言及がなされ、
煌黒龍が現大陸から飛来したという設定から、神域が現大陸のどこかに存在することが示唆された。
- 開発者インタビューでは、煌黒龍は「神域ごと移動する可能性もある」とされている。
余談
- 元ネタは現実世界で魔の海域と恐れられているバミューダトライアングルやドラゴントライアングルだと思われる。
神域との共通点として、通過しようとした船舶や飛行機が行方不明になるとされている点や、
その原因が自然災害ではなく超常的な存在、若しくは現象によるものと噂される点が挙げられる。
- 禁忌のモンスターの専用フィールドとして登場したものの、
煌黒龍がその地を離れたことでMH3Gを最後に登場の機会が失われているという珍しいフィールドである。
“アルバトリオンが存在する場所こそが神域である”という禁忌の存在ならではの設定から、
今後全く別の領域が「神域」として実装される可能性もあり得るという点でも異色と言える。
- 初登場のMH3では上位になると神域に纏わる噂をNPC達が語り出すなど、
同じく鳴り物入りで登場するアルバトリオンともども中々の存在感を放っていた。
ロックラックが登場しないMHP3においても、ラスボスを討伐したあたりから「狩りに生きる」などで情報が開示され、
そのとんでもない内容に慄然としたプレイヤーは多かった。
関連項目
モンスター/アルバトリオン
世界観/王立古生物書士隊 - 神域の調査を行っていた。
登場人物/王国の地質調査員 - 発見者。