MHXで初登場したフィールド。
概要
- 薄暗く広大な洞窟を中心としたフィールド。
洞窟内部には中央の陸地を包み込むように水辺が広がっている
(後述のように、地底湖は地下水脈を通じて海と繋がっているという設定がある)。
フィールド名である竜ノ墓場という名称は、無数の骨や骸が堆く積み上がっている事に由来する。- 言い換えれば、それらの骨や骸を除けばただの洞窟である。
何故ここまで積み上がっているのかは後述する。
- 言い換えれば、それらの骨や骸を除けばただの洞窟である。
- 無数の骸が積み上がっている、と言ったがその量も異常で、
周囲の水辺付近以外は全て骨に埋め尽くされていると言っても過言ではない。
そして、この異常な光景を作り出した原因こそがMHXのラスボス、骸龍オストガロアである。
- オストガロアは周囲の生態バランスを破壊する程の途轍もない捕食欲求を持ち、
獲物を追い求めて各地に現れてはその一帯の生物を自身の体液や触腕を用いて捕まえ、
棲家に引きずり込んで捕食していた。
つまり、「竜ノ墓場」の名称の由来となった洞窟を埋め尽くしている骨や骸は、
オストガロアに捕食された生物の成れの果てである。
MHXXで登場したG級クエスト『骸まとう龍』の依頼文の内容から、
オストガロアに捕食された犠牲者達の人骨も混じっているのかも知れない。
- 従来は調査価値の無い地帯と見られていたが、
近年になってこの一帯上空を飛行するモンスターや飛行船が行方不明になる事件が多発。
ギルドによる調査が行われた結果、地下空間に広がる超広大な洞窟、
そしてそこに潜む古龍オストガロアの発見に至った。
- 設定上は古代林の深奥部に存在しているとされており、
BCの背後には古代林に植生する巨大ゼンマイのような植物が見られる
(オストガロアの影響か、無残に枯れてしまっているが)。
また骸龍討伐後の景観を見るに、本来は大河が流れ緑が生い茂る美しい土地であるようだ。
フィールドの仕様
- この地を住処とする古龍「オストガロア」との決戦フィールド。
所謂決戦場方式フィールドで、BCと戦場となるエリア1の二つのみで構成されており、
BCからエリアへは一方通行である。
- BCは崖から突き出した岩場のような場所。ベッドは無い。
強風吹きすさぶ高所に位置しており、風にあおられた龍歴院の旗が激しくはためいている。
またこの風の影響か、背後に聳り立つ崖の上からは細かい石が絶えず降ってきている。
岩場の遥か下方には巨大な洞窟が奈落の如く口を開けており、飛び降りるとエリア1に移動する。
- 初見では気付きにくいかもしれないが、前述した巨大ゼンマイが生えている場所には
オストガロアによって撃墜されてしまったと思わしい龍歴院の飛行船の残骸、
および搭乗物であろう樽などが散乱している。
- また理由は不明だが、上空は地平線の彼方まで分厚い雲に覆われており、
世界の終わりのような様相を呈している。
シリーズ全体を通しても、ここまで退廃的な雰囲気を醸し出すBCは珍しい。
- 戦場となるエリア1は、巨大な鍾乳洞のような平坦なフィールド。
本来は広大な水辺が広がっていたと思われるが、現在は無数の骨が堆く積み重なって浅瀬を形成しており、
この浅瀬が主戦場となる。
浅瀬の骨はオストガロアが放つ粘液を浴びた状態のハンターが回避行動を行うと付着し、ハンターの身動きを奪う。- 浅瀬の外周は水辺が取り囲んでおり、進入不可領域となっている。
稀にオストガロアが悠々と泳ぐ場合があり、剣士は後述のバリスタを用いて攻撃することになる。
オストガロアにジャンプ攻撃を当てる意味はあまりないので別段困らないが。 - 浅瀬の外周は水辺が取り囲んでおり、進入不可領域となっている。
- 水辺付近には、墜落した飛行船に搭載されていたバリスタ発射装置、
及びその装置付近に搭載されていたと思しいアイテムの残骸が存在する。
骸部分の肉質が硬いオストガロア相手に、肉質無視攻撃であるバリスタは非常に心強いものとなる筈である。
ハンターは勿論、普段アイテムを使えないニャンターも撃つことが可能。
- 支給品やそのアイテムの残骸からの採取で手に入るバリスタの弾や単発式拘束弾に加え、
オストガロアが怯んだ時や特定攻撃時に落とす「古びたバリスタの弾」もこれで発射可能。
- オストガロアが怒り状態になると水辺、地面、洞窟の壁部に至るまでエリア全体が青白く光り出し、
通常時の不気味な雰囲気とは打って変わった幻想的な情景に様変わりする。
初見ではあまりの変貌ぶりに驚くだろうが、すぐさま激昂したオストガロアの猛攻に晒されるようになるため
雰囲気に呑まれている暇はない。
- また、この際はBCから見られる景色も大いに変化し、
眼下を覗くと地底どころか洞窟を含めた一帯が青白く染まっているのが確認できる。
更に外部の風景は黄昏から夜のような暗闇に転じ、正面に光る太陽がまるで月のように見える。
- ニンテンドードリーム誌のインタビュー記事によると、
フィールドが青白く発光するのは、竜ノ墓場周辺に生息する水中の発光プランクトンが
オストガロアの怒りに何かしらの形で反応・活性化することによるものらしい。
- オストガロアを討伐すると、骸龍が断末魔に放った龍属性ビームが天井と黄昏に覆われた空を貫き、
洞窟の天井が崩落、墓場が快晴の光に照らされるという演出が発生する。
狩場に降り注ぐ光は、あたかも激闘を制したハンター達を祝福しているかのようである。
- BCから見える情景も激変し、終末を思わせる不気味な黄昏は消失、
上空には晴れやかな蒼空が、眼下には美しい海と滝、緑が広がる。
- ちなみに天井が崩壊する際、よく見ると無数の骨も一緒に落ちてくる。
つまり視認できていないだけで、実際はあちこち骨だらけのようであることがわかる。
果たしてオストガロアは、今まで何頭の生物を引きずり込み、捕食したのであろうか……。
お前は今までに狩ったモンスターの数を覚えているのか?
余談
- 最初にこのフィールドの名前が判明したのはMHXに先駆けて販売された「ハンターノート」でのことだが、
そこでは「竜ノ墓場」ではなく「龍ノ墓場」という名前が公開された。
いわゆる誤植の一種であり、MHX発売前最後に出版されたファミ通、
および実際のゲーム内ではご存じの通り「竜ノ墓場」表記となっているのだが、
なにせこの情報が初出だっただけに若干の混乱を招く結果となった。
- モンハンの世界観において明確に区別されている「竜」と「龍」を取り違えるというのは、
地味ながら非常にマズイ間違いではあった。
…のだが、ニンテンドードリーム誌2016年7月号掲載のインタビュー記事において、
オストガロアの捕食対象に古龍であるナバルデウスの幼体が含まれており、
その骨も当フィールド内に埋もれているという衝撃の事実が明らかになったため、
「龍ノ墓場」という呼称も完全なる間違いというわけではない。
- 戦闘場を取り巻く水辺の奥(北部)には、とてつもなく巨大な骨が横たわっている。
竜のものか龍のものかは定かではないが、少なく見積もってもその大きさはオストガロアの3倍以上はあるだろう。
あの巨大骨もオストガロアの犠牲者の成れの果てなのかは不明だが、
上述の例を見るに、龍はともかく竜であれば何とかなってしまいそうなのが恐ろしい。- 巨大骨の形状は全体的にかなり刺々しく、更に超巨大なツノのようなものが生えているなど、
既存のモンスターのものには当てはまりそうにない。
恐らく原生林に存在する竜骨同様、作中には登場しない巨大生物のものであろう。
- 巨大骨の形状は全体的にかなり刺々しく、更に超巨大なツノのようなものが生えているなど、
- ちなみにこの巨大骨だが、討伐時の演出(瘴龍ブレス)によって天井ともども崩落してしまう。
それゆえに確認できるのは戦闘時のみとなっており、地味にレアな背景である。
- MHP3とMH3Gに登場するクエスト「抗いがたき睡魔との戦い」の依頼文では、
凍土に「竜の墓場」が存在することが依頼主である凍土調査隊の隊長により示されている。- ただこの時点で本フィールドのアイデアが明確に存在したとは思えず、
また字面も本家と違い「の」がカタカナでないことから、
こちらは所謂「象の墓場」のモンスターverのような場所なのではないかと思われる。
- ただこの時点で本フィールドのアイデアが明確に存在したとは思えず、
- モンハンフェス’16のオフィシャルパンフレットに記載された企画案では、
このフィールドの地下洞窟は外洋と地下水道で繋がっているとされており、
設定の上でオストガロアが様々な地域に姿を現すとされていたことや、
古代林に生息が確認されていないモンスターの骨を扱うことに対する解答が示されている。
また、この「企画案」として掲載された図版は二種類有り、
一つは「二本の触腕を持ち、目がマイナスネジ状」な点を除けばオウムガイそのままの物。
もう一つは「モンハンの動く城」と記されたボスモンスターである。
前者は外洋で触腕を囮として近付いた飛竜に水中から体当たりを加え撃墜、
そのまま巣に持ち帰り捕食する事や討伐に至る理由(ほぼ決定稿と同じ)等の設定が記載されている。
後者は砲台機能や部位破壊で乗れる様になる仕掛、触腕を双頭に擬態する等のギミックが設定されているが、
正体の現し方が異なっており(図版を見るにむしろシェンガオレンに近い)、
これら二案の要素を取捨選択した物が実際に採用された物かも知れない。
- 現実においても、「洪水により溺死した生物たちの遺骸が押し流され、1か所に集められた」
「単なる縦穴だが、長い年月の間に何百匹もの生物が転落した」など
何らかの理由によって、結果として無数の骨が堆積し一定地域から集中して発見されることがある。
大量に化石が発掘されることで知られるボーンベッド*1と呼ばれる地層、
タールの沼に落ちた生物の化石が数多発見されるタールピット*2などはその主たる例である。- なお、MHXのメインモンスターおよびラスボスには、古生物をモチーフとしたという共通点がある。
ボーンベッドは他ならぬ古生物の遺骸が集積した墓場のような地層であり、
古代林の生物が骸と化して山積する本フィールドを思わせる。
タールピットに関しても「アスファルトが持つ防腐作用によって良質な化石が保存される」性質があり、
こちらも骨素材の腐食劣化を防ぐという骸龍の粘液を連想させる。
- なお、MHXのメインモンスターおよびラスボスには、古生物をモチーフとしたという共通点がある。
関連項目
モンスター/オストガロア - このフィールドを住処とする古龍。
フィールド/古代林 - 竜ノ墓場は古代林の奥地に存在する。
フィールド/瘴気の谷 - 竜ノ墓場と同じく、無数の骨(死骸)が散乱しているフィールド。