- 種族
- 牙獣種(尖爪目 飛膜獣亜目 ケチャワチャ科)
- 別名
- 奇猿狐(きえんこ)
- 英語表記
- Kecha Wacha
- 危険度
- MH4・MH4G・MHX・MHXX:★3
- 登場作品
- MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHST, MHST2, MH-R
目次
生態・特徴
- 温暖湿潤で、比較的安定した気候に生息する牙獣種のモンスター。
開閉するように動く大きな耳と長い鼻、全身を包む橙色の体毛などが特徴。
狐と猿が入り混じったかのような奇妙な風貌や生態から、ハンターズギルドからは《奇猿狐》とも呼ばれる。
- 非常に好奇心旺盛な性格で、縄張りの近くを通る旅人や商人を襲撃する事もあり、
「危険」というより「厄介」なモンスターであるという認識が強い。
基本的には昆虫食で、特にオルタロスなどを好んで捕食する。
しかし、襲撃した相手が食料となる物を持っていた場合、好奇心から手をつけて味を占めてしまい、
それを求めて他の者達にまで襲いかかり、被害を更に大きくしてしまう事態が発生する事がある。
- 基本的には樹上性で、樹木の多い場所を中心に縄張りを作る。
一部の個体は本来の生息地との条件が近いからか、ネルスキュラが放棄した巣に住み着くこともある。
足場の不安定な場所で生活を送るという特性から、体格は他の牙獣種と比べるとかなり細身。
腕部の3割以上を占める巨大な鉤爪と、尻尾には同じく鉤状に湾曲した大きな爪のような器官を持つ。
この爪などを利用して外敵を攻撃する事もあるが、
これ等は本来は木々の枝などに引っかけて円滑に移動するために進化したものである。
特に尻尾の力は見た目以上に強く、第三の腕と言っても決して過言ではない。
腕から下の身体には飛膜が存在し、これを空中で広げて風を捉える事で、
牙獣種でありながら滑空による長距離移動も可能としている。
粘液を蓄えておくための内臓器官を持ち、外敵が迫ると鼻からこの粘液を噴き付けて攻撃を仕掛ける。
- 怒ると鋭く咆哮し、まるで仮面を被るかのように耳を畳んで顔全体を覆い隠す。
耳の裏には大きな目玉のような模様があり、この模様を見せつける事で威嚇する意味合いを持っている。
また、顔を覆う事によって自らの視界や聴覚をある程度遮り、
眩い光や高周波などに対して耐性を付ける効果もある。
因みに目玉模様の部分は皮膚が薄くなっており、耳を閉じた状態でもある程度は視界を確保しているが、
時々確認のために一瞬、少しだけ耳を開くことがある。
- 温かみのある色合いの体毛は触り心地も抜群で、素材としての人気が非常に高く重宝されている。
とある異国では神事の際にケチャワチャの素材で作られた衣装を纏い、舞を披露していたという。
また、その耳を模した装飾品はある地方において狩猟祈願のお守りとしても珍重されており、
工芸品としての価値も高い。
概要
- MH4で新しく登場したモンスター。
亜種については下記の記事を参照されたし。- モンスター/ケチャワチャ亜種(白猿狐、MH4Gより登場)
- MHP2G以来の霊長類タイプの牙獣種であるが、
バクのような鼻、大きな耳、ぎょろっとした目、長い爪、木にぶら下がり皮膜で空を飛ぶなど、
霊長類タイプどころかこれまでの牙獣種全てと比べてもかなり個性的なモンスターである。
弱点属性は火>雷。
- 樹上で生活するという生態のとおり、MH4から登場した二重床での戦闘が得意。
蔦にぶらさがって下にいるハンターを引っ掻いたり、蔦を揺らしてハンターを足止めしてくる。
辻本Pと藤岡D曰く、「高低差アクションの先生」とのこと。- ただ、過去の先生役であるイャンクックやロアルドロスがそれぞれ
ワイバーン型飛竜と海竜種の基本的なモーションを多用することから「先生」と呼ばれたのに対し、
ケチャワチャは独自の行動が非常に多い。
特に、二重床の扱いに関してはネルスキュラと並び全モンスター中トップクラスと言っても過言ではない。
他にも飛竜種ばりの飛行能力、咆哮、属性やられを併発するブレス、
弱点である頭を頻繁にガードする耳、振り向きながらの攻撃など、
このクラスのモンスターとしては破格と言っていい数の特殊能力がある。
- ただ、過去の先生役であるイャンクックやロアルドロスがそれぞれ
- 頭部には、棘のようなものの生えた大きな耳が付いている。
見た目の通り音爆弾が有効で、二重床にぶら下がっている時などに使えば驚いて落ちてくる。
しかし、怒り時はその耳を顔を覆うように閉じ、閃光と高周波が効かなくなってしまう。
閉じると模様が目玉のように見え、さらに耳の棘が牙のように見えるので、意外と怖い。
ちなみに、目玉模様の部分が薄くなっているためある程度前は見えるようだが、
見えにくいことに変わりはないようで、ときどき耳をめくって前を確認する様子を見せることがある。- なお、現実世界でも体に目玉のような模様を持つ動物は存在し、
外敵に襲われた際にこれを見せつけて相手を威嚇するという。
恐らく、ケチャワチャの耳の目玉模様も外敵を威嚇する際に用いられていると推測される。
- なお、現実世界でも体に目玉のような模様を持つ動物は存在し、
- 顔にはバクのような鼻があり、この鼻から
鼻水粘液を飛ばして攻撃してくる。
この粘液は水属性を帯びており、被弾すると水属性やられを発症する。
水属性を伴った攻撃を仕掛けてくる牙獣種はこのケチャワチャが初である。
- ムササビのように、皮膜を広げて滑空することができるので、
XXまでは唯一の空を飛べる牙獣種ということになっていた*2。
エリア移動する時は高く跳躍してから滑空で移動し、
戦闘時も、皮膜で空中停止しながらハンターに向かって粘液を浴びせたり、
滑空で近づいて爪で引っ掻いたり、バック転から滑空突進したりと、
皮膜を巧みに使い空中からアクロバティックに攻撃をしかけてくる。- 怒り時の滑空攻撃は結構出が早く、ハンターの攻撃をバク転でかわしてカウンターするという
カンフー映画ばりのアクションを見せてくれることもある。 - さらにG級になると空中で方向転換するようになり、避けて油断しているハンターに奇襲をかけてくる。
上位から上がったばかりだと痛いので油断禁物。
- 怒り時の滑空攻撃は結構出が早く、ハンターの攻撃をバク転でかわしてカウンターするという
- 疲労時には鼻から発射する水弾が不発になる。
また、顔は目が半開きになり、いかにも「疲れた」という感じなる。
怒り時の豹変っぷりといい、かなり表情豊か。
また、遺跡平原のエリア2などで蔦にぶら下がりながら穴に手を突っ込み、
オルタロスを取り出して捕食してスタミナを回復する。昆虫食のようだ。
- 二重床の上で乗り状態に入るといつもと違う乗りパターンとなる。
この時は床の下側で体を激しく揺らして振り落とそうとしてくる。こちらが競り勝てば地面に落とし、
ついでに落し物が出る場合もある。こちらになったとしても慌てないように。
- 瀕死になった時の睡眠も特徴的で、尻尾で蔦などにぶら下がって皮膜にくるまって眠る。
攻撃を加えれば叩き落とすこともできる。
未知の樹海ではババコンガなどと同じく仰向けに寝るが、爪が邪魔なのか腹はかかない。
もっとも、あんな鋭い爪で腹をかこう物なら腹が傷だらけになるだろうが。
その割には戦闘中に頭や尻をよく掻いているが……
MH4(G)
- このクラスのモンスターとしては異例にも咆哮が使用可能。
最序盤から出るにもかかわらず咆哮してくるのは、
本作での咆哮使用モンスターが多いことを象徴しているのだろうか。- しかし会敵一番吠えるという事はせず、対面時はこちらの様子をうかがう様な挙動を行う。
咆哮を放つのは耳を被った怒り移行時であり、この一連の流れはジンオウガに近い。
こちらの場合は序盤のモンスターであるが故の温情であろうか。
- しかし会敵一番吠えるという事はせず、対面時はこちらの様子をうかがう様な挙動を行う。
- 狂竜ウイルスに感染すると、
ティガレックスの時と同様、全身の毛が紫がかった毒々しい色に変色し、
大きな目玉が真っ赤に染まるので、通常時と比べて遥かに不気味で禍々しい。
MHX(X)
- 今作も続投。
ホームフィールドの遺跡平原が上位から解禁の関係上、アルセルタスと同じく上位から狩猟可能になる。
モーションなどは4から変わっておらず、前作をプレイしたハンターなら余裕で狩れるだろう。
但し上位上がりたて故にこちらの防具が貧相である可能性が高い為、被弾には要注意。
- 細かい変更点として、エリア移動時の挙動が変化。
具体的には、従来はエリア境界まで走って移動→跳び上がって低空飛行という流れだったが、
今作では定位置まで移動→高高度まで大ジャンプしてから滑空、という動きになった。
追撃を入れづらくなってしまった他、移動先も判別しづらくなったのでペイント行為は必須と言える。
- また、獰猛化個体も登場。
モーション速度の変化&威力増加に、疲労撤廃、部位耐久値強化など、獰猛個体特有の差異はあるものの、
通常個体の延長線で対応できる範疇なので通常個体を問題なく狩れるなら苦戦はしないだろう。
怒り易くなっているため、閃光や音爆弾による足止めがやり辛くなっている点は留意すべき点だが。- やや余談になるが、獰猛化個体の顔面は狂竜化個体にも負けず劣らずかなりホラーチックである。
こちらは黒モヤの中で黄色の瞳が爛々と光っている人相(猿相?)となる。- クエスト依頼文でも「かなり本気で襲い掛かってくる」とあり、
良くも悪くも「厄介な」モンスターとされるケチャワチャには珍しく、
危機感を漂わせる内容が記されている。
- クエスト依頼文でも「かなり本気で襲い掛かってくる」とあり、
- やや余談になるが、獰猛化個体の顔面は狂竜化個体にも負けず劣らずかなりホラーチックである。
- 地底洞窟や未知の樹海は登場しないので、狩猟地は遺跡平原と原生林…かと思いきや、
MHXで原生林に姿を見せるクエは1つも存在しないため、対面するフィールドは遺跡平原のみである(闘技場を除く)。- MHXXで数は少ないものの、晴れて原生林でクエストが追加された。
もしかすると原生林にはフラッと立ち寄る程度で、実は本格的に住み着いている訳ではないのかも知れない。- 実はこの傾向はMH4でも同様であり、
原生林にケチャワチャが現れる様になったのは4Gになってからだったりする。
- 実はこの傾向はMH4でも同様であり、
- MHXXで数は少ないものの、晴れて原生林でクエストが追加された。
派生作品
MHST
- MHSTでは亜種ともども参戦。
登場時期はかなり遅く、ティガレックス亜種やアグナコトルと言った強力な火山勢よりも後、
だいたいイャンガルルガと同時期である。そのせいなのか、上位個体かと勘違いするほど強い。
「お、ケチャワチャじゃん」と甘く見た、本家プレイヤーのライダー達を悉く門前払いしていった。
実際初見プレイヤーにとっても本家プレイヤーにとっても、以下の理由から罠になっている。- 一つは、同時期に戦えるドスジャギィやロアルドロス亜種はそこまで強くないこと。
ロアルドロス亜種は多少火力を持っているものの、トリッキーな動きもなく、
状態異常に毒を使ってくるぐらいなので、耐久力が高い通常種、ぐらいの感覚で戦える。
その為、このランク帯の敵に対して誤解が生じる。
なお、前述したイャンガルルガはケチャワチャと初めて戦う時点では出てこない。
さすがカプコン、抜かりない - もう一つは、見ただけで牙獣種と分かるデザインと、それまでの牙獣種の扱いである。
MHSTにおいて、育成したオトモンならまだしも敵として出てくる牙獣種については、
冗談抜きにそこまで強くない奴しか居なかったのである。
- 一つは、同時期に戦えるドスジャギィやロアルドロス亜種はそこまで強くないこと。
- そんな経緯でケチャワチャと対峙したライダー達は、戦っていると違和感に囚われる。
……妙に攻撃が痛いのだ。
決して低くない単発火力でゴリゴリライフを削られるが、「でもテクニック傾向だったらアイツで……」と、
相棒になっているであろう某モンスターを召喚してパワー傾向で戦おうとしたとき、ケチャワチャの本領が発揮される。- パワー攻撃に反応して、なんと反撃としてパワー攻撃を封じてくるのだ。
更に、怒り時には2回行動まで繰り出してくる。
怒り時にオトモンと自分が両方ともパワー攻撃を出した場合、驚異の4回行動になる。
これはジンオウガ亜種等の非常に強力なごく一部のモンスターのみにしか出来ない行動である。 - 2回行動してくるモンスター、反撃してくるモンスター、とそれぞれを数えると結構な数が居る。
だが両方を持っているモンスターは非常に希少であり、なぜケチャワチャごときがここまで優遇されているかは謎。 - 一応、この反撃にはダメージは無いものの、
そもそも高火力を矢継ぎ早に繰り出してくるケチャワチャ相手に弱点を突けないのは非常に痛い。
なお、パワー属性のスキルまでは封じられないため、
絆ゲージが充分にあり、パワー属性のスキルがあればパワーでの追撃は可能である。 - これらは来訪当時のレベルに対してケチャワチャの内部ステータスが妙に高く設定されているのが理由。
そのため、充分にレベルが上がっていればそこまで脅威ではない。
- パワー攻撃に反応して、なんと反撃としてパワー攻撃を封じてくるのだ。
- 自由に探索できるようになった後のエンカウントシンボルは、イャンガルルガとランダムで入れ替わる。
確かにガルルガと肩を並べるぐらいの強さにはなっているので、あながち間違いではない。
本家ハンターからしたら理不尽以外の何者でもないが。
- 今作では割と数少ない水属性の武器を作れる他、一部の武具の強化に素材を要求されるため、
討伐の需要は高い。
レベルが低いままだと武具強化も一苦労なので、出来れば楽に討伐できるようになっておきたい。
なお、火属性の攻撃で討伐すると帰巣しやすい。
オトモン
- 前述の通り敵としては非常に苦労させられる故に、仲間になってくれれば心強い……なんてことはない。
というのも、オトモンにしてもターンを無視してまで連続行動はしてくれないため、
敵として出てきた時にプレイヤーを苦しめた、矢継ぎ早に繰り出される高火力の半分も発揮してくれないからである。
攻撃メンバーに組み込むなら、割と数の少ない水属性という利点を生かして立ち回りたいところ。 - とはいえ中盤のテクニック使いは終盤のパワー使いに次ぐ程の激戦区であり、
序盤に手に入り終盤まで活躍してくれるフルフル亜種、ザボアザギル、
睡眠によって相手に強引に弱点を作ることが出来るネルスキュラ、
高火力の炎・毒使いイャンガルルガなどの強豪がひしめくため、攻略面ではケチャワチャを入れる意義は薄いだろう。
- ライドアクションは「虫探知」と「ツタ登り」。
ツタ登りが使えるテクニック傾向というと……あれ?すぐ手前に名前が…… - 絆技はスプラッシュグライド。
宙返りからの滑空で接近し、大量の粘液を乱射して敵全体を攻撃する。
- 敵として出てくるとストレッサー、オトモンにしても性能が微妙、となんとも不遇な扱いになってしまった。
とはいえ、ゲームシステム上、単体として見たときに弱い、という事象は起こりにくい。
必ず誰かしら得意とする相手がいるため、彼(彼女)が好きならメンバーに入れてもいいだろう。
何より、このゲームの一番の醍醐味は自由なオトモン編成で楽しむところである。
……「つよいぶき よわいぶき」のオトモン版といったところだろうか。 - 尚、乗っているときはいつもの突進モーションで走る。その状態で、背中……というかうなじの辺りに乗るため、
ライダーは凄まじい勢いで振り回される。酔う云々どころの騒ぎではなく、脳震盪も心配になるレベルである。
やはりライダーはハンターより怪物でなければならないようだ。
MHST2
- 今回も続投。南国風の島にいた前作と違い、何故か寒冷地帯であるロロスカ地方に生息している。
ボルボロスと言いアンジャナフと言いコイツと言い、ロロスカのモンスターは何かがおかしい。
一応、雪原地帯よりも森林地帯の方が生息数は多めではあるが。
- 前作でプレイヤーを苦しめた2回行動とカウンターのパワー封じが削除された。
パワー封じ自体は怒り移行時の確定行動として健在だが、タイミングが分かりやすい上に1回しか使ってこないため、
絆技で潰すなりオトモン交代なりで容易に対処可能。
妙に高かったステータスもストーリー進行度相応の数値になったため
総合的には大幅に弱体化し、その辺の牙獣種と大して変わらなくなってしまった。
前作のケチャワチャが分不相応に強過ぎただけともいう
寒い地域にいるせいで実力が出しきれていないと言うことだろうか?
- 雷属性のテクニック遺伝子であるシンクロ遺伝子を保有しており、
かつ同遺伝子を保有しているモンスターの中ではかなり御しやすく帰巣も容易に狙いやすいことから、
強力な雷属性のオトモンを育成したい場合にはお世話になることも多かったりする。
特にテクニック系の雷属性オトモンであるライゼクス系統とは相性が良いため、
青電主ライゼクスが実装された際には夥しい数のケチャワチャが乱獲されたことだろう…。
- 素材で水属性の武具を作れるのは前作同様だが、
実は上位素材で作れる狩猟笛は水属性の狩猟笛としては最強の攻撃力を誇る。
オトモン
- オトモンとしては強さも有用性も特に前作と変わりないまま。
水属性はまだ需要があり、序盤ながらもテクニック型は既に激戦区、他のツタ登り担当も同時期に登場する。
それ以降を見ていくと、中盤以降にはタマミツネが同じ水属性のテクニック型として登場する。
ツタを登れないこと以外はほぼ全ての能力で上回られているのが厳しいため、途中で選手交代となりやすい。
固有のギミックとして、ケチャワチャ亜種の「プルーフマスク」を伝承することで耳が閉じた状態にすることができる。
- アクティブスキルは粘液遺伝子【小】の「粘液」と、
全力遺伝子【大】の「マックスローリング」を持つ。- 粘液は追加効果のないテクニックタイプの水属性攻撃小ダメージ。
- マックスローリングはテクニックタイプの水属性攻撃中ダメージ。
絆消費が10の割には威力が若干高いが、代わりに反動で自身にもダメージが入る。
伝承要員としての需要はほぼ皆無と言わざるを得ないだろう。
パッシブスキルはそこそこ有用なものが揃っているので、そちらの伝承要員としての需要はあるのが救い。- 前述したタマミツネの水テクニック技はコストの重いアクアブラスターであるため、
シナリオ中など低コスト技が欲しい場合に、代用として粘液を採用する選択肢はある。
滑液を扱うタマミツネなだけに、イメージ的な噛み合わせも良好である。実態は鼻水とヨダレだが
- 絆技は「スプラッシュグライド」。特に変更点はない。
武具
- ファミ通や公式サイトなどで、このケチャワチャの装備がいち早く公開された。
公式HPの武器紹介のページで、片手剣と双剣のハンターが着用しているのがそれであり、
片手剣のハンターのものは女性用、双剣のハンターのものは男性用である。
女性用はガブルシリーズのような中華風の踊り子のようなデザインであり、
とても可愛らしい装備として、早くもイラスト投稿サイトなどを中心に人気が急上昇してきている。
一方、男性用は京劇の衣装を思わせる、これまた中華風のデザインとなっている。
- セブンイレブンのモンスターハンターキャンペーンにおいては、
ペットボトル飲料のおまけフィギュアと一番くじの景品の1つに
「ケチャネコシリーズ」を装備したオトモアイルーがチョイスされていた。
外観は西遊記をモチーフにしているらしく、防具は孫悟空、武器は猪八戒を髣髴とさせるデザインとなっている。- 他にも、TGS2012の体験版では、片方のオトモアイルーが装備しているのがこのケチャネコシリーズだったり、
公式HPでもこの防具を装備したオトモアイルーのCGが掲載されていたりと、メディア露出が多いネコ装備である。
- 他にも、TGS2012の体験版では、片方のオトモアイルーが装備しているのがこのケチャネコシリーズだったり、
- ケチャワチャの武器には序盤の武器としては珍しく水属性がつく。
おもしろいデザインであり、性能もそこそこ優秀でなかなか頼もしい。- ところで、この武器から出てくる水属性の大本はケチャワチャのあの鼻水…もとい粘液なのだろうか。
風ならぬ風邪属性といったところか
そうだとしたらモンスターたちにとっては、こやし玉に並んで当たりたくない攻撃といってもいいかもしれない。
- ところで、この武器から出てくる水属性の大本はケチャワチャのあの鼻水…もとい粘液なのだろうか。
余談
- 「奇猿狐」という別名やその外見から、キツネザルの仲間がモチーフだと思われる。
中指とその爪が他の指よりも異常に発達しているのは
キツネザルと同じく曲鼻猿亜目に属するアイアイなどがモデルだろう。
また、皮膜で滑空する能力を持っていることから、ヒヨケザルもモデルにしている可能性がある。- 因みにケチャワチャ亜種を40頭狩猟すると「モンキー」、50頭狩猟すると「フォックス」の称号を得られる。
言うまでもなく、モンキー(monkey)は英語で「猿」、フォックス(fox)は同じく英語で「狐」を表す。- なお、キツネザルは「リーマー」(lemur)である。
間違っても「キツネザル」を直訳した「フォックスモンキー」などではなく、
そもそもそんな英語は存在しない。
- なお、キツネザルは「リーマー」(lemur)である。
- 因みにケチャワチャ亜種を40頭狩猟すると「モンキー」、50頭狩猟すると「フォックス」の称号を得られる。
- 現実世界、インドネシアのバリ島には「モンキーダンス」の別名を持つ「ケチャ」と呼ばれる祭りがある。
こちらのケチャとは関連はなさそうだが。
そもそもケチャ祭りは猿ではなく、ラーマーヤナ王の武勇伝を祭りにしたものなので、猿との関連は全くない。
ただ、ラーマーヤナ王の武勇伝にはハヌマーンと呼ばれる神猿が登場し、
ハヌマーンが『西遊記』の斉天大聖(孫悟空)のモデルとされているのではないか、とする諸説もある。
ケチャワチャのモチーフとされる『西遊記』の孫悟空は『ラーマーヤナ』のハヌマーンにも通ずる
と考えれば、広い目で歴史を見れば、まったく無関係と言う訳でも無いらしい。
東南アジア調の色彩と雰囲気もまた、全体的にケチャワチャのイメージを彷彿とさせる奇祭である。- ちなみに、チャナガブルのテーマBGMである「濁流の罠」はこのケチャ風の曲である。
- なお「~~ワチャ」は「わちゃわちゃ(わっちゃわっちゃ)」と思われる。
大阪弁で『落ち付きが無い、騒がしい』と言うニュアンスの意味合いがあり
近年では『楽しく適度に羽目を外す』的な意味で、地方を問わず若者の間で広く使われる傾向もある。
- デザインに関しては、カプコンのタイトル「ストリートファイターシリーズ」の
「バルログ」を彷彿とさせる。- 腕に長く鋭い爪を持ち、耳が仮面のように顔を覆う設定がそれに当たる。
- また、作品にもよるが、バルログには金網や壁を利用した攻撃手段がある。
二重床を積極的に活用するケチャワチャとはそういう点も似ているかもしれない。 - ちなみに、バルログの装着している爪は、戦闘時に攻撃を受けると一定確率で折れる。
この辺りにモンハンの部位破壊と共通性を感じなくもない。
- ハンター大全Gには、消息不明となった書士官が遺した「謎のスケッチ」として、
獣人種とも牙獣種とも判断できない未知のモンスターが記載されている。
このモンスターは「皮膜(のようなもの)」「鉤爪」「特徴的な鼻」といった特徴を持つ。
樹上生活をしていると思わしき画や、同時にティガレックスらしきスケッチも発見されている。
もしかすると、これこそが最初にケチャワチャを描いたものだったのかもしれない。
また、もし仮にこの書士官が消息を絶った森が遺跡平原だったとした場合、
ティガレックスも生息しているため辻褄が合ってしまう。- 上記のイラストと同様のものがイラストレーションズ1巻でも確認できる。
樹木に張り付いて「擬態」をするモンスターとしてデザインされたが没になり、
コンセプトはバサルモスに引き継がれたという開発者コメントが添えられている。
このことから、原案自体は無印以前から存在していたことがうかがえる。- ちなみに、バサルモスはMH4にも登場し、
奇しくも元ネタになった(?)モンスターとの夢の競演が実現している。
- ちなみに、バサルモスはMH4にも登場し、
- 上記のイラストと同様のものがイラストレーションズ1巻でも確認できる。
- 何気に"一般的な大猿型牙獣の通常種"で、子分を引き連れず群れを作らないというのは初の事である。
名前からして仲間と一緒にワチャワチャしていそうなコミカルな様に見えて単独行動を好むらしい。
番と思われる個体も不在であり、生態としては熊型牙獣に近いのだろうか。
しかし、複数のケチャワチャが縄張り争いを起こし…といった依頼は見られないため
必ずしも単体、という訳でも無い様だ。
- 東京ゲームショウ2012にMH4がプレイアブル出展された際、このケチャワチャの討伐クエストが実装された。
難易度は中級者向けで、クエスト指定地は遺跡平原。
- ケチャワチャは、あるクエストの依頼文で「金色の獣」と呼ばれており、
そのクエスト名も「金と緑の牙獣旋風」である(「緑」はババコンガ亜種のこと)のだが、
同作では金色の獣に相応しいモンスターが他にいたりする。
まあクエを受注できるのが上位序盤なので彼を相手にするのには無理があるだろうが……
- MH4Gになって狂竜化を解除できるようになったが、これに関してケチャワチャのみ他のモンスターと異なる要素がある。
狂竜化を解除した際、多くのモンスターは転倒して暫くダウン状態になるが、
ケチャワチャは通常種・亜種共に転倒した後もがくことなく、すぐさま立ち上がるのである。
何故ケチャワチャのみすぐに回復できるのかわからないが、
ひょっとすると狂竜化に対して少しばかり耐性があるのだろうか。
- MH4(G)にはクルペッコが出てこないためか、
MH3からクルペッコが務めていたマスコット的な立ち位置になっている。
そのためか、狩猟笛の旋律までマスコット的な音色になっている。
また、竜人問屋でクルペッコの素材を入手する際は、このケチャワチャの素材との交換になる。
素材
- 奇猿狐の毛
- ケチャワチャの体毛。美しい金色をしており、これから作られた毛織物は旅人から大人気だという。
肌触りを損なわずにさらに強度の上がった上質なものは「剛毛」と呼ばれる。
極上の質を持つものは「豪剛毛」と呼ばれる。
- 奇猿狐の長骨
- ケチャワチャの腕骨。他の牙獣種のものより細いが、密度が高いため加工次第で優れた武具となる。
より硬度の増した上質なものは「堅長骨」と呼ばれ、さらに硬度が増すと「重長骨」と呼ばれる。- それぞれ各ランクでしか入手できない上に要求数も多く、
いざという時になくて困ることが多い素材である。
- それぞれ各ランクでしか入手できない上に要求数も多く、
- 奇猿狐の鉤爪
- ツタ渡りをするために独自の進化を遂げたケチャワチャの爪。硬く、鋭く、大きい。
より上質で強度に優れるものは「剛鉤爪」と呼ばれている。- 入手するには部位破壊する必要があるが、基本報酬でも入手できる。
- 奇猿狐の耳
- ケチャワチャの立派な耳。興奮時にはこれで顔面を覆い、爆音や強力な光から自身の身を守る。
また、耳の裏には眼状紋があり、敵を威嚇する効果もある。
この立派な眼状紋に夢中になるハンターもおり、巷で人気のある素材らしい。
より上質なものは「大耳」と呼ばれ、眼状斑が大きいほど価値が高い。
特に上質で丈夫なものは「地獄耳」と呼ばれる。- 手に入れるには基本的にケチャワチャの頭部を集中攻撃して耳を部位破壊しなければならないため、
入手難易度は相応に高い。
一応、剥ぎ取りや追加報酬でも入手はできるが、こちらの入手確率は低め。
- 手に入れるには基本的にケチャワチャの頭部を集中攻撃して耳を部位破壊しなければならないため、
- 奇猿狐の尻尾
- ケチャワチャの尻尾。1本1本の毛はしなやかで、さわり心地は極上の柔らかさだという。
より強靭に発達したものは「靭尾」と呼ばれる。
尻尾の部位破壊の他、落し物や本体剥ぎ取りでも入手可能。
- 水袋
- ケチャワチャが体内で作りだした粘液を溜めておくために発達させた内臓器官。
その貯水量は驚くべきもので、外敵との交戦中に粘液が底を突く事はまず無く、
過度に疲労してさえいなければいくらでも鼻から噴出される。
強力な個体ほど貯水量は大きくなっていく傾向があり、その貯水量に応じて価値は選定される。
関連項目
モンスター/ケチャワチャ亜種 - 頭部を覆う耳がすごく硬い。
モンスター/パオウルムー亜種 - 身体の一部にある巨大な目の模様を使って威嚇する事が共通。
武器/ケチャ武器
防具/ケチャシリーズ
BGM/遺跡平原戦闘BGM - 「金色の追憶」はケチャワチャのテーマ曲である。
クエスト/見るも言うも聞くも申