- 種族
- 牙獣種(尖爪目 飛膜獣亜目 ケチャワチャ科)
- 英語表記
- Ash Kecha Wacha
- 危険度
- MH4G:★3
- 登場作品
- MH4G, MHSP, MHST, MHST2, MH-R
目次
生態・特徴
- 白銀色の美しい体毛と、背面や飛膜に浮かんだ蒼黒い斑紋が特徴的な、奇猿狐ケチャワチャの亜種。
その体色から《白猿狐》とも通称される。
- 通常種と同様に飛膜を利用して空中を滑空する能力を持つが、
亜種の場合はよりその能力に長けており、通常種がテリトリーとはしない場所にまで姿を見せる。
また、その行動範囲の広さから樹上よりも地面で活動する機会が多く、
それに適応した結果、通常種よりも地上での戦闘が得意になっている。
巨大な鉤爪も移動用としてよりも、武器としてより鋭く発達している。
- ケチャワチャ種の大きな特徴と言えば、開閉するように顔を覆う耳だが、
白猿狐の耳の模様は左右を合わせるとまるで顔全体に広がる巨大な単眼のように見え、
その模様を見た者の命は無いとも言われるほどの不気味な迫力を湛えている。
また、その骨や組織は極端なまでに硬質化しており、生半可な切れ味の刃物では傷一つ付かない。
この耳の特性を防御に利用し、正面からの攻撃を弾き返してしまう。
また、この耳同士を打ち合わせる事で火花を炸裂させる事ができる。
白猿狐は食した虫や木の実を発酵させた可燃性の液体を体内に溜め込んでおり、
鼻から噴出したそれを前述した火花で着火、辺りへ撒き散らすという攻撃も繰り出す。
通常種と同様に樹上からの攻撃や滑空しての突進なども行うため、危険性は格段に増している。
- 透き通るように美しい毛皮は衣料品の素材として大いに注目されており、
とある国では権力者に謁見する際に着用する礼服の素材として重宝されていた。
また、非常に丈夫でありながらとても軽く、着心地も抜群であるとして
狩猟用の武具の素材としても価値が高い。
しかし、ケチャワチャ亜種の戦闘力は並みのハンターでは太刀打ちできないほど高く、
個体数も少ないため、簡単にはその素材を得ることはできない。
概要
- MH4Gにて登場した、奇猿狐ケチャワチャの亜種。
銀色の美しい毛並みに紺色の斑点模様と、通常種から一転落ち着いた体色となっている一方、
耳や顔、皮膜の腹側には黄色や赤色があり、アクセントとなっている。
- 弱点属性は水>氷≧雷だが水以外はあまり有効とは言えない。火と龍に至っては全ての部位で完全無効。
- 通常種とは違い、怒り時以外でも頻繁に顔を耳で覆って身を守っている。
実際に戦ったことのある人なら分かると思うが、
冗談抜きで狩猟時間の8割9割は覆ってるんじゃないかというぐらい長い間覆っている。- ただ覆っているだけならべつによかったのだが、この耳がケチャワチャ亜種最大の問題。
耳で顔を覆っている間は、なんと切断武器だとリオレウス希少種の頭並の超硬度を誇り、
紫ゲージでも容赦なく弾かれる。
打撃武器や射撃なら比較的マシだが物凄く硬いと言っていい部類なのは変わらず、
属性に至っては弱点の水属性も含めて全ての属性が全く通らない。
下手に攻撃して弾かれるとあっという間に反撃されて体力を持っていかれるので注意。
この状態だと、攻撃が頭に吸われることが多い。上半身を狙った攻撃は殆ど弾かれてしまう。
剣士は心眼の発動は必須と言えるだろう。
しかも、素材の一つ「白猿狐の地獄耳」はこの耳を破壊した部位破壊報酬以外では滅多に出ないので、
どうしても剣士で破壊したいなら睡眠爆殺や爆破属性の武器に頼ることも視野に入れよう。 - ついでに腕も結構硬い。
耳と違って弾かれを心配する程の超硬度ではないがダメージは与えづらく、
弱点の水属性が部位破壊しないと全く通らないのは耳と同じ。
なにより頭に攻撃を吸われて弾かれてしまうリスクが高いのも問題である。
総じて、ケチャワチャ亜種に対しては正面から攻撃するのは得策ではないだろう。 - なお、戦闘開始時には通常種と同様、耳で頭を覆わずに前方をキョロキョロする動作を取る。
この間は完全に頭や爪が無防備で、肉質も硬化していないので、破壊する絶好のチャンス。
勿論、少しでも攻撃を加えるとすぐに耳を閉じて腕や頭が硬化してしまうが、
一旦別エリアに退散して発覚状態が解けたところでもう一度遭遇すれば、また同様の方法が使える。
かなり時間は掛かってしまうが、この方法であれば爆弾も心眼も要らずに安全かつ確実に
頭や爪の部位破壊が狙える。
- ただ覆っているだけならべつによかったのだが、この耳がケチャワチャ亜種最大の問題。
MH4G
- 顔を耳で覆って身を守りつつ矢継早な攻撃を仕掛けてくるので振り回されること必至。
しかも態勢をあまり固定しないうえ、側面や背後に回ろうとすると身体を素早く翻してくる。
そのため狙っていないのに頭部付近に攻撃が当たって弾かれることも多々。
また、鼻から火炎液を噴き出してきたり、攻撃には軸合わせや追撃をしてくるなど隙が少ない。
G級に上がり、「亜種といっても所詮ケチャだろ」などとナメた考えで受注したハンターは
苦汁を舐めさせられることになる。
それでもこの後に出てくるザボアザギル亜種やガララアジャラ亜種などよりは遥かに楽である。- なお、「鼻から火を噴く」というモンスターはケチャワチャ亜種が初である*2。
いくらなんでも鼻から火を噴くのは無茶じゃないかと思われるかもしれないが、
先述の通り厳密にはあくまでも可燃性の液体を噴き出しているだけで、
その瞬間に耳を打ち合わせて発生させた火花で着火しているのである。
- なお、「鼻から火を噴く」というモンスターはケチャワチャ亜種が初である*2。
- 生息地は通常種と同じく遺跡平原だが、
通常種は樹上での戦闘を得意にしてたのに対し亜種は平地で活動することも多いようだ。
その例として、通常種は絶対に移動しなかった遺跡平原のエリア3に移動する。
- イベントクエスト「モンハン部・闘技場の熱血特訓」では、1329.15cmという巨大な個体が登場する。
巨体ゆえに滑空攻撃や引っ掻きなどのリーチが伸びており、かなりの強敵に仕上がっている。
体力や攻撃力などのステータス面では強化が施されていないのが幸いか。
MHST
- 通常種ともども参戦。通常種では凄まじいインパクトを放ってきたケチャワチャだが、その反動なのか、
亜種が強烈なトラウマを残していったアイツや、通常種より亜種が段違いに強いアイツらと比べると、
通常種と亜種に差はほとんどない。
殆どテクニック攻撃か蜘蛛の搦め手しかしないせいでいつ睡眠針だの封じ針だのが飛んでくるか分からない通常種より
狩りやすくなってしまったテクニック馬鹿の話は今は忘れなさい。いいね?- なおネルスキュラ亜種と同様、本作にて初めて下位・上位相当の個体が登場する。
- 本家MH4Gでは異常な硬さに悩まされ、弾かれ無効なしでは非常にストレスフルだった本種だが、
ストーリーズにおいては「多少通常種より硬い程度」に落ち着いており、属性が変わった以外は
あまり差を意識する必要は無い。
流石にこれ以上強くしたら理不尽に強くなってしまうと判断されたのかもしれない。
- 真っ向勝負に負けると攻撃パターンを変えてくるという性質を持っている。
基本勝ったときに出した攻撃に勝てるタイプに変えるのでこちらも勝てるタイプの攻撃にして対処しよう。
但し、向こうもテクニック技の強襲突進でテンポを崩してくることがある。
通常種と同様に怒り状態になると2回行動をしてくる様になり、乱れ粘炎液も使ってくるので注意。
- 防具の耐性が通常種よりも使いやすいので、防具生産においてそれなりに需要がある。
また、通常種防具が非常に鮮やかな色調であるため、色を変えられない部分が大きく、
見た目を重視する人は亜種の防具の方がほしいという人もいるだろう。
通常種ほどではないが、素材は集めておいて損はない。
オトモン
- こちらも能力値では通常種とあまり差が無く、若干攻撃力が上昇し、属性が変わった程度。
レア度は一つ上がって4。
- 今作では火属性を使えるモンスターは非常に多く、同期にもテクニック傾向で火属性使い、
加えて攻撃・防御・素早さで向こうが上というダダ被りどころか本種が下位互換なヤツが居るため、
火力目的で使うには些か分が悪いだろう。- 但し、固有スキルとして全体火属性攻撃+低確率特技封じ効果の「乱れ粘炎液」や、
状態異常の相手への与ダメージ増加効果の「追い打ち」を覚えるため、
状態異常を駆使した戦略でこそ真価が発揮されるオトモンといえる。 - また、火属性テクニックの絆遺伝子を持っているので、テクニック傾向の火属性モンスターを作りたい場合、
ビンゴのための素材としての需要がある。
特に、白猿孤遺伝子固有技である粘炎液は火属性でありながら特技封じ状態が狙えるという、
ある意味貴重な技のため、戦略によっては起用する価値もある。
エンドコンテンツの攻略にでも手を出さない限りは好きなモンスターでパーティを組むのが醍醐味のゲームなので、
能力値に差があれど「俺はガルルガなんかよりコイツが好きだ!」という人は是非ともその愛で以って育ててあげてほしい。
実際、愛嬌のある風貌はペットオトモンとして連れるにはなかなか愛らしい。 - 但し、固有スキルとして全体火属性攻撃+低確率特技封じ効果の「乱れ粘炎液」や、
- ライドアクションは通常種と同じく「昆虫探知」と「ツタ登り」。
絆技も同じで全体属性ダメージの「スプラッシュグライド」。
- 通常種もそうだが、他のオトモンからブレス系の攻撃を継承させた場合、
本篇同様口ではなく鼻から属性エネルギー*3を放出するという演出が取られる。
ブレス対決の場合も同様に、鼻からぶっとい属性エネルギーのビームを打ち出す。
…火炎球や粘炎液ならまだ分かるが豪火球だの(溜め)拡散熱線だのまで鼻から発射して大丈夫なのだろうか…。
MHST2
- 今回も続投。物語中盤に野生個体として登場する。
棲息しているのは主にラムルの塔。タマゴもここから手に入れる事が可能である。- なお、本種はラムルの塔の他に、ポモレ花園や東カムナの高台にも棲息している。
この東カムナは最初のマップにあるものの中盤以降に解禁される飛行を使わねば到達できず、
結局他の地域と同時期の解禁となるのだが、北カムナの岬でモンスター探知を使えば
マップ上にしっかり名前が表示される。 - このため、本作においては同じく表示されるクルペッコ、ナルガクルガと共に
最も早くその存在を確認できる亜種の一匹である。
特に体験版の範囲では一切亜種と遭遇することが出来ない分、この三種の存在は話題となった。
- なお、本種はラムルの塔の他に、ポモレ花園や東カムナの高台にも棲息している。
- 戦闘では、通常時はテクニック攻撃、怒り時はスピード攻撃を仕掛けてくる。
ケチャワチャ通常種とは行動が逆になっているので注意。- 怒り状態になると「プルーフマスク」で状態異常を無効化し、
以降は強烈なスピード単体技の「グライドストライク」を仕掛けてくる。
「テクニック封じ」も使用してくるので、テクニック攻撃をしてやろう。 - ステータスもそこまで高くない上、ラムルの塔はキングモンスターであったモノブロスや
ディアブロス亜種が徘徊するかなりの危険地帯である為、相対的にも脅威度は低め。
ストーリーの都合で戦う場面もない為、特に用がないならスルーしても構わないだろう。
- 怒り状態になると「プルーフマスク」で状態異常を無効化し、
オトモン
- 通常種と同じくテクニックタイプでライドアクションは「昆虫探知」と「ツタ登り」。
- テクニック枠の火属性モンスター。中盤オトモンだけあってステータスはやや高め。
序盤からずっとクック先生を使ってきたプレイヤーにとっては、入れ替え時かもしれない。
- テクニック枠の火属性モンスター。中盤オトモンだけあってステータスはやや高め。
- アクティブスキルは暴走遺伝子【中】の「ヘビーストライク」、
粘液遺伝子【大】の「乱れ火炎液」、そして鉄面皮遺伝子【中】の「プルーフマスク」を持つ。- ヘビーストライクは命中率は低い代わりに、当たれば確定でクリティカルが発生する。
ティガレックスのヘビースピアーの低燃費版で、こちらはテクニック枠となっている。
罠に落としたモンスターや、睡眠中のモンスターには命中率を無視して当たるのであると助かる技。
ただ例によって無属性攻撃なので火属性のケチャワチャ亜種とは相性が悪い。 - 乱れ火炎液は割と貴重な全体火属性テクニック技。
赤い鼻水を飛ばしまくるヘンテコなモーションだが、実はかなり有用。
高確率でやけどを付与することができるので、ぜひとも他の火属性モンスターに継承させたい。 - そして特徴的なのがプルーフマスク。自身の状態異常を5ターン無効化。絆消費2。
絆消費2で5ターン状態異常を無効化できるのは防御系の技としては破格というほかなく、
爆破属性持ちのモンスターや、毒攻撃を多用するモンスター戦では冗談じゃなく役に立つ。
更に状態異常を無効化するスキルはこのスキルのみで、あとは狩猟笛の異常無効の旋律しかない。- 異常無効の旋律は全体の状態異常を無効化できるが絆消費は25とかなり重い。
このゲームの状態異常無効はデバフも無効化の対象なので、
破棘滅尽旋・天やパンクアップの防御デバフも無効化することができる。
- 異常無効の旋律は全体の状態異常を無効化できるが絆消費は25とかなり重い。
- ヘビーストライクは命中率は低い代わりに、当たれば確定でクリティカルが発生する。
武具
- ケチャワチャ亜種の素材から作られる武器は、いずれもが火属性を有する。
- MH4Gでも歴代の例に漏れず火属性武器は激戦区となっているが、
ケチャワチャ亜種の武器は最高峰とまではいかなくとも、取り回しやすいものが揃っている。
通常種とは属性こそ違えど、物理性能よりも属性値に優れやすくスロットに恵まれやすい点は共通している。
- MH4Gでも歴代の例に漏れず火属性武器は激戦区となっているが、
- 防具は通常種防具よりも攻撃特化の性能となっている。
- MH4Gにおいては一式装備時にはケチャワチャ亜種らしく火属性攻撃強化+2や体術+2、
硬い耳によるガードをイメージしたのか鉄面皮も発動する。
ただし、通常種防具よりもワンランク高い防御力を誇る代わりに属性耐性値が低い。
特に水耐性が絶望的で、マイナススキルで水耐性弱化まで発動してしまう。
- MH4Gにおいては一式装備時にはケチャワチャ亜種らしく火属性攻撃強化+2や体術+2、
素材
- 白猿狐の豪剛毛
- ケチャワチャ亜種の体毛。白毛と蒼黒い斑紋が映える美しさに魅了されるハンターも多い。
- 白猿狐の重長骨
- ケチャワチャ亜種の異様に長く硬い骨。
武具のフレーム構造などに使用される逸品である。
- 白猿狐の剛鉤爪
- ケチャワチャ亜種の爪。
通常種の爪はツタ渡りをするために独自の進化を遂げたものだが、
亜種の場合は獲物や外敵への武器としての意味合いが強い。
- 白猿狐の地獄耳
- ケチャワチャ亜種が持つ、些細な音も逃さない特異な耳。
骨や組織が異様に硬質化しており、畳んでいる間は正面からの攻撃を易々と弾き返してしまう。
裏面に浮かび上がる模様を見た者に命はないとまで言われる。
- 白猿狐の靭尾
- ケチャワチャ亜種の尻尾。
その強靭な筋肉により、極めて長い時間身体を吊り下げていられる。
- 業炎袋
- ケチャワチャ亜種が持つ内臓器官の一つ。
通常種と同様に粘液を貯蓄しておくための器官だが、
白猿狐が作り出す粘液の性質は通常種とは大きく異なり、非常に発火性が強く危険。
その特性は水袋よりもリオレウスなどが持つ火炎袋などに近く、しかも非常に質が良い傾向がある。
関連項目
モンスター/ケチャワチャ
武器/ケチャ武器
防具/ケチャシリーズ
モンスター/アンジャナフ - 鼻から火を噴く後輩。
モンスター/パオウルムー亜種 - 身体の一部にある巨大な目の模様を使って威嚇する事が共通。
モンスター/ビシュテンゴ亜種 - 「いたずら好き」「飛べる」「火属性を扱う亜種」という共通点の多い牙獣種の後輩。
モンスター/ヴォージャン - 約1年9ヵ月後に実装された火属性の牙獣種。