- 種族
- 飛竜種
- 別名
- 裂水竜(れっすいりゅう)
- 登場作品
- MHF
- 狩猟地
- 彩の滝
目次
生態・特徴
- 新たに発見され「彩の滝」と名付けられた狩猟地で確認されたモンスター。
「彩の滝」は雄大な滝の元育まれた豊富な生態系を有するが、
ゼナセリスはそれらを喰らい付くす捕食者であるとされている。
- 黒い体色を基調とし、脚や棘、尻尾の先端は赤く染まっている。
数多くの棘を体に有しており、それらの一部には魚竜種のヒレのような膜が見られる。
脚部などにある棘は複雑な形状となっており、刃のようにも見える。
尻尾は太く、先端に三又状の棘を有している。
最大の特徴は翼から伸びる二本の「垂刃」と称される触手状の器官であり、
名前の通り鋭利な刃物のような形状となっている。
ゼナセリスはこれを己の武器として様々な方法で活用することが知られている。
一度身を翻せばたちまち垂刃と尾が外敵を切り伏せる。
時には垂刃を振るって地面ごと標的を吹き飛ばし、空中で一閃することもある。
公式記録では全長1300cmとやや小柄かつ細身な飛竜種ではあるものの、
巨大な翼や長い二本の垂刃による威容はそれを感じさせないほど体を大きく見せている。
この垂刃は手練れのハンターにとっても致命傷となりうる鋭さを有しているが、
外部からの攻撃によって切断でき、ゼナセリスの最大の武器を削ぐことが可能である。
- ゼナセリスの口からは大量の水を噴射することが可能。
その水量は想像を絶するものであり、しかも多彩な方法で巧みに扱う。
巨大な水の塊を作り、それを垂刃を用いて切り裂き四方へ撒き散らしたり、
水を噴射して広範囲を薙ぎ払う行動を行う。
また、垂刃を伝う形で地上に向けて大量の水を急速に噴射、
その反動によって飛び上がるといったグレアドモスのような行動を見せることもある。
- ゼナセリスは先述したように黒い体色を基調としているが、
興奮すると体色が赤く染まる事も確認されている。
また、翼膜を伝うように水が流れ落ちるようになる。
深手を負った際には寝床である洞窟へと逃げ帰るようだ。
概要
- MHF-Zアップデートにて追加された、飛竜種に属する大型モンスター。
同じくMHF-Zにて実装された新フィールド「彩の滝」で狩猟できる。- 狩猟解禁は2016年11月22日。同日はPS4版MHFのサービス開始日でもある。
MHF-Z大型アップデート当日とはやや間が空き、彩の滝と同時に解禁された。
- 狩猟解禁は2016年11月22日。同日はPS4版MHFのサービス開始日でもある。
- ベースとなっているのはベルキュロスやドラギュロスであり、
コウモリをイメージしてデザインされた黒く鋭角的なフォルムをしている。
翼などにある皮膜は水色、身体から伸びる数多の突起や末端部分は赤色に染まっている。
怒り時には元々は灰色だった腹部が赤色へと変じ、他の部分にもやや赤みがかる。
翼には水流を連想させるエフェクトが掛かり、身体にうっすらと蒸気のようなものを纏う。
また、眼が瞳ごと水色へと変わり、水色の眼光が尾を引くようになる。
最大の特徴となるのは、ベルキュロスのように翼中央から伸びる器官「垂刃」。
小さな刃が連なったような見た目に違わず鋭い斬れ味を誇るようで、
この垂刃を用いて水を切り裂く様から「裂水竜」の別名で呼ばれる。
水を使った攻撃を多用してくるが、その際にはうっすらと虹が発生するため、
暗い見た目に反し、妙に色彩豊かな印象を植え付けられる。- 一部のモーションでは垂刃部分から水を噴射して垂直上昇することがある。
前述の翼にかかるエフェクトを見るに、
普段から翼部に蓄えた液体を、垂刃を通じて噴出させる原理だと思われる。 - ちなみにベルキュロスらと異なり「副尾」と言われる尾の横にある2本の器官はないため、
厳密には彼らやフォロクルルとも微妙に異なる骨格のモンスターとなっている。
また、体躯も彼らに比べるとやや小柄。
- 一部のモーションでは垂刃部分から水を噴射して垂直上昇することがある。
- 存在自体はMHF-Z発表時に公開されたプロモーションムービーで明らかになった。
一瞬しか登場せず、直前の「特報」テロップがUNKNOWN登場演出風であったこと、
黒い体色と赤い末端部分というカラーリングがUNKNOWNを連想させることから、
「第3のUNKNOWNが登場する」と界隈では予想されていた。
その後、TGS2016の生放送にて先行してビジュアルと「ゼナセリス」という名称が発表され、
UNKNOWN族とは異なるモンスターであるという事が早々に判明することになった。- 実際のところ飛竜UNKNOWNとは外観と種族以外の共通点は少なく、
モーションの部分でもUNKNOWN固有の技は一切用いない。 - 2016年10月時点では種族は未発表であり、解禁と同時に種族が判明した。
一応ベルキュロスと似た骨格であるため飛竜種と予想はされていたが、
「裂水竜」というフレーズから水竜も連想できなくはない。
また、上述の経緯から"分類不明"に属するのでは?といった意見も散見された。
- 実際のところ飛竜UNKNOWNとは外観と種族以外の共通点は少なく、
- 彩の滝に定着している肉食・食欲旺盛なモンスターという事は判明しているが、
最初から彩の滝で生まれ育ったのか、
それともティガレックスのように餌を求めてやってきた結果定着したのかは今一つはっきりしていない。
水ブレスを用いることができるため、もともと水の豊富な地域で発達した生物であることは推測できるが。
- MHF-Zアップデートでは辿異種という新たな脅威が登場するが、
ゼナセリスは辿異種の枠組みではなく、普通のG級クエストでのみ登場する。
これはMHF-G最初期以来、実に3年半振りとなる対応である。
また、ゼナセリスはディスフィロア以来3年ぶりとなる
「G級クエスト専用モンスター」という位置づけになるといえる。
一方でハードコアモードへの切り替えは従来の新モンスター同様可能であり、
「G級クエスト専用モンスター」ながら特異個体にも対応する、異例のポジションである。
なお、ゼナセリスはMHF最後の特異個体モンスターと見なすことができる
(HC化で見た目的な変化もある、とするならルコディオラが最後である)。
戦闘概要
- ゼナセリスは翼、垂刃(ベルキュロスで言う鉤爪部分)、尻尾を用いた攻撃を得意としており、
更に彩の滝の地形や、口から吐く水ブレスを活かした行動を行う。
怒り状態になると体が赤く染まり、以後は垂刃を積極的に用いるようになる。
軸合わせと同時に垂刃を薙ぎ払うドゥレムディラを連想させる性質を有しており、
垂刃が健在な間は、中距離での立ち回りに危険が伴う。
被弾するとダメージは小さいが吹っ飛ばされ、広い攻撃範囲から起き攻めにもなり易い。- 攻撃技のほぼ全てが従来のMHF飛竜とは別物であり、初見で見切るのは難しい。
突進や滑空、エリア移動モーションなどはドラギュロスに準じているものの、
実際は性質が異なる技が殆どであり、共通する技の種類や頻度もごく限られる。 - 攻撃技はド派手かつ苛烈なものになっているが、
攻撃後の隙は非常に大きく、ターン制に基づいたMHFらしいモンスターであるといえる。
普通のG級モンスターであるため、耐久力等もそれに準拠している。
- 攻撃技のほぼ全てが従来のMHF飛竜とは別物であり、初見で見切るのは難しい。
- 水を用いた攻撃に被弾するとMHF初の「水属性やられ」になる。
MHFではこの直前に辿異種ダイミョウザザミが「特大」の水属性やられを引っ提げて登場したが、
こちらはMH3Gベースの水属性やられであり、水属性遷悠種の実装前に水属性やられが導入される事になった。
耐性値20以上で無効化が可能である。
- ゼナセリスはシリーズでも極めて珍しい、3個所の「切断」が可能なモンスターである。
尻尾はもちろん、左と右の「垂刃」も切断することができる。
垂刃は根本からゴッソリ切れ、切断によって上記の軸合わせ薙ぎ払いを用いなくなる。
それ以外にも、打ち上げコンボがオミットされるなど総合的に戦いやすくなる。
通常の姿勢はベルキュロスらと同じであるため切断が難しいが、
上述した「攻撃後の隙」には大抵垂刃が下がっており、その隙に切断を試みるとよい。
さらに垂刃を切断すると、バランスを崩すのか転倒して長時間隙をさらす。
この際もう片方の垂刃は地面に付くため、さらに追撃してもう片方も切断することができる。
ここから尻尾切断、さらに討伐までもっていくとバラバラ死体が転がった凄惨な光景が広がる事になる。- また、ベルキュロス・ドラギュロスといった同骨格モンスターと比較し、
体躯が小柄な上に尻尾の位置が低いため、尻尾はどの武器種でも常時狙いやすい。
垂刃・尻尾共に耐久値もかなり低く、攻撃後の隙を狙えば一人でも容易に全切断可能。 - ちなみに頭部(角)の部位破壊も可能だが、専用の素材は設定されていない模様。
小柄ゆえに頭部も小さいが、こちらもそこまで破壊に苦労することはない。
優先的にこれらの部位を攻めることでメリットを得られる作りとなっている。 - また、ベルキュロス・ドラギュロスといった同骨格モンスターと比較し、
- 防具の耐性から、属性弱点は雷と龍である事が推察される。
雷はイメージしやすいが、龍に弱い事はMHFの飛竜としては意外に感じるかもしれない。
主な技
- サマーソルト
- 飛竜お馴染みのサマーソルトだが、ゼナセリスは垂刃と尻尾を地面に付けて溜め、
地面を抉り取るように2連続で回転してくるのが特徴的。
ゼナセリス本体の判定はほぼ無いに等しいのだが、宙返りの際に水を纏った斬撃を放つ。
また、素早く二度回避行動を行わなければ初撃を避けても被弾してしまう。
使用後はゆっくりと着地する。
使用直前に溜め時間があるため、慣れれば垂刃や尻尾を切るチャンスになる。
- 垂刃薙ぎ払い・叩き付け
- 垂刃を二度鋭く薙ぎ払い、溜め動作の後に思いっきり叩き付けてくる。
薙ぎ払われた垂刃からは水が放出され、叩き付けでは水を纏った斬撃が放たれるため、
見た目以上にリーチの長い厄介な攻撃となっている。
一方、叩き付けるとベルキュロスの鉤爪連続攻撃のように垂刃が長時間抜けなくなり隙を晒す。
垂刃を使う攻撃のため、切断後は使用しなくなる。
- 垂刃叩き付け→薙ぎ払い水ブレス
- やや起き上がって溜めるような動作から、垂刃を薙ぎ払いつつ叩き付けてくる。
更にそのあと、プロモーションムービーでも見せた動作で口元に水を溜め、
水ブレスを素早く薙ぎ払ってくる。
この動作の後は長時間垂刃を下げて休む。
- 岩盤捲り
- 覇種ドラギュロスが行うものに近い、岩盤ごとハンターを打ち上げる技。
打ち上げた岩は垂刃で切り裂かれ、周囲へと降り注ぐ。
ハンターが打ち上げられていた場合は諸共に切り裂かれるコンボ技となっている。
威力も相応に高く、辿異防具などを用いていても場合によっては根性を貫通されてしまう。
だが、ゼナセリスは岩盤を垂刃を用いて打ち上げているため、
垂刃を切断すると岩盤を打ち上げられず、ハンターのみ打ち上がりコンボが不成立になる。
- 水弾切り裂き
- 巨大な水弾を垂刃で切り裂き、無数の水弾として周囲にばらまく攻撃。
攻撃範囲が広めで、水弾に当たると水属性やられを発症してしまう。
これも、垂刃依存の攻撃なので切断後はやらなくなる。
- 移動水柱
- 口に水を蓄えて溜める動作の後、浮上と同時に地面に水を放射して巨大な水たまりを生成、
その直後にゼナセリスがそれを掠めるように滑空することで、
多数の巨大な移動する水柱が発生しハンターを襲う。
- 巨大水柱
- ゼナセリス最大の大技。口と翼爪に水を溜めるような動作の後、水を放射しつつ浮上。
その後ゆっくり着地すると同時に、エリア全域を覆うような超巨大な水柱が発生する。
この攻撃を行ったあと、ゼナセリスは非常に長い時間隙を晒すため、対処して反撃につなげたいところ。
判定時間が長いため、緊急回避や極ノ型の長時間無敵回避動作で対処したい所。
どちらも噴水までの準備が長いため緊急回避の態勢を取るのは簡単である。
ただし噴水している端は若干長く持続するため出来るだけゼナセリスに近づいて行いたい所。
被弾すると長時間打ち上げられてしまうが、意外にも根性貫通要素となる追撃はない。
ただ、軸合わせ時の垂刃薙ぎ払いを念頭に置かないと事故死も発生する。
- 水柱の壁
- 特異個体にて追加される技。
回転しながら浮上して狙ったハンターを中心に旋回、垂刃で地面を切り裂いて円状に水柱を発生させ閉じ込める。
水柱に触れてしまうと打ち上げられてしまうため、容易には近づけない。
この手の攻撃の常として壁の内側に居ても安心はできず、ゼナセリスの場合は一定時間後、
辿異種やグァンゾルムのものと同質の「超風圧」を壁の内側に発生させ、
壁の内側にいるハンターを水柱目がけて吹き飛ばすことで確実に当てるというものになっている。
なお、使用後は咆哮するため隙ができる。
武具
- 武器は片手剣、太刀、穿龍棍、ライトボウガンの4種が存在するが、
G級が新展開を迎えたMHF-ZからのG級モンスターであるゼナセリスらしく、
いずれも、一言で言えば特徴の塊な性能である。
まず近接武器は、斬れ味ゲージが「紫ゲージと空ゲージしかない」。
今までMHFには白ゲージしかない武器や、条件次第で紫ゲージしかない武器はあったが、
紫と空しかゲージが存在しないというのはこのゼナセリスの武器が初である。
また、この武器の会心率はいずれも100%である。
G級武器で会心率100%の武器はグークのパチンコしか存在せず、
純粋にモンスター素材から成る武器としてはこれまたゼナセリスの武器が初である。- 一方、武器の攻撃力は非常に低くなっており、
閃転スキルを実質前提としているかのような数値になっている。
また、可能であれば辿異スキルの閃転強化があれば辿異武器に並ぶ、超えられるようにもなる。
スキルの工夫で、その潜在能力が開花する武器であると言えよう。
- 一方、武器の攻撃力は非常に低くなっており、
- 防具のゼナGシリーズは、新スキル「超回避」を全部位に備える。
既に辿異防具エスピナZYシリーズの一部部位に発動することが判明している同スキルだが、
体系として超回避を持つのがこのゼナGシリーズという事だろう。
超回避は15Pで「回避性能+2と回避距離UP」が発動する複合スキルである。
また、剣士は超回避と相性の良い「巧撃」、ガンナーはゼナセリス武器と相性の良い
「閃転」も全部位に備えている。
女性防具は脇腹と太ももの露出が麗しい、人気の出そうなデザインとなっている。- また、防具はモンスター防具としては初となるGX段階でHC素材が要求されない防具となっている。
代わりに要求されるのはG級希少素材だが比較的出やすいので、
GF段階を乗り越えればGXLV7、及び精錬までの道は険しくないといえる。
- また、防具はモンスター防具としては初となるGX段階でHC素材が要求されない防具となっている。
余談
- 武具名から略称は「ゼナ」であると見られる。
日本の元気!でお馴染みの栄養ドリンクを連想した人もいるようだ。
大型アップデート直後の恒例であるバレッタ入手イベントでは、
教官が「新発見されたモンスターは『ゼナセリス』という。なんとも元気が出そうぜな!」と発言するなど、
半ば公認ネタと化している節がある。
なお名前の由来については、モンスターハンターフロンティアZのテーマである「天頂」を意味する「ゼニス(Zenith)」と
ギリシャ神話の戦争と不和の女神である「エリス」からだと思われ、この2つを合わせたものと考えられる。
ゼナセリスは悪女、女戦士をイメージしているようで、
女性防具もヤッ〇ーマンのドロ〇ジョの頭の様な特徴的な印象になっている。
- PS4版と同日解禁であることや、PVの目玉扱いを受けている演出から、
かつてCS版サービス開始と同時解禁されたゼルレウスやガルバダオラと同じ、
PS4版サービス開始時の看板モンスターに位置付けられている、との見方もある。
本来PS4版パッケージを飾る辿異種リオレウスは一月解禁予定であり、
実質的には看板扱いに近い待遇を受けていると言えなくもない。- 一方、上記の経緯から「PS4ユーザーがすぐに体験できるクエスト」、
つまりゼルレウスらと同様に剛種クエストが存在するのではないかと噂されていた。
しかし、実態としては事前告知通りG級でのみ実装され、剛種は登場しなかった。
MHF-G10とG10.1を経てHR帯が完全に通過点となり、
G級自体も辿異種の登場で新たな区切りを迎えたという事でか、G級クエストのみの解禁となったようだ。 - 辿異種はGR200からの解禁となるが、ゼナセリスはG級ハンターなら受注は可能である。
G級への道程もキークエスト制の導入と各種特典でかなり短縮されているため、
その気になれば数時間程度でG級への昇格、及びゼナセリスに挑むことは可能である。
PS4版のサービス開始と辿異種リオレウスの実装時期が異なるのは、この事情も絡むのだろう。
- 一方、上記の経緯から「PS4ユーザーがすぐに体験できるクエスト」、
- MHFで強敵として認知されているUNKNOWNに似た体色、
かつ久方ぶりに登場した「G級専門の大型モンスター」ということで強さが注目されていた。
実際は"普通の"G級モンスターの範疇に留まり、
即死要素も無く防御力でどれも十二分に耐えられるようになっていることから、
「意外と強くなかった」「拍子抜けした」といった声も聞かれる。- ただ、同じMHF-Zでは「強さがコンセプト」、
かつ通常のG級の上位に当たる辿異種が先んじて実装され、
こちらは文字通りの意味で多くのハンターを蹂躙するほどの強さであったため、
ゼナセリスはそれと比較された結果「覚悟していたほど強くはなかった」
という印象を強くもたれたものと思われる。 - 一方、時期的に辿異種に挑むのが難しい新規、
PS4ユーザーからは「G★7モンスターらしく手強い相手だった」という声が多く聞かれた。
部位破壊しなければ攻撃範囲の広い技を多用する事や、
耐久力も他のG級モンスターと比較して低いわけではない。
よって、この二分した評価はG級モンスターと辿異種のポジションが全く異なる事を示す、
1つの指標と見ることが出来る。
- ただ、同じMHF-Zでは「強さがコンセプト」、
- 上記の通りポジションが異なる事から辿異種は比較対象とは言えないと言える一方、
辿異種に挑んだ多くのハンターが経験したであろう、
それ以前のG級モンスターと比較して、ゼナセリスが弱いと言われても仕方ない部分は存在する。
というのも、特にG8~G10.1にかけてG級モンスターの最大技に、
徹底的な即死コンボ攻撃や防護手段が無意味なスリップダメージが多く見られており、
ゼナセリスにはそれが存在しないためである。
G級モンスターとの比較でも、それらを乗り越えてきたハンター達にとって、
大技含めて全て防御力を確保することで耐えられるゼナセリスのそれは印象に残りづらかったと思われる。- この点について1つ考えられる要因は、
ゼナセリスが「絶対防御態勢の見直しが実施された後に登場したモンスター」であることが挙げられる。
事実として、MHF-Z移行前に公開された今村Dのメッセージ動画より、
MHF公式側も絶対防御態勢が攻撃面でも強く採用者が多かったために、
上記太字で強調した、これらの攻撃を同スキル対策として盛り込んだ事がうかがえる発言がある。
MHF-Zで同スキルが見直され、それによってモンスターの動きも見直すという発言もしており、
事実ゼナセリスの動き、攻撃威力等は概ねその通りと言えるものであった。
後に登場した遷悠種ゴア・マガラもゼナセリスと同様であったことから、
ゼナセリスは絶対防御態勢スキルの変化を受けたモンスターの第一号だったと言える。
- 彼の実装時点では絶対防御態勢スキルの立ち位置変化がまだ多くのプレイヤーには浸透しておらず、
同スキルが攻撃への防護としては極めて強力に機能するゼナセリスは、
特にMHF-G時代からのプレイヤーにとって手強くないと見られたのも致し方ないかもしれない。
- この点について1つ考えられる要因は、
- なお、ゼナセリスの強さに関しては概ね上述の二分した評になっているものの、
彼自身はいい意味でMHFらしさを際立たせた作りのモンスターで、
部位破壊・素材系統にも厄介な点がないことから、
「狩り辛い」という評はどちらの層からも特には見られなかった。
- ちなみにゼナセリスの狩猟地である彩の滝には、
以前からPVで確認されていた通り黒蝕竜ゴア・マガラも姿を現す。
プレビューサイトでは新要素という項目に両者が並んでおり(背景は彩の滝)、
どちらも黒を基調とした不気味な配色で中々にインパクトのある光景となっている。
- 開発時のコンセプトアートの一つとして天井からぶら下がるシルエットが存在する。
後のMHWにて登場したウロコウモリを連想させるものであり、
実現していたら中々インパクトのある絵面だったと思われる。
フルフルの使い回しでどうにかできなかったのだろうか
- 「彩の滝」の汎用戦闘『瀑声に咲く戦華』は実質的にゼナセリス専用BGMと化している。
他の登場モンスターは専用BGM持ちの遷悠種・辿異種が中心であり、
後年に登場したボガバドルムも新モンスターながら辿異種であった。
汎用BGMが流れるモンスターはゼナセリスしか常駐しておらず、
その状態でMHFのサービス終了を迎えたためである。- この曲は命溢れる環境に合わせて華やかな曲想になっており、
一方のゼナセリスも華麗さで知られるベルキュロスなどをベースにしたモンスターである。
その相性の良さは推して知るべし。
- この曲は命溢れる環境に合わせて華やかな曲想になっており、
- 後のメインシリーズであるMHR:Sへ、
MHFの課金防具であるシュイシリーズが重ね着として登場することとなったが、
そのシュイシリーズはゼナセリスをイメージしてデザインされた防具であり、
また重ね着の生産用素材名も「裂水の異国製図」となっている。
本人(本鳥?)ではなく人形のみの登場に留まるグーク以上に間接的ではあるが、
ある意味ゼナセリスもメインシリーズへ登場したと言えなくはない……かもしれない。
素材
- 裂水竜の鋭鱗
- 鋭さが目立つゼナセリスの鱗。
水混じりの鱗粉が付着し、角度によっては煌めいて見える。
- 裂水竜の鋭殻
- ゼナセリスの頑強な外殻。
捕食対象の攻撃を全く寄せ付けないほど強固。
- 裂水竜の靭尾
- ゼナセリスの強靭な尻尾。
この素材から作られる武器は凄まじい斬れ味を持つ。
- 裂水竜の剛垂刃
- 少し触った程度でも切れてしまうゼナセリスの刃。
安全な加工方法はまだ確立されていない。- ちなみにこの素材、モンスター素材としては異例の投げナイフ型アイコンとなっている。
- 裂水竜の秘髄
- 剥ぎ取りが難しいとされるゼナセリスの延髄。
加工には繊細な技術が要求される。
- 裂水竜の黒鋼玉
- ゼナセリスから稀に剥ぎ取れる、鋼のような硬度を誇る珠玉の素材。
長い年月をかけてゼナセリスの体内で生成されたものであるという。
- 裂水竜の紅鋼玉
- ゼナセリスのうち、特殊な個体から入手できる素材。
紅色の輝きが大変美しく、見る者を虜にする。
- 引き裂かれた鱗
- 鋭く引き裂かれている鱗。武具工房へ持っていくと、何かに加工してもらえるかも。
特定のアップデート記念クエストの報酬のみで入手可能であり、ゼナバレッタの製作に必要。
関連項目
フィールド/彩の滝 - 主な生息地。
モンスター/パオウルムー - 同じくコウモリをモチーフとしたモンスター。
モンスター/ベルキュロス - 共通する骨格を持つモンスター。
モンスター/ドラギュロス - 同上。
スキル/超回避