モンスター/トア・テスカトラ

Last-modified: 2023-08-07 (月) 19:05:20
種族
古龍種
別名
凍王龍(とうおうりゅう)
登場作品
MHF
狩猟地
雪山, 極海, (砦跡)

目次

生態・特徴

とある雪山の絶対者として存在が確認された、大型の白きモンスター。
通常の生物では身動きすらままならないはずの猛吹雪の中を悠然と歩く姿と、
その外見が炎王龍テオ・テスカトルに類似していることから、
古龍種ではないかと推察され、後の調査により断定された。
その強大な力ゆえに、棲み処となる雪山には猛吹雪が年中発生している。
過酷な環境であるがために、もともと人があまり立ち入らず、
仮に立ち入ったとしても安全のために動かず、吹雪が去るのを待つことになるため、
人間がトア・テスカトラと接触する機会はほぼなかった。
しかし、最近になって吹雪の異常な発生頻度を問題視したギルドが
その雪山を改めて調査したところ、新たな始種として発見されるに至った。
ただし、より詳細な調査は猛吹雪によって妨げられている。
記録されている全長は約1,750cmで、司銀龍ハルドメルグと同程度の体躯である。
上述の通り、骨格や姿など基本的な特徴はテオ・テスカトルに類似する。
しかし、青白い体色に青い瞳、キリンを想起させる四股の毛、
そして一本一本が細い氷柱を想起させる凍りついたたてがみといった、
炎をまとう炎王龍とは真逆をいく氷を纏ったかのような容姿を持つ。
峻厳な雰囲気を放つ一対の巨角と尻尾は氷の結晶のような質感を醸し出しており、
さしずめ「氷点下の世界に君臨する王」と呼ぶに相応しい印象だろう。
臨戦時にはテスカト種と同様、翼から粉塵を撒き散らすことがある。
トア・テスカトラが角を振るって振動を起こすことで、粉塵の周囲を急速に冷却することが可能である。
知性が高く、争いを好まない性格であり、戦闘を行うことは少ないとされる。
しかし、自身の命を脅かす外敵に対してはその知性を活かした的確な反撃を見せる。
トア・テスカトラが扱う冷気は、外敵を凍結させて動きを封じられるほどであるが、
本種はそれを理解しているのか、ハンターの足元を凍らせて身動きを封じたのち、
強力な冷気を見舞うといった狡猾な攻撃を放つこともある。
また、長大な氷の壁を生成して敵を包囲し、その内側全てを凍結させて一網打尽にする、
敵の頭上に氷塊を生成させ空から攻撃を行うなど、知性の高さを裏付ける行動も確認されている。
そして怒りに達すると、広範囲に異常なまでの猛吹雪が発生
冷気によって周囲の敵の体温を奪い氷像にしてしまうという、恐るべき能力を発揮するようになる。
この力は対峙するハンターにとっても大変な脅威であるが、
角が生える頭部へ攻撃を集中したり、尻尾を切断するなど、
吹雪の発生源であるトア・テスカトラを大きく怯ませることにより一時的に抑え込むことができる。

概要

  • MHF-G9.1より実装されたモンスターであり、始種の3番手
    9.1アップデート同日の2016年2月3日より、剛種・始種の狩猟が解禁された。
    • 同アップデートにて登場する目玉モンスター「極み吼えるジンオウガ」討伐の鍵を握る存在で、
      極み吼えるジンオウガに対してその前座的ポジションとして位置付けられていた。
  • 火を操る古龍として知られるテスカト科と酷似した容姿を持つ
    短い首に鬣を備えた、巨大かつ獰猛な面構えは炎王龍らにそっくり。
    一方、「凍王龍」の名の通り氷属性に特化した始種モンスターであり、
    体色はまるで雪像のような青白い色合いで、前方に突き出た角が印象的である。
    • テスカト科古龍、いわゆる「炎龍」たちとの関係性は現状不明。
      命名規則が完全に一致しているため、深い関わりを持つことは間違いないだろう。
      また、語尾が「ラ」行で終わることに注目する人も居る。 巷では余った形になったテスカトレ、テスカトロがネタにされている
      後者はR18的な意味で実装が危ぶまれるか
    • 雪山と関わりが深く、能力によって猛吹雪を起こす古龍としては、
      テスカト科と同期である鋼龍クシャルダオラが知られている。
      吹雪が発生する原理は両者で異なると見られるが、興味深い共通点である。
      なお、現状では両者を結び付けるような情報は一切存在しない。
  • 始種では2体目となる古龍種が元になったモンスターでもある。
    • 1体目のヤマクライは世界観的な立ち位置が実装後も今一はっきりとしていない。
      テスカト科は雌雄に分かれている=交配と繁殖を行っていることが窺えるので、
      「現存する種の先祖である可能性がある」という始種の設定は、
      既存設定に真っ向から反するヤマクライよりは納得できるものとなっている。
      • メインシリーズにおいてはゴグマジオスについて
        進化の繰り返しを殆ど経ていない原始的な古龍であるという言及があり、
        古龍種も進化によって変容を遂げる可能性は示されている。
  • 派生作品を含めても希少な「純粋な氷属性系統の力を操る古龍種」の一つ。
    氷属性のみを主力とする能力を持つ古龍種はごく僅かで、
    本種を除くとキリン亜種およびイヴェルカーナ
    MHXRに登場するモルドムントが存在するのみである。
    • この内、冰龍イヴェルカーナは特性や骨格などがトア・テスカトラと類似している。
      相手の攻勢を阻む氷の壁や、相手を氷結させるブレスなどが好例である。
      もちろん異なる点もあり、凍王龍は対象の体温を奪って徐々に凍結させるほどの猛吹雪を起こすが、
      影響は局地的なものであり、性格も比較的穏やかかつ引き籠りである。
      一方の冰龍は戦闘中に凍王龍のような猛吹雪は発生させないものの、
      フィールド全域の天候を一変させ、更に新大陸全体を寒冷化させるという影響の広範ぶりを見せる。
      縄張り意識も比較的高く、滞在する場所の生物を能動的に氷漬けにすることもある。
      箇条書きにすれば類似点は多く挙げられる両者だが、このように面白い差異もまた多い。
  • HR帯における登場フィールドは生態に合わせて雪山となっている。
    なぜかランダムスタートが有効になっているため、ホルクのスキルなども活用したい。
    一方、G級では極海に登場する。
    剛種と始種で異なるフィールドに登場するモンスターはトア・テスカトラが初。
    • また、エリア移動休眠も行う初の始種モンスターでもある。
      従来存在した烈種対応、始種対応のモンスターはこれらの要素がなく、
      特定エリアのみでの戦闘となっていた。
      次に追加された最後の始種ヴォージャンは決戦場型のフィールドにしか姿を見せないため、
      一般モンスターに通じる上記のような特性を持つのはトア・テスカトラのみである。
    • 極海では他のモンスターが利用する洞窟ではなく、野ざらしのエリア4で寝る姿が拝める。
      極海エリア4はしょっちゅう雪崩が発生する場所であり、快眠できる場所とは言い辛いが……。
      猛吹雪の中でも平然としていられる古龍種故の寝場所なのかもしれない。
      また、昼間は氷漬け状態の老山龍とのツーショットが実現する。
    • ランダムスタートがあるMHFオリジナルモンスターはアビオルグ以来、
      実装週のクエストに限るとドラギュロス以来で約5年半ぶりとなる。
    烈種・始種では唯一閃光やられになるモンスターでもある。
  • 具体的な攻撃方法などはあまり事前公開されていなかった。
    ただし、翼から粉塵を撒くなど炎龍との共通項は見られる。
  • 事前公開された薙ぎ払いブレスの説明文には「絶凍のブレス」とある。
    絶凍は天廊遠征録におけるドゥレムディラ(第二区)のみが扱う状態異常であり、
    対抗手段は現状天廊内でのみ発動するタワースキルしか存在しない。
    対策なしでは即死する驚異の状態異常であったため、動向が注目された。
    • MHF-G9.1では凍結耐性という新スキルで、絶凍とは異なる「氷漬け
      という状態異常を無効化できることが判明。
      これが対トア・テスカトラ用のスキルであると見做されていた。
    • この説明文の真意は「ってしまうブレス」ということだろう(後述)。
  • 破壊可能部位は頭・翼・尻尾の切断。頭破壊はテオと異なり属性を問わず行える。
    後述の通り頭狙いを優先すべきモンスターであるため、頭破壊は自然と行える。
    ただし、翼の耐久値が高めであるため、特にG級では意識しないと破壊し辛い。
    • ちなみにMHFのテスカト種は頭の判定が非常に薄い(ので首に吸われやすい)が、
      トア・テスカトラに関しては判定が変更されているのか、
      首元付近を狙っても部位破壊や大ダウンを達成できるようになっている。
      この仕様は後にG級進出したテオ・テスカトルも継承している事が確認されている。
  • MHF-G10にて剛種がHR5のギルド指定クエスト(キークエスト)の一体に選出された。
    HR5のギルド指定クエストでは唯一の古龍種である。
    ディオレックスに次ぐ手強さを持つため、万全の装備で挑みたい。

戦闘概要

  • 「氷の始種」ということで、氷属性を前面に出したモンスターとなっている。
    テオ・テスカトルから基本的なモーションを受け継いでいるものの、
    他の始種同様に新モーションの比率が高く、印象は大いに異なっている。
    氷を用いた技は持続時間が長く見えるが、その実攻撃判定が一瞬しかないものも多い。
    総じてフレーム回避が有効であるため、回避性能スキルがあると戦い易い。
    • ただし、トア・テスカトラの固有技は動作が判りやすいものが多いが、
      テオから受け継いだ飛び掛かりや突進は、相変わらず予備動作がほぼ無い。
      このため、真正面に陣取るのは危険である。
      バックジャンプ後の威嚇はオミットされており、ほぼ確実に突進につなげてくるため追いかける際は注意。
    • また、特異個体テオ・テスカトルのように青い粉塵を設置する技もある。
      咆哮に合わせて炸裂するのも同様だが、粉塵は雪山や極海に溶け込むような色となっており、
      エリアによっては粉塵があまり目立たなくなるため意識する必要性がある。
    • 各種攻撃技を使用中、もしくは使用後の隙は全体的に長めに取られており、
      意図的にハンターから距離を離す行動もあまり行わない。
      総合的にはUNKNOWNやドゥレムディラのように、
      攻撃を覚えてフレーム回避等で対処することで突破口を見出せるタイプのモンスターと言える。
  • トア・テスカトラにて初登場となるギミックに、新状態異常の「氷漬け」がある。
    氷漬けは現状「凍結耐性」、及びそれを内包する「状態異常無効【多種】」でのみ対応が可能な状態異常。
    絶凍のように「対策がなければ即死」という訳ではなく、
    全身が氷漬けにされても拘束とスリップダメージを受けるだけに留まる。
    • また、足元から徐々に氷漬けされるというバリエーションもある。
      全身が即座に凍るものは、この氷漬けの過程をすっ飛ばしたものである。
    • 全身が氷漬け状態になっていると、麻痺のように根性スキルが機能しない
      攻撃を見切れるようになるまでは、慎重に準備を整える方が無難である。
  • トア・テスカトラは怒り時に猛吹雪を発生させる
    これは単なる演出ではなく、相対したハンターの身体に氷を付着させる技である。
    時間経過に合わせて徐々に身体の氷は増えていき、
    限界を超えると突然足元から凍結し始め、何もしないと全身氷漬けになってしまう。
    当然ながら無防備な姿を晒すことになるため、注意が必要となる。
    • 更に厄介なことに凍結がかなり進行することで凍傷状態になるのも特徴。
      後述する通りスタミナ消費行動は一番の氷漬け対策となるが、
      今まさに氷漬けの危険がある時にそれすらまともにできなくなるのは痛い。
      ホットドリンク系は気持ち多めに持っていくと良い。
    • なお、この猛吹雪はテオ・テスカトルにおける「炎鎧」に相当するものであり、
      トア・テスカトラをダウンさせると解除される仕様となっている。
      ただし、角の部位破壊を行っても猛吹雪の発生自体は止めることができない。
      怒り移行する度に頭、あるいは尻尾切断を狙うことが肝要といえる。
    • 猛吹雪による凍結はエリア全体に及び、その過程はハンターの動きにも左右される特徴がある。
      例えば棒立ちするなど、冷気をまともに受ける状態であれば凍結は進行し、
      逆に攻撃、回避、移動行動等自己発熱していると言える行動を取ると凍結が遅く、
      スタミナ消費行動等激しい行動をしている場合は凍結に打ち勝ち、徐々に溶けていくと言った形である。
      そのため、継続的なスタミナ消費行動*1で猛吹雪中でも溶かせると分かっていれば、
      氷漬けの厄介さも減るだろう。ただししっかり様子を把握する必要性があるため、
      ストレスフリーで戦いたいなら凍結耐性を発動させると良いだろう。
      • そのため、動き続けることの多い近接武器種は氷漬けになりづらく、
        特に納抜刀を切り替えて立ち回る=ダッシュの頻度が高い大剣、
        スタミナ消費の溜め行動があるハンマー、弓はかなり氷漬けになりづらい。
        一方ボウガンは反動による非行動時間が長くなりやすく、*2
        そこを付け込まれて氷漬けになりやすいため随時自力で溶かす等の対策を考えておくと良いだろう。
      • なおアイテムによって寒さ無効状態になると同時に氷は完全に溶けるため、
        ホットドリンク系でも対策が可能。ただし凍傷状態だとそちらの解除が優先されるため、
        2回使用しなくてはならなくなる点に気をつけたい。
  • 剛種の肉質傾向は概ね剛種のテオ・テスカトルに近いものがあるが、
    打肉質については他シリーズや覇種のテオ・テスカトルのように平準化されている。
    斬と打は(当該系統で)部位破壊可能な全ての部位、弾は尻尾の他、
    何故か片方(前脚と見られている)の脚にのみよく通るようになっている。
    属性は火属性が全部位にそれなり(10~25)に通り、龍属性は頭・翼・尻尾にのみ20通る。
    僅かながら雷属性も通る。
    そのため属性武器を用いるなら、火属性を起点にして選ぶとよい。
    始種の肉質については後述。

特徴的な技

左右ステップ→粉塵炸裂
トア・テスカトラ特有の技では予備動作が極めて短い。
いわゆるケルビステップのように大きく左右に動きつつ距離を詰める。
ステップの回数は目標との距離に応じて変化し、行動中に粉塵を設置する。
終了時には天を仰ぎつつ咆哮し、設置した粉塵を氷結・炸裂させる。
  • 粉塵を設置する技はこれを含め二つしか存在しない。
    終わり際に必ず咆哮するため、即座に距離を詰めて攻撃チャンスとしたい。
往復絶凍ブレス
テオ・テスカトルの火炎放射と同モーション。勿論属性は氷になっている。
元との最大の違いとして、被弾時に全身が氷漬けになってしまう
出始めに当たっても1Hitしかしないため、戻ってきたブレスには被弾しない。
だが、終わり際に被弾すると追撃リスクがかなり高まってしまう。
3連氷結
モーションこそ異なるものの、覇種テオ・テスカトルの技と似る。
ただし、位置によって氷のエフェクトが発生するタイミングが異なる特徴を持つ。
回避性能スキルがないと回避タイミングが掴み辛い技となる。
尻尾振り反転→飛び掛かり
尻尾を大きく振り上げて後方を薙ぎ払いつつ、その勢いで反転。
すかさず後方へと飛び掛かりを繰り出すという2連続攻撃。
尻尾振り時には氷が追加で発生、これに当たると足元が凍り飛び掛かりの直撃を受ける
剛種でも容赦なく繰り出してくるため、尻尾切断を狙う際は注意が必要である。
氷塊落とし
テスカト種の十八番である粉塵爆破と同モーション。
ただし粉塵を散布する訳ではなく、各ハンターの頭上に巨大な氷塊が生成される
この氷塊はトア・テスカトラが牙を打ち鳴らすと同時に落下する。
氷塊の大きさや一連の動作の速度から、走って範囲外へ逃げ切るのは難しい。
着火から一瞬間を置いて次々と爆発が起こるテオ・テスカトルなどの粉塵爆破とは異なり、
こちらは牙を打ち鳴らすとほぼ同時に氷塊が落下するため、
そのタイミングでうまくフレーム回避が可能である。
氷塊は自身に密着しているハンターに対しては生成できず、
またトア・テスカトラを怯ませると氷塊も消失する。
V字ダッシュ囲い込み→範囲内凍結
目標ハンターの側面を2回通り過ぎ、駆け抜けた場所に氷の柵を作成する。
直後に角を地面に突き立てて氷の柵を更に作成、3角形の柵にハンターを閉じ込める。
最後には柵の範囲内で猛烈な凍結を発生させ、内部のハンターを攻撃する。
  • 途中に設置される氷の柵には例外的に持続する攻撃判定が存在しており、
    これを回避せずに通ろうとすると足から凍り始めてしまい、最後の凍結を回避できない。
    また、最後の凍結を食らうと必ず全身氷漬け状態になってしまう。
  • ヴァルサブロスの技と似ているが、3回走るあちらとは異なり2回で終了する。
  • 以降の攻撃は始種が使用する。
凝縮氷結→結晶噴き上げ
軽く吠えた後、両手を地面に押し当て力を溜める予備動作が目印。
トア・テスカトラを囲いこむ、小さな氷の結晶の輪が出来るのだが、
この結晶の輪がトア・テスカトラに向かって徐々に接近していき、
最後には結晶を噴き上げるように咆哮、周囲を攻撃する。
ビジュアル的にも今までにないタイプの攻撃方法である。
  • 小さな結晶に触れてしまうと足元から凍り始めてしまう。
    トア・テスカトラとの距離が近いと最後の噴き上げによる追撃を受けることになる。
  • ちなみに、最後の攻撃まではトア・テスカトラはその場から動かず何もしてこない。
    その為「どこまで攻撃してどこで切り上げるか」を見極めるのが非常に重要となる。
防壁作成→3連追尾氷結
自分の周囲に巨大な氷の壁を張り巡らせ、防壁としてしまう驚愕の技。
ガンナーでもないと外部から攻撃を仕掛けるのは難しく、
さらに氷の防壁外部のハンターには3回もピンポイント氷結が襲い掛かる。
安全圏から一方的に攻撃を仕掛ける、トア・テスカトラの知性と卑怯さが窺える技。
なおこの防壁は被弾すると強制的に防壁外まで吹き飛ばされてしまう
強ガードでも最大のノックバックが複数回に渡って発生し、削りダメージも甚大。
  • 防壁内部には3連氷結は追尾しない上に、攻撃中はトア・テスカトラ本体は動かず何もしてこない。
    なので懐に入れば攻撃チャンスとなる。
    軌道は決まっているので、それを把握して回避しつつの接近は可能であるが、最初のうちは難しい。
    周囲から放たれる関係上、トア・テスカトラの腹下には発生しないのでそこに潜り込むのが簡単だろう。
    またガードについても、辿異スキル「ガード性能強化」で更に強化した状態であれば、
    1回のガードでノックバックなしで防げるので、一転して対処が簡単になる。
  • 氷の壁は何かに当たると消滅し、隙間が発生する。
    絶対防御のアーマーを犠牲にすれば防壁は消滅・突破できるため、
    誰か一人が覚悟を決めて突っ込むのも手である。
    また、穿龍棍のEX回避、ライトボウガンのスライディング回避と言った、
    無敵時間と移動距離が長い手段に回避距離UPスキル効果が合わされば、
    氷壁の外から内部に無敵時間で侵入するという荒業も可能。
  • ピンポイント3連凍結自体はダッシュで余裕で振り切れるので大した脅威にはならない。
    ただし、ランダム凍結に巻き込まれる可能性があるため可能であれば潜り込みたい所。
凍結コンボ
回転しながら上空へ飛翔する予備動作が目印。
上空から降下し、落着時に地表を凍らせる。直後に猛烈な冷気を地上から放ち、
最後には周囲一帯を巨大な氷で纏めて攻撃する、3連続の超大技
なお、最後の巨大氷は見た目に反してフレーム回避が可能である。
  • 1段目の地表凍結は被弾すると足元から凍り始める。
    2段目の猛烈な冷気噴出は一発で全身が氷漬けにされる。
    どちらも後に続く攻撃が直撃するため、何としても回避したい攻撃である。
    凍結耐性スキルがあれば追撃への対処が可能*3となるため、
    自身の氷漬けとのコンビネーション攻撃であり、フルに活かした最大技とも言える攻撃である。

始種

  • 難易度は始種共通の★7。主に極海が舞台となる。
    得られる始種汎用素材はグレアドモスと同じ「始淵の黎玉」。
    この事実より、「始淵の黎○」が始種汎用素材であることが確認された。
    • ちなみに素材自体はシジルの素材区分では「その他」に分類されており、
      当初から汎用素材というポジションであることは示されていた。
      古龍種の汎用素材と同じ扱いを受けている、と捉えるとしっくり来るだろう。
  • 基本的にはグレアドモス同様、剛種と大きな特性の変化は無い。
    極海はエリア4以外は広く、小型モンスターもトア・テスカトラの移動エリアには居ないため
    基本的にストレスなく戦えるようにはなっている。
  • なお通常クエストでは夜の極海での狩猟となるが、
    実装記念イベントのイベントクエストでは昼の極海で相対することになる。
    昼の極海は常時晴天となっているため、
    トア・テスカトラが猛吹雪を起こしてもよく観察すると背景は晴れている。
    • どちらも晴天扱いのため爆弾は利用できるが、
      爆雷針は機能しない。後者を使う機会はないのが幸いか……
  • 始種の肉質は剛種よりやや硬くなっている。
    また属性については剛種同様ではあるが、弱点部位のみ20又は25でそれ以外は5~15のため、
    G9までの主流だった「物理強化スキルを盛ったごり押し」「属性極限特化」のどちらもが、
    弱点部位を精密に狙い続けないとダメージを稼ぎにくい仕様になっている。
  • 一方、条件付きで全物理肉質を+5する纏雷スキルや、
    その場から動き回らない行動が多い関係上、
    自身の希少スキルでもある氷界創生スキルとの相性は非常に良い。
    また、フレーム回避やガードで対処できる行動が非常に多く、
    それを成功させて攻撃力を高める「巧撃」「雌伏」との相性も良い。
    属性についても、肉質の関係上物理ダメージの割合が下がるため、追加ダメージとしてみれば優秀である。
    総じて、MHF-G8時代までの主流だった装備やスキルからの刷新を行うことで、
    討伐時間の短縮が期待できるモンスターであると言えるだろう。
    • なおこの特性は冒頭で触れた「極み吼えるジンオウガ」や、
      2015年より登場した遷悠種、そして2016年から登場したG級の古龍達にも共通するものである。
      トア・テスカトラ実装時はこの点が強く意識はされなかったが、
      極み吼えるジンオウガの実装を契機としてこの設計が強く意識されるようになった。
    • ガンナーなら「打撃弾」を使うという手もある。
      トア・テスカトラの頭部弾肉質が弾に比べ柔らかい上に首に通しても頭判定になり、
      始種は特異個体ではないためスタン値の蓄積=気絶も現実的に可能であるため。
      奇しくもトア・テスカトラの素材でシジルを作ると、打撃弾が発現しやすい。

武具

  • 実装当初、トア・テスカトラの装備は「極み吼えるジンオウガ」討伐の鍵を握るとされていた。
    始種ということで武具はそれぞれ始種武具まで強化できる。
    始種武器は大剣、片手剣、ハンマー、ライトボウガン。
    近接武器はいずれも氷属性を有する。
  • トア・テスカトラの素材を用いる始種武器は公式で
    「始種武器の中でも最高峰の攻撃性能を有する」という触れ込みであった。
    それは過大でも何でもなく、実際にそれまでの始種武器の常識を覆す性能であり、
    G級ハンターの武器選択に大きな影響を与えることになった。
    斬れ味ゲージは緑と紫の二色だが、天嵐系統の防具との組み合わせで青と空色の二色という、
    トア・テスカトラの氷属性をイメージした寒々しい色へ変化する。
    ちなみに自動発動スキルは烈種メラギナスの「弱点特効」である。
    また、剛種段階でもかなり優秀な性能となっているのも特徴的。
    具体的な性能等については、後述の各武器の記事を参照していただきたい。
    • なおトア・テスカトラ素材を使う始種武器はG9.1ではメラギナスクシャルダオラ
      G10ではグァンゾルムの武器が該当するのだが、
      いずれもトア・テスカトラ武器と同様、それまでの始種武器の常識を覆す性能となっている。
  • 防具は「トアシリーズ」。テスカト科の防具と同様「金属っぽい無機質さ」を持ち、
    そこに氷の鎧を纏っているという表現がぴったりなデザインとなってる。
    無数の氷の結晶に覆われてはいるが、涼やかな見た目のために無骨さは感じさせない。
    絶対防御・剛撃・見切りが剣士/ガンナー共通で発動。
    剣士は更に剣神が、ガンナーは反動・装着に加えて後の炎龍の能力の発現なのか、紅焔の威光が発動する。
    またトアシリーズはHR(覇種防具)時点でトリドFXなどと同様に絶対防御のSPを持つ部位がある。
    剛種・天嵐防具時点でもかなり優秀な防具である。
  • 固有の希少スキルは「氷界創生」。
    詳細は当該項目を参照してもらいたいが、
    簡単に言えば従来の火力スキルとは別のアプローチで火力を強化するスキルとなっている。
    実装当初の評価はイマイチだったが、後にその実用性が見直された。
    上述したようにトア・テスカトラ対策としても有用なスキルである。

余談

  • BGMは始種汎用の「忘れ去られし種」が流れる。
    ヤマクライのときと同様、モチーフ元(本種の場合はテオ・テスカトル)
    の専用BGMと大きく曲想が異なることのミスマッチが指摘されていたが、
    流石にこの頃になると「忘れ去られし種」が始種共通BGMである事が認知されるようになった
    (ヤマクライの時は不具合説なども流れていた)ためか、
    約半年後のヴォージャンの頃になるとこのような指摘はあまり出なくなった。
    • ビジュアル面ではテオ・テスカトルとはまた違った特徴の角が様々な話題を呼んでいる。
      カッコいいと受け取るかどうかはそれぞれ人次第なようだ。
      前方に突き出るように飛び出た2本の角は目立つのでまさにトア・テスカトラの象徴だろう。
  • 基となったテオ・テスカトルは覇種に抜擢された過去があり、
    「G級で覇種に近い存在が登場する」という予想が出ることは少なくなかった
    (双頭襲撃戦にて覇種に近い仕様のUNKNOWNが登場していることも一因である)。
    一方で、始種として更なるバリエーションが増えることを想像出来た人は少なかった様子。
  • テオ・テスカトルとナナ・テスカトリの名前は、
    アステカ神話に登場する神々の名前から取っていると言われている。
    そのアステカ神話においては、男神の名前が「トル」、女神は「トリ」で終わっている事が多いが、
    トラ」で終わっている神は見受けられない。
    トア・テスカトラの名前の由来については可能性が最も高い由来として
    アステカ文明の言語であるナワトル語で「輝き」を意味する「トナ」が由来ではないかと思われる。
    アステカ神話の神にも「トナティウ(太陽の輝き)」という神がおり、
    トア・テスカトラは『輝く鏡』という意味になる。
    氷を司る本種の表現としては適切な表現といえる。
    また、既存のテスカト種、特にテオ・テスカトルとの関連性を匂わせる要素がある。
    また、テスカト種の名付けとの関連性が特に深いと思われる「テスカトリポカ」という神にも、
    の他にが存在する。
    今度は黒い体色のナナ・テスカトリが実装されるのだろうか?
    元になったモンスターにおいて雌が黒、雄が白になったモンスターは前例があるので、
    あながち悪い予想ではないかもしれない。
  • G9.1時点では極み吼えるジンオウガの前座的な扱われ方で、
    それ以降もムービーなどの露出にも恵まれなかったトア・テスカトラであるが、
    MHF-Z 10周年記念大型アップデートのプロモーションムービーにて、
    砦跡にてヒプノックを退けたハンター達の前に姿を見せ、
    大技を披露するという大立ち回りの機会を与えられることになった。
    同フィールドが舞台のコンテンツ「狩煉道」でも当然トア・テスカトラは登場し、
    極海や雪山とはまた異なる地で変わらぬ力を発揮する。
    ちなみに、背景色の関係で猛吹雪や氷地雷のエフェクトがはっきり見えるようになっており、
    従来とはまた異なる印象を抱くかもしれない。
  • トア・テスカトラのデザインを落とし込む中で、
    「真逆の属性を操るテオ・テスカトルと、トア・テスカトラの繋がりを表現するのに苦労した」事が、
    10周年記念メモリアルブック内のインタビュー内で明かされている。
    両種の繋がりを上手く表現するのに様々なアイデアが考え出され、
    その中で「鬣を凍結させる」というアイデアが採用されたが、
    一方で凍結させると別の問題が発生し、妥協点を模索するのに苦労したという。
    また、角先端と尻尾先端部の氷を思わせる色と質感は「アイスエメラルド」をモチーフにしているという。

素材

凍王龍の氷鱗
トア・テスカトラの白い鱗。
切り出した後も冷気を放ち、美しさを損なわない。
始種個体のものは「始氷鱗」と呼ばれ、氷の如く澄んだその鱗は触れるものを凍てつかせるという。
凍王龍の甲殻
トア・テスカトラの全身を覆う白い甲殻。非常に硬く、並の武器では歯が立たない。
始種個体のものは「始殻」と呼ばれ、数多の敵を退けてきた王の風格が漂う。
凍王龍の毛
「毛」という名称ではあるが、たてがみであるらしい。
純白の毛は高級品とされ、高値で取引される。
実際、さすがに斑玉ほどではないが部位破壊限定素材である角や翼などよりも売却額が高い。
始種個体のものは「氷白毛」と呼ばれ、凍っているが剥ぎ取った後もなぜか融けることなく形を保つ。
凍王龍の角
白銀世界を統べるトア・テスカトラの角。
威厳を感じる双角は天をも操る力の象徴である。
始種個体のものは「蒼鋭角」と呼ばれ、蒼色に煌めく先端は宝石のような美しさを放つ。
凍王龍の翼
柔らかいがとても丈夫で、広げると雄大な山脈を連想させるトア・テスカトラの翼。
始種個体のものは「剛翼」と呼ばれ、一際鋭い冷気を放ち見ただけで心が極寒の世界へと誘われてしまう。
凍王龍の尻尾
硬度と美しさを兼ね備えたトア・テスカトラの尻尾。美麗な一品として市場価値が高い。
始種個体のものは「靭尾」と呼ばれ、恐るべき硬度を持ち魅惑的な青い輝きに満ちている上質な尻尾である。
凍王龍の斑玉
トア・テスカトラの体内で生成される稀少な玉。白と黒が混ざり合うように玉の中でゆらめく。
始種個体からは冷気を放つ「稀宝玉」なるものがごく稀に得られ
玉の中で黒いものが蠢き見る者に恐怖を与える。

関連項目

モンスター/テオ・テスカトル - 容姿が酷似しているモンスター
モンスター/テオ・テスカトル/派生作品 - MHFにおけるテオ・テスカトルはこちら
モンスター/ナナ・テスカトリ - テスカト種の雌
システム/始種
スキル/氷界創生 - トア・テスカトラの通称「希少スキル
モンスター/イヴェルカーナ - 能力と骨格に共通点が見られるメインシリーズの古龍種

トア・テスカトラ素材の装備

武器/凍王大剣【泡雪】 - 剛種大剣
武器/凍王剣【雨氷】 - 剛種片手剣
武器/凍王軽弩【冠雪】 - 剛種ライトボウガン


*1 主にダッシュがそれに当たる
*2 ライトボウガンのジャストショットのみ、反動時間を中断して即射撃に移れるのである程度凍結への抵抗が可能である。
*3 氷漬けにならず吹っ飛ぶため、コンボが成立しない。