- 種族
- 獣竜種(竜盤目 獣脚亜目 尾槌竜上科 ドボルベルク科)
- 別名
- 尾斧竜(びふりゅう)
- 英語表記
- Rust Duramboros
- 危険度
- MH3G:★5
- 登場作品
- MH3G, MHXR
- 狩猟地
- 砂原
目次
生態・特徴
- 乾燥地帯に生息している、尾槌竜ドボルベルクの亜種。
食性は通常種と同様に草食で、朽木などを食する。
全長においては長大な尻尾を持つディノバルドに多少劣るものの、
体格や質量においてはディノバルドのそれはおろか、通常種やイビルジョーをも上回り、
総合的に見れば現在確認されている獣竜種の中では最大の種と目される。
- 過酷な環境下でも長時間活動できるように進化している。
通常種以上に縄張り意識が強く、侵入者に対しては決して容赦しない。
個体によってはたとえ殺気立っているディアブロス亜種と対峙しても怯むことなく、
むしろ真正面からぶつかりに行く場合もある。
外殻は赤銅色をしており、表面には同じく乾燥に適応した外殻と同色のコケが生えている。
その不気味な色彩は、これまで屠ってきた外敵の怨念を纏っているかのようであり、
戦う者に恐れを抱かせる威嚇効果もあるのではないかとも噂されている。
非常に高い戦闘力と危険性から、現在はG級と認定されたごく一部のハンターにのみその狩猟が許可されている。
しかしその巨体や色彩、そして強烈な攻撃の数々に終始圧倒されるハンターも多い。
- 通常種との最大の違いは尻尾の甲殻の形状であり、尾の先端が両刃の大斧のような形状に発達している。
この特徴から《尾斧竜》と呼ばれ、この尻尾を振り回して周囲の砂もろとも外敵を吹き飛ばしてしまう。
その独特な形状から一部の工匠の間で武器の素材としての需要が高まってきているが、
前述した危険性の高さにより、その素材は滅多に流通しない。
- 余談だが、一部のハンターの間では通常とは体色が異なる尾斧竜の存在が噂されている。
特徴のある配色故に不気味とも言われるドボルベルク亜種の外殻だが、
これは岩場などで迷彩の役割を果たす保護色と考えられている。
しかし、件の噂によれば同じ地域に生息する個体でも、
この迷彩色の配置がかなり細かい個体、逆に随分と大雑把な個体、
さらに全体的に色の濃い個体や薄い個体など様々な個体が存在し、
それは個体差という枠組みから逸脱するほどの外見的特徴として表れているという。
このような個体が存在するとすれば、地域や個体を取り巻く環境に大きな違いがあると考えるのが普通だが、
ハンターズギルドではそのような個体の存在を確認しておらず、現時点ではその真相は不明である。
概要
- MH3Gにて初登場した、尾槌竜ドボルベルクの亜種。
「尾斧竜」という別名を持ち、その名の通り尻尾の先が斧のようになっている。
通常種の尻尾に斧の刃のような形状の甲殻が追加されているため、通常種より格段に攻撃範囲が広い。- 別名公開時には読みである"ビフ"に関心が集まっていた。
「美味しそうな名前だ」といった意見や、「ある映画の悪役を思い出す」といった声も聞かれた。
- 別名公開時には読みである"ビフ"に関心が集まっていた。
- 主に西部の砂漠地帯を活動の拠点とするが、
瀕死になると、どのエリアにいようが地面に潜ってエリア11に直行し、休眠をとる。
突然砂原にズブズブと身をうずめるのに戸惑い、どこに行ったかと右往左往する人もいただろう。
- 砂原に出現し、泥まみれを伴う攻撃を繰り出してくる。
尻尾に当たっていないのに泥まみれになるという亜空間と錯覚するようなとても広い攻撃判定だが、
これは尻尾そのものではなく、叩きつけたり巻き上げたりした時の砂に当たっているためである。
砂に当たってなんで泥まみれになるんだと釈然としないあなたは間違っていない。
また、尻尾を振り回した時や大回転攻撃後の落下時に生ずる砂埃には強烈な吹っ飛ばし判定があり、
接触するとダメージと共に高らかと宙を舞うことになる。
攻撃本体と比べてダメージこそ少ないものの、攻撃リズムを崩されてしまうため、かなり厄介である。
なお、この吹っ飛びはスキル「金剛体」を発動させることで、ある程度軽減できる。- しかし、何より厄介なのがコイツの行動パターン。
上記の性質をよく理解しているためか、適当に狙いを定めず叩きつけてくる上に
わざわざ後ろ歩きして尻尾をターゲットに密着させてから追撃することもままある。
このせいでせっかく解除しても、また叩きつけられ再び泥まみれに陥るという悪循環が多い。
抜刀状態だと避ける事が不可能なケースも多々ある。もし避けてもやはり泥まみれになってしまうだろう。 - ちなみに、ドボルベルク亜種はG級から狩猟解禁となるため、通常種のG級行動も普通に使用してくる。
そのG級行動が「尻尾叩き付け2回→隙をキャンセルして反転から突進」というものなのだが、
亜種の場合はこの叩き付けにも泥まみれが伴うため、
泥を浴びてしまうと反転からの突進への被弾率が一気に上昇する。
消散剤で泥を弾き飛ばしても、お馴染みのKY行為ガッツポーズを行うので恰好の的である。
- しかし、何より厄介なのがコイツの行動パターン。
- 斧の部分は上の甲殻の部分に付いている為、尻尾を破壊すると斧ごと剥げる。
斧が剥げると尻尾の先端の大きさが通常種のそれとさほど変わらなくなるため、
攻撃のリーチが大きく減少し(それでも攻撃力自体に変化は無いが)、
更に尻尾を地面に叩き付けた際に泥をまき散らすことができなくなってしまうなど著しく弱体化する。
他に尻尾を持つ大型モンスターの部位破壊同様、攻撃範囲だけでなく、
泥まみれ状態を封じる事ができるので、積極的に狙って行きたい。
ドボルベルク亜種との戦闘では、尻尾の斧をどれだけ早く剥がすことができるかが
勝敗のカギになってくると言っても決して過言ではない。
- 通常種と同様に圧倒的な体力量を誇るが、なぜかクエストの出現タイミングは通常種共々G級中盤*1である。
そのため、並大抵の装備では長期戦は免れない。
- 弱点属性は水と氷。どちらも効き具合は全く同じで、弱点属性が2つあると言っていい珍しいモンスターである。
もちろん通常種に大変有効な毒は、亜種にも抜群に効くので毒武器で行くのもいい。
- どういう訳か砂原ではやたらとエリアチェンジの頻度が多い。
1つのエリアの滞在時間が5分とかからないこともザラ。まるでどこぞの峡谷みたいである。
検証する場合、別のクエストで通常種と戦ってから赴いてみるといい。
両者の平均的な滞在時間の差が結構開いているのがよく分かる。
- 闘技大会ではドボルベルク亜種討伐のクエストがあるが、
ある事情により非常にハンター泣かせなクエストとして有名である。詳細はリンク先を参照。
MHXR
- MHXRでも通常種と共に登場。
最早言うまでもないかもしれないが、通常種と同じく属性は土である。
- メインシリーズでは高い体力と攻撃力でハンターを苦しめていたが、
本作では(装備を整えれば)他のモンスターと然程変わらない時間で狩猟できるようになっている。
- ディアブロスの襲来クエストで入手できる防具「ドボルUシリーズ」は、
(Xではない)ドボルシリーズの色違いであり、
素材元がG級でしか狩れなかったメインシリーズには存在しないもの。
同じく下位デザインが用意されたジンオウUとは違いこちらはMHSTにも登場していないため、
ある意味激レアな防具となっている……かもしれない。
現在は襲来クエストはいつでも受注できるようになっているので、
暇があったら現物を取りにいくのも悪くない。
同クエストではディアブロスとベリオロス亜種の装備も排出されるため、
運が悪いとかなり粘る羽目になるが…
ドボルベルク峰爆種
- ver.7.3にて実装された特殊種。別名「尾爆竜」。
体色が亜種と同じく(やや濃いが)赤銅色であり、尻尾も斧状であるため、
元となっているのが亜種であることは明らかである。
差別化のためか、峰爆種のアイコンは体色が青みがかったものになっている。どこに青色の要素があるんだか。
危険度は先のリオレイア灼熱種と同じ10。
- 外観は亜種とあまり変わらないが、背部が溶岩のような様相となっているほか、
コブが最初から破壊されている。その姿はまるで噴火直前の活火山の火口を思わせる。
- ドボルベルク峰爆種は尻尾を叩きつける際に地面から炎が噴き上がるようになっている。
これにより火傷状態効果が付与されているのだが、
ドボルベルク峰爆種自身の属性は通常種や亜種と同じく土属性である。
火傷耐性スキルをドボルベルクへ有効な氷属性装備の範囲内で確保するのは困難であるため、
基本的に火傷へは無対策で挑むこととなる。
幸い、尻尾攻撃は従来までのドボルベルクと変わらない立ち回り方で回避ができるため、
慣れていれば火傷状態に陥ることはそう無いことが救いか。
ただし叩き付けは広めの震動を発生させる為、頻繁に足止めを受けたくなければ耐震スキルを発動させた方がいい。
尻尾を破壊しても炎と火傷状態効果を封じる事は不可能。
- ドボルベルクが元から持つ大技の大回転攻撃だが、峰爆種はこれを更に強化した技を持つ。
ある程度ダメージを与えると咆哮を上げ、それと同時にドボルベルクの周囲が次々と爆発する。
体の色が黒ずみ、そこから大回転攻撃からの大ジャンププレスへと繋げてくるのだが、
プレス時にエリア全域を巻き込む大爆発が発生するのである。
この大爆発は攻撃判定の持続時間も非常に長く、各種回避手段はまず通用しない。
判定持続時間の長いエリア全域への攻撃という点はギギネブラ劇毒種の水流放出と同じだが、
あちらは状態異常(ずぶ濡れ状態)へ陥らせることが本命で威力はそこまででもなかったのに対し、
こちらの場合はまさに必殺級の威力を誇り、
適正防御力でも体力の半分近くは軽く消し飛ぶ。
回転中に攻撃を加えて転倒させられれば大爆発も防げるが、
ジャンプさせてしまった場合は諦めて食らうしかない。
- 複数人で攻撃して大技を阻止していくという仕様からか、
戦力の分かれやすい二頭クエストにお呼びがかかることが目立つ。
超高難度クエスト「獣竜を統べる者」エリア2でのウラガンキン亜種、「強襲!尾爆竜&砂狗竜」でのドスアピポス、
「非常事態!炎王龍&尾爆竜」でのテオ・テスカトルとの二頭狩猟が存在する。
なお、特殊種が二頭狩猟に登場するのはこのドボルベルク峰爆種が初*2である。
二頭狩猟ということで相方との分断をしなければならないが、
動きが鈍長で大回転以外の攻撃は範囲も広くないので分断すること自体は割と楽。
ただし2:2で分担している時に大回転攻撃を繰り出されると阻止をしづらいのがネック。
単体の時以上にそこを注意して挑みたい。
大回転攻撃の阻止に不安がある場合は、1人を本種側の囮にして相方を先に狩猟し、
残った本種に総戦力を叩き込むという戦略を取るのも有効である。
- 装備はドボルベルク亜種のものがベースのデザインとなっているが、
所々に峰爆種をイメージした赤熱化と破壊されたコブをイメージしたと思われる欠損の意匠が見られる。
赤熱化は灼熱種装備と被っている気が…。
防具名は「ベルグラシリーズ」。
「ベル(グ)」の部分はドボル"ベルク"から取ったのではあろうが、
「グラ」はドボルベルクの性質から考えると、グラインド(回転)やグラウンド(地)あたりが考えられるか。- ドスアピポスとの二頭クエストでは「ベルグラシリーズ・双」が手に入る。
見た目は同じだが、防御力が高くなり全ての部位に2種類のスキルが付けられている。
MHXから登場したヘビィボウガンと狩猟笛は用意されていない。
既存武器種のデザインは亜種武器が存在した物も含め全て通常種武器をベースに
赤熱化や欠損の意匠が見られる峰爆種仕様にした物となっている。 - ドスアピポスとの二頭クエストでは「ベルグラシリーズ・双」が手に入る。
余談
- ドボルベルク亜種を50頭も狩猟した末に手に入る称号は「ドヤ顔」である。
着地の瞬間の顔のことを言っているのだろうか…
ブラキディオスの「リーゼント」といい、ガノトトス亜種の「生臭い」といい……
MH3Gの称号はどこかおかしいところがある気がしてならない。
- 通常種と同様に、特定のエリア(亜種の場合は砂原のエリア11等)で目が光る。
- 通常種以上になかなか登場の機会に恵まれないモンスターである。
MH4には通常種ともども続投できなかっただけでなく素材交換の対象にも選ばれず、
MHXには亜種総リストラの関係で未登場に終わり、MHWorldとMHRiseにも通常種がいない関係でこちらも未登場。
MHSTには装備だけ登場できた通常種と違って亜種は欠片も存在が確認できず、
その通常種が登場できたはずのMHST2でもなぜか亜種は参戦できなかった。
MHXRのサービスが終了してしまった現在ではMH3Gでしか戦うことができないのだが、
そもそも3DS(及びMH3GHDが遊べるWii U)の展開自体も事実上の終焉を迎えた今となっては、
ドドブランゴ亜種やショウグンギザミ亜種のような超マイナーモンスターの一角に数えられてしまっている。- …と言うか、MHP2G以降全く出られていないその2種はむしろ
「マイナーモンスター」としては逆に(ネタにされやすさと言う意味で)有名になっている。
一方のドボルベルク亜種の方はその手の話題でさえ名前が挙がることが少なく、
本当の意味で「存在すら知らないor忘れられている」と言うモンスターとなりかけてしまっている。- これでもMH3Gの頃はドボルストーンの入手難度やイベントクエストで戦える超巨大個体、
やたら手に入りにくい獣竜のコインの入手先などで、かなり話題性や存在感はあったはずなのだが…。
- これでもMH3Gの頃はドボルストーンの入手難度やイベントクエストで戦える超巨大個体、
- …と言うか、MHP2G以降全く出られていないその2種はむしろ
- モンハンシリーズ20周年記念に行われたモンスター総選挙では、
やはりと言うか全229種中で222位と、底辺に近い順位となってしまっている。
とは言え、開票前まで最下位候補筆頭などと言われていた割に意外にもさらに下が複数いるあたり、
MH3Gでの存在感を今なお忘れていないと言う人も少しは残っていたのかもしれない。
素材
- 尾斧竜の赤銅殻
- ドボルベルク亜種の体を覆う甲殻。
その色彩は、獲物の怨念を身に纏っているかのような印象を受けるという。- だが、ドボルベルクは通常種・亜種共に草食なので"獲物"もへったくれもなく、
根本的矛盾が生じてしまっている。
現実にも一応「竜血樹」など血のように赤い樹液を持つ植物もあるが、
仮にドボルベルク亜種がそう言った植物を好んで食していたとしても「獲物の怨念」という設定は無理がある。
MH3Gの通常種の登場ムービーなどから、
おそらく自分の縄張りを荒らした無法者を葬ってきたのだろう。
- だが、ドボルベルクは通常種・亜種共に草食なので"獲物"もへったくれもなく、
- 尾斧竜の赤銅甲
- ドボルベルク亜種の甲殻。赤銅殻とは区別される。
通常種の苔むした「苔甲」に対し、赤銅色に染まっている。
怪しい力を持つかのように、相手の戦意を削いでいくという。
- 尾斧竜の重尾甲
- 「尾斧竜」の別名通り、巨大な斧のような形状へと変化したドボルベルク亜種の尾甲。
鋭い斧と化した尾の暴走は、誰も止める事ができぬだろう。
攻撃の際に周囲に土砂を撒き散らす。
- 尾斧竜の甲殻
- ドボルベルク亜種の甲殻。
MHXRで追加された固有素材。前述の赤銅殻もしくは赤銅甲と思われるが、同作ではシステム上の関係からか
素材名が単純なものとなっており、素材毎の説明文も一切ないため詳細は不明である。
特殊種であるドボルベルク峰爆種から採れる物は「尾爆竜の甲殻」と呼ばれ、本種及び通常種の物とは区別される他、
2頭狩猟クエストに登場する強力な個体から採れる物も「尾爆竜の双甲殻」として区別されている。
この仕様は後述の2種素材に関しても同様。
- 尾斧竜の骨
- ドボルベルク亜種の骨。
MHXRで追加された固有素材。ドボルベルク峰爆種の物は「尾爆竜の骨」と呼ばれる。
2頭狩猟クエストに登場する個体からは「尾爆竜の双骨」として区別されている。
- 尾斧竜の角
- ドボルベルク亜種の角。
MHXRで追加された固有素材。ドボルベルク峰爆種の物は「尾爆竜の角」と呼ばれる。
2頭狩猟クエストに登場する個体からは「尾爆竜の双角」として区別されている。
- 尾爆竜の土崩玉
- ドボルベルク峰爆種が持つ玉石。
2頭クエストに登場する個体からは「双土崩玉」が入手できる。
関連項目
モンスター/ドボルベルク
武器/ドボル武器 - ドボルベルク亜種素材を用いた各武器へのリンクあり。
防具/ドボルシリーズ - ドボルベルク亜種素材のドボルZシリーズについての記載あり。
クエスト/進撃の巨人・訓練兵団の休暇
クエスト/砂原を揺るがす者
クエスト/ドボルベルク亜種討伐
アクション/大回転攻撃