モンスター/ランポス

Last-modified: 2024-01-30 (火) 13:55:25
種族
鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 ランポス科)
別名
なし
英語表記
Velociprey
危険度
MH4・MH4G・MHX・MHXX:★2
登場作品
MH, MHG, MHP, MH2, MHP2, MHP2G, MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHR:S, MHF, MHST, MHST2
狩猟地
森丘, 密林, (砂漠, 雪山), 樹海, 旧密林, 旧沼地,
原生林(MHX), 潮島, 未知の樹海, 絶島地底, 彩の滝

目次

生態・特徴

森林地帯を中心に幅広い範囲に生息する小型の鳥竜種。
ドスランポスと呼ばれる大型化した個体をリーダーとした群れを作り、集団生活を送る習性を持つ。
環境への適応力が高く、様々な地域で活動する事が可能で、
各地には環境により適した進化を遂げた亜種が存在する。
細身の体躯に鮮やかな青と黒のストライプ模様が特徴。黄色い嘴の中には、鋭い牙が見える。
一見すると目立ちそうな体色だが、環境に適応した進化の結果であり、立派な保護色である。
生物の気配や周囲の状況を素早く察する鋭敏な感覚を持ち、獲物を発見すると群れで襲いかかる。
獲物を取り囲みつつ、牙や足の鉤爪を使って執拗に攻撃を繰り返して狩る。
多彩な鳴き声を使い分ける事で仲間とコミュニケーションを図り、巧みな連携で獲物を追い詰めていく。
複数頭集まれば、アプトノスの子供くらいなら難無く狩る事ができる。
「小型」とは言え、それはあくまでモンスターの中ではの話であり、凶暴で執念深い性格もあって、
ハンターの技能や武器を持たない一般人が相手取るには充分すぎるほど危険なモンスター。
一度追い払っても、数日後に仲間やリーダーと共に再び襲来してくるという事例も多い。
規模が小さく収入も少ない村では、度々襲撃してくるランポスの群れは非常に頭の痛い存在である。
そんな厄介な面が目立つ一方で、その身体から得られる素材には多彩な用途があり、
ハンターによって狩られたランポスの素材は、人間達の生活の支えにもなっている。
辺境に近い小村などでは、頻繁に出現するからこそ、
ランポスをはじめとしたモンスター達とどう付き合っていく事ができるかが、村の開拓や発展の鍵となる。
以前は白色の鱗を持つものがランポスの亜種として扱われていたが、
生態や生息域などに違いのあることが判明し、現在そちらの種はギアノスとして区別されている。

概要

  • 鳥竜種の小型モンスター。森丘や密林を中心に生息し、ドスランポスを中心とした群れを作る肉食竜。
    鮮やかな蒼を基調とした体色が特徴的で、大抵2~3匹同時にエリア内に配置されている。
    • プレイヤー間で「ランポス系」と言う場合、本種を含めて
      ゲネポスイーオスギアノスの4種を指す場合が多い。
      公式ではこれら4種を"ランポス種"として総称するケースが散見される
      (あまり使われない表現だが、MHP2(G)の狩りに生きるにて確認できる)。
      一方、ジャギィなどは分類が異なり、別名から「狗竜系」と呼び分けられることが多い。
    • 上記の内、ギアノスはかつて明確に「ランポス亜種」として扱われており、
      外見的な差異も色の違い程度に留まるなど、関連性がかなり深い。
  • 主な行動は大ジャンプを起点とした飛び掛かり、または噛み付き。
    これに前後左右へのジャンプ移動と、その場で棒立ちしながらの警戒行動を取る。
    攻撃頻度は多少控えめであり、更にランポスの場合は液体を吐き掛ける行動は行わない。
    突進を多用する草食種小型モンスターの方が厄介視されるケースも多かった。
    • ただし、様子見以外は各動作の隙が少ない=短時間での行動数が多いことから、
      運搬クエストでは追尾してくる機会が多くなり、ストレスの溜まる相手となる。
      画面外からの飛び掛かりも、思わぬ事故の原因になりやすい。
      卵を拾った後には普段登場しないエリアにまで例外的に登場するという妨害要員である。
  • 高台にも平気な顔で跳び乗ってくる。ツタを登っている時は凄まじく邪魔。
    さらにこのときに攻撃を受けてしまうと大剣の斬り上げを喰らった時と同様の吹っ飛び方で
    ゆっくりと落ちてゆく為、とんでもなく時間がかかる
    急いでいるときに連中のジャンプがギリギリ届く高さでこの吹っ飛びが来ると
    冗談抜きで殺意が沸く
    多少めんどくさくてもツタのぼりの際は辺りのランポス種を全滅させてからの方が
    かえって時間の節約になるのかもしれない。
  • 倒すと気持ち良い位の勢いで弧を描いてすっ飛んで逝く
    しかし、ジャンプ攻撃に合わせて大剣等斬撃で迎撃して倒すと、
    MHP2G以前の場合は、真っ二つになって空中で消えてしまう
    この場合は当然剥ぎ取れないうえ、断面もしっかり描写されており少々グロテスク。
  • 鱗には青い部分と黒い部分があり、防具に使用する際は好みで使い分けるらしい。
    が、それは設定上の話で実際にはシステム上男性は
    女性はで統一されている。
    ただし、MHFに登場するランポスシリーズの改良版「アナキシリーズ」は、
    性別に関係なく防具デザインが青と黒のストライプとなっている。
    ちなみにスキルは意外と便利なものが発動することが多い。
  • これは非常に気づきにくいが、ランポスは雪山にも生息している
    MHFの猟団クエストの『寒いの勘弁』では、エリア4で群れをなしており、
    ギアノスと思って近づくと、意外にも青い身体に驚かされるのではないだろうか。
    しかも、そういうネタとかではなく、普通に生息している模様。
    • また、どうしたことか過去作品では旧砂漠の地底湖に群れでいることもあった
      (寒冷地に棲む設定がなかった頃の白ランポスのみで配置されていることもある)。
  • 無印などのオープニングにも登場。
    無印のオープニングでは、
    子供のアプトノスを捕らえたと思った所にリオレウスが乱入し、
    せっかく仕留めた獲物を持ち去られてしまう。
    さらにリオレイア生態ムービーでは、巣に連れ去られ捕食されてしまう。
    この時は生け捕りだったので一度は逃走を図るものの、結局すぐに捕まって握り潰された挙句
    小さな肉片にされ幼竜の餌に。
    そしてMHP2Gのヒプノック遭遇ムービーにも登場するが、ヒプノックのブレスで3匹まとめて夢の中へ…
    何とも不遇な扱いを受けているモンスターである。
    ちなみに、同ポジションの後輩であるジャギィも似たような扱いを受けている。
    「鳥竜種小型モンスターは噛ませ犬にされる」というシリーズの伝統はここから始まっていたのだろうか…

MH無印~MHP

  • 無印~MHPにかけては初めて遭遇する肉食竜であり、登場ムービーも存在した。
    フィールドにある死骸を食べているが、何か気配を感じたのか仲間を呼び寄せている。
  • 無印では上司であるドスランポスが同じエリアにいる際に、統率の取れた行動をする。
    具体的には、ドスランポスがいると増援が普段より多く湧くほか、いつもより攻撃性を増し、
    更にドスランポスが周囲を見渡す行動をすると一斉にハンターに向かって噛み付いてくる。
    ちなみに同じ無印のゲネポスやイーオスにはそういった行動は見られない。
    • しかし、MHG以降は長きにわたって、なぜかこの行動は行なわなくなってしまった。
      ドスランポスの指揮能力の復活は、MH4での再登場を待つこととなる。

MH2

  • モンスターの生態系や力関係が強く描写されるようになったのはMH3以降だが
    ランポスはMH2で一足早くそれをやっていたりする。
    繁殖期の密林エリア7、肉食竜の卵が採れるランポス達の巣にリオレイアが現われると、
    ハンターではなくリオレイアに立ち向かって行く姿を見られる。
    力量の差が圧倒的でも決して引かない姿に、
    彼らにも譲れない何か・守るべきものがあると感じられるかもしれない。
    さらに、クエストクリア後もリオレイアの死体に対し、徹底的に攻撃を加え続けるという姿まで見られる。
    ここまで徹底的だと逆に怖い気もするが……。
    • 死体に対し攻撃する性質上、彼らはどうしても剥ぎ取りの邪魔になりがちである。
      せっかく一生懸命戦ってくれていたランポス達ではあるが、心を鬼にして討伐した方がいいかもしれない。
    • 密林エリア7以外でもリオレイアの行動エリアにランポスがいることは多々あるが、
      それらのエリアでランポスがリオレイアに立ち向かうことはない。あくまでも巣内限定の防衛本能なのだろう。

MH3~MH3G

  • MH3~MH3Gでは拠点が移行したのに伴い登場しなくなった。
    代わりにジャギィという鳥竜種がランポスのポジションについている。
    ただ、MHP3にはオトモ用武器に「ランポス(S)ネコピック」という
    ランポスの名を冠したオトモ武器が存在し、間接的にではあるがその存在が描かれている。

MH4(G)

  • MH4でボスのドスランポスや近縁種のゲネポス、イーオスらと共に復活を果たす。
    同作ではジャギィ一派も続投したので、数年の歳月を経て遂に新旧ドス系鳥竜種の
    競演が実現することになる。
    未登場に終わったギアノス・バギィ・フロギィ三兄弟が恨めしそうに見ている
  • 今作からは大型モンスターが同じエリアに来るとジャギィたちのようにエリアの端に行くようになり、
    跳びかかり攻撃も吹っ飛びだったのが転倒するように変わった。
  • 登場フィールドは未知の樹海くらいしかないため、旧作ユーザーは少し違和感を感じるかもしれない。
    他のフィールドには上述の小型鳥竜種が進出しているため、追いやられてしまったのだろうか……。
    イーオスたちやゲネポスたちのような特別な毒を持っている訳ではないランポスが生き延びるには
    他のフィールドは過酷なのだろうか?
    • 体の模様が保護色になっているという設定を鑑みると、
      黄色い草原が広がる遺跡平原では逆に目立ってしまうのかもしれない。
  • 今作以降のランポス系小型鳥竜種はジャンプ攻撃に合わせて倒しても
    真っ二つはならず吹っ飛ぶだけになり、素材も剥ぎ取れるようになった。

MHX(X)

  • その後生態系の変化があったのか、MHXでは原生林への進出が確認された。
    リーダーであるドスランポスも原生林での出現が確認されている。
    その他、復活した森丘や密林にも相変わらず生息している。
    行動に関してはMH4Gから特に変化はない。

MHR:S

  • 以前よりランポス装備のNPCが確認できていた事から登場が期待されていたが、
    Capcom Showcase | 2022.6.14』にて復活した密林と共に登場し、無事に復活が確定した。
    Nintendo Switchの美麗なグラフィックで群れるランポスは見応えがあるが、残念ながら特に言及はなかった
    映像ではナルガクルガにあのエスピナスという、かつてのMHFの樹海を思わせるメンバーと共に映っている。
    • なお、拡張前に当たるMHRiseでは狗竜系である
      バギィ一味やフロギィ一味と親分のいないジャギィ種が登場しており、
      今作でもオルギィという狗竜系の新人が登場しているが、
      ランポス系のモンスターは親分を含めて確認されておらず、
      大方の心配通りというべきかドスランポスは未登場となった。
  • 本作では密林の固有種としての登場。
    同じく復活したヤオザミなどと違い、他のフィールドへの進出は確認されていない。
    また、MRのクエストにしか出現しないため、素材も必然的にMR素材のみの実装になっている。
  • 映像では密林の紹介ムービーとエスピナスの登場ムービーに出演。
    エスピナスの登場ムービーでは寝ているエスピナスの横で
    ナルガクルガにまとめて吹っ飛ばされてしまい、
    さらに最後の1匹に至ってはナルガクルガに吹っ飛ばされた上で
    エスピナスの尻尾に打ち返されてしまうという小型鳥竜種らしいやられ役となった。

派生作品

MHF

  • MHFのベンチマークには全て登場。
    特に【大討伐】編ではラヴィエンテに向けて威嚇を行うも、あの巨体にそれが届くはずも無く、
    凄まじいスピードで樹海を駆け巡るラヴィエンテによって一瞬にして喰われた。
    また、火山弾によって墜落したエスピナスの巻き添えになっている。
    • 中国版モンハンであるMHOのベンチマークにも登場している。
      アプトノスを群れで包囲するが、突然の乱入者に獲物を横取りされてしまう。
      無印オープニングと類似した展開であり、連想する人は多い。

MHST

  • MHSTにも無事に登場。ほとんどの小型モンスターと同じでオトモンにすることはできないが、
    行動はほぼスピード攻撃しか行わないため、こちらが相性の良いテクニック攻撃を中心に攻めれば、
    まず負けることはないはず。
    • あるムービーでは、ライダーを乗せたランポスの姿も確認できる。

MHST2

  • 続編であるMHST2にも登場。
    最序盤であるハコロ島に棲息している。
    本作ではアプトノスの次に戦う相手という位置付けであり、
    チュートリアルとして2体同時に戦う事となる。
  • 基本的にはスピード攻撃のみを繰り出してくるため、
    ゲームを始めたての状態でも簡単に勝てるだろう。

余談

  • MHとMGSのコラボである『メタルギアソリッドピースウォーカー』にも登場しており、
    いつもと同じように大型モンスターと戦うスネークを妨害してくる。
    しかも、スネークはこちらの世界のハンター程には体が丈夫では無いのか、
    こいつらに小突かれただけでぶっ倒れるため、MHで戦う時よりも段違いにウザイ存在と化している。
    • 大型モンスターとの本格的な戦闘の前に排除したいところだが、モンスターを1匹でも殺傷すると
      ミッションクリア時に最高評価のSランクが取れなくなってしまうので注意。
      Sランクを狙う際は麻酔銃で眠らせるか、大型モンスターの攻撃に巻き込んで間接的に倒してしまえばいい。
      スネークが直接手を下さなければ殺傷した事にはならない。
    • 倒れたランポスに重なって○ボタンを押すと、
      ミラーに「何を期待している? あんたはハンターじゃないぞ」とたしなめられる小ネタもある。芸が細かい…
      もちろん彼の言う通り、スネークはハンターのように剥ぎ取りを行なうことはできない。
    • ちなみに、ランポスとティガレックスが同じフィールド上で顔を合わせるのは、
      意外にもこの作品が初であった。
  • ランポスを倒した時の鳴き声は、
    カプコンの格ゲー「ヴァンパイアシリーズ」のワンラウンドを取った瞬間のボイスが使われている。
    格ゲー勢でお気付きの方も多いのでは?

素材

ランポスの牙
ランポスの嘴の中に光る牙。飛竜種ほどではないとは言え、充分な鋭さを持つ。
意外にも硬度は高く、火薬の炸裂の衝撃にも耐えられる。
その鋭さと強度を利用し、獲物の身体を貫通する弾丸を作り出す事が出来る。
そのためガンナーからの需要が高く、これを商品として取り扱う行商人も多い。
一方、武具の素材としての需要はほとんど無い。
MH4以降では、他の小型鳥竜種のものと一括して「鳥竜種の牙」として扱われている。
ランポスの鱗
ランポスから剥ぎ取られた鱗。
青色のものと黒色のものが存在するが、特性はどちらも変わらない。好みによって使い分ける事が出来る。
軽さと硬度を併せ持つ上質なものは「ランポスの上鱗」、さらに上質な物は「ランポスの厚鱗」と呼ばれる。
ランポスの皮
ランポスの鱗の下にある外皮。
この素材から作られたなめし革は防具のつなぎ素材として重宝されている。
ちなみにこの皮はどうやらでなめされているようだ。
より上質なものは「ランポスの上皮」と呼ばれる*1

関連項目

モンスター/ドスランポス
防具/ランポスシリーズ
武器/ランポス武器
クエスト/ランポスの群れを討伐せよ!
クエスト/ナイフの盟友
モンスター/ギアノス - かつては「ランポス亜種」として扱われていた。
モンスター/ジャギィ - MH3以降登場したランポスの後釜に相当する存在。
モンスター/ジャギィノス - 上述のジャギィの雌。


*1 MHSTではドスランポスの上位素材として扱われている。