モンスター/リモセトス

Last-modified: 2024-04-08 (月) 22:07:22
種族
草食種(竜盤目 奇首亜目 首鳴竜上科 リモセトス科)
別名
首鳴竜(くびなりりゅう)
英語表記
Larinoth
危険度
MHX・MHXX:★1
登場作品
MHX, MHXX, MHST2
狩猟地
古代林

目次

生態

古代林にて生息が確認された草食竜の一種。
草原に溶け込む茶緑の体色と、草食種に分類されるモンスターの中では最大級の巨躯が特徴。
長い首を立たせ、頭を持ち上げるような体勢を基本としているため、
体高に関しては並みいる大型モンスターをも大きく上回る。
その頭頂部には瘤のように膨らんだ共鳴器官があり、
自分の鳴き声をこの中で反響させ、広範囲に響き渡らせて仲間とコミュニケーションを取る。
この能力からハンターズギルドからは《首鳴竜》とも呼ばれる。
圧倒的な巨体とは裏腹に性質はとても温厚で、
ハンターが足元の近くまで接近しても、それだけなら特に警戒する様子は見せない。
しかし、群れの仲間(特に子供)が傷つけられると、
巨体を活かした体当たりや踏み付けで排撃に打って出る場合もある。
また、首と同様に長い尻尾は先端部が棍棒のように膨れており、これを振るう事でも外敵を攻撃する。
しかし、これらのリモセトスの攻撃も強大な大型モンスターにとっては蟷螂の斧に等しく、
大型の肉食モンスターにはあっさりと捕食されてしまう場合も多い。
その巨体故に食欲は旺盛で、頻繁に草を食み、水を飲む姿が確認されている。
特に古代林に自生する樹木に生る木の実や深睡蓮の根を好物としている。
これらは食材や研究資料としての価値が注目されているが、
そのまま自力で確保しようとすると非常に骨が折れるため、
ハンターの間ではリモセトスがこれらを食べようとした瞬間を狙って攻撃を仕掛け、
驚いて取り落としたそれを回収するという手法が確立されている。
ただし、この手法は当然ながら食事を邪魔されたリモセトスの怒りを買う行為であり、
場合によっては直接攻撃された個体だけでなく、仲間に危害を加えられた他のリモセトスにも睨まれ、
群れ全体からの排撃に晒される事もあるので要注意。
なお、リモセトス自体の肉も食用としては有用であり、
特に背肉は近年高級食材の一種として需要と人気が高まっている。

概要

  • MHXで登場した草食種の小型モンスター……小型?
    初期のPVからその存在が明かされており、今までにない特大サイズの草食種として注目を集めていた。
  • 草食竜はシリーズを通じ、鳥竜種や牙獣種のボス扱いとなる大型モンスターと並ぶかそれ以上の巨体であることが多いが、
    本種はそうした草食竜を圧倒する巨躯である。
    飛竜種の大型モンスターをも踏みつけられそうなほどの体格ではあるが、
    アプトノスなどと同様にシステム的には小型扱いのため、攻撃力は無いも同然。
    体力も極めて低く、大剣の攻撃がかするだけで死んでしまう。
  • モデルは恐らくブラキオサウルスに代表される竜脚類。
    長い首に比較的短い4本脚というデザインは、中生代をのし歩いていた竜脚類そのものである。
    特にブラキオサウルスはリモセトスと類似する膨らんだ頭部を持っており、
    同種がメインモチーフの一つとなっているのは間違いないだろう。
    別名の「首鳴竜」は、竜脚類の別の呼び方「カミナリ竜」に寄せていると思われる*1
    太い部分で切られたような、短めの尻尾が竜脚類との相違点だろうか。
    • この手の竜脚類恐竜は、かつては頭頂部に鼻腔があったとされていた。
      もしかしたら頭の瘤がリモセトスの鼻なのかもしれない。
    • ブラキオサウルスを含む竜脚類はリモセトスほど首を擡げることが出来なかったとされる。
      かつては首を垂直に近い角度で持ち上げたブラキオサウルスの復元図が描かれることが多かったが、
      現在では骨格の構造や血流確保などの観点から否定されることが多いようだ。
    • 文字通り「首の長い竜」である為に混同される事も多いが、首長竜ではない。
      首長竜というのは海棲爬虫類の1種…モンハンで喩えるとエピオスの様な生き物*2で、
      竜脚類とは全く異なる生物である
      現実世界において有名なのはプレシオサウルスやフタバサウルスであろうか。
      リモセトスの別名が首竜であるため殊更ややこしくなっているが、(モチーフからして)首竜ではない。
      なんだったら首長竜にも首が短いやつがいる。
    • ちなみに、モンハンにおいて「竜脚類」という分類は既に「竜脚亜目」として飛竜種に使われてしまっているので、
      当のリモセトスは「奇首亜目」という新しい種族に追放分類されている。
      流石に小型モンスター1種のために生態樹形図の分類が再編されることはなかったようだ

MHX(X)

  • 古代林におけるアプトノスに相当するモンスター。
    こちらから手出ししなければ草を食んでいるのみで何もしてこない、人畜無害なモンスターである。
    ただし仲間意識は強く、仲間が攻撃されると群れ全体がざわめき立って反撃してくる。
  • その特徴的な咆哮とともに襲い掛かってきたときや、巨体を捩らせて苦しみながら絶命するときの迫力は
    他の小型モンスターと比べても群を抜いて凄まじく、
    いつものように軽い気持ちで喧嘩を売って、本気で肝を冷やしたハンターもいた。
    クロスが初めてのモンハンだった人は尚更恐怖を感じただろう。
  • 実はMHXでは一頭も倒さずにゲームを進行する事が可能。
    MHXでは生肉やこんがり肉納品がキークエストになっておらず、
    リモセトスの剥ぎ取り素材は全てクエスト報酬で手に入るので倒さずとも支障はないため、
    理論上は討伐数0のまま村クエストを終えることも不可能ではない。
    • 尤も、実際には序盤の生肉確保のために狩られてしまうことも多く、
      加えてエリア6での大型モンスターとの戦闘中に巻き添えで倒してしまうこともあり、
      実際に討伐数0を達成しているハンターはごく僅かしかいないことだろう。
  • 図体からすると3回くらい剥ぎ取れそうなものだが、剥ぎ取り回数は大小共に2回のみ。
    その代わり…という訳ではないだろうが、草食種の中では珍しく落とし物をする。
    • 落とし物には条件が2つあり、食事中か水飲み中かで落とすものが変わる。
      どちらにせよ精算アイテムだが、村クエでこれを要求するクエストがあるのが少々面倒である。
    • 地味ながら、上位以上の個体からはこれまで大型モンスターからしか入手できなかった
      竜骨【大】を剥ぎ取ることが出来る。
      確率自体は上位以上のガレオスの方が高いものの、あちらや大型モンスターよりも遥かに倒しやすいため
      少し足りなくなったら彼らから剥ぎ取るのもアリだろう。
      • また、不思議な事に下位のリモセトスからは骨類が一切剥ぎ取れなかったりする。
        G級で草食種の大重骨が剥ぎ取れない事もあり、
        あれだけの巨体を持ちながら骨はあまり質が良くないのだろうか?
  • リモセトスのモチーフとなったであろう竜脚類恐竜の成体は、
    捕食者の数倍はあろうかというその巨体から、老衰した場合や怪我や病気に侵された場合を除けば
    大型肉食恐竜に襲われるケースは少なかったと言われている*3
    しかし、リモセトスはあくまで草食種としては大型というだけで、
    同じ古代林に生息する肉食種と比較してずばぬけて巨大というわけではない*4
    そんなわけで、古代林の肉食竜たちに対しては然したる抵抗も出来ずに捕食されてしまうシーンも多い。
    • とはいえ、大きな角堅い甲殻などは持たずともドス鳥竜に襲われることはないため、
      その巨体が全くの無意味…と言う訳でもない模様。
    • 古代林にはディノバルドのほか、ティガレックス、イビルジョーなど恐竜じみたモンスターが多く、
      それらのモンスターがリモセトスを襲うというシチュエーションはなかなかそれっぽい。
      上記の通り、実在した大型肉食恐竜と比べるとディノバルドらは些かデカすぎるが。
  • あれほどの巨体を誇っているのにもかかわらず、落とし穴に落ちることはない
    ああ見えてスッカスカなのだろうか。
    え?オトモンの草食種?し、知らないなあ……
    もしくは他に類を見ない独自骨格のため、上手く落とし穴が起動しないのかもしれない。
  • 今の所古代林という特定フィールド限定のモンスターである上、
    更にエリア1・2・6の3ヶ所にしか姿を見せない*5という、
    モンスター全体で見ても屈指の行動範囲の狭さを誇る(?)。
    小型モンスター扱いだけどデカくて視界を奪う草食種がそこかしこに居ても、
    邪魔にしかならない為処置としては妥当な所ではあるが…*6
    やたら狙われなくて済む分、リモセトスとしてはその方が有り難いだろうけど。
    • エリア6奥の背景にリモセトスの群の姿が確認出来る。
      狩猟エリアと彼らの行動範囲が被ってないだけで、ハンターの踏み込まない他の場所が
      主な棲息域なのだろう。
  • あまり目にすることはないだろうが、リモセトスにこやし玉を投げると
    エリア移動する…前に踏みつけや首振りでやたら激しく、何度もこちらを攻撃してくる
    武器で攻撃を加えた時以上の荒ぶりようで、
    普段の温厚な姿や、他の小型モンスターのリアクションとはかけ離れた様子に
    初見では少し面食らうかもしれない。
    リモセトスにとってのこやし玉は余程癇に障るものなのだろうか…。

MHST2

  • MHST2にも登場。残念ながらオトモンにはできない。
    その巨体や前作の草食種は皆パワー主体であったことから初見では気づきにくいが、こいつはテクニック主体である。
    そのため「リモセトス?草食種ならパワー主体だろうしスピードで行くか」とランマルやスピード攻撃をぶつけたら
    テクニック攻撃を出されて返り討ち…となったプレイヤーは少なくないはず。
    ここはパワー攻撃が得意なアプトノスやドスファンゴをぶつけるべきだろう。
    育っているならクルルヤックのロックスタンピードでもいい。
    • ちなみに戦闘前にはナビルーがモンスターの特徴について簡単に解説してくれる*7が、
      リモセトスに関しては「大きいなー頭が見えないぞ。」である。全く参考にならない
      クルルヤックのコメント*8といい勝負だとか
  • トライアルクエストに「【ターン】リモセトス」というものがある。
    これは「3体のリモセトスを何ターンで討伐できるか」に挑戦するクエスト…なのだが、
    体験版時点ではこのクエストが金策に適していたため、
    罪なきリモセトス達が金と経験値目当てに乱獲されていた。可哀想に…
    詳しくはこちら

素材

生肉
小型モンスターから剥ぎ取れる食用の生肉。
歴代の草食種の中でも最大の体躯を誇るリモセトスだが、
それでもハンターが一度に剥ぎ取る生肉の量は他の草食種モンスターと変わらない。
なお、背肉が特に美味しいのか、MHXXでは厚切リモ背肉という食材が登場している。
首鳴竜の皮
リモセトスの巨体から採れる大きな皮。若草のような鮮やかな色が特徴の素材。
特に強靭な個体から採れる丈夫な皮は、「特上皮」と呼ばれる。
後述する2つの精算アイテムを除けば唯一のリモセトス固有の素材。
古代木の実
リモセトスが食事をしている際に攻撃を加えると落とす木の実。
精算アイテムでありながら直接アイテムとして使用する事も可能という変わり種。
詳しくはリンク先を参照。
深睡蓮の根
リモセトスが水を飲んでいる際に攻撃を加えると落とす蓮の根。
根が絡まり合ったものは「深睡蓮の塊根」と呼ばれる。
こちらも詳しくはリンク先へ。

関連項目

フィールド/古代林
武器/リモセイバー
武器/リモカリーナ
防具/リモスフェイク
クエスト/【ターン】リモセトス


*1 代表的な竜脚類『ブロントサウルス("カミナリのトカゲ"の意)』が「カミナリ竜」と呼ばれた事に由来。「こんな巨体の竜が歩いたら、その度カミナリの様な足音がしたのでは?」というイメージから"カミナリのトカゲ"と名付けられたらしい。現在では「ゾウの様に脚が衝撃を吸収する構造をしていた」とされており、それほど大きな足音はしなかったのではないかと考えられている。
*2 設定によるとエピオスは海竜目首長竜亜目に分類されている。ただし現実の首長竜とは異なる架空の分類である。
*3 例えばリモセトスのモデル・ブラキオサウルスの推定全長21mに対し、ディノバルドのモデル・カルノタウルスの全長は約9m。イビルジョーのモデル・ティラノサウルスの全長は約13mとされる。
*4 参考までに、ディノバルドはリモセトスの成体に匹敵する体躯を有している
*5 死骸ならエリア7にもある
*6 実際、エリア2だと2頭いるだけで4分の1近くを占領している
*7 例えばアプトノスなら「おとなしいけどパワーがある」、ランポスなら「スピード主体」といった具合。
*8 「来るー!クルルヤックが来るー!」というただのダジャレである