モンスター/ヴォージャン

Last-modified: 2024-02-12 (月) 22:12:59
種族
牙獣種
別名
紅蓮獅子(ぐれんじし)
登場作品
MHF
狩猟地
決戦場, 古跡

目次

生態、特徴

火山決戦場に生息する、大柄な体躯のモンスター。牙獣種に属する。
その生態から、ハンターズギルドはこのモンスターを"紅蓮獅子"ヴォージャンと呼称している。
はるか昔、火口付近に生息していた個体であることが判明しており、
ギルドでは太古の形態を今に伝える「始種」として区分している。
黒い体色、後脚より太く発達した腕部、頭部にある縞模様の巨大な角といった外見からは、
超攻撃的生物とも称される金獅子ラージャンとの類似点が認められる。
ただし、全身が体毛で覆われているラージャンとは異なり、
ヴォージャンに体毛はほぼ存在せず、やや硬質的な外観を特徴としている。
特に腕には"着火石"なる部位が存在しており、岩石と見紛うような無骨さが特徴的。
角は横に伸びるラージャンのそれとは異なり、上方へと反り返るように生えている。
瞳はラージャンのような赤色や青色ではなく、黄色に輝いている。
背中には左右対称に3つの突起が存在し、岩を背中に纏っているようにも見える。
尻尾は幅広の分厚く、牙獣種の中ではゴウガルフに近い形状を有している。
ハンターズギルドでは、未だ謎の多いラージャンの生態を解明する上でこのヴォージャンに注目しているという。
生態
ヴォージャンの腕部にある"着火石"は、このモンスター最大の特徴となっている。
古龍種でないため超常的な力で自身を強化することはないが、
着火石を用いることでヴォージャンは腕に火を点け、真っ赤に炎上させる
ヴォージャン自身もこれを理解しており、攻撃に利用する習性を有している。
更に、興奮したヴォージャンは全身を使って猛烈な勢いで着火することがあり、
腕や尻尾、背中にある左右の突起に灼熱の炎を纏うという。
着火石を用いて自在に火を起こす様は、正しく「紅蓮に燃ゆる獅子」のようである。
また、「古より言い伝えられし悪鬼」と称されることもある。

概要

  • MHF-G10.1にて実装された牙獣種の大型モンスター。
    始種の四番手であり、烈種・始種では初の飛竜種・古龍種ではないモンスター。
    • 6月23日発売のファミ通誌面にて初公開され、
      7月1日のプレビューサイト更新、及びゲーム誌サイトにて正式発表されている*1
    • 実装はG10.1アップデート当日の2016年7月13日。
  • 金獅子ラージャンによく似た外見、及び名称を有しており、
    「始種」の設定からして何らかの関係性があることは間違いない(後述)。
    一方、ヴォージャンは始種に従来欠けていた火属性枠を担当するモンスターであり、
    発達した腕部や尻尾に炎を纏うというヴァルサブロスに似た生態を有する。
    腕に炎を纏う姿は、上方へ反り返った巨角と合わさり炎の魔人と見紛う迫力がある。
    この現象は、腕部にあるとされる"着火石"と呼ばれる部分によって生じている。
    • ちなみに、2017年8月に配信された高難度クエスト「双頭襲撃戦~双獅覚醒編」では、
      関連性が深い(と考えられている)ヴォージャンとラージャン(赤き金獅子)が直接共演を果たしている
  • ヴォージャンは「火山決戦場に生息している」とのことで、狩猟フィールドは決戦場
    G6.1でヴァルサブロスと同時実装された「エリア中央の溶岩が流れていない」状態で戦うことになる。
  • 公式サイトでは「風属性のG級クシャルダオラ武器を手に入れてヴォージャンを討伐しよう」
    と記されていることから、弱点については風属性が内包する、雷属性と氷属性である事が推察されている。
    • 2016年7月6日~27日に開催されたイベント「紅蓮獅子討伐ノススメ」では、
      新たに「劫火ヲ滅消セシ剣斧」というスラッシュアックスFが生産可能となっている。
      この武器の属性は水と氷の複属性である奏属性となっており、
      水についてもある程度の効き目があると見られる。
      なお、これまでのG級ドス古龍対策武器とは異なり、
      今回新規に用意されたのはスラッシュアックスFのみ。

生物学的な位置付けについて

  • 始種全体の設定として「現存するモンスターの祖先と考えられている種」が挙げられる。
    このため、ヴォージャンもなんらかのモンスターの祖先に当たる可能性が高く、
    ゲーム内モンスターリストより、該当するモンスターとしてラージャンが挙げられている。
  • G10.1アップデート以前に明かされていた生態として「はるか昔、火口付近に生息していた個体」であること、
    および「原種と比べて大きな体躯」を持つという記述*2が確認されている。
    この"原種"とは同じ"獅子"の別名を有するラージャン、ドドブランゴ
    あるいはラージャンの近縁種とみられるゴウガルフのいずれかが該当するようだ。
    • "原種"表記から「上記の既存モンスターから派生した個体」という解釈も不可能ではない。
      ただ、"原種"は種のカテゴリーの中で一番最初に発見されたものを指し(亜種の項に詳しい)、
      原種よりも後に見つかったものは全て亜種またはそれに準ずる存在として処理され*3
      MHFにおいても例外ではない*4ため、
      この表現が「ヴォージャンが他のモンスターから派生した種である」という根拠にはならない。
  • ラージャンとは「○○ジャン」という名称や別名の類似、
    牙獣種としては異端な大角などの外観的特徴、腕や拳を用いる戦闘スタイルなど共通点が多く、
    既存モンスターの中では最も関係性が深いと考えられる。
    • また、瞳をよく見るとラージャンのそれとかなり似ている事がうかがえる。
      しかし、ゲーム内では目は光っており、それによって瞳が見えづらいので判りにくい。
  • ドドブランゴとはMHF作中では繋がりがほぼ存在しない。
    ただ、中国版MHOでは"炎獅子王"なるモンスターが同時期に登場している*5
    炎獅子王は火山に生息する、腕に岩石を纏った炎のドドブランゴとでも言うべきモンスターであり、
    紅蓮獅子ヴォージャンとはネタ被り非常に類似点が多いモンスターとなっている。
    登場作品が違うため参考にはできないが、なかなか無視しがたい被り方である。
  • ゴウガルフとは「ラージャンに関する設定がある」点が共通している。
    外見の類似点は上記2種に比べると薄く、精々尻尾が横に広い形状をしている点くらいである。
    モーション面ではゴウガルフが用いていた肉弾技を多数使用してくる。

戦闘概要

  • 基本は特異個体ラージャン、及びゴウガルフの技がベースとなっている。
    動きは特異個体ラージャンに比べ遅めで、メリハリも強めになっている。
    • MHFの同骨格モンスターでは珍しく、軸合わせ時の足削りがほぼ無くなっている。
      このため、SAがなくとも軸合わせ時の追撃がしやすくはなっている。
    • また、バックステップ後は確定で特定行動へと移行するルーチンを有するため、
      攻撃手段としてのバックステップは用いないようである。
      左右ジグザグに動き回るステップも用いない。
      また、特異個体ラージャンも使用するローリングアタックが、
      ローリングには判定がなく、その後の叩きつけと延焼で攻撃するという性質に変わっているなど、
      以前の烈種、始種同様同じように見ていると痛い目に遭う、という点はいつも通りである。
  • 属性は氷属性、雷属性、水属性が通る。
    そのため公式でもヴォージャンに挑む際に推奨されていた風属性や奏属性は非常に相性が良い。
  • 始種全体の特徴である「属性に特化し、かつそれを巧みに操る」を受け継ぎ、
    着火石を用いて自在に火を起こす戦法を得意としている。
    この関係で、腕や尻尾を用いた行動の比率が高くなっている。
    • MHFには覇種テオ・テスカトルなど体に火を纏うモンスターが多数存在しているが、
      やはりと言うべきか、ヴォージャンも怒り時に腕や尻尾に炎を纏う
      覇種テオとは異なり、身体に纏った炎でダメージを受けることはないようだ。
    • ヴォージャンの大きな特徴として、怒り状態時は平常時に用いた技が大幅に強化される
      怒り状態限定の技も多数有しており、炎を纏うと戦闘能力が飛躍的に高まることになる。
      一方で怒りが鎮まると確定で身震いするモーションが入り、隙が生まれる。
      また、ヴォージャンは炎を纏っていないと前足の肉質が非常に硬くなる。
  • ヴォージャンの火炎を使った攻撃に被弾すると、火属性やられになる。
    MHFの属性やられはそれまで遷悠種の特権だったが、
    ヴォージャンはMHFオリジナルモンスターとして初の属性やられを扱うモンスターとなった。
    ウチケシの実や火耐性を高めるなど対策をして望みたいところである。
  • MHFのラージャンは元々「深追いすると危険」という性質があるが、
    ヴォージャンもややベクトルは違えどその性質を強く引き継いでいる。
    それは、軸合わせをせずに繰り出す技が豊富になっている事。
    多くの技には十分な隙があるが、この軸合わせをしない攻撃で反撃をもらうことが多い。
    深追いをしすぎず、適度に離脱することが重要と言えるモンスターである。
    • 一方、上述したように元々備えていた、
      軸合わせなしで行う行動のバックステップは攻撃技ではなくなっており、
      特異個体ラージャン譲りのローリングアタックも、移動距離や誘導が原種より甘くなっている。
      その為追いかけっこにはなりにくくなっている。
  • ヴォージャンの物理最大弱点はよりによって全系統共通で頭となっている。
    従って純粋に物理火力のみを上げて早期討伐を狙う場合、最も危険な正面勝負を挑み続ける必要が出てくる。
    属性による追加ダメージを得たり、纏雷氷界創生などを使う場合は話は別なので、
    ヴォージャンもまたプレイスタイルによって必要なスキルの調整が重要になるモンスターであると言える。
  • 始種の中で唯一剥ぎ取りが3回しか出来ない。
    このためヤマクライより始淵の黎血が集めにくくなっている。
    その代わり、破壊しやすい尻尾以外の固有素材は全て剥ぎ取りで入手できるため、
    ヴォージャン固有の素材は集めやすい。

始種

  • 剛種と同日実装。難易度は始種恒例の★7。
  • 始種の最大の特徴として、攻撃技に付随してスリップダメージの延焼が発生することが挙げられる。
    また、一部の攻撃技はそれ自体にスリップダメージの追加効果が発生している。
    スリップの速度はそこそこ速いため、位置取りを誤ると一気に体力を削られてしまう。
    ただし、先述した双頭襲撃戦に登場する個体のみ、
    何故か延焼やスリップダメージが、一部を除き発生しない事が確認されている
  • 始種ヴォージャンは攻撃の破壊力が高いが、しっかり防御力を高めれば十分耐えられるラインとなっている。
    逆に言えば適正防御力ギリギリライン+絶対防御では甚大なダメージを受けてしまう他、
    火属性攻撃を多用するため火耐性マイナスは防御力を高めていても脅威となりやすい。
    MHF-Gでは属性耐性が極端な遷悠防具が存在するため、そうなるのもおかしい話ではない。
    もちろんスリップダメージによる削りも脅威である。
    火耐性を重視した装備や、スキル「紅焔の威光+2」があると有利に立ちまわれるだろう。

特徴的な技

  • ここに記載する技名は基本的にファミ通によっている。
デンプシー
ラージャンでお馴染みの左右パンチ。標的との距離によって回数が変動する。
始種の怒り時には一回殴る毎に地面が爆発炎上し、範囲が大幅に強化される。
上半身側では連続回避するのは難しいため、ヴォージャンから急いで離れるように移動したい。
ヴォージャンは体躯上股をくぐるのがやや難しいので注意。
右手から殴り始めるので、軸合わせ時点でヴォージャンの左手側に逃げると対処しやすい。
(これはゴウガルフの技である、3連続ジャンプパンチの回避にも有用)
誘導及び移動距離自体は本元に比べると甘めであり、特異個体のようなバックジャンプ連携はしない。
火炎放射
ラージャンのビーム状ブレスが火属性になったもの。やたらと直径が太いため目立つ。
判定も見た目通り広く、「発射直前に軸合わせ」というMH4系ラージャンを彷彿とさせる仕様もある。
威力が高く、更に火属性やられに陥るため、対策なしだと起き上がりで即死することも。
  • 怒り時には火炎放射のモーションを途中でキャンセルし、起き上がって腕を叩きつけてくる。
    これによって炎が左右に配置され、側面から攻撃してくる相手を焼き払う。
    始種では左右に延びる火が一定時間留まり、スリップダメージを与えてくる。
  • 怒り時における一連のコンボを使用後には即座に次の攻撃技に移行する性質があり、
    しかも正面に立っていると高確率で例のデンプシーが飛んでくる凶悪なものとなっている。
    本体の隙は大きいが、反撃する場合は一撃離脱を心がけたい。
尻尾振り
猿型牙獣種では珍しい、尻尾を主体とした打撃技。
左右に振り回す様子はブロス科飛竜に似ており、背後に居た場合は2回回避を求められる。
  • 始種の怒り時は尻尾を振った地点が炎上するため、ただ近くにいるだけでもダメージを受けてしまう。
回転バックブロー
ラージャンも使う滑りつつ行う回転攻撃はヴォージャンも用いるが、それとは別のもの。
拳を叩きつけた後その場で一回転、さらに始種では周囲にスリップダメージの炎上を発生。
2区番人の引っかき→回転攻撃によく似ているが、大きな違いは
こちらは軸合わせをせずに繰り出してくる、ということ。
予備動作も短めであり、背後から奇襲をかけるともれなく引っかかってしまう。
常にこの攻撃が来ることを意識して少し早めの離脱を心がけるなどの対処が必要。
火薬岩砕き
腕を地面に突き刺し、その怪力で空中へと巨岩を放り投げる。
その後、上から降下する巨岩目がけて右パンチを繰り出し、空中で岩を砕く。
着火石の影響を受けた岩の破片は、辺り一面に炎上しながら散らばる。
  • 最初の岩打ち上げ、および破砕された岩にダメージがあり、
    ほぼ全方位、有効射程距離まで届く後者はガンナーにとって回避が面倒な技。
    一方で密着すれば岩には当たらない。
回り込み三連ブレス
UNKNOWNと酷似した技であり、回り込んだ後前方へ3連続火炎弾を放つ。
ヴォージャンからみて正面→右→左と放たれ、着弾地点は爆発・炎上する。
爆発の範囲は広いため、立ち位置によって火炎弾そのものか爆発を回避するかの判断が必要となる。
連続火炎弾パンチ
両腕を叩き合わせた後、拳から火炎弾を飛ばすパンチを5回行う。
あまり正確には飛んで来ないが、近距離・遠距離に着弾するものがあるため大きく避けるのが吉。
ターゲットに対し、少しずつ角度を変えてくる模様。
また始種では着弾地点では延焼が発生し、近くにいると火傷ダメージを受けてしまう。
大火輪
怒り時限定行動。
前方へと飛び掛かった後尻尾で円を描き、空中に火の輪を現出させる
その直後に反転して火の輪を潜り、その瞬間に大爆発を発生させる
更に始種では爆発と同時に左右へ多数の火炎弾がばら撒かれ、側方にも隙がない。
設置される火の輪から想像される見た目以上の範囲、および高威力を誇り、
当たると火属性やられに陥ってしまうユーモラスな見た目とは全く合わない技になっている。
回避のタイミングは火の輪をくぐる瞬間。ヴォージャン自体を潜るように回避すると火炎弾に被弾しづらい。
業火の洗礼
始種の怒り時限定行動にして、ヴォージャン屈指の大技。
眼前の地面を左右の拳で豪快に殴りつけ、小規模の噴火を誘発させる。
誘発によって起こった噴火により地面が隆起、ヴォージャンを囲むように火の巨大竜巻が発生し、
これらによってヴォージャンの姿が隠させる格好となる。
この竜巻そのものは、噴火発生直後を起点として一定時間持続し続ける事になるが、
しばらくすると隆起した地面を吹き飛ばし、竜巻の中からヴォージャンがハンター目がけて突っ込んでくる。
  • この時点ではアノルパティス遷悠種ナルガクルガのような目眩まし後の突進技に似ているが、問題はここから。
    発生した竜巻は、消滅するまでの間はスリップダメージ判定を有し続けており、
    竜巻から出てきたヴォージャンは、ハンターをなんと業火の竜巻の中へとぶん投げる
    この際、ヴォージャン本体の投げ飛ばしのダメージが入るのに加え、
    無敵時間が無い吹っ飛びで投げ飛ばされるため、
    竜巻の範囲内に入った段階でスリップダメージを受けることとなる
    竜巻に到達するまでの時間を稼げる、遠距離以遠なら助かる余地はあるが、
    主な交戦距離である、ガンナー適性距離辺りであればBC送りがほぼ確定するには十分な時間が残されている
  • ハンター投げの成功失敗を問わず、その後地面を殴りつけて狭い範囲に衝撃波を発生させる。
    これさえ避ければ、隙が大きめなので攻撃チャンスとなるが、
    震動【大】が付随して発生するため、耐震+2スキルがない場合は攻撃チャンスを無に返すことになる。
    • 余談だが、2016/7/15午後~7/19正午まで、
      ハンターライフコース及びエクストラコースの無料開放が行われていたが、
      その告知ツイートには、業火の洗礼の動画が添付され
      あなたも今なら無料で「ぽいっ」とされることができる★」と紹介されていた。
      そんな軽いノリで紹介していい技なのだろうか。
  • 地面に強い衝撃を加える等といった行動で、
    噴火を誘発する行為自体はアカムトルム等に前例が見られる。
    この攻撃に限らず、
    怒り状態のヴォージャンは殴りつけで小規模の噴火を起こす攻撃が多い事から、
    ヴォージャン自身の腕力は相当高い物と見られる。
    流石、金獅子の祖先と考えられているだけはある、と言えるか。

武具

  • 始種ということで、剛種武具から始まる始種武器と始種防具がある。
  • 武器は、G10.1プレビューサイトで性能が公開されていた双剣、狩猟笛、穿龍棍、スラッシュアックスFと、
    実装当日まで情報が伏せられていた太刀とヘビィボウガンの計6種が存在する。
    いずれも「ヴォルカ・○○」という武器銘で、非常に高い火属性値を持つのが特徴。
    特にスラッシュアックスFは、その属性値を強属性ビンで更に引き伸ばす事ができる。
    また、双剣のみリーチ長となっている。
    ゼルレウスの烈種素材を用いた烈種武器化で一閃+1が自動発動、
    始種武器化で一閃+2に強化される。
    基礎性能としてはトア・テスカトラ後の始種武器に準じたものとなっている。
  • 防具は「ヴォンシリーズ」。
    岩石の隙間を溶岩が流れるような見た目に加え、首の黒いマントが特徴的。
    剣士装備は紅い巨大な拳の意匠と、ヴォージャンを模した仮面が厳めしい印象を受ける。
    ガンナー装備は拳ではなく尻尾のような意匠が腕防具になっており、仮面も一部分しかない。
    • 同防具の目玉スキルが「雌伏」。剣士装備にのみ付加される。
      ガードが成功する毎に最大10回まで攻撃力が増加するという、
      ガード行動をトリガーとした火力スキルとなる。
      ただし吹き飛ばされてしまうと攻撃力増加がリセットされるようだ。
      • ヴォージャンの狩猟が解禁される2016年7月13日より、
        この雌伏のスキルを体験できるイベントが開催される。
        ガード可能な剣士武器を装備している事が受注条件で、
        ヴォンGFシリーズを借りてヴォージャンに挑む事が出来る。
      • このスキルも、所謂「希少スキル」に該当する法則性を持つものである。
        公式サイトのゲームデータ一覧ではアップデート直後の時点では、
        希少スキルの中で唯一G級スキルのマークがある。*6
        また、雌伏スキルはHR帯が完全に通過点となった後に登場した希少スキルであり、
        今後G級スキルの定義自体も変わってくることを予感させる扱いを受けているとも言えなくもない。
        ただしG10.1現在ヴォンシリーズに限り、HRの剛種防具から発動させることができるため、
        今までの希少スキルの枠組みからは外れていない。
    • ガンナー胴には、同じくG10.1新スキルの「狙撃」のSPが付加されている。
      こちらは、連射と「扇射に含まれるクリティカル距離の弾・矢ダメージ強化効果」の複合スキル。
      扇射に含まれる攻撃力UPスキル効果は持たない。

余談

  • 略称についてだが、元となったラージャンは
    一般的に「ラー」と略されるモンスターであるが(例:HCラー)、
    それをヴォージャンに適用した場合「ヴォー」となってしまう。
    ネット界隈では色々と弄られる単語であるため、困惑する声が聞かれる。
    • 上記リンク先にあるようにまともな意味もあるが、
      困惑される原因となるのは、ナルガテンプレの別名と同じくそっち系のネタである。
      検索の際はくれぐれも注意されたし。
    かと言って「ジャン」の部分で呼んでも、
    言わずもがなラージャンと丸かぶりしてしまう。
    このような事情のためか、ユーザー間では略さずにフルネームで呼ばれることが多い。
    • ちなみに、武器名では「ヴォルカ」、
      防具は「ヴォン」シリーズとされている。
  • ヴォージャンという名前の由来に関しては明言はされていないが、
    同じく火山地帯に生息する先輩モンスターの存在から、
    「volcano(火山)」の「ヴォ」+ラージャンの「ージャン」ではないか、と考えるハンターが多いようだ。
    なんとも捻りの無いネーミングである
    まあ、その先輩もほぼ同じ(「volcano」+ガノトトスの「ガノス」)と思われるが
    • なお、ラージャンという名称はサンスクリット語の「ラージャ」という単語から採られている
      (ラー/ジャンという単語の組み合わせではない)。
      上記の考察が正しければであるが、ヴォージャンという名前は中途半端に捩ったがために
      元ネタが持っていた意味合いが失われてしまった稀有な例になる。*7
  • 色々とネタの尽きないラージャンの近縁種ということで、
    どのようなパロディネタが仕込まれているのかと実装前から期待(?)されていたが、
    いざ実装されてみるとこれと言ってあからさまなネタも仕込まれておらず、
    逆立つ鬣も無いのでサ○ヤ人要素もほぼ無い。
    せいぜい、火炎弾飛ばしがドラ○ンボールにおける連続気弾飛ばしに似ているなどと言われるぐらいである。
    更にその連続気弾飛ばしのネット上での通称「王子戦法」がもじられ、
    「ヴォージ戦法」などと呼ばれてしまう始末。
    ネタがなければ強引に引っ張りだすというネット民の気概が感じられる。
  • MHF公式Twitterにて容姿の設定資料が先行公開されている。
    設計当初は「火の始種だから赤くしよう」という安直な理由で体色は赤色であり、
    顔の造詣もラージャンにより近い代わりに、角のデザインが大きく異なっていたようだ。
  • ラングロトラと並び、全身が甲殻に覆われた牙獣種という珍しい存在である。
    体の一部に甲殻を持つという程度ならアオアシラやガムートなどもいるが。
    また、ラングロトラはモチーフであるアルマジロからして甲殻(鱗甲板)を持つのに対し、
    ヴォージャンは甲殻とは縁のない霊長類系の見た目なので異質さが際立っている。

素材

紅蓮獅子の殻
ヴォージャン甲殻。
体の大部分を覆っており、頑強な鎧と化している。
始種個体の「始殻」と呼ばれる甲殻は驚くほど頑丈で、並大抵の衝撃では傷つかない。
紅蓮獅子の牙
ヴォージャンの頑丈な牙。
火山の鉱石をも容易に噛み砕いてしまう。
始種個体の鋭く研ぎ澄まされた牙は「始牙」と呼ばれ、入手した者は豪傑と称えられる。
紅蓮獅子の熱皮
高熱にも耐えるヴォージャンの皮。
甲殻とは異なり柔らかく、加工の自由度も高い。
始種個体からは「厚熱皮」という非常に高品質な皮が得られ、耐熱性と保温性のどちらにも優れている。
紅蓮獅子の角
異様な長さが特徴的なヴォージャンの角。
堅強な素材として注目を集めている。
始種個体の禍々しい角は「重角」と呼ばれ、職人なら誰もが一度は加工したいと思う逸品だという。
紅蓮獅子の着火石
ヴォージャンの手の甲に付いている石。
これを擦り合わせ、腕や全身に着火する。
始種個体は「重火石」という大きな質量を持った着火石を有しており、
着火には相当な力が必要である。
紅蓮獅子の尾
ヴォージャンの尾。擦り減っていることが多いため、傷のない物は価値が高い。
より屈強に成長した始種個体の尾は「重尾」と呼ばれ、この尾から苛烈な攻撃を繰り出す。
獄卒の血
灼熱の中に生きるヴォージャンの血。
体内で熱せられ、強大なエネルギー源となっている。
始種個体から稀に得られる「獄卒の炎血」は非常に高温であり、
持ち帰るのも困難とされる。

関連項目

モンスター/ラージャン - 近縁種と目されるモンスター。
モンスター/ラージャン/派生作品 - MHFに登場するラージャンの詳細はこちら
モンスター/ラングロトラ - 全身が甲殻に覆われた牙獣種。こちらは弾力性に優れた甲殻を持つ。
システム/始種
スキル/雌伏 - ヴォージャンをイメージしたスキル。希少スキルの一つとみなされる。
クエスト/双頭襲撃戦 - ラージャン(赤き金獅子)と共演を果たした≪高難度クエスト≫、『双獅覚醒編』に関する記述あり。

ヴォージャン素材の装備

武器/ヴォルカ・テナク - スラッシュアックスF


*1 6月24日公開のプレビューサイトでは同日時点で一切情報が掲載されておらず、ファミ通公式サイトのプレスリリースでも一切触れられていなかった。
*2 公式プレビューサイトでは触れられておらず、ゲーム情報サイトのプレスリリースで確認できる。
*3 例として、『全ての龍の祖』と称され、ミラボレアス種の中でも最も古い存在である可能性が高い祖龍ミラボレアス亜種も、発見順が遅かったため黒龍ミラボレアスの亜種という扱いに止まっている。
*4 同作のモンスターであるギアオルグ(アビオルグ亜種)は、ギアオルグの方がより原点に近い存在という設定がある。
*5 炎獅子王は2016年6月、ヴォージャンは同年7月に実装されている。
*6 ただし他の希少スキルも、過去に公式側でG級スキルと言われたことがある
*7 過去には同じくMHFで、愛称があまりに有名になりすぎたせいで、派生後の名称が派生前を全く無視した形になってしまった武器が登場していた。