モンハン用語/紙集め

Last-modified: 2023-07-25 (火) 01:58:46

MHFで使用されるスラング。
「武器魂」「武器綬」「武器勲」というアイテムを集めることを指す。

目次

概要

  • 元々は秘伝防具を作るために必要な「武器魂」を集める工程を指していた。
    秘伝防具について詳しくは当該記事を参照してほしいが、当時(2011~13年代)のMHFにて、
    進化武器に並ぶやり込みの到達点であった装備である。
    ただその(主な)強化素材である武器魂がいわゆるチケットなどの「紙アイコン」であり、
    後述するが膨大な量が必要であった事から生まれたスラングである。
    • 武器魂は特定のモンスターの素材ではなく、
      一定条件を満たすことでクエスト報酬として1個(ギルド優先依頼などを使用した場合は数が増える)
      入手できるようになっている。
      アイテム説明文などから、ギルドが条件を満たしたハンターに配布しているもので、
      単位も「枚」つまり紙状のものであることが確認されている。
  • 後述するが現在では様々な理由により、
    プレイヤーの間で秘伝防具を作ることそのものは目的ではなくなっている
    2019年3月時点では、同じく武器魂の他、G級版の武器魂である「武器綬」と、
    GR500以降で入手できる「武器勲」を使って生産できる、
    秘伝スキルカフ」の入手及び強化(厳密には合成に近い)が"紙集め"の主たる目的となっており、
    それ以外には、秘伝防具をGXシリーズLv.7まで強化することで可能となる装飾品精錬にて入手できる
    「秘伝珠」の追加獲得が挙げられている。
    • 秘伝珠は2018年3月アップデート以降、
      基本料金の支払いで1武器種分(5個)が入手できるサービスが実施されており、
      秘伝スキルカフが作れれば最低1個分の秘伝珠は減らすことができる。
      そのため"紙集め"による秘伝珠の入手は、より重要な役割を果たす秘伝スキルカフの調達を終え、
      尚且つ月5個(換算)以上の秘伝珠を必要とする場合の選択肢となっている。
      つまり優先度としては秘伝スキルカフ>追加の秘伝珠とする見解が一般的。
    • 武器魂と武器綬は一応他の用途がない訳ではないが、
      必要数が非常に少ないためそれらを目的に「紙集め」と言うことはまずない。
      ただし後述するが、スラングとして著名だった時代にはその用途、
      及び武器魂以外の「紙」についても、紙集めと言われていた事がある。
    • ちなみに綬と勲は紙アイコンではない。
      ただし現在ではこれらも含めて「紙集め」とされている。
  • 「紙集め」発祥時の秘伝防具はHRのFXシリーズが最終強化段階となっていたが、
    武器魂の必要数は一式で3200枚であった。
    しかもギルド優先依頼の実装以前は1クエストにつき確定1枚、
    つまり3200回のクエストを必ず回す必要があったのである。
    当然そうなるとプレイヤーの心理としては簡単に攻略できるクエストを、となる訳だが、
    入手できる武器魂は下位・上位・変種・剛種という大まかなランクで固定されていたため、
    最も効率の良いモンスターに偏る傾向が早い段階からみられるようになった。
    ギルド優先依頼実装直前の時点ではドスファンゴ特異個体(下位・上位・変種)と、
    パリアプリア剛種が専らそのターゲットであったことから、
    秘伝防具を作るためには延々とドスファンゴを狩り続ける、という
    地獄のような苦行が待っていたのである。
    その過程で手に入るのは「紙」ということで、それを皮肉った、
    もしくはそれを行うプレイヤーを揶揄または自虐する形で生まれたのがこの「紙集め」という言葉である。
    また、「紙集め」によってもたらされたMHFの混乱など様々な事象がこの用語に込められており、
    古くからのプレイヤーの中には、これらの用語に忌避感を覚える人も少なくない。
  • 秘伝スキルカフに必要な魂・綬・勲の量は初期生産段階で690個、
    秘伝珠1個の生産(GXシリーズLv7を1部位用意)に必要な魂・綬・勲の量は1230個と、
    いずれもフル強化一式が必須だった秘伝防具FXに比べれば遥かに少なくなっている。
    ギルド優先依頼を使えば前者は182回、後者は321回となり、
    「アンリミテッドモード・ギルド優先依頼」であれば更に少なくなり、
    前者で言えば42回のクエストクリアで入手できる。
    デイリークエストや後述のアイテム交換も使えば更に早くなるだろう。
    • 秘伝スキルカフは強化によってスキルポイントなどを上げる事ができるが、
      最初の強化で4830個(これは初期生産分も含む)の魂・綬・勲が必要になる。
      基本的には生産時点で極めて高い恩恵が得られるよう設定されているため、
      強化については純粋にやり込みの領域であると捉えられている。
    • ちなみに秘伝スキルカフとHL秘伝珠が無かった時代には、
      6150個の魂・綬・勲が実質必須であった。
  • ちなみに一部の希少素材をグーク鍋で煮込む事でも武器魂・綬・勲は入手できる。
    そのため狩煉道狩人祭で希少素材を大量にかき集め、煮込むことも「紙集め」と言われるが、
    元々この手段は上級者の間で邪道(鍋秘伝と揶揄された)とされ、「紙集め」と対極のものとされた
    (少なくとも2014年頃まで)ため、これを紙集めと呼ばない人もいる。

変遷

  • 「紙集め」の歴史は秘伝防具の歴史でもあり、
    詳しくは秘伝防具の「変遷」をご覧いただきたい。
    ここでは「紙集め」というワードがピックアップされた事項について記す。
  • 紙集めという用語自体は秘伝防具が登場したシーズン9.0の時点で既に存在していたが、
    当初は秘伝防具の性能の低さからドM向け趣味防具の一つであり、
    性能が向上したフォワード.1の時点では下位~変種モンスターの選択肢が一応存在しない訳ではなかった。*1
    本格的にこの用語が普及し、問題視されるようになったのは、
    上述したドスファンゴ特異個体が登場したフォワード.2からである。
    • 上述したように非常に作業性の強い状況であったことから、
      紙集めをする人間はライン工と称されたり、
      「ドスファンゴとパリアプリアの血肉で秘伝はできている」と皮肉られることもあった。
      この時点では秘伝防具の重要性そのものが大討伐クエストを除けば薄く、
      無理して作るほどのものでもない事も、そのような声が多く出た理由である。
  • フォワード.2で「紙集め」という用語が広く普及した事もあり、
    フォワード.3にてイベント武具や課金武具をHC武具に強化するための素材として実装された
    「秘伝の証」について、アイコンがチケットアイコンだった事、
    当時の入手率は非常に低かった割に大量(といっても秘伝防具ほどではない)に必要だったこともあり
    「今度は入手率の低い紙集めか」と言われることになる。*2
  • フォワード.4では紙集めの単調さを和らげるために「ギルド優先依頼」が実装された。
    これ自体は実装当時の評判は非常に良かったのだが、
    結果として秘伝防具を絶対に作るべきである(MHFをプレイする上で紙集めは絶対必須である)
    という風潮が一般プレイヤーの間にまで根強く定着してしまい、以後長きに渡って尾を引くことになった。
    この頃から紙集めは「秘伝防具の作成工程」そのものを指す用語に変質していく。
  • あまりにも流行しすぎた結果、VS大会や運営レポートの中でも紙集めという単語が使われ始め、
    運営公認の秘伝防具を作るための作業として認識されるようになった。
    またフォワード.5で実装された覇種の素材がチケットではないのは上記の件を考慮した為であることが、
    各種インタビューなどで明らかになっている他、G級の素材として長らくチケットアイコンが登場せず、
    G級秘伝防具の強化に使う武器綬と武器勲が「チケットアイコン」つまり紙ではないのは、
    上記の件が影響していると思われる。
  • 武器綬・武器勲が実装されたのはそれからある程度時間が経過してからだが、
    この頃になると優先依頼の関係もあって紙集め自体にネガティブな印象を抱く人は少なくなっていき、
    一方で「秘伝防具」と「秘伝珠」についてはプレイヤースキル*3の指標という概念が根強く残り続け、
    「紙集め」自体はMHF-Zに突入してからも極めて重要なものとして捉えられていた。
    ただし「紙集め」についてはそこまで重点的にピックアップされることがなくなっていった。
    これはプレイヤーの火力インフレに伴い、ソロで紙集めをした方がむしろPTを組むより効率が良い
    と見られるようになったためである。
    特に、「秘伝珠」を作れるのはGR500になってからであるが、そのランク帯の装備であれば、
    よっぽど面倒な相手でない限りソロの方が早く確実に紙集めができる。
    そのため、「紙集め」募集はMHF-Z開幕の頃にはほぼ見られなくなっていった。
  • ただ、秘伝防具の記事にもある通り「秘伝指定」自体は止むどころか当然のように実施される状態が続き、
    その対策として2018年3月にHL秘伝珠が実装されたことによって、
    「(特に最初の)秘伝珠を入手するためのソロでの紙集め」を多数のプレイヤーが強いられる
    という状況が根本的に解消された
    その後2019年1月アップデートにて秘伝スキルカフが実装された事もあり、
    「紙集め」をするとしたらまずは秘伝スキルカフの生産*4、という流れが定着するようになった。
    • また、その前のMHF-ZZアップデートで実装されていたアンリミテッドモードでは、
      武器魂・綬・勲がまとめて入手できるが高難度・GR999限定故に、主な需要は強力なシジルの素材である秘刻印であり、
      紙集めとしては需要が見出されていなかった
      (HL秘伝珠の実装によって紙集めを目的に集中的に回すメリットが薄いものになっていた)のだが、
      秘伝スキルカフの実装に伴い、これをPTで回す募集も多く見られるようになった。
    前述の通りプレイヤーによっては「紙集め」とは呼ばれない、グーク鍋による素材変換については、
    2017年7月に実装された狩煉道*5により、勲以外は常設イベントでの入手が可能になった。
    これらの環境変化などもあり、紙集め募集(狩煉道の方は前述の事情もあり、「紙集め」と銘打たれない)
    自体は再び注目を集める事となった。

余談

  • 武器魂については、上でも触れたがゲーム内では「紙」として扱われている事が判明している。
    「特別クエスト」の、武器魂入手クエストにおける依頼文にて
    「≪○○魂・序≫85」と記載されているためである。
    ちなみに歌が紡ぐ物語でも武器魂が登場するシーンがあるのだが、
    武器魂が紙かどうかは曖昧(紙と解釈しても違和感はない)にされている。
  • この紙集めであるが、基本的にモンハンの醍醐味であり最大の敵でもある
    例のセンサーに一切影響されないという点が奇異なものとなっている。
    どちらかというと、ギルド優先依頼の実装まではこの点を問題視する
    (確定だから数が多いのかという批判と、そもそもモンハンらしくないという意見)声が強めだったのだが、
    優先依頼実装後の「秘伝防具一強時代」にはこの点を逆に好意的に、
    というより煽り文句として使う人が多く見受けられた
    (どんな人でも連戦さえすれば確実に秘伝防具が作れるのに何故作らないのか など)。
    またこの紙集めはMHFプレイヤーに強い影響を与えており、
    G級実装に伴ってかつての環境に回帰しつつあった2013~2014年夏頃までは、
    「(かつての)紙集めと違って確実性がない」事を批判する意見も少なからず見受けられた。
  • なお全体に与える影響が極めて高かったためか、
    G9.1のHR帯装備作成難度大幅緩和の対象からHR秘伝防具は外されており、
    現在のHR秘伝防具は、同ランク帯の防具としては飛びぬけているにも程があるほどの作成労力がかかる
    更にG10でHRの仕組みが根本的に改められたことで、G級昇級までに同一クエストを連戦する必要性がなくなった。
    HL秘伝珠については交換自体はGR500以降だが交換に必要なアイテムはHRの時点でも貰える事もあって、
    HR帯では「紙集め」をする必要も利点も一切ないと断言できる状態になっている。
    これは狩煉道、アンリミテッドモード、秘伝スキルカフの実装後も変わらない。
    いずれもG級ハンターの専用要素だからである。

関連項目

防具/秘伝防具
システム/ハードコアクエスト
システム/ギルド優先依頼


*1 当時はドスランポス特異個体が居たが、変種特異個体が非常に手強かったためドスランポス一択とならなかった
*2 後に段階的に緩和されている。
*3 単なる操作技術に留まらず、MHFの装備環境に関する知識と理解も含まれる
*4 あくまで秘伝スキル発動時の難点を緩和できるツールに過ぎないため、秘伝スキルカフが必須になったというわけではない。
*5 クエスト報酬では魂・綬・勲は得られない