MHシリーズにおける武具強化の概念として用いられる用語。
強化を略して「派生」とも言われる。
概要
- MHシリーズの武具(特に武器)は素材を投入して「強化」していくことが基本となっているが、
一部の武器と、防具を除くとその強化はレベル制ではなく、武器自体の名称が変化する。
更に物によっては、外見や性質すら大きく様変わりしてしまうものがある。
これらを「○○から派生(強化)する」などと呼ばれることがある。
- 強化で名称や外見、性質が変わるというのは無印の時代からあり、
その時代から「派生」という呼び方、概念はあったものと思われる。
だがその明確な定義は無印発売から10年以上経った現在でも定まっておらず、
人や作品によって使い方や定義が異なっている。- MHWorldとMHFでは、公式で「派生」という用語が用いられている。
両者の意味するところは似ているが、異なる部分もある。
- MHWorldとMHFでは、公式で「派生」という用語が用いられている。
- 全シリーズを通して見た場合、以下のような強化が「派生強化」と呼ばれることが多い。
- 1.強化によって「武器(防具)の名前」が変わるもの
- 2.強化によって「武器(防具)の外見」が変わるもの
- 3.強化先が複数あり、その中から一つを選ぶもの
- 例えば、MH4での大剣「アイアンソード」を例にとると、
「アイアンソード改」から外見の全く異なる「バスターソード」か「荒くれの大剣」に変化する。
上で言えば、「アイアンソード改」への強化も含めた全ての強化を派生強化というのが1番、
外見の変わる「バスターソード(もしくは荒くれの大剣)」への強化のみを指すのが2番、
「バスターソード」か「荒くれの大剣」のどちらかが選べるという部分を重視するのが3番になる。
何度も書くが、どれを派生強化と定義してどれを定義しないかはプレイヤーや作品によって大きく異なる。
- 1番の「武器の名前が変わる」派生強化については、
言い換えれば強化で武器の名前が変わらないものがある作品にて、
わざわざ「派生」と呼びわける必要性があると言える。
ボウガン類がレベルアップ強化のみであったMH3までの作品と、
武器の強化がレベルアップか別名称武器への強化かが選択できるMHX、
そしてレベル制武器が多いMHFにて、「レベルアップの強化」と「武器銘が変わる強化」
の両方が存在してるため、レベルアップ強化に対し武器銘が変わる強化を「派生」という人は少なくない。
逆に、基本的に「武器銘が変わる強化」しかないMHP3~MH4Gまでの作品については、
これを「派生強化」と呼ばない人もいる。
- 2番の「外見が変わる」強化、
3番目の「強化先が複数ある」ものについても、無印から存在するためメジャーな「派生強化」と言える。
上述したようにMHP3~MH4Gまでの作品については武器銘が変わる強化しかないため、
基本的にどちらかを「派生強化」と呼ぶのが一般的ではあったが、
2番目を重視するのか3番目を重視するのかは、プレイヤーによって異なる。- 例えば上に挙げたMH4の大剣の場合、「王牙大剣【黒雷】」 を強化していくと最終的には
「大鬼金棒」というラージャンの大剣になり見た目が大きく変化するが、
王牙大剣【黒雷】から大鬼金棒までの進路は一択なので派生とは呼ばない、という人が居る一方で、
このような場合は見た目が大きく変化するので派生と呼ぶ人も多い。
元々定義としてはかなり曖昧なものなので注意が必要である。
- 例えば上に挙げたMH4の大剣の場合、「王牙大剣【黒雷】」 を強化していくと最終的には
- MHG~MHP2G、及びMHFにおいては、強化によって武器カテゴリ自体が変わってしまう、
武器カテゴリーを跨ぐ派生強化も存在する。
大剣を大幅に軽量化することで太刀へ、ハンマーの内部を空洞化させて狩猟笛へ、
ランスに砲撃機構を搭載してガンランスへ、という具合である。
ただしこれはいずれも(当時の)新武器種に対して行われている。
この背景としては、「鉄刀」などは太刀というカテゴリーが現れるまで大剣として扱われていたこと、
MH2の太刀や狩猟笛、ガンランスは最初は購入すらできない追加武器扱いだった事情がある。
従って太刀から大剣、狩猟笛からハンマーと言った逆方向の派生強化は存在しない。
片手剣と双剣は剣と盾を入れ替えるような方針となっており、一部は相互への派生が可能である。
後にMHP2Gでは狩猟笛からハンマー、ガンランスからランスと言った逆方向の派生強化が存在する。
- また、MH2とMHFは防具にも派生強化(防具名称が変わる)が存在する。
MH3の防具も限界まで強化した下位防具に対し、更に防御力の強化を引き出せる強化が可能だが、
これもある種の派生強化と言えるか。
- 1番の派生強化を行う場合、原型となる武器に何かしら関連する素材を投入することが多い。
例えば骨武器の場合はより上質な骨を使う、などである。
そして別のモンスター(など)の素材を投入することで、2番目または3番目の派生強化、
つまり見た目や性質が大きく変化してしまうことが多い。- 2番目と3番目の派生強化の場合、大抵の場合は原型となる武器と投入する素材の相性が重要となる。
例えば火属性を有する武器に別の火属性モンスターの素材、
あるいは火山に生息するモンスターの素材を投入するというケースは比較的多い。
逆に水や氷の属性エネルギーを持つ素材や、水棲のモンスターの素材を投入するのは非常に難しい。
一方、属性が真逆でも、原種と亜種などの関連性があると話が変わってくる。
用いる属性が違えど原形は同じであるため、素材同士の相性が良いのだろう。
- 2番目と3番目の派生強化の場合、大抵の場合は原型となる武器と投入する素材の相性が重要となる。
- MHX(X)でも派生強化は上記1~3といずれのパターンも取り揃えており、
従来通りに順当に派生するもの、従来とは派生パターンが変化するもの、など豊富なルートがあるが
派生させずにそのまま最終強化(XXでは限界突破、究極強化)させて
派生強化にかなり近い威力を出す事も可能となった。
名前も見た目も変化せず、生産時からそのままの武器をHR解放後でも使える武器が大幅に増えたのである。
性能面では派生先の方が強かったり、派生させる事で逆に使い勝手が悪くなったりと千差万別のため
派生強化させずに原形を保ったまま最終強化させて使うと言ったケースも非常に多く見られる。
- MHW以降は武器の強化ツリーが強化時に確認できるようになり、
段階のベースとなっている素材系統の名称を取って「○○派生」と称している(鉱石派生、骨派生など)。
過去作同様、途中で武器の形状が変化したり(上で言う2番目の派生に当たる武器は少なく、
多くは装飾が増えたり、鋭くなったりなどのビジュアル上の変化である)、
別系統の派生(3番目の派生)強化をすることができるが、
一部の派生では不可能なものの、強化をダウングレードして一段階退化させ、
使った素材を回収することが可能となっている。
なお本作では一発生産できる武器の種類が非常に少なく、殆どが派生強化で作成していくことになる。
- MHFでは、1番の「武器(防具)銘が変わる強化」を公式で派生強化と呼称している。
具体的にそう言及しているのはG級武器→改G級武器、辿異武器、防具強化などである。
これらは一部除き、強化で見た目は変化せず、複数分岐でないものが圧倒的に多い。
これは同作にレベル制武器(強化で名前が変わらない)が非常に多い一方で複数分岐派生が限られている事、
MHFでは武器自体に特殊な効果がある「特殊武器」が多数存在するが、
上に挙げた複数分岐式、かつ外見が大きく変化する派生強化ができる特殊武器は、
進化武器を除いて一切存在しない事なども理由と見られる。
その為MHFにおいては、1番の「武器銘が変わる強化」を派生強化と呼んで概ね差し支えない。- ちなみにMHFのボウガンで「名前が変わる強化」が用意されているのは、
改G級武器、進化武器、辿異武器のみである。
その内改G級武器と進化武器はレベル強化を施してから派生するため、
純粋な意味での派生強化式が採用されているのは辿異武器のみである。
- ちなみにMHFのボウガンで「名前が変わる強化」が用意されているのは、
余談
- 攻略wikiなどでは、武器の強化ツリーを「派生(ツリー)」と称していることが多い
(昔からの慣習という部分もある)。
この「派生」は1番の「武器銘が変わる強化」を意味していると考えて概ね間違いない。
そのため、MH4G時点で2番と3番の派生強化がない操虫棍についても、
wikiなどでは「派生ツリー」と称されている。
- MHXRでは派生強化システムに相当する
「進化武器」(MHFの進化武器とは異なる)がVer3.0で実装されている。
モンスター素材という概念が無い同作では、別の武器数本を素材にして派生させることができる
(言うなれば「武器の合成」に近い)。
また、同一のシステムで「進化防具」というものもある。
関連項目
モンハン用語/一発生産 - 派生強化と対を成す(場合がある)用語。