世界観/ゼニー

Last-modified: 2024-04-17 (水) 21:44:06

モンスターハンター界での通貨単位。間違ってもYen(円)ではない。
カプコンのゲームにおける伝統的通貨単位であり、
本シリーズを初め「ブラックドラゴン」*1「ブレスオブファイア」「ロックマンシリーズ」「ロストワールド」など
様々なゲームで使用されている。
また、カプコンのゲーム以外のフィクションでも登場することがある。
「ドラゴンボール」あたりが有名だろうか。あと「カオスサーガ」とか。
由来は「銭(ぜに)」のもじりか、あるいは「銭+マネー(Money)」のかばん語か。

目次

貨幣の成り立ち

  • 人類が保有する「財産」を共通の尺度に変換し、それを保存し交換しあうための機能を有する、
    現実世界でもお馴染みの「貨幣」システムである。「財産」は食料だと腐り、情報だと古くなって
    その価値が劣化し目減りしてしまうのだが、「貨幣」に変換することでそれを保存できるばかりか、
    交換の円滑化も可能となるため、大規模かつ複雑な社会の経済においては必要不可欠なもの。
    本作でもそうであるように、硬貨や紙幣などの物質的通貨として流通し使用されてきた。
    そして現代においては、データ上の預金通貨や電子マネー、仮想通貨なども含まれる。
    • 形は多少変われども、紀元前から存在するシステムだが、貨幣経済が上手く成立するには
      人々が使うためのお金を行き渡らせるために、絶大な通貨の発行量と輸送力が必要になり
      また前近代には硬貨の素材に必要な金・銀など貴金属の供給問題にも常に悩まされたことから、
      比較的大規模かつ安定した経済システムが構築されたのは近代に入ってからだったりする。
    • ある意味「経済」というシステムや概念そのものにも当てはまることなのだが、
      「貨幣」は「信用」に基づいて運用されるシステムそのものであり、厳密には実体が無い
      あくまで観念上の存在であり、いわば使用者同士が共有する幻想であるとも言えよう。*2
      そのため媒介物の通貨や貨幣の価値が疑われ、信用が失われてしまうとその機能は破綻し、
      物価に対する貨幣価値が低下するインフレや、市場経済自体の崩壊を招くこともしばしば。
      実際に現代においても、市場経済の下で自国の発行する通貨を用いていたとある国が、
      インフレによって自国の通貨価値の消滅及び、商品流通そのものの崩壊に直面してしまい、
      都市部では信用のある米ドルのみを用い、地方部では自給自足の物々交換に成り果てた上、
      内戦まで起こるという北斗の拳もかくやという世紀末状態に突入した実例さえある。*3
    • 実際に貨幣の無かった文化圏や、あっても貨幣経済どころか物々交換が中心では無く、
      コミュニティや個人間の信頼に基づいて、友人や隣人が持つモノを必要な時にだけ借りたり、
      田畑の刈り入れ時になったら払うという約束でツケ払いをしていた例なども数多く存在する。
      更に言うと物々交換ですら、貨幣経済の前段階として存在した原始的な経済などではなく
      貨幣経済が頓挫・衰退した場合にそれを補うかたちで発達した経済形態という説すらある。
      このように貨幣経済はあくまで経済の一側面であり、通貨も絶対的な存在ではない
      それどころか「信用」を担保にした経済形態は、貨幣経済の専売特許ですらないのだ。

ゼニーの概要

  • 様々な土地へ自ら赴き、常にあらゆる危険と隣り合わせであるハンター業は、
    MH世界の中ではそれ相応の高い収入を得られる職業である。
    しかし必要なアイテムの買い出し、キッチンでの食事代、クエスト受注時の契約金など、
    むしろお金が無ければハンターとしての生活は不可能と言っても過言ではない。
    • 一応、ハンターとしての最低限の道具とスキルがあれば自給自足も可能であろうが、
      それだと狩りの効率が著しく落ちることもまた自然の理であるため、文明社会に帰属して
      十分な投資を行うことが、モンハン世界において狩猟を円滑に行う一番の近道であろう。
      ただしこの辺りの事情は、
      ギルドの規制が厳しいのとモンスターが強すぎるがために、現実のように安価かつ単純な道具を用いる、
      個人の生業としての小規模な狩猟行為が成立しづらいという理由もあろう。
  • 本シリーズにおいて、最も多額の金銭を要求されるのは武具の生産である。
    G級や凄腕のハンターともなれば立ち向かうべきモンスターも強大になるが、
    それに対抗する強力な武具となれば高い技術と希少な素材を必要とするため、
    当然のように凄まじい高額を要求され、武器生産だけで10万z以上かかる事もざら。
    防具に至っては一つのパーツの生産に数万、強化には追加料金、スキル操作に装飾品の付け替え等で、
    一瞬にして財布が空っぽになる事も珍しい事ではない。
    ガンナーなら弾の代金も必要になるため、下位の初心者ガンナーは剣士以上に資金難に陥りやすい。
    • ちなみに、モンハン史上で最も金のかかっていた武器は、
      おそらくはMHFにおけるオディバトラスの大剣覇種武器、弩岩獄大剣【重何断】だろう。
      その強化金額の総額はなんと1300万ゼニー
      最終段階の【重何断】への強化時点で750万ゼニーもかかっていたのである。
      ちなみにMHFでのカンスト金額は999万9999ゼニーである。
      従って、一度で強化するためにはポルタチケットなどの換金アイテムのお世話にならざるを得なかった。
      現在では大幅に緩和され、覇種武器までの強化総額は65万ゼニーとなっている。
      これでもだいぶ高額に見えるかもしれないが、
      以前の20分の1の値段になったと言えばその緩和具合が伝わるだろうか。
      なお、他の覇種武器の強化総額に関しても、概ね65万ゼニー前後となっている。
  • モガの村の雑貨屋のお姉さんによれば、都会では偽造ゼニー(つまりは偽金)が出回っているらしい。
    使ってみたいと考えたハンターは1人や2人ではないはず…
    ただ、偽金や粗悪な貨幣が出回ると発行元の信用が低下してしまい、
    貨幣使用の拒絶やインフレが発生し経済が破綻することさえあり得るので、
    割と真面目にギルドナイトか軍隊が飛んできて滅殺される案件だと思われる。
  • MH4のギルドショップの店員からは「おつり」という単語を聞くことができる。
    ゼニーにも「○ゼニー玉」か「○ゼニー紙幣」が存在するということであろう。
    • 2011年のチョコに始まり、2019年のモンスターハンター15周年展記念チケットのおまけまで1ゼニーコインは何度か我々も目にすることができ、全てでデザインはほぼ共通である。
      基本的に「銀色」で「両面が”ギルド紋章”と”ドラゴン+縦棒一本”」で構成されている。
      ちなみに「モンスターハンター15周年展記念チケットのおまけ」は直径28mm厚さ3mmでSV925(純度92.5%)の銀貨であった。
      我々の世界で銀貨としては最も流通していると思われるカナダの1oz銀貨の1/3ほどの体積になる。
      このコインのデザインで発行主体がギルド(これはMHXRに共通する)であること、及び白銅などではなければ最低額面の1ゼニーが「銀貨」である事が察せられる。
    • MH3・MH3Gでは、セレブ時代の教官から「暗い時は、100ゼニーを燃やすのだ!」という台詞が聞ける。
      とりあえず100ゼニーは紙幣となるらしい。
      一方、ノベル版では「100ゼニーコイン」という単語が登場した事がある。
      公式設定もふんだんに取り入れているノベル版だけに、
      オリジナルの設定としてあっさり流していいものか分からない。
      なお上記の「1ゼニーコインが銀貨」だとすると同体積の金貨が100ゼニーで(時期によるが)おおよそ帳尻が合うことになる。
      アメリカの1ドルのように同じ額面でも硬貨と紙幣のそれぞれが存在していたり、
      日本における500円紙幣→硬貨の移行期間のように併存していたりするのかもしれない。
      • ちなみに現実の現在の日本においては、
        硬貨に関しては意図して損傷させたり加工したりする行為は法律で禁止されているものの、
        その一方で紙幣の方は実は損傷・加工しても取り締まりの対象にはなっていなかったりする。
        少なくともセレブ時代の教官は事業を立ち上げていただけあって立場のある人物であるが故に、
        進んで違法行為に手を出すとは考えにくいことから、
        モンハン世界の紙幣も現実の日本と同様、燃やしても処罰の対象にはならないものと考えられる。
        硬貨の方は不明だが。
  • MHF-GのG級では「ジーゼニー」(表記:Gz)という新しい通貨単位が登場した。
    G級クエストの受注や、G級関連武具の生産・強化に使用する。
    これは上記にある覇種武器等の化け物じみた必要金額を勘案して、
    G級にあたって通貨をデノミネーションする目的で実装された
    (と同時に、剛種チケットのようなクエスト受注のための専用アイテム実装を避ける意図もあったものと思われる)。
    MHF-G1ではGRごとに所持できる上限が決まっていた上に入手性が悪く*4
    序盤は持て余し気味、後半は全く足りないという問題が起こっていた。
    G2では、所持上限撤廃、G級ハンターズクエストでの入手Gz上方修正、
    新規G級フロンティアクエストでの契約金緩和が行われ、更に課金コースでのブーストも可能になった。
    • なお、G3で武具関連の作成が大幅に容易になったことから、
      「現段階(G3以降)でのストッパー素材はGzではないか」という意見もあった。
      もっとも、これについてはクエストに行くことで着実に増やすことはできるのだが。
      2015年末からはG級逆襲クエストが配信されていることにより、
      よほど高額なG級武具を大量生産しない限りはGzの枯渇という事態は起こりにくくなった。
    • G級クエストのみでは通常のゼニーがほぼ貯まらない*5
      消耗品類の購入などはゼニーが必要な他、
      非G級武具から派生する武具などの作成にもやはりゼニーは必要である。
      特に膨大なゼニーを要求される覇種防具は*6
      G級クエストばかりプレイしているとゼニー不足で強化できないという事もザラにあった。
      G9.1以降はHR帯の武具の製作費や要求素材が緩和されたので、それ以前よりはだいぶマシになっている。
  • 特定の金額までお金を貯めると、勲章が貰えたり、称号が増える事がある。
    以下は特に有名な例。
    • MH4(G)とMHSTでは、100万ゼニー貯めると「倹約家の堅紐巾着」という勲章がもらえる。
      気をつけなければいけないのは累計ではなく一括で100万貯める必要があると言うこと。
      他の勲章とはまた違った意味で取るのに苦労する勲章であり、
      倹約中は魅力的な装備を見つけても作れないのですさまじく欲求不満になる。
      それだけに100万貯めて勲章を手にし、晴れて散財可能になったときの喜びは一入である。
      大量にあるんだからと我慢した分手当たり次第作っていく内、気がつくと所持金3桁だったりするが。
    • MH2及びMHFでは200万ゼニーを貯める事で「ブルジョワハンター」の称号を獲得できる。
      勿論、累計ではなく一括である。MH2では狙ってやらないと取得は難しい(特にオフライン)が、
      MHFでは各種救済クエストや追加課金コースの恩恵を利用すれば容易に取得可能となっている。
      強化金額がインフレしたMHFでは200万ゼニー如きではブルジョワでもなんでもないのは言うまでもない。
      • なお、MHF-Gではハンターナビの実装により、
        駆け出しのハンターでも250万zもの資金を所持して狩猟生活を始められる為、
        ブルジョワハンターの称号は、最も取得しやすい称号の一つとなっている。
  • 現実では信じがたい光景だが、所持金がシステム上の限界値に達している場合、
    それ以上入ってくるゼニーは一切受け取らず放棄する形になる。
    まさか置き場所が無いなどという話でもあるまいし、
    それなりの金融システムがあるモンハン世界で証券化や後払いが出来ないとも考えにくく、
    流石に「ゲームシステムだから…」としか言いようのない部分の一つ。
    • 無理やり考えるのであれば、所持金がある一定値を越えるとギルドの取り決めによって
      税金のような形で納めなくてはいけなくなりその都度強制的に納税させられているだとか、
      大金を持っていると申告手続きが煩雑化してしまいハンターライフに支障がでてしまうために
      大金とハンターの身分を天秤にかけた結果泣く泣く放棄している、とかだろうか。

考察

  • 上記の通り、ゼニーには硬貨と紙幣が併存していることが判明している。
    モンハン世界の文明水準は判りづらいが、現実で紙幣が本格的に普及したのは近世辺りで、
    推測できる文化レベルから見れば、信用貨幣である紙幣があってもそうそう不思議では無い。
    ただこの紙幣が兌換紙幣*7なのか不換紙幣*8なのか、それとも別の何かなのかは不明である。
    • 硬貨の素材などは不明であるが、MHPのトレジャーアイテムで異国の金貨なるものが、
      またMHXRでは「太古の金貨・銀貨」「腐食した金貨・銀貨」というアイテムが存在して換金アイテムとなっている。
      また、価格の高騰したモガハニーが「重さ単位で純金と同じぐらい」高価になってしまったと言われたり、
      伝統の換金アイテム「金&銀のたまご」や黄金魚の存在、
      リオス希少種の白と黄色に輝く鱗をして「銀」「金」と比喩されるので
      現実の金(Au)や銀(Ag)と同じ物質ではなくとも、
      文字通り黄金色と白銀色に輝く何らかの貴金属が珍重され、
      量の割に大きな額のゼニーに相当する物であることは判る。
      • とはいえ、歴戦の炭鉱夫でも覚えが無いように、
        プレイ中に貴金属としての金銀鉱石にお目にかかる事はない。
        通常の狩り場で採掘できるのならば、精算アイテム位になってもおかしくはないので、
        狩り場のような場所にはそもそも鉱脈が無いのか、あるいは
        高価な貴金属を産出する鉱山が何らかの管理を受けているというのもよくある話なので、
        ハンターはじめ関係者でない者は立ち入れないといった所だろうか。
  • 誰がどこでゼニー貨幣を発行しているかは、現状だとはっきりしていない。
    国家が行っているのか、或いはギルドが貨幣発行権を持っているのかなども語られないが、
    の村や交通の便の悪いはもちろんのこと、開拓の前哨地でも通用しており、
    現金不足にも陥っていないことから、相当な信用とそれを裏打ちする流通量があると思われる。
    特に紙幣は、造幣元への信頼か、兌換可能な貴金属の準備などが必要な通貨なので尚更だろう。
    今までの出てきたどの地域であれ、通貨単位がおおむねゼニーに統一されているのも特徴である。
    ただし、獣人族の紙幣である「肉球のスタンプ」など、別系統の通貨が皆無であるという訳ではない。
    • MHXRではギルドが管理発行しているとされている。
      これが事実だとするなら、ギルドの通貨発行量やそれを流通させる輸送力は凄まじいものであり、
      その経済的利益も相当なものと思われる。
      割と冗談でも皮肉でもなく、貨幣は上手く発行・流通ができれば絶大な利益を得られるので
      ギルドの主要産業が狩猟ではなく金融・交通である可能性も否めない。
    • 物流や貨幣経済が未発達な社会だと、重い硬貨の持ち運びは困難であるし、現金を準備しようにも
      輸送すらままならず貨幣不足に陥る地域が出てきたり、悪貨や悪鋳が蔓延して価値が乱高下したりと
      色々と問題があるのが常だが、本作ではそういう気配が見られないのは地味に特筆すべきことである。
      作品にもよるが、ハンターに至っては数十数百万のゼニーを抱えては一括でポンと支払ったりするので、
      よほど効率的な決済手段が社会全体に普及しているものと思われる。ご都合主義と言われたらそれまでだが。
    • とりわけ地続きのジャンボ村はまだしも、
      遠隔地であるアステラでも金銭取引が成り立っているのは興味深い。
      新大陸ほど遠いと現金の輸送や準備も一苦労のはずだが、
      動くのが少額のためか或いは十分な貨幣があるのか、
      現地で刷れて現金との兌換が可能な代用貨幣などを使っている様子も無い。ハンターたちの働き如何によっては
      素材の対価になる貨幣が枯渇しかねない*9のだが、そう言った混乱が起きない工夫がされているのだろう。
      実際に貨幣が払底した際にも、後述するギルドチェックのような兌換証券を発行して急場を凌げると思われる。
    • なお、ギルドが発行しているギルドチェックなどは、ゼニーに換金はできても
      ゼニーでの直接決済には使用できないことから、紙幣とも厳密に区別されていることが判る。
      Checkの名の通り小切手がモチーフだと思われるが、同じ有価証券でもどちらかと言えば
      ギルドがハンターへ発行する約束手形と言う方が実態に近いと思われる。*10
      「報酬になる素材が少ない時の補填」と言う文句からすると、むしろハンターへの借用証の類かもしれない。
      なおギルドが取得した素材の内訳も公開せず押し付けてくる代物だが、換金はきっちり行うあたり律儀ではある。
    • ゼニーには「肉球のスタンプ」など別系統の通貨との両替市場が見当たらないため、少なくとも人間社会では
      ゼニー以外の通貨はほぼ流通していないことが判る。そもそも件のスタンプは、通常だと売値すら付かない有様。
      ただしスタンプは、アイルー装備などの生産時に使用されている。
      まさか紙切れを素材にはしないと思われるため、
      おそらく装備の製造に要求される、獣人族固有の技術や素材などと引き替えにするために用いているのだろう。
      これは獣人族に、人間の使うゼニーを用いない、一定の経済規模を持つコミュニティが存在する証左でもある。
      モンハン世界は未開のエリアが広大で、獣人族はその自然環境の合間に居を構えていることが多々あるため、
      かなりの人口が相当な範囲に散らばって社会を形成し、彼ら独自の制度を運営していても特に不思議はない。
  • 上記のようにゼニー周りのシステムはかなり複雑かつ高度な反面、金融関連の機関には殆ど言及されない。
    メタ的なスラングとしての銀行はあるのだが、作中に銀行や両替商*11などの存在は確認できないのである。
    ハンターたちも預金口座に持ちきれないゼニーを預けることは出来ないので、溢れるゼニーをアイテムに換えて
    アイテムボックスに収納して保管したりと、苦労させられた覚えのあるプレイヤーも少なからず居るはず。
    • 現実の銀行は近世の初頭、黄金を保管する頑丈な金庫を持った金細工商が、他人からも金を預かるようになり、
      やがてその金を資産運用し出したのが始まり。紙幣はその預かり証を金の代わりに決済に使ったのが原点である。
      本作だと、貴重な素材などは大抵ギルドが寡占して保管していると思われるため、或いは描写されないだけで
      ギルドもハンターや顧客向けに預金や倉庫貸し出し、融資やら投資やらの資産運用をしているのかもしれない。
    • 両替商については、銀行よりも遙か昔の紀元前から営まれた職業であり、常に貨幣とともにある存在だった。
      ゼニーがそうであるように、同一貨幣でも複数の通貨があれば必ず世話になる筈なので、居ないとは考え難い。
      極端な例だが、10万ゼニーの買い物に1ゼニー貨幣10万枚*12を持ち出す訳にはいかないからである。*13
      普通は門前払いだろうし、仮に承ってくれてもいちいち金額を数えなければならず、鐚銭や偽金の排除も必要。
      逆に高額紙幣だけでは少額の買い物に使いづらく、おつりが無いからと取引を拒否される事態さえあり得る。
      更にこの難点は、ハンターが貯金する際にも付きまとう。有り体に言うと、山のような小銭は置き場に困るのだ。
      用途や使用額に応じて両替しておけばこの面倒も省けるので、まともな社会なら存在して然るべきと言えよう。
      やはりこの辺りの業務もギルドが行っているのだろうか。ゲームに関係ないので今後も語られなさそうだけど。
    • 余談の余談になるが、ハンターがどうやってお金を貯蓄しているかは非常に気になるところである。
      上記のように何百万ゼニーであっても、高額貨幣に換えれば大したスペースは取らない筈なのだ。
      もしかするとギルドが貯金口座と金庫を運営しているが、貯金額に限度が存在するのかもしれない。
      ギルドの倉庫が、嵩張る貨幣とモンスターの素材で一杯になるのを防ぐためとも考えられるだろう。*14
      …まあ仮にそうなら預金需要を満たすためにギルド以外の銀行が各地に立ち上がりそうだが閑話休題。*15
  • この手の作品にはありがちだが、1ゼニーは何円に相当するのかという為替相場のような話題もプレイヤーの間では定番である。
    これは何を基準に判断するかで変わってくる。
    銀火竜の紅玉」は、説明文によると売れば一生遊んで暮らせるだけの金が得られるらしい。
    そして銀火竜の紅玉の売却額は2万ゼニー。
    また金のたまごの説明文にも巨万の富を得られると書いてあり、やはりこちらの売価も2万ゼニーである。
    流石に現代社会とは給与や生活費や物価などが違いすぎるので感覚的な比較になるが、
    一般的なサラリーマンの生涯年収が2~3億円くらいと言われているので、
    働かずにこの金額を手にできれば「遊んで暮らせる」とイメージしてみれば良い。
    これに従えば、1ゼニー=10000~15000円ということになる
    …のだが、この感覚を元に考えると以下のような状況になるため、考察好きなシリーズファンの頭を悩ませている。
    • 大抵の作品の物語開始時には、舞台となる村の村長から支度金1500zが貰えるが、
      その金額を「少ないが受け取ってくれ」などと言っている。単純計算だが、
      新任のハンターに「一生遊んで暮らせる」金額の1割3分ほどをポンと渡してくれている事になってしまう。
      現代人の感覚なら、何千万円ものお金がハンターになっただけで手に入ってしまうようなものである。
      もっとも、ハンターの武器や防具の生産や強化にかかる金額を基準にすれば序盤ということを差し引いても
      「少ない」という評価もあながち間違いとは言えないのだが。
      もっといえば日本の平均年収は世界全体で見れば相当上位であって一生分の年収の世界中央値を考えれば2~3千万あたりとなる。
      MH世界では主人公が活躍する地域は辺境であるとされることが多いし、世界の何処かに巨万の富を持つ貴族王族が存在することも明らかである。
      「辺境の1市民にとって一生遊んで暮らせる」と考えればこちらの方が近いであろう。
    • MH3(G)では、チャチャを仲間にするクエストを子供が依頼してくるのだが、
      報酬金はその子供の「小遣い全部」の60ゼニー。
      これも、上記の感覚に倣うと60~90万円ぐらいの額を田舎の子供が溜め込んでいて、
      それをまるまる報酬として払ってくれた事になる。
      クエスト扱いでギルドが差額を補填している可能性もあるが。
    • ハンターの必需品である回復薬は66zなので、回復薬1個は数十万円~百万円超の価値を持つ事になる
      4~5本も飲み干せば大ダメージが全快する効能そのままに現実世界へ持って来たら数千万でも下らないが、
      農場で増やせる薬草とアオキノコを原料にし、素人でも簡単に調合することができる品が
      数十万円もすると考えると不自然さが際立つ。
    • 狩りに行く前の食事も1回200~300ゼニーするので、
      上記基準で換算すると1食200万円以上となってしまう。高級料亭フルコースなんざ比較にならない値段である。
      希少な食材を惜しげもなく使い、食べただけで様々な効能を得ることを考えると真っ当な落し処がつかないが
    • アイシャは時給が5ゼニー上がって喜んでいた。
      労働日数22日/月、労働時間8時間/日とした場合、
      一回の昇給で月収が176~264万円も増加したようなものである。
      給与システムとしても不自然だし、もはやホクホクしながら知り合いに自慢するようなレベルではない。
    • また、この「遊んで暮らせる基準」だと、何の価値もないはずの虫の死骸もえないゴミなども
      1個1万円以上ぐらいの価値ということになってしまい、素材の説明と矛盾してしまう。
      逆に大型モンスターの素材を複数使った武器などは、
      材料の価値と加工賃で剣一本が人生数回分のような価格になりかねない。
    • タンジアの受付嬢もおやつは300ゼニーまでと言っているが、
      それは300万円までということになってしまう。
    • 上位以降のモンスターの狩猟報酬額は大体1万ゼニー=1億円以上なので、
      見方によっては億越えの賞金首がゴロゴロいることに…
    • 上に挙げた事例以外でも、そうなると少しとんでもない話も最近ではあったのだが…。
       
  • 単純に1ゼニー=100円程度の感覚、と考えてみよう。
    そうすると支度金が15万円、子供の小遣いは6000円、
    回復薬は6600円、食事は2万円になるので、まだなんとか納得がいく。
    • が、アイシャの時給5ゼニー昇給は500円になる。
      ギルドの役職は報酬がいいとはいっても、時給にしては増え過ぎのような気もするし、
      虫の死骸やゴミが安いとはいえ100円で売れるというのも違和感がある。
      まあチケット以外は売値を0に出来ないという決まりがあるのだろうが。
      さらに2万ゼニーは200万円程度となり、
      流石にこの金額で一生遊んでいくのにはいささか無理がありすぎる気がするが…。
      • ちなみに、MH2の季節システムで次の季節まで飛ばすのには、400zが必要となる。
        ゲーム内では「ダラダラして過ごすのだから」と説明されており、
        1z=100円説なら、4万円くらいで三季一周の一節をダラダラ過ごせるという感じになる。
        しかしこれだと「一生遊んで暮らせる」はずの2万zは50季分。
        三季一周が一年とすれば16年少々という感覚か。
        さすがに「一生」遊んで暮らすことは不可能そうである。
        どっかの伝説番組なら一ヶ月はやれそうな気がするが…
        また、ジャンボ村では無料で自宅が貸し与えられるものの、
        それはハンターが村の発展に貢献してくれるのを期待してのこと。
        一季まるまる働かなかった分を幾らか補填していると考えると、
        今度は逆に400zが村一つの収支に影響を与えるほどの額ということになってしまう。
  • もちろん、先にも述べた通り我々の世界とモンハンの世界とでは物価や生活費が異なるだろう。
    モンハンの世界で普通に生活する上ではそれほどゼニーがかからず、
    限られた人数しか居ないハンターと、それを専門的に相手する武具などの業界だけは、
    特殊な狩猟技能や一品物の特注職人のように、相場がもの凄く極端になっている、という事なのかもしれない。
    • 世界観の設定上、ギルドがハンターから報酬や素材の一部を徴収して
      各種の支援に充てる仕組みは存在しているらしい。
      上記の紅玉や金のたまごの説明文を見る限り、原価の半分も貰えていなさそうで
      物凄い金額を取られてる気がしてならないが、各種支給品や巨大なスイートルームの宿泊所、
      珍食材満載の料理、呑み放題の集会所にオトモ関連のサービスなどが
      タダから数百ゼニー程度で提供されるあたり、結構な額がこちらに流れているのだろうか。
      3乙しても何事も無かったかの様にハンター業を続けられるのも、
      ギルドが獣人族と救助活動の契約を結んでいるおかげらしい。
      一方で、ポッケ村のハンターなど、怪我などで引退した者も少なからず存在する。
      この場合もハンター引退後の生活も保障されていると見ることもできるので、
      やはりハンターズギルドによる福利厚生の手厚さがうかがえる。
      もしかして素材を売った代金の大半は年金のように積み立てられているのだろうか?
    • なお、ロックラックへの直行便はネコタクエクスプレスが14800z。
      この時点で一生遊べるだけの金の4分の3程度である。
      そして飛行船を使った場合はなんと85000z。どんだけ豪華客船なんだろうか。
  • 結局のところ1ゼニーがいくらなのかは謎のままである。
    公式から発表される事も恐らくあり得ないだろう。
    そのぶん色々と妄想する余地が出来るのでこのままでいいのかもしれない。
    そもそも、貨幣価値は場所によっても大きく変わるものである。
    • 夢も希望もないことを言ってしまうと、実際のところは
      「文章通りの価値やMH世界の希少価値を反映した金額設定をすると、
      幻のモンスターを何度でも狩って、その素材を入手できてしまうゲームの仕様上、
      バランスが崩れかねないため。」
      と言ったところだろう。
  • MHNowでは現実世界が舞台となっているが、今作でもゼニーが用いられており、
    モンスター討伐やミッション達成の報酬で貰えるほか、課金アイテムのジェムでゼニーを購入することもできる。
    因みに、見た目はモンスターの頭が描かれた金色の硬貨となっている。
    • ジェムとゼニーの交換レートが約1:5となっており、円とジェムのレートは約1:1となっているため、
      MHNowにおいては1ゼニー≒0.2円ということになる。
      尤も、モンハンの世界と現実世界とではゼニーの価値が変わると思われるため、ゼニーの相場の判断材料にはならないと思われる。
  • 前人未踏の新大陸が舞台となるMHWorldでは、そもそもギルドと調査団以外の
    人類中心の社会集団*16が成立しておらず、一般人や別の社会的組織からの依頼が発生しない。
    この為、狩猟生活は閉じた身内のコミュニティだけで行われるものであり、
    設立当初の調査拠点アステラでは「お金」のやりとりは無くても良いだろうと考えられていた。
    しかし、業績の評価や物品の取り引きを円滑に行うには「共通の価値感が存在した方が良い」
    という事になり、金銭の概念が復活。いつ頃の導入かは不明だが、
    プレイヤーが訪れた時点で、現大陸同様のゼニーを基準とした経済が回っている。
    既存の経済圏から切り離された新大陸でもゼニーが通用するようになった、
    けっこう重要なこの事情については、物資補給所の担当者が雑談めかして教えてくれる。
    マネージメント能力を重視する人選の4期団メンバーであり、
    物資班リーダーの手腕に惚れ込んで弟子入りしたという彼らしい話題である。
    • この辺りはゲームシステムとしての分かりやすさを優先したのも大きいだろうが、
      こと調査団のケースにおいては
      • 貨幣の価値を保証できるギルドが母体で、あくまでその出先機関である
      • 調査団の暫時増派からも窺えるように、ギルドとの繋がりが極めて重要かつ濃密
      • 現地の資源を効率よく活用・保存するなら金に換えて現大陸と交易したほうが効率的
      • 団員たちもそのほぼ全員が、従来の制度や貨幣経済に慣れ親しんだ現大陸人である
      • 植民ではないため帰還も視野に入れる団員たちには、財産となる貨幣が入り用になる
      • 少なくとも現状の開拓地周辺には、別系統の経済圏を構成する大規模社会が存在しない
      などの事情があるため、従来の貨幣経済が維持された理由はある程度説明できる。
    • ちなみに現実だと開拓先にまとまった先住民が居たり、派遣元と仲違いしたりで
      貨幣経済が受容されなかったり貨幣の発行・調達が困難になって経済が混乱したり、
      自給自足の生業経済と市場経済が二重構造と化したりカオス状態になることも。*17
      言い方は悪いが、棄民や流刑囚に近いような移民を無作為に送り込んで植民するのではなく、
      使命を背負った選び抜かれた精鋭のみを送り込めたからこそ可能になった体制と言えようか。
    • ただし、上述したように貨幣経済には莫大な通貨の供給と輸送を行わねばならないので、
      アステラにもおびただしい量の各種ゼニー硬貨や紙幣が山のように輸送されていると思われ、
      無視できないコストが掛かっているだろう。ギルドの凄まじい経済力が垣間見える事例である。
      • これに関しては、もしギルド自身がゼニーという通貨を発行しているのならば、調査団自身が
        現地に通貨の製造体制を整え、そこで作ったゼニー通貨を新大陸内で使用するという方法も可能。
        我々の世界でいうところの電子マネーのように、
        実物としての貨幣は使用せず、数字だけやり取りしている可能性も考えられる。
        調査団が全員身内ともいえる信用のおける集団であるからこその手法だが、
        後述の調査ポイントという、貨幣ではない信用資産システムを使用していることもあり、運用は難しくないと思われる。
        こうすれば現大陸とのお金のやり取りは台帳の上だけで処理すればよくなる為、輸送の問題を
        解消できるが、中央銀行の統制を離れて勝手に通貨を増やしてしまうようになるリスクもある。
    • 調査団の拠点内には、調査への貢献によって付与される「調査ポイント」が
      通貨の代わりに使える施設もある。
      逆に、調査ポイントでしか支払いを受け付けてくれない特殊なサービスも存在する。
      前述の金銭経済導入の話と矛盾する感じもするのだが、実際のところ
      ゼニー報酬は大型モンスター狩猟の方が高く、
      調査ポイントは昆虫や植物の採集で手軽に集められる、
      という風に差別化されている。
      ポイント支払いのみのサービスは、大物のハンティングばかりでなく、地道な調査もちゃんとこなしてね、
      という調査団の方針なのだろうか。
      あるいは、大物ハントに同行しづらい学術系の調査員などが、各種の追加サービスを受けやすくするための物か。
      なお上記のように、貨幣による大規模な市場経済と
      アンダーグラウンドな経済の共存は十分にあり得ることである。
      • ハンター含め、調査団に基本給や基礎手当てなどが存在するかは定かでないが、
        外回りの出来ない立場の総司令やリーダーズ、技術者、物流関係者、ルームサービスアイルーなど、
        ゼニーであれポイントであれ報酬型の制度とは噛み合いにくい業務をこなすメンバーもアステラには数多い。
        自給自足のサバイバル生活がメインっぽい大団長や竜人ハンターのような例外を除けば、
        貨幣による報酬とは異なる給与の体系が存在するのかもしれない。

余談

  • MH3Gでは、チャチャorカヤンバに「スタンドのお面」を装着させると、
    ジュウエン玉、ヒャクエン玉、ゴヒャクエン玉というアイテムを拾ってくる。
    言うまでもなく、これらはそれぞれ10円玉、100円玉、500円玉のことを指しているのだと思われる。
    ただ、売却価格はジュウエン玉が300z、ヒャクエン玉が400z、ゴヒャクエン玉が500zとなっている為、
    これらは本来の貨幣としての価値ではなく、希少価値で取引されているようだ。
  • スマートフォンアプリ『オトモンドロップ』では120円で600z購入できた。
    但し本タイトルはナンバリングと世界観や設定を共有していない派生作品から更に派生した作品であり、
    なおかつ本タイトル内でのゼニーはガチャを引いたり機能拡張したりするのに利用する、
    所謂課金アイテムとして扱われているため、
    ナンバリングやその他(派生元であるストーリーズを含めた)作品群のそれと比べると
    かなり異質な存在となっていることに注意。
    名前こそ「ゼニー」だが実態としては寧ろ大狩猟クエストのモンハンコインやMHXRの狩玉に近いものとなっている。
  • 「モンハン酒場」においてはメニューの値段が円ではなくゼニーで表記されており、1ゼニー=1円となっている。
    また、モンハン渋の里においては各物販商品に割引価格として「ゼニー価格」が設定されており、
    ユクモパス/ハンターパスを持っていればやはり1ゼニー=1円でゼニー価格での購入が可能になっていた。
  • 「モンスターハンター15周年展 THE QUEST」では記念グッズとして1ゼニーメダルが登場。
    チケット単品とは別にこのメダル付きチケットが販売される形となっている。
    デザインは表が龍の紋章の上に数字の1とONE ZENNYの表記、裏はギルドの紋章。
    なお、気になる値段はメダル付きチケットの値段からチケット単品の値段を引いてみると、
    なんと12000円(+税)となる(大人入場券で計算した場合)。
    単純に鵜呑みにするのであれば上述の1ゼニー10000円相当の説と合致するが、
    実際にはイベントの利益分や単純な製造費用も考慮されるため、正確とは言い難い。
    記念メダルであることもあり、一般的な硬貨より圧倒的に高価な点も忘れないでおきたい。

関連項目

モンハン用語/銀行 - 通貨の発行は銀行の業務である
ゲーム用語/インフレ - 本来は経済学の用語
ゲーム用語/金策
ゲーム用語/Yen


*1 ゼニーの初登場作品。
*2 もの凄く乱暴で極端な喩えをすると、「モノに価値がある」という概念自体がただの思い込みとさえ言えてしまう。突き詰めれば生存のために不可欠な環境や食料といったもの以外は不要になるからである
*3 ただ地方の場合、インフラ整備が滞り商品流通と同時に軍隊の交通も不可能になったこと、自然が豊かで人口も多くなかったことから、戦火が及ぶどころかテレビもラジオも無いので内戦すら知らずに、自給自足と物々交換で平穏に暮らしていたりもした。一概に貨幣経済の喪失=文明や生活の崩壊ではないことを実証するケースと言えよう
*4 通常のGランククエストではあまり入手できず、G級フロンティアクエストでは入手できないどころか「契約金>報酬金」、つまりクリアするとGzが減ってしまうというクエストも存在した。
*5 採取ポイントから非G級素材を取得し売却する事で増やす事が可能だが、売却額は僅かであり焼け石に水である。
*6 武器はG級覇種武器段階からの一発生産が可能な為、ゼニーが無くとも強化可能。
*7 金貨や銀貨など、信用に加え素材に高い利用価値が認められる貨幣との交換が保証されているもの
*8 お金として強制的に流通するただの紙。物質的な利用価値はなく、発行者の信用のみで価値を担保している
*9 本作を含め大抵のゲームでは実装されていないが、作品によっては取引相手の所持金額が設定されている場合もあり、アイテム売買にも制限がかかることがある。ATMが至る所にある現代日本では考えづらい事態だが、現実でも近代以前にはあり得ることだった。
*10 他者への自由な譲渡と時期を問わない換金が可能な反面、小切手や商品券のように直接決済には使えない。また、資金調達に発行している訳でもないので債券や株券とも異なる。
*11 仮に別系統の貨幣が無くとも、高額貨幣と少額貨幣の両替需要などは生じるのが自然
*12 硬貨であれ紙幣であれ、仮に重さが日本の一円玉やお札と同じ1gだったとしてもおよそ100kgになる計算。100万ゼニー分ならなんと1トンである
*13 なお現代日本だとこういった事態を防ぐために、硬貨の強制通用力は額面の20倍までと定められており、多すぎる小銭での支払いは断る事ができるし、断れない程度の量でも繰り返し意図的に持ち込むような事をすれば最悪業務妨害で御用になるケースもある。
*14 ちなみにリアルのMHFにおいても、アイテムボックスのページを増やすには億単位のサーバー代が掛かるとか。いつの世でも容量の問題はシビアである
*15 現実の銀行も、そうやって増加し発展していったと言う経緯がある
*16 先住民である獣人などの小規模コミュニティは各地に存在する
*17 ただし、貨幣以外の代用通貨・ポイントや物々交換による地域経済と、貨幣経済を前提とした市場経済が分離しがちなのは現代でもモンハンの現大陸でもままある