世界観/ナグリ村

Last-modified: 2023-07-26 (水) 00:02:54

MH4(G)に登場する拠点の一つ。
火山の内部、地下洞窟に存在する村である。

目次

概要

  • 活火山の近くに位置し、マグマの流れる地底に築かれた巨大な村。
    土竜族という、竜人族海の民とはまた違った種族の人々が住んでおり、
    立派なヒゲを持つ壮年の男性によって統治されている。
  • ワールドマップではドンドルマの南方に位置しており、
    地理的には北エルデ地方の火山地帯、あるいはラティオ活火山の近郊に存在するものと思われる。
    我らの団一行がバルバレからナグリ村に向けて出発する際に流れるムービーでは、
    「海の傍らに聳え立つ巨大な火山」に向かっている様子が確認できるが、
    これは大陸地図に記された北エルデ地方やラティオ活火山周辺の地理環境と合致する。
    • このムービー「出立」の終了間際には団長が地図から目を上げ行く先を見据える描写があるが、
      その地図はどういう訳か東西だけが反対に描かれている*1
      製作ミスか、あるいは見栄え的な理由で該当パートを反転させたために発生したものだろうか?
      • 反対になっているのは東西のみなので、それを念頭に置いて読み解けば地理関係を把握する手助けにはなる。
        結論から言えば、地図を見る団長の顔と目線の動きは
        「ナグリ村及び地底洞窟/地底火山は、北エルデ地方の火山地帯からそれほど遠くない臨海部に位置する」
        とする上記の考察を裏付けている。
  • 村はマグマの熱を利用した物作りに最適化されており、周囲を流れるマグマ等も相俟って、
    一見すると集落というより、どこかの製鉄所のような雰囲気である。
    武器の生産は勿論、溶岩の熱を使って巨大な建造物を造る技術も発達しており、
    火山付近という不便な立地にありながらも各所から訪れるハンターで賑わっている。
    • ゲーム的には雑貨屋や武具の加工や売買を扱う店舗など一通りの設備が揃っているほか、
      MH4の新要素である発掘装備の研磨が行える施設が存在する。
  • 武具研磨工房」と呼ばれるナグリ村村長の顔を模した工房では、発掘装備の研磨を行うことが可能。
    武具研磨工房の前にはハンマーで鉄を打っている工房の職人がおり、
    彼に研磨に必要な材料などを渡すことで、発掘装備を研磨してもらえる。
    研磨や発掘装備の仕様に関する詳細は、ギルドクエスト発掘装備の項を参照されたし。
    • 発掘装備を実戦で使用する際はこの工程が必要となるため、
      究極の装備を目指すプレイヤーにとっては、ここがある意味第2の拠点となるといえる。
    • 公式サイトでは、この武具研磨工房は「ナグリ村自慢の工房」と称されており、
      「マグマの熱を利用した加工技術で作りだされる装備は逸品ぞろい」との紹介もあるため、
      研磨工房であると同時に、本来は武器の生産や加工なども担っているものと思われる。
      我らの団には既に加工担当がいるので、プレイヤーがそちらの用途で利用することはないが。
    • 武器研磨工房の職人は、我らの団が初めてナグリ村に立ち寄った際に、
      料理長に振る舞われた料理がきっかけで料理長とは仲良しの友人同士となったらしい。
      その後も料理長のためにと新しい食材を入荷したり、広いキッチンを作ったりと、
      ハンターを通じてさまざまな形で協力をしてくれるようになった。
  • 武具の生産のみならずモノづくり全般に長けており、
    作中ではキャラバン「我らの団」が目的地へ向かうため、クジラ型の船(イサナ船)を発注している。
    撃龍槍が取り付けられた立派な船であり、
    作成後はロード画面でも波を掻き分けて進んでいる様子が見れるようになる。
    • 進んだ建造技術の賜物か、はたまた途中までは製作できていたのか、
      船造りそのものは短期間で完了する……というより、
      キークエスト攻略後のムービーであっという間に出来上がる。
      • MH2のジャンボ村では同様に巨大船を造る展開があるが、
        あちらは納品依頼やメインマストなどの準備でかなり手間と時間が掛かる。
        当時を知るユーザーはあっさり完成するイサナ船に胸を撫で下ろしたとか。
    さらにストーリーが進むと、今度はイサナ船を飛空船に改造するべく再び訪れることに。
    飛空船は既にモンハン世界でもメジャーな移動手段となっているようで、一も二もなく快諾してもらえる。
    なお、改造後はロード画面の船が飛行船に変わる。
  • 村の南西ではある土竜族がツルハシで壁を掘削している場所があるが、
    その近くで光っている場所を調べるとピッケル系のアイテムが手に入る。
    この場所はストーリーが進行していくごとに掘り進められていき、
    と同時にそこで入手できるようになるピッケルのグレードも上がっていく。
    そしてナグリ村の村クエを全てクリアすると最終的に小さな空洞まで行き付き、
    そこでは低確率ながらフエールピッケルが手に入るようにもなる。
    • MH4Gでは、ドンドルマで釣りをするとピッケルを採取できなくなるバグが存在する。
      現在においても修正パッチなどは配信されていないので注意。
  • 武器屋にはチャージアックスらしき武器が飾ってある。
    公式サイトにもこの武器屋のスクリーンショットが掲載されていたことから、
    チャージアックスの詳細が発表される前は、一部で「これが噂の新武器か!?」とちょっとした話題になった。

ストーリーにおいて

  • ゲームでは村を訪れた当初は、前評判が嘘のようなどん底の空気に包まれており、
    更に代名詞でもある溶岩も全く流れていない(代わりに澄んだ水が流れている)。
    全体的に薄暗い雰囲気になってしまっており、PVなどで活気あるナグリ村を見ていた人たちは驚いたことだろう。
  • ナグリ村が見る影もなく沈んでいるのは、MH4で初登場した新モンスター達の影響。
    鬼蛙テツカブラが洞窟内の採石場を占拠したことで鉱石素材の採掘作業が滞り、
    これに伴ってモノづくり関連の仕事が敢え無くストップ、
    更には同じタイミングで影蜘蛛ネルスキュラが地底洞窟に巣を張ったことで
    溶岩の川の流れが塞き止められてしまっている、という不幸過ぎるダブルパンチが原因である。
    • 仕事を奪われた土竜族たちの無気力ぶりは凄まじく、
      「仕事ができないなら、いっそこのままでいいの」と呟きながらへたり込んでいたり、
      死んだかのように地面に突っ伏していたりと、完全に夢も希望も失った状態である。
      一応、武具や雑貨の販売はきちんとしてくれるので安心されたい。
  • その後、依頼を受けた我らの団ハンターがテツカブラ狩猟を成し遂げると、
    鉱石を掘りに行けるようになったことでとりあえず活気が復活。
    船の設計を進める過程でゲリョス、ドスゲネポスを狩猟していくと、
    遂に地底洞窟の溶岩を塞き止めたモンスターの正体が判明、ネルスキュラの狩猟に赴くことになる。
    • ちなみに、このイベント前後で村がBGMも変化する。
      土竜族がうなだれている当初は「途方に暮れて」が流れているが、
      テツカブラを狩猟し活気が戻ると「鳴り止まない鎚音」へと変わる。
      前者は4~4Gを通してもテツカブラ狩猟前のナグリ村でしか流れないため、大変貴重なBGMである。
    ネルスキュラ後はようやく村の中に溶岩が流れるようになり、
    公式サイトなどで紹介されていた活気に溢れた賑やかな景観を取り戻す。
    進行具合に応じて拠点そのものの雰囲気がここまで様変わりするのは、このナグリ村くらいだろう。
  • その後は、チコ村に渡り、ゴア・マガラの狩猟を成し遂げたのち、
    シナト村へ行くための飛行船を造るために再び訪れることに。
    飛空船の建造には膨大な熱量、つまり山のような燃石炭が必要になるのだが、
    あいにくと今回は付近の火山が活性の時期を迎えており、
    燃石炭を採掘する際に強大な障害となる鎧竜グラビモスを狩猟することになる。
    • 団長が題して曰く、「イサナ船を飛空船に改造するため、燃石炭を採掘に行くぞ!
      だがしかし、グラビモスが危険だ!我らの団ハンターよ、頼んだぞ大作戦」。
      ストーリーの流れを把握するにあたって、これほど的確な作戦名はないだろう。もう少し要約して欲しかったが
    グラビモス狩猟後は無事にイサナ船型飛行船が完成。
    我らの団は最後の拠点となるシナト村へと旅立ち、エンディングまでナグリ村とは暫しお別れとなる
    (まあ、ワールドマップを開いてアイコンをタッチすればいつでも赴けるのだが)。

余談

  • すぐ足元を灼熱の溶岩が流れ、人の住める場所ではないように見えるが
    ハンターや住民がクーラードリンクを飲んでいる様子はない。
    それどころか、ハンターではない一般人すら涼しい顔で生活している。
    この世界の住人が暑さに強いのか、それともナグリ村の溶岩が極端に低温で安全なのか……。
    というか火山には火山ガスなどの有毒な物質が大量にあるので、暑さだけの問題では無い気もするが…
    • 我らの団に所属している(?)ポポも一緒にナグリ村に訪れることになるのだが、
      もともと寒冷地に住むポポにとってこの環境は中々に過酷であろう。
      なお、当のポポはイサナ船の船内に常駐している。
  • 北エルデ地方の火山帯にはン・ガンカという小村も存在しているらしい。
    ン・ガンカでは鍛治が盛んにおこなわれているらしく、ナグリ村との交流もあるのかもしれない。
  • MHSTではこのナグリ村によく似た、フルクライトジオと言う鉱山町が存在する。
    そちらは生活している人々は土竜族ではなく普通の人間であり規模もナグリ村より大きいが、
    町の中にトロッコが走っていたり、火山のそばに存在していたりと共通点が多い。
    とは言え、町人が普通の人間であるためかさすがに溶岩がすぐそばを流れている様子はない。
  • 大工道具のある種の金槌や、舞台・映画業界では金槌全般のことを「ナグリ」と呼ぶ。
    槌は鍛冶にかかわる道具なので、これが名称の元ネタだと思われる。
    • 日本の埼玉県にかつて「名栗(なぐり)村」という村が存在していたが、
      恐らく関連性はないだろう(共通点と言えば、せいぜい山間の村であることくらいである)。

関連項目

世界観/土竜族
フィールド/地底洞窟 - ナグリ村近郊に存在する洞窟。
フィールド/地底火山 - 火山活動が活発化した地底洞窟。
システム/発掘装備
世界観/バルバレ
世界観/チコ村
世界観/シナト村


*1 ハンター大全に掲載されているワールドマップを左右反転されたもの。