世界観/古龍渡り

Last-modified: 2023-12-08 (金) 21:48:12

MH世界にて一定の周期で観測されるという事象。MHWorldストーリーの根幹部分となる
生物の生態行動であると同時に一種の自然現象とも言える特殊な事象。

目次

概要

  • 古龍が「現大陸」から海を越え、遥か彼方に存在する「新大陸」へ向けて大移動するという現象を指す。
    MHWorldの物語が開始される時点で数十年に渡って詳しい研究が続けられているが、
    上述の内容と「ある一定の周期で観測される」という事実を除き、詳細は未解明な部分が多い。
    • この「古龍が海を渡る」行動自体は古くから人々に認知されていた。
      "渡り"と称される不可思議な行動を取る古龍種は特定の種だけに限られたものではなく、
      さまざまな古龍種のモンスターが新大陸へと渡りを行うことも確認されている。
      このため、古龍種によって新大陸への移動方法も変わってくる(飛行、泳ぎ、海底を歩くなど)。
    • 古龍渡りについて判明している数少ない情報の一つが、「一定の周期で観測される」という事実。
      しかし、元々「古龍渡り」は『100年に一度』程度の周期で観測されていた現象だったものの、
      近年では「古龍渡り」の周期がかつてよりも徐々に短くなっていることが判明。
      現在ではその周期は10年に一度(当初言われていた期間の10分の1)と、
      古くから知られていた周期よりも遥かに短くなっていた。
      この不可解な事態を受け、ギルドも「古龍渡り」および新大陸の調査に着手することとなり、
      MHWorld時点から40年ほど前に「新大陸古龍調査団」を結成、第1期団が派遣された。
      以後、およそ10年間隔で発生する「古龍渡り」が確認されるたびに追加で調査団が派遣されている。
      この経緯から、「古龍渡りの頻度が増えた理由」も重要な調査目的の一つに位置付けられている。
  • MHWorld作中で描かれる物語は「古龍渡り」の謎の解明が主軸となっており、
    ストーリー上で発生する任務クエストのほとんどが根本的にはこれに繋がっている。
    MHWorld主人公は新大陸古龍調査団の「第5期団」に属しており、
    同時期に渡りを行った熔山龍ゾラ・マグダラオスの一個体を追跡調査することとなる。
    ギルドでは約40年間続いてきた「古龍渡り」の調査活動に終止符が打たれることを期待しており、
    5期団の参加とマグダラオスの調査を「調査終了の"希望の星"」に位置付けている。
    このため、5期団はハンターを中心とした過去最大規模かつ特に優秀な人材で編成されている。
  • "天災"にも喩えられる古龍種が大移動するため、「古龍渡り」は環境や生態系に多大な影響を与える
    たとえば、古龍調査団では渡りの時期が訪れるたびに、新たな生態マップを作成している。
    これは渡りを行う古龍種によって地形や気温など新大陸の環境が大きく変動することから、
    それまでの生態マップが使い物にならず、改めて書き直す必要性があるためである。
    今回のゾラ・マグダラオスの「古龍渡り」も同様であり、新大陸では様々な影響が表れ、
    時には調査の障害として立ち塞がり、時には調査のチャンスとしての恩恵をもたらす。
    特に今回「古龍渡り」を行ったのは『観測史上最大クラスのゾラ・マグダラオス』であり、
    当個体の動向によって地殻変動に匹敵する環境変化が見られたりもした。
    • 古龍渡りの影響をうかがえるものは他に、岩山の頂上付近に挟まって集会所として機能している1期団の船がある。
      新大陸に訪れた際、突如現れた古龍の影響か異常に水位が上昇し、
      その後水が引いた際に挟まってしまった事が技術班リーダーから聞ける。
  • プレイヤー目線では少し判り辛いが、マグダラオス上陸後は各種モンスターの出現地域も激変している。
    たとえば古代樹の森で初遭遇するクルルヤックは本来大蟻塚の荒地に棲むモンスターだが、
    マグダラオス上陸後は古代樹の森で頻繁に確認されるようになった。
  • マグダラオスの移動によって様々な場所に「地面の隙間」「亀裂」が発生。
    調査団にとって長年障壁となっていた急峻な大峡谷はこの影響で道が開けた。
    マグダラオスの活動が引き金となってか、従来の調査活動では見られなかった様々な事態が発生し、
    古龍渡りの調査にも大きな影響を及ぼしていた。
  • 1期団~4期団までの調査では、渡りの古龍の足取りをマグダラオスほど掴むことはできなかった。
    後述する「真相で判明したネタバレ表記」も踏まえて解説すると、
    マグダラオス以外の調査対象となった古龍種*1については、
    1期団と3期団が「クシャルダオラ」、2期団が「テオ・テスカトル」、
    4期団が「キリン」を対象にしていたらしい事が明らかになっているが、
    何れもゾラ・マグダラオス程大きくない上に移動速度も遅くない一般的な古龍であり、
    超巨体で移動速度も鈍く、大地を移動するマグダラオスと比べて目立ちにくいが故に、
    これら、老齢の一般的な古龍種の追跡は困難を極めたであろうことは想像に難くない。
    • また、「渡りの古龍が新大陸に到達する前に消息が途絶える」といった事例も確認されており、
      老齢の古龍全てが無事に新大陸へと渡ることはできないとも推測されており、
      実際に1期団が追っていた老齢のクシャルダオラは、
      渡りの途中で遭遇した「水を操る古龍」との交戦の果てに、渡りに失敗したことが明らかになっている。

調査結果

  • ゾラ・マグダラオスの動向や古代竜人からの情報など、様々な事実や情報を整頓・確認していった結果、
    ついに新大陸古龍調査団は「古龍渡り」の真相について一つの結論に達した。
    それは「寿命を悟った老齢の古龍が死地を目指して移動する」というものである。
    圧倒的な生命力を誇る古龍は、寿命を迎えるその瞬間に莫大な生体エネルギーを放出し、
    その屍とエネルギーを自然に還元して生態系を循環させる源となるという。
    そしてその「死地」こそ新大陸に存在する瘴気の谷である。
    新大陸に広がる巨大な生態系は、この瘴気の谷で死した古龍から放出された生体エネルギーを根源とし、
    その影響を遥か昔から受け続けて少しずつ築き上げられていった結果とされる。
    • この結論を裏付ける要素として、新大陸に生える植物の年輪などが挙げられる。
      「植生研究所」では古代樹をはじめとした新大陸の植物について研究が行われており、
      そのなかで「植物が急激に成長する時期が一定周期で訪れる」ことが確認されていた。
      これが丁度10年に1度の古龍渡りの時期と一致していたことから関連性が考察されていたが、
      実態は「死んだ古龍の生体エネルギーによって植物が急成長していた」ためと考えられる。
      各地で得られる龍脈石系アイテムも古龍の生体エネルギーが結晶化したものとみられ、
      「古龍の死」が新大陸全体の環境に多大な影響を及ぼしていたことが窺える。
  • 今回確認されたゾラ・マグダラオスも、かつての古龍達と同じように瘴気の谷で命を終え、
    生態系の循環に貢献するために新大陸へ渡ったと結論付けられている。
    • しかし、結論を言えば当個体は瘴気の谷とはまた異なる場所に行き着き、そこで生涯を終えた
      場所こそ違ったものの、それでも解放されたエネルギーはいずれ命の苗床として機能すると考えられている。
      ただ、「炎の生命力」を極限まで溜め込んだゾラ・マグダラオスが何故か瘴気の谷を離れてしまい、
      調査団の尽力により結果的にそうはならなかったものの、
      危うく新大陸の生態系は大地諸共完全に崩壊してしまうところであった
      その経緯などについて、詳しくはこちらの記事を参照していただきたい。
  • なお、今回の「古龍渡り」によって新大陸各地では環境や生態系に様々な変異が表れた他、
    調査団やギルドにとっても「新発見」と言える事象や研究成果が多数確認された。
    特に調査団が大きく関わり、彼らによって明確に確認されたもの、研究の成果として報告されたものの中でも、
    • ゾラ・マグダラオスが起こした地殻変動により、大峡谷と陸珊瑚の台地を隔てていた岩壁に亀裂が生じ、
      ここを潜り抜ける事で陸珊瑚の台地へ直接侵入する事ができるようになった
    • 陸珊瑚の台地を中心とした桜火竜リオレイア亜種の発見を通じて、
      新大陸にも亜種モンスターが生息している事を確認
      (新大陸での亜種モンスターの目撃例はこの件が初であり、それまでは1件も目撃例が無かった)
    • 龍結晶の地」を発見、同地の詳細な生態系調査を実施
    • 滅尽龍ネルギガンテの詳細な生態調査を敢行、
      その衝撃的な生態と圧倒的な力から本種の分類を「古龍種」と断定
    • 瘴気の谷にて屍套龍ヴァルハザクの存在を正式に確認
    • 「収束の地」及び完全新種のモンスター「冥灯龍ゼノ・ジーヴァ」を発見
    以上が特に大きなものである。
  • 新大陸の調査が開始されたきっかけともいえる「古龍渡りの頻発」については、
    新たに確認された「ゼノ・ジーヴァ」が深く関わっていると推察されている。
    状況証拠や古代竜人の発言からゼノ・ジーヴァには古龍を誘引する性質があると考えられ、
    膨大なエネルギーを有する老齢の古龍が誘き寄せられていたのではないかとの仮説もある。
    しかし、詳しい原理については不明点が多く、今後の調査が待たれるところである。
    • プレイヤー目線ではゼノ・ジーヴァ討伐後にトロフィーにて「古龍渡りが解明された」ことが判る。
      ただし、MHWorldはストーリーを新たに追加することも不可能ではない仕様となっている。
      このため「実は古龍渡り頻発の元凶は別で、DLCで真相が明らかになる」可能性もない訳ではない。

余談

  • 以上の通り、「寿命を悟った古龍が行う死出の旅」が古龍渡りの真相であるが、
    これに該当しない、別の目的で新大陸に移動した古龍種が存在する。
    その存在こそ、世界規模の縄張り意識を持つ禁忌のモンスターの一角であるアルバトリオンであり、
    強大過ぎる力を持つが故に無視できない存在となった、新大陸の幽境の谷に生息する超大型古龍である、
    ムフェト・ジーヴァその幼体を育む揺り籠を撃滅するために現大陸から新大陸に渡ったという事実がある。
  • 作中では「古龍渡り」と関連付けられることもあるおとぎ話が登場する。
    五匹の竜の話」と呼ばれるその物語は抽象的な部分が多々見られるものの、
    古龍渡りの真相と関わっているのではないか?という考察も見られる。

関連項目

世界観/新大陸古龍調査団
世界観/五匹の竜の話
モンスター/古龍種
モンスター/ゾラ・マグダラオス
モンスター/ネルギガンテ
モンスター/ゼノ・ジーヴァ


*1 各期団はそれぞれ「古龍渡り」が確認される度に派遣されている。