世界観/狩猟制限

Last-modified: 2023-10-18 (水) 16:36:03

ハンターズギルドの判断により、モンスターの狩猟に対して一定の制限がかけられている状態。

目次

概要

  • 大前提として、ハンターやハンターズギルドは決してモンスターを駆逐するために存在するわけではない
    モンスターの狩猟を通じて人間と自然の調和を図る、一つのバランサーとなる事が
    ハンターズギルドの方針であり、ハンターの存在意義である。
    そのため、ハンターズギルドが狩猟を許可しているのは、
    基本的には狩猟しても環境に大きな影響が及ばないモンスター
    もしくは狩猟しなければ環境や人々の生活に大きな打撃を与える可能性を持つモンスターに限られる。
    逆に言えば、上述した条件に当てはまらないモンスターは、ハンターと言えども無条件に狩猟していいわけではなく、
    場合によってはハンターズギルドがモンスターの保護に乗り出すケースも存在する。
    狩猟制限もそういった保護活動の一環とも言える。
  • 一口に「狩猟制限」と言ってもいくつかのケースがあり、意義はそれぞれ異なる。
    ただ、いずれのケースにしてもハンターズギルドの判断による部分が大きいため、
    ギルドに所属するハンターである以上は従わなければならない。
    もしこの掟を破って指定のモンスターの狩猟を強行すれば、
    正規の形式に則っていない=密猟となり、発覚した時点でギルドから厳罰を下される場合もある。
  • ただし、周辺環境や人々の生活などに大きなダメージを与える危険性がある場合など、
    一種の緊急事態においてはそれまで敷かれていた制限が解除されるという例もある。
    流石に人命を脅かすような脅威がそのまま居座っているのであれば、それを見捨てるような事があってはならない。
    これが村や街一つを巻き込むような大規模なものになると「防衛クエスト」と呼ばれる特殊なクエストが発令される。
    また、ハンターがクエストの遂行中に大型モンスターと遭遇した場合は、
    狩猟ターゲットとして指定されていなくても、自身や周囲の安全を確保する意味合いもあって
    フリーハントが黙認される場合が多い
    (遭遇や狩猟の経緯はハンターズギルドに報告する義務がある)。

ケース1:モンスターの個体数管理目的

  • 特に理由もなく、むやみやたらとモンスターを狩猟する行為は、
    どんな種であれ自然界のバランスを大きく崩しかねない。
    そのため、正規のクエストをハンターズギルドが受領しない限りは極端な数のモンスターの狩猟は認可されていない。
  • 例として、繁殖期のイャンクックは狩猟が制限される場合がある。
    イャンクックの雌個体は、繁殖期にはクックファーと呼ばれる手触りの良い羽毛が生える。
    この羽毛は衣料品の素材として非常に価値が高い代物だが、それ故に放置しておくと
    そのクックファー(およびそれから生み出される利益)を目的にイャンクックが乱獲される事態になりかねない。
    それを防止するため、イャンクックの繁殖期には一部の非常事態を除いて
    イャンクックの狩猟に制限が設けられるという。
  • 人間側にほとんど危害を加えないのであれば、基本的に狩猟対象として認識されず、
    クエストそのものがほとんど提示されないというケースもある。
    例えばチコ村の近海ではガノトトスの出現が度々確認されているが、
    これまで被害報告が提示されるほど暴れ狂ったという事例などは無く、モンスターとしての脅威を認識されていない。
    故に周辺のギルドではガノトトスを狩猟対象としていない。
    • ジンオウガやセルレギオスなども、元々はこのような人間に危害を加える事が滅多に無く、
      それ故に調査がほとんど進まず、狩猟対象として見られる事も無かったモンスターである。
      しかし、彼らは元々の生息域に何らかの異常が発生した事で
      (彼らの本意ではなかったにしても)人里付近にまで進出し、時に人間の生活を脅かす存在となってしまった。
      そしてギルドによる調査が急ピッチで進み、正式な狩猟対象として見定められてしまったのである。
      少なくとも彼らの場合は自然の成り行きと言えば確かにその通りだったのだが、
      もし何も無かったのなら今でも人々にほとんど知られる事無く平和な生活を送っていたのかもしれない
      (まぁセルレギオスは生態の関係上、それはそれで「平和」とは無縁だったかもしれないが)。

ケース2:ハンターの安全確保目的

  • モンスターと言うのは、小型の種であっても時として脅威になりえる存在というものである。
    ユクモ村やバルバレ周辺、龍歴院で利用されているモンスターリスト*1の基準で言えば、
    たとえ危険度★1と指定されているモンスターと言えど、
    全力で暴れられればまともな武装もしていない一般人にとっては危険以外の何物でもなく、
    危険度★3以上にもなれば、充分な武装をしたハンターであろうとも
    一瞬の油断が死に繋がると言っても過言ではない。
    モンスターの狩猟とはそれほど危険であり、決して半端な覚悟と実力で挑んでいい行為ではないのである。
    その点の認識が甘いハンターがモンスターの狩猟に出向こうとした場合、
    その狩猟自体をハンターズギルド側から断る事ができる。
  • なお、極めて強力なモンスターを狩猟対象とする際、
    そのハンターの実力では対象のモンスターを狩猟できる可能性がまだ低いと判断されてしまった場合は、
    どれだけ万全な準備と覚悟を備えていようとも、上記と同様にギルド側から狩猟を断られてしまう事がある。
    無駄にリスクの高いクエストの受注を安易に許可した結果、優秀な人材を失うというのは
    ギルド側としても本意ではなく、周囲からの信頼を失いかねない事案なのである。
    「どうしてもあのモンスターを狩りたい」というなら、まずは他のクエストに挑んで経験と実績を積み、
    むしろギルド側からクエストを案内してもらえるまでのレベルに到達する以外に道は無い。
  • ほとんどのギルドが採用しているハンターランク制度は、このような形での狩猟制限の一つの目安となる。
    ランクが高ければ高いほど、ギルド側から断られる可能性は低くなっていくのが普通。
    ただし、古龍などのような非常に強大なモンスターの場合はその限りではなく、
    単純にハンターランクが高いだけではクエストが受注できないという場合も少なくない。

ケース3:クエストの方針上の理由

  • このケースについては上記の狩猟制限とは方向性が少々異なる。
    極めて稀なケースではあるが、同じフィールド上に存在するモンスターのうち、
    指定のモンスターを狩猟してはいけないという特殊な条件が付けられたクエストが発令される場合がある。
    当然ながらこのような形式のクエストで、対象のモンスターを誤って狩猟してしまった場合は
    その時点でクエストは失敗扱いとなり、そのまま強制帰還させられてしまう。
  • 似たようなケースとして、指定されたモンスターの特定の部位は破壊してはいけない
    二体指定されているうちの片方だけ狩猟すればその時点で達成、などのクエストが存在する。
    このようなクエストはモンスターの脅威を取り除く以外の特殊な目的があって受領される場合が多いが、
    あまりにも特殊性が強すぎるためか、発令されるのは本当にごく稀である。
    メゼポルタギルドでは、他のギルドと比較してこのような特殊なクエストが集まりやすいらしいが……?

余談

  • ゲーム中ではケース2の事例がほとんどで、
    クエストをクリアしていくにつれて少しずつ他のクエストが解禁されていく。
    ケース3の事例はDL限定クエストを含めても一つも存在しないというシリーズも多い。
    ケース1に関してはゲーム都合上ほとんど見られず、大概のクエストはクリア後もいつでも受注できる。
    一部古龍や希少種モンスターなどが登場するクエストに関しては、
    時々クエスト一覧からクエストごと消えてしまう場合があるが、あれは狩猟制限が掛かっているのではなく、
    単純に他のモンスターと比べて出現自体が稀であるため、
    四六時中クエストが提示されているわけではない、というだけである。
  • 当たり前だが、主人公がハンターズギルド所属のハンターではない作品では、狩猟制限は特に定められていない。
    • 分かりやすい例が、ライダーが主人公のMHSTシリーズ。
      当シリーズでは主人公が足を踏み入れた地域にその時点で生息しているモンスターなら
      何の制限もなく自由に狩猟を行なうことが可能。
      特にMHST2では明らかに場違いな強さを誇るキングモンスターや、
      ハンターズギルドの基準で言えばマスターランク相当の強さに当たるとされる個体とも戦えるなど、
      「ギルドに所属していないが故に制限に従う必要がない」と言う描写がちらほら散見されている。

関連項目

世界観/密猟
システム/ハンターランク
システム/G級クエスト


*1 早い話が、MH3~MHXXまでのモンスターリスト