影蜘蛛の素材形状を活かして組み上げた盾斧。
斬撃時の摩擦熱を逃す特殊機構を搭載。
(アラクネスケイル~ベロボーグサイズ)
アラクネスケイルの摩擦低減の機構が最終進化。
硬い甲殻もまるでバターのように両断。
(アラクネサイズ(MHXX))
MH4Gから登場する、影蜘蛛ネルスキュラの素材から作成できるチャージアックス。
本項では骸蜘蛛ネルスキュラ亜種の素材から作成できるシュバルツシュラー系統についても解説する。
目次
概要
- スキュラ武器の例に漏れず、白を基調とした不気味さとスタイリッシュさを併せ持つデザイン。
スケイルソードを大型化したような外見であり、湾曲した剣に上下に反り合う刃の付いた丸い盾と、
黒龍盾斧にも似た特徴を持つ。
- 説明文に「影蜘蛛の素材形状を活かして~」とあるが、
斧モードに変形すると湾曲した剣と盾の柄部分が綺麗に一体化しているのが分かる。工房の技術の賜物である。
まあそれよりも1回鎚で叩くだけで作る加工担当の技術の方がスゴいのだが
- 攻撃時には「ギュイィィン…」と、何処となく不気味でメカニカルな効果音が鳴る。
性能
アラクネスケイル
MH4G
- MH4時点では存在しなかった、貴重な毒属性チャージアックス。
入手方法は上位ネルスキュラ素材を用いての生産のみで、上位時点ではそこからアラクネスケイル改へ強化可能。- G級ではそこから通常種素材を用いるとアラクネサイズを経てベロボーグサイズへ、
亜種素材を用いるとシュバルツシュラーへと派生し、改を経てチェルノボグサイズへ、
それぞれ最終強化される。
- G級ではそこから通常種素材を用いるとアラクネサイズを経てベロボーグサイズへ、
- 最終強化であるベロボーグサイズの性能は、
- G級チャージアックスの中では低めの攻撃力864
- それを補う会心率35%
- 毒属性230
- 榴弾ビンを搭載
- 斬れ味レベルは最大であり、長めの白と紫ゲージを有する
- スロット1
非常に扱いやすく仕上がっている。
- ライバルは同じく毒属性武器である桜剣蒼盾【雲雀】。
あちらは匠を発動させれば斬れ味も優秀で攻撃力と蓄積値で大きくベロボーグサイズを上回っている。
匠スキルが不要である点を最大限に利用して差別化を図りたい。会心率のお陰で意外と火力は出る。- 後述のチェルノボグサイズにも言える事だが会心撃【特殊】と相性が良い。
MHXX
- 究極強化で前作同様ベロボーグサイズとなる。その性能は、
- 相変わらず低めの攻撃力280
- やはりそれを補う会心率25%
- こちらも実用ギリギリの毒属性28
- 今回も榴弾ビンを搭載
- 斬れ味は素で白120、斬れ味+2で紫30が出現
- 変わらないスロット1
全体的には前作をほぼ踏襲している。
相変わらず榴弾ダメージは期待できないものの、白ゲージ運用が可能な武器として仕上がっている。
- 全体的に貧弱そうに見えるが、紫ゲージ弱体化という環境によって、
白ゲージのままスキルを詰め込む運用法が開発された今作では、隠れた名盾斧と化している。
毒属性が榴弾ビンの貧弱さを補っており、攻撃回数に優れた狩技・チェインソーサーが登場したのも大きな追い風。
ブレイヴスタイルという、手数重視のスタイルもあるので毒にするのは難しくはなくなっている。
業物が欲しくてたまらないチャージアックスの中でこれを搭載する必要がないのは大きく、
挑戦者+2、逆恨み、超会心、見切り、弱点特効、連撃の心得といったスキル群で
会心率と火力を補ってやることができれば、十分すぎるほどの強さを見せつけてくれる。
- …とはいえ、鎧裂盾斧ドナデギリが目の上のたんこぶ。
素で白120、匠+2で紫30というこちらと同等の斬れ味に加え、ラスボス武器と肩を並べる攻撃力330という
火力と継戦力を両立させた大業物であり、おまけに狩技ゲージ蓄積ボーナスまで備えている。
物理性能は完全上位互換と言って差し支えない逸品で、毒を徹底的に活かさないと差別化は難しい。
一応、作成難度ならば勝っているが…。
よほどデザインがお気に入りの人以外は、ドナデギリを作成するまでのつなぎとして役目を終えることになるだろう。
- ただ、悪い点ばかりではない。伸ばしまくった火力は期待値600を有に超える。
状態異常武器でこれは脅威としか言いようがない。ドナデギリが規格外すぎるだけで、
この武器が弱いわけではないのだ。
クシャルダオラや紅兜等、毒属性が有効な相手には是非とも担いでいこう。- 上でも軽く触れたが、作成難度の低さも見逃せない利点。
完成時期こそHR解放後となるが、合間に重甲虫素材を挟む程度で、基本的にはスキュラ素材のみで
強化を進められる。また、他の武器種と異なり獰猛化派生が存在しない一本道の強化にもかかわらず、
何故か獰猛化スキュラ素材は一切要求されない。
最終(究極)強化で要求される獰猛化コモン素材もサブタゲ報酬による確率入手が可能なので、
破壊王を積んで適当に周回していれば余程のことがない限りはすぐに集まるお手軽さは魅力である。
- 上でも軽く触れたが、作成難度の低さも見逃せない利点。
シュバルツシュラー
夕暮に溶け込む骸蜘蛛の盾斧。獲物の匂いを嗅ぎつけ、
狩人は闇の奧で妖しく眼を光らせる。
(シュバルツシュラー~チェルノボグサイズ)
- アラクネスケイル改からネルスキュラ亜種素材を用いて強化される睡眠属性のチャージアックス。
武器の形状はアラクネスケイルと共通だが、こちらは名前の通り紫がかった黒の地に金色のラインといった
上品なカラーリングが特徴。
シュバルツシュラーからシュバルツシュラー改、チェルノボグサイズへと強化される。
MH4G
- 最終強化であるチェルノボグサイズの性能は、
- G級チャージアックス最終強化系の中では最低の攻撃力828
- クーネエンカムをも凌ぐ会心率45%
- 睡眠属性250
- 榴弾ビンを搭載
- 素で非常に長い白ゲージを持ち、匠で長めの紫ゲージが出現
- スロット1
- 同じ睡眠属性のチャージアックスにラスボス武器の代償のネイディアが存在する。
あちらは睡眠属性が非常に低いため、睡眠武器が必要ならもっぱらこちらの出番となる。
こちらは白ゲージが非常に長く、匠を切ってしまっても構わない。
それによりスキル構成も自由度が高く柔軟な運用が可能なのもポイント。
ネイディアも素で紫が出ているが匠延長は不可でかつ紫10なので業物は欠かせない。- 榴弾ビンと高い睡眠値を生かした足止め性能が非常に高い。
属性強化と新モーションの盾突きを活かしてヒット数を稼げばソロでも複数回眠らせる事が出来る。
この武器では斬れ味消費も気になりにくい。
その隙に超高出力を当ててスタンを奪い、また睡眠蓄積を…と言う立ち回りが中々癖になる。
このクエストにも良く担がれる。体力も低く火力不足にはならないだろう。
但しPTでの睡眠は麻痺や毒と比べると汎用性は低く、他人との意思疎通が必要。
担ぐ場合は時と場合を良く考えよう。大剣等と組めれば猶良し。
- また、ソロの場合であってもこの武器自体の火力がかなり低い点を忘れてはいけない。
高い会心値が低い攻撃力を補っているとは言え、榴弾ビンの威力は武器倍率依存である。
各種スキルやアイテム、極限強化などを駆使して武器倍率を補ったり、
上述したように睡眠に関する仲間との連携を怠らないなど、入念な準備が要求されるが、
それに見合うポテンシャルは秘めている。
- 榴弾ビンと高い睡眠値を生かした足止め性能が非常に高い。
余談
- MH4GのPV第二弾では、復活が大きくピックアップされたモノブロスと対峙したハンターが
ベロボーグサイズを使用しており、その存在は早くから認知されていた。
MH4では実用的な状態異常属性のチャージアックスがなく、
毒属性武器かつ評判の高いスキュラ武器と言うこともあり、
多くのチャージアックス使いが本武器の登場を期待していたと思われる。
- シュバルツシュラーとほぼ同時期に作成が可能なチャージアックスにシュヴァルツスクードがある。
名前が似ている(実質的に半分以上同じ)上にレア度も同じであるため非常にややこしい。
尚シュバルツシュラーとはドイツ語で「黒き眠り」という意味である。- 名前が似ているくせに、こちらは「シュバルツ」、あちらは「シュヴァルツ」と細かい所は違うので、
シュヴァルツシュラーだのシュバルツスクードだのと混同する人も。
仲間との会話なら意味が通じれば何でも良いだろうが、情報サイトなどでCtrl+Fする時は困る。
- この表記揺れはおそらく文字数制限の関係で、仮に「シュヴァルツシュラー」では強化名が
「シュヴァルツシュラー改」と、上限の10文字を超えてしまうというメタ的な事情によるものだろう。
- 名前が似ているくせに、こちらは「シュバルツ」、あちらは「シュヴァルツ」と細かい所は違うので、
- 「アラクネ」はギリシア神話に登場する人間の女性。
機織りの名人とされ、ある日「芸術の女神アテナにも私の腕は勝る」と驕りから神を侮辱する。
するとそのアテナが彼女の前に降臨し「ならば機織りで勝負だ、貴様を負かし神罰をくれてやる」と宣戦布告する。
臆するどころか望むところと勝負を受け、彼女はアテナの神々の美しき姿の織物に対し、
神々のふしだらや残忍な過去の御業を織物で表現して見せた。
結果勝負は引き分けとなったが、「罰するのはやめてやるがこの神を侮辱する作品は許さん」
とアテナはアラクネの織物を切り裂いた。
自身は助かったが一世一代の己の傑作を破壊されたアラクネは誇りを以て自殺する。
これにはアテナも心動かされ「ならば永劫好きなだけ糸を織るがいい」と彼女をクモに生まれ変わらせたという。
- 「ベロボーグ」と「チェルノボグ」はスラヴ神話に登場する神の名前である。
ベロボーグは光や生などを司る「白い神」、チェルノボグは闇や死などを司る「黒い神」とされている。
武器の色合いからこの名前が付けられたのだろうが、
よりによって命を脅かす猛毒の塗り込まれた武器に生の象徴たる神の名を付けてしまうとは何たる皮肉か。
かと言ってチェルノボグの方を付けてしまうと、それはそれでちぐはぐになってしまうのだが…。