武器/ウカムル武器

Last-modified: 2023-10-23 (月) 19:59:10

ウカムルバスの素材で作られた武器の総称。
崩弩エイヌカムルバスをはじめ、どれも凄まじい攻撃力とマイナス会心を併せ持つ。
見た目も各武器の中で最大級のデカさを誇るが、リーチが伸びたりはしない。

目次

概要

  • 異常なほど高い攻撃力を持つ上に、僅かに氷属性を有するものの、
    相方程ではないが斬れ味がかなりナマクラの部類で、会心率も大きくマイナスという癖の強い性能。
    多くの作品で斬れ味レベル+1見切りが発動するアカムトシリーズと相性が良く、
    これは逆の組み合わせにも当てはまる。
    まさに2柱の神の力である。
  • 素材が素材なのでこの武器を作ることができるのは終盤になる。
    また、上位では崩竜の宝玉、G級では崩天玉がそれぞれ必要となる。

白き雪神

  • ウカムルバスの素材を使って作られた武器の説明に書かれている伝承に登場する神。
    神格化されたウカムルバスがモデルとなっていると思われる。
    怒りにより世界を崩壊させる破壊神として描かれ、
    その破壊によって人々の行いを悔い改めさせるという。
  • 伝承は十三の理から成り、武器一つ一つに伝承の一文が引用されている。
    伝承は神話のような内容となっており、繋げると一つの物語が出来上がる。
    MHP2Gにて登場した11種の武器の伝承を順に見ていくと、以下のようになる。
    第一の祈り(崩槍ケルケカムルバス/ランス)
    神はまず、大地を端から《削って》いく。
    第二の睥睨(崩弓アイカムルバス/弓)
    《矢》を鋭く放ち、神は空と星を貫く。
    第三の叫び(崩鉈キクキカムルバス/片手剣)
    神は次に、浮かぶ太陽を《叩き》落とす。
    第四の声(崩刀ウコトカムルバス/太刀)
    構えた刀で、神は広がる海を《切り刻む》。
    第五の手足(崩槌オテルカムルバス/ハンマー)
    神は世に蠢く生き物を《踏みつける》。
    第六の息(崩弩エイヌカムルバス/ライトボウガン)
    神は世界を火で《燃やす》。
    第七の指(崩刃ヤッカムルバス/双剣)
    神は逃げる月をつかまえ、握り《潰す》。
    第八の光(崩銃槍パシカムルバス/ガンランス)
    神は《炎が走る》さまを見る。
    第九の力(崩剣ウェンカムルバス/大剣)
    神の怒りで、ついに世界は《壊される》。
    第十の歌(崩笛イコカムルバス/狩猟笛)
    そして神は、世界の崩れる轟音を《聞く》。
    第十一の涙(崩砲バセカムルバス/へビィボウガン)
    《重く》頭を垂れ、人は行いを省みる。
    • なお、MH4Gで新たにウカムの素材を使った操虫棍が追加され、
      それに伴って伝承にも新たな一節が付け加えられている。
    第十二の舞(崩杖キリカムルバス/操虫棍)
    《蟲》の知らせが世界の崩壊を告げる。
    • MHXでも新たにウカムの素材を使ったスラッシュアックスが追加され、
      もう一つ伝承が付け加えられた。どれだけ世界滅ぼす気ですか。
    第十三の力(崩剣斧ムルカムルバス/スラッシュアックス)
    神の携えし《斧》は世界を崩し分断する。
  • MHXでは、最終強化の説明文の内容が新しいものとなり、
    各武器の強化前の説明文における内容を「始まり/途中/結果/その後」といった趣となっている。
    時系列がバラバラなのは気にしてはならない
    第一の祈り(崩天槍ケルケオンカム/ランス)
    白き雪神の第一の力は、大地を、そして空間を削った。
    第二の睥睨(崩天弓アイカオンカム/弓)
    白き雪神の第二の睥睨が、天に舞う星々を射貫き、光を滅す。
    第三の叫び(崩天鉈キクキオンカム/片手剣)
    白き雪神の第三の叫びは天上の太陽を冥府に落した。
    第四の声(崩天刀ウコトオンカム/太刀)
    白き雪神の第四の声により、天と海は別たれた。
    第五の手足(崩天槌オテルオンカム/ハンマー)
    白き雪神の第五の手足は天上より生命を一掃した。
    第六の息(崩天弩エイヌオンカム/ライトボウガン)
    白き雪神の第六の息が、大地を燃やし、天を紅く染め上げる。
    第七の指(崩天刃ヤッカオンカム/双剣)
    偉大な白き雪神の第七の指は、天上に君臨する月を破壊した。
    第八の光(崩砲槍パシカオンカム/ガンランス)
    白き雪神の第八の光が天を奔り、終焉の始まりを告げる。
    第九の力(崩天剣エンテオンカム/大剣)
    怒れる白き雪神の第九の力は、天を崩し、世界を破壊した。
    第十の歌(崩天笛イコカオンカム/狩猟笛)
    白き雪神の第十の歌は、天地に破壊の旋律を響かせた。
    第十一の涙(崩天砲バセカオンカム/へビィボウガン)
    白き雪神の第十一の涙が天から雫れ、衆愚は己の罪を省みる。
    第十二の舞(崩天杖キキリオンカム/操虫棍)
    白き雪神の第十二の舞こそ、天地崩壊への凶兆なり。
    第十三の力(崩天剣斧ムルオンカム/スラッシュアックス)
    雪山を崩し現われる《斧》は神の御手となり世界を創る。
  • 武器名はアカムトルム同様アイヌ語を由来としており、
    ○○カムルバスの○○の部分は《 》内の言葉に相当する意味を持っている。
    該当武器の本質を示しているのだが、上記の通り色々と突っ込みどころが多い
    片手剣は鈍器で殴るのが本質であるかの様であり、
    双剣は明らかに潰すととれるアクションは種類が少ない。
    大剣は彼の武器の形状を考えればまあ納得できなくもないが、
    本来大剣は「ぶった切る」ことに特化した武器種であり、
    壊すのが本質とあってはやはり違和感がある。双剣と交換した方がまだマシだったかも
    ヘビィボウガンに至っては重いことが本質だと高らかに謳われている。バセカム涙目である
    伝承を優先した表現と言えばそれまでであるが、
    初めて目にしたときに首を傾げたり、思わず笑ってしまったハンターも多いことだろう。
    ただし、ヘビィボウガンの砲口はウカムルバスの頭部の形状に近く、
    それを折りたたんで背負う関係上、頭を垂れているという解釈も出来る。
    • ライトボウガンの崩弩エイヌカムルバスにも、
      武器の説明文には性能面で関連性の薄い「火で《燃やす》」という文があるが、
      火薬のことを指していると取れなくもないので、まだこちらはセーフか。
      また、ガンランスである崩銃槍パシカムルバスも《炎が走る》という文があり、
      上記同様にちょっと疑問の残る本質だが、こちらも砲撃の炎の事を指していると解釈できる
      (第八の光とも言ってるので、竜撃砲の光線を表している可能性もある)。
    • 説明文では世界を滅ぼしたり太陽を叩き落したりと物騒なことが書かれているが、
      設定資料集などによると、武器を使っている姿を見てそのような神の姿を連想したため
      そう呼ばれているだけであって、実際に世界を滅ぼしたりできるわけではないらしい。
      MHXXに至っては存在意義を象に滅ぼされかけている
      装備解説文においてはこの手の誇張表現がまま見られるが、
      これは武具を纏った狩人の姿を見た人々がそのような感想を抱いた、という解釈なのだろうか。
    MHXにてウカムル武器はチャージアックス以外の13種が揃ったのだが*1
    World以降は未だに素材元が参戦していないので、当然ながらチャアクが実装される気配もない状況にある。
    もし実装されたら伝承の続きがどうなるのか、そしてどんな動詞があてられてしまうのか気長に待とう。

作品ごとの変遷

MHP2G

  • 記念すべき初登場作品。
    非常に高い攻撃力に目を奪われがちだが、剣士武器の斬れ味はフォローしても目を瞑れない上に、
    当時の会心率と斬れ味の仕様から非常に不利な状況であった*2
    また、大剣やハンマーで実質的に会心率を無視できる抜刀術を活かそうにも
    目の上のたんこぶがいたり、
    コンボが繋ぎにくい特殊な立ち回りを求められたりとやっぱり不遇。
    • 辛うじて難を逃れたのは砲撃や旋律という武器種独自の仕様を持つガンランスと狩猟笛。
      それでも尚、会心率と斬れ味の仕様から無視の出来ない弱点が存在した。
    対して、ガンナーではボウガンが属性弾の運用で注目された。
    属性弾は会心率の影響が小さく、攻撃力の高さが重要になるため、
    氷結弾の速射やラオートの弱点を埋める形で担がれやすく、剣士程に不遇ではない。
    • 弓ははじめから溜めLV4が解放されているのに加え、
      LV3までの溜め段階では使い物にならないため、
      総火力は兎も角、立ち回りとスキルの負担の観点から
      武器種独自の仕様に足を引っ張られる結果となった。

MHP3

  • オトモアイルーの武器として崩剣ネコカムルバスが新登場。
    説明文を見る限り第~の具現としての設定は無いようだが、雪崩を起こすほどの力はあるらしい。
    しかしこの武器、武器の名前は『崩』のはずなのに打撃武器である。見た目もまんまスコップ
    奇しくもウカムにつけられたあだ名と同じである。
    性能自体はオトモ用の打撃武器の中でもトップクラス。
    しかし、オトモ自身の攻撃力も乗る分、マイナス会心が痛すぎる上に、
    火力トップと言っても後にはバンギスネコ暴鎚しか無い。
  • 剣士武器では会心率と斬れ味の仕様が撤廃されているため、その点での不利は無くなった。
    しかしながら、性能はダントツとは言い難くあまり担がれない点での不遇っぷりはそのまま。
    • 今回もやはり、砲撃や旋律の観点からガンランスと狩猟笛が選ばれる事が度々あった。
    ガンナー武器では大きな仕様変更や性能の変更で、
    それぞれ、ヘビィボウガンは独自の地位を築き、ライトボウガンは立場を失い、
    弓は汎用性と更なるピーキー性能を手に入れた。

MH4G

  • ウカムルバスの復帰に伴い再び登場。
    今回はMHP2G時代の名称は全て上位武器となり、新たなG級強化先が追加された。
    ただでさえ高かった攻撃力が更に上昇し、殆どがシリーズでトップの武器倍率をマーク、
    記録を更新している。
    上位の時点でそこらのG級武器よりずっと高い攻撃力をマークしており、
    初めて見たならばその圧倒的な攻撃力の数値に度肝を抜かれること間違いなし。
    大剣のようにどうにか使える白ゲージを獲得した例もあり、
    説明文通りの威力にまた一歩近付いたと言える。
    • あまりにも圧倒的な物理火力によって、多少斬れ味が悪くとも
      それまでに生産最高峰と言われていたものを
      斬れ味補正込みでも余裕を持って超えてしまう場合が多い。
      具体的には発掘装備である栄光の武器でも中堅~やや上レベルの実力にはなっていると言える。
      上位素材であればクエストを回さなくても交換である程度手に入れられるので、
      MH4で強力な発掘武具を手に入れられなかった人へのG級最序盤の救済措置と見ることも出来る。
  • なお相方のアカムト武器がレア10になるのに対し、
    ウカムル武器は操虫棍以外何故かレア9止まりである。
    よって極限強化がしやすいというメリットがある*3
    • 但し会心率は相変わらず悪く、斬れ味も手放しに良好とは言えない。
      圧倒的攻撃力を活かすにはこのあたりのフォローも必要である。
    • 本作で武器をG級強化すると武器名のカムルバスが取れて全て◯◯オンカムで統一される。
      オンカムとはアイヌの言葉で拝むを意味するオンカムイから来ているものと思われる。

MHX

  • ウカムルバスと共に続投。しかもMHP3以来のアマツマガツチとの共演となった。
    さらに新たなるウカムル武器としてスラッシュアックスが追加されている。
    ただ残念ながら、性能面はかなり不遇。
    全武器共通で攻撃力250に低い会心率と僅かな氷属性…といつもの性能なのだが、
    装填されているのが強撃ビンでなく強属性ビンなのが致命傷だった。
    物理偏重なウカムル武器の低い属性を1.2倍しても文字通り焼け石に水であり、
    ビン効果は実質無いに等しい。
    物理部分を増強する強撃ビンだったならと思わずにいられない工房の設計ミスミスマッチである。
    因みに物理重視タイプの氷剣斧には、
    看板モンスターの一角であるガムートのものがきっちり用意されている。
    そちらもマイナス会心を持ち、武器倍率こそ劣るが斬れ味と氷属性では完敗している。
    そしてトドメの強撃ビンにより、頼みの物理威力も大幅逆転されてしまう。
    一応鈍器運用という新風もあるにはあるが、会心率が足を引っ張りまくるので微妙になりがち。
    その点なまくら無属性武器群としては相方の方が超高会心率で人気を集めている上に、
    なぜかボウガンまで反動が大きくなるという理不尽な弱体化を受けている始末。
    MH4Gとは打って変わって、再び微妙な扱いの武器群になってしまった。

MHXX

  • 勿論、続投しG級武器が出た…のだが前作以上に不遇な扱いになってしまっている。
    というのも近接武器では同じ氷属性物理重視の武器として銀嶺武器が登場した為。
    あちらは最高レベルの攻撃力になんと会心率が僅かとはいえプラスに
    しかも斬れ味+2でしっかり白ゲージが出るという超高性能となっている。
    こちらが勝てるのはスロットや素の斬れ味位しか無く、
    ほぼ全ての近接武器があちらに喰われてしまっている。
    属性値ならば…と巻き返しを図りたいが、これも半数以上で銀嶺武器にさえ負けている。
    ならばと遠距離武器に目を向けても
    引き続き速射が無いライトや、ブレイヴスタイルに適応できなかったヘビィなど
    ボウガン2種は前作から続いて評価が低い。
    唯一前作では高評価だった弓が溜め4での拡散5で拡散弓として評価されている程度である。
    そして、銀嶺武器中で屈指のガッカリ性能であるチャージアックス
    唯一ウカムル武器が存在しないので、抜き返すことは叶わなかった。

    ディアブロスの復活や紫ゲージの弱体化など、環境自体は追い風が吹いていたのだが。
    • 砲撃レベルや音色など、独自の要素が存在するガンランスや狩猟笛は
      銀嶺武器に喰われることなく差別化ができている。
      ウカムル武器を使いたいプレイヤーはこれらの武器を使うと良いかもしれない。
      悪い意味で差別化されているスラッシュアックスの事は忘れていい。
  • 今作は全体的に武器の攻撃力が底上げされている一方、
    この武器群は過去作から大して変わっておらず、
    攻撃力で並ぶ、あるいは上回るものが続々と現れ
    アイデンティティが失われるという強い逆風も吹いている。
    そんな中で持ち前の微妙な斬れ味と低会心率が足を引っ張り*4
    埋没してしまっているというのが現状である。
    結果として銀嶺はおろか、ものによっては零下の白騎士どころか
    鳥竜種なんかにさえ物理性能で追随を許してしまうなんてことも…。
    そして属性値はもはや言うまでもないわけで…
  • 武器名のオンカムは上位時点で既に使用されているので、
    今回は新たな銘として◯◯オンカムの部分が◯◯カムノミに変わった。
    カムノミとはアイヌの言葉で神に祈るを意味するカムイノミから来ているものと思われる。

武器一覧

武器種名前(生産時)名前(強化後)名前(究極強化後)
大剣崩剣ウェンカムルバス崩天剣エンテオンカム崩界剣エンテカムノミ
太刀崩刀ウコトカムルバス崩天刀ウコトオンカム崩界刀ウコトカムノミ
片手剣崩鉈キクキカムルバス崩天鉈キクキオンカム崩界鉈キクキカムノミ
双剣崩刃ヤッカムルバス崩天刃ヤッカオンカム崩界刃ヤッカカムノミ
ハンマー崩槌オテルカムルバス崩天鎚オテルオンカム崩界鎚オテルカムノミ
狩猟笛崩笛イコカムルバス崩天笛イコカオンカム崩界笛イコカカムノミ
ランス崩槍ケルケカムルバス崩天槍ケルケオンカム崩界槍ケルケカムノミ
ガンランス崩銃槍パシカムルバス崩砲槍バシカオンカム崩界銃槍バシカムノミ
スラッシュアックス崩剣斧ムルカムルバス崩天剣斧ムルオンカム崩界剣斧ムルカムノミ
操虫棍崩杖キリカムルバス崩天杖キキリオンカム崩界杖キキリカムノミ
ライトボウガン崩弩エイヌカムルバス崩天弩エイヌオンカム崩界弩エイヌカムノミ
ヘビィボウガン崩砲バセカムルバス崩天砲バセカオンカム崩界砲バセカカムノミ
崩弓アイカムルバス崩天弓アイカオンカム崩界弓アイカカムノミ
アイルー崩剣ネコカムルバス

関連項目

モンスター/ウカムルバス
武器/ラスボス武器


*1 対となるアカムト武器の方はXX時点で10種
*2 武器の会心率が1%以上かつ、斬れ味ゲージ青以上で会心率が更に上昇
*3 レア度8・9の極限強化に必要な素材は比較的入手しやすい極竜玉で、レア10に必要な大極竜玉はラージャンやイビルジョーでなければ入手率が芳しくないため
*4 斬れ味はG級では頼りなく、鈍器の効果もない青ゲージであり、会心率もほとんどの武器が裏会心を使うには中途半端なマイナス20%である。