無印の時代から存在する古参の大剣。
目次
概要・性能
- 巨大なモンスターの骨を大胆に加工して作られた無骨な斧剣。またの名を「死刑執行人」。
その重厚な刃での一撃は最早「斬る」と言うよりも「叩き潰す」に近い感覚。
武器としてはまだまだ改善の余地が残されているが、より上質な骨や特殊な薬品が必要となる。
- 多くのシリーズでは一言で言えば「攻撃力だけに重点を置いた大剣」である。
同ランクの武器を比べて一歩踏み込んだ攻撃力を誇る反面、
斬れ味や会心率、スロットなどのステータスを少々疎かにしているという場合が多い。
また、MHP2Gでは上位で強化が止まってしまう、MH4Gでは覚醒スキルの対象外など、
簡単に見逃すわけには行かないデメリットを抱えている事もあり、全体的に扱いは難しい。
- 無印からMH2、そしてMHF-Gではほぼ鉄製の斧であるハルバード系統の武器から強化される。
鉄の塊であるハルバード(ジャッジメント)から骨の塊であるエクスキューションに突然変異する様子は
今になって考えてみるといろいろ不思議である(しかもメゼポルタでは未だに当時の製法のまま)。
わざわざ一から打ち直したのか、何らかの錬金術でも用いたのか…。
- 何故か生産や強化に角竜類、特にモノブロスの素材を投入するケースが多い。
特にMH4Gでは一発生産のキー素材として一角竜の堅甲が指定されており、
強化素材にもモノブロスハートや堅牢な白銀の角などをふんだんに用いるなど、
素材的にはモノブロス大剣と言っても過言ではない。
強化先
- エクスキューションはシリーズによって様々な強化先を持つのが大きな特徴
(ただし詳しくは後述するが、近年ではこの傾向が崩れつつある)。
多くのシリーズでは第一段階としてエクスキューション改が控えている。
なお、多くのシリーズでは説明文にて「薬品加工」と明記されており、
それに合わせてか強化素材として鬼人薬グレートなどを用いる場合がある。
- 無印からMHPまでは『ダークサイス』系統へ強化できる。
鉄の斧ハルバードから骨の斧エクスキューション、そして骨の大鎌ダークサイスへと、
わざわざ一度作った形を二度も崩して強化するという方向性がよく分からない工程を踏む武器だった。
なお、無印ではこれ以外に強化先が無く、エクスキューション系統として最終形態を迎える事は不可能だった。- やはり工程的に意味が分からないと判断されたのかは定かではないが、
後にハルバード、エクスキューション、ダークサイスのそれぞれは完全に別系統の武器となり、
それぞれがそれぞれの形で最終形を迎えるようになった。
- やはり工程的に意味が分からないと判断されたのかは定かではないが、
- MHGからはさらに上質な素材と特殊な薬品を用いる事で『執行人の大斧』へと強化されるようになった。
若干緑色っぽく変色したが、形状はエクスキューションとほぼ同じであり、
エクスキューション系統の正当進化形と言って差し支えないだろう。
それはある革命にて用いられ、歴史の闇の中で活躍したとされる曰くつきの代物であり、
長期間放置しておいた場所には血痕が残るという。
性能はやはり良くも悪くもエクスキューションの強化形。- 多くのシリーズでは執行人の大斧を最終形態としているが、
MHF-Gでは更なる強化先として『処罰者の凶斧』、そして『パニッシャー』が存在する。
さらに攻撃力を追求した性能となっているが、純粋な力の代償としてスロットを失ってしまう。
- 多くのシリーズでは執行人の大斧を最終形態としているが、
- MHP2Gでは執行人の大斧が最終形態となるが、前述の通り上位で強化が止まってしまう。
代わりにG武器としてエクスキューションGと執行人の大斧Gが用意されているので、
これ等の武器にこだわりを持つのならこちらを入手すると良いだろう。- MH4Gでは執行人の大斧がG級武器に昇格しており、使おうと思えば普通に使えるようになっている。
- MHXでは順当に強化すると、最終的にはLV4にて『サルヴェイション』という新しい名前の武器となる。
名前は違えど見た目や性能はやはりエクスキューション系。
なお、エクスキューションから派生して誕生する武器は存在せず、サルヴェイション一択である。
- MHXXにて限界突破、そして究極強化の果てに『アセンション』となる。
攻撃力は370と同作の大剣の中でも際立って高いが、残念ながら高いのはその数値だけ。
斬れ味レベル+2でも白が出ない劣悪な斬れ味と僅かばかりの会心率-5%が足を引っ張っている。
鈍器使いも痛恨会心も使いづらく、
仮に使ったとしても、同じスキルをもっと有効に使える武器がいくらでも存在する。
トドメとばかりにこんな性能で獰猛な強竜骨や太古龍骨、才覚の証と
強化素材もめんどくさい物が揃っているので攻略用鈍器としても使い物にならない。
結局アセンドしたのは死刑を執行されたモンスターではなく、この武器自身の魂であった。
唯一褒めるところがあるとするならば、大毒断マッシュロードを除いた他の鈍器大剣にはないスロット1か。
2や3ならまだしも、1では殆ど価値がないとか言うのは禁句。
- この他かつてのエクスキューション系統はシリーズにもよるが、
モノブロスサイス系統、ホワイトマンティス系統、アギト系統、ダブルブロスソード系統など、
様々な方向に強化できた。
しかし近年のシリーズではほぼエクスキューション系統として独立し始めており、
強化ルートが一本化されている場合が多い。
余談
- 上述した素材や派生強化先などを改めて確認すると、やはりモノブロスと繋がりが深いように見える。
また、エクスキューション系統の武器はMH3シリーズやMH4には登場しなかったのだが、
これ等のシリーズではモノブロスも登場しておらず、
MH4Gではモノブロスの復活に合わせたかのようにエクスキューション系統も復活した。
挙句、上述したようにMH4Gのエクスキューションはほぼモノブロスの大剣である。
やはり何か繋がりがあるのだろうか?- MHXではモノブロスは勿論、近縁種であるディアブロスも登場しないが、
エクスキューション系統は素材を変えて続投されている。
一応ダイミョウザザミのヤドとして出演しているが、朽ちた真紅の角を素材として用いるわけでもない。
…あ、あれ? 実はやっぱり関係なかった?
- MHXではモノブロスは勿論、近縁種であるディアブロスも登場しないが、
- エクスキューション(execution)とは、英語で「処刑」「死刑執行」を意味する。
また、パニッシャー(punisher)とは、同じく英語で「罰する者」という意味である*1。
そしてサルヴェイション(salvation)も英語であり、「救済」「保存」などの意味を持つ。
最後にアセンション(ascension)も「昇天」を意味する英語である。
- これだけだとサルヴェイションだけ異端なネーミングに見えるが、
『salvation』にはキリスト教における「魂の救済」という意味合いが強く持たれる場合がある。
方向性は大分異なるものの、結局はどれも「死」を連想させる単語なのである。