電竜の翼膜で創製された狩猟笛。猛き雷が内部で共鳴し周囲に荒々しく響き渡る。
(エムロードフラップ)
雷の重奏、ここに極まれり。最終版エムロードフラップの旋律は万民を震え上がらせる。
(ライトニングフラップ)
戦の後に反響するは孤高の竜の静かなる嘲笑の音色ただ一つ。横たわる骸を背に雲間に消ゆ。
(グルンリヒトフラップ)
MHXの4大メインモンスターの一角、ライゼクスの素材で作られた狩猟笛。
目次
概要
- 見た目は例によって笛らしくなく、やたら光りまくるスプーン。
たぶん形状でいえば銀の匙が一番近い。
ライゼクスの翼膜ででっかいスプーンを作ったらこうなるだろうな、というような感じである。
狩場に持ち出すとスピーカーのノイズやハウリングのような音が鳴るため、
もしかすると本当のモチーフは拡声器かもしれないが…。 - ライゼクス武器は火竜武器のものをオマージュした銘が特徴だが、
MHX当時はレウス通常種の狩猟笛が実装されていなかったため、
この武器は黒炎王のグロードフラップを元に名付けられている。
フラップ(航空機の可動翼片)の要素はこの笛には見当たらないが……
素材元が飛竜種なのでそういうことにしておこう。
- 本項では二つ名持ちモンスターである青電主ライゼクスの武器も扱う。
性能
MHX
- 下位ライゼクスを狩猟すると作成できるが、この時点での音色は白空青で
スタミナ減少無効や風圧軽減といった防御向けの旋律が並ぶ。
攻撃力強化旋律が無く威力も並レベルであるため、正直なところこの時点では王琴トドロキの方が使いやすい。
一方で、「だるま無効」の存在によってタマミツネ戦では快適な狩猟を約束するのが売り。
鼓笛珠でスロットを奪われがちな狩猟笛なだけに、この時は非常に役立つだろう。
- 上位素材を投入すると音色がガラリと変わり、紫橙青となる。
つまり、覇笛と同じ、攻撃力&防御力強化【小】を得る。
風圧無効やスタミナ減少無効といった便利な旋律も一緒に使えるため、汎用性は一気に上がる。
最終強化は「ライトニングフラップ」。
攻撃力180に会心率20%、雷属性36。空きスロットも1つ空いている。
そして、何より素晴らしいのは素で白ゲージ10、匠でさらに延長可能という斬れ味。
青ゲージもそれなりにあるため、匠でも業物でも好きな方を発動させて戦える。
王牙琴【鳴雷】に比べると素の威力や斬れ味で少しずつ上回るが、あちらは攻撃力強化【大】持ち。
ソロプレイの快適性ではこちらが上だがパーティプレイでの火力では鳴雷に若干分がある。
とはいえ、そこまで大きな差ではないため、好きな方を使えばいいレベルの性能差だろう。- ただし、作成するとなるとこちらの方がちょっと大変。
狩猟笛の鬼門である「電竜の鋏尾」を生産時に1本、さらに上位での強化時に2本要求されるのである。
幸い尻尾は捕獲でも稀に手に入るので、狩猟笛オンリーでも頑張れば作れるはず。
ストライカースタイルの3連柄攻撃で切ろう
- ただし、作成するとなるとこちらの方がちょっと大変。
MHXX
- 限界突破を行い強化を進めるとLV9で究極強化の「グルンリヒトフラップ」へと銘を変える。
「グルンリヒト」はドイツ語で”緑の光”を意味する。
- 攻撃力300に雷属性42、会心率20%にスロット1つと高水準。
そして、短いながらも素で紫ゲージを備えており、さらに延長可。
MHXXで紫の斬れ味補正が下がってしまったのは痛いが、
それでも橙青の優秀な音色を持っているので出番は多いだろう。- ライゼクスの剣士武器の究極強化で攻撃力が300となっているのはこの武器と操虫棍のみであり、
他の武器種での攻撃力は290となっている。
ただでさえ自力で攻撃力を上げる手段のある2つの武器種になぜ他より高い攻撃力を与えたかは謎である。
- ライゼクスの剣士武器の究極強化で攻撃力が300となっているのはこの武器と操虫棍のみであり、
- 比較の詳細は王牙琴のページに譲るが、
雷属性の攻撃力強化の旋律を持つ狩猟笛の中で扱いやすい立場を持っている。
斬れ味補正が下がったとはいえ業物+絶対回避【臨戦】で
斬れ味の補助は十分できるため、必要となるスキルが少なく済む。
また、会心率を持っているため人気の高い弱点特効+超会心の組み合わせとの相性が良い。
ステップを多用し、納刀継続のためにスタミナを消費するブレイヴスタイルでは
スタミナ減少無効の旋律が特に有効になる。
- 例によって限界突破に「電竜の鋏刃尾」を要求されるが、めげずに
柄攻撃でつんつん捕獲を狙おう。
MHR:S
- 最終的にはMHXX同様、「グルンリヒトフラップ」になる。
その性能は- やや低い攻撃力300
- 斬れ味は素で短い紫、匠で延長可能
- やや低めの雷属性28
- 会心率20%
- 装飾品スロットはレベル1が1つ
- 百竜装飾品スロットはレベル2
- 旋律は風圧無効、スタミナ回復速度UP、会心率UP
- 必要最低限の性能はあるものの、あと一歩の強さに欠ける印象を受ける。
斬れ味はそこそこ優秀だが、今作の近接武器は素で紫が出ているものも多い。
高会心率もRise系列の狩猟笛にはそこまで相性がよくない。
装飾品スロットも貧弱なのが残念だが、百竜装飾は各種特効を搭載できるのでありがたい。
旋律面は強みであった攻防UPを吹けなくなり、
代わりに実装された会心率UPも前述の通り狩猟笛との相性は良くない。
スタミナ回復速度UPは類似した効果のスタミナ消費軽減に比べるとやや汎用性に欠ける。
風圧無効は風圧を使ってこない相手だと何の効果もない…
と、非常に優秀だったMHX系列から一転して、使い勝手がいまいちになってしまった。
- ライバルの雷属性笛には
極めて強力な属性値を誇り、怒涛の回復性能を持つ神響・雷禍啼哭、
攻撃力UPが吹けて性能のバランスも良い優等生の真・王牙琴【天禄】、
第2位の属性値に属性攻撃力UPの旋律を備えた叫喚のフルフルート改、
攻防UP旋律を備えたバランス型の電電太鼓【雷神】、
斬れ味以外の性能は低いものの、旋律が非常に優秀な激ラー笛、鬼神電鼓【緋ノ魂】...
このようにかなりの激戦区となっているのだが、
グルンリヒトフラップの攻撃力は下から数えて2番目、
属性値は下から数えて3番目という何とも言えないポジションにある。
- ただ悪い話ばかりではなく、錬成ボーナスによって紫ゲージが伸びたため継戦能力は向上。
会心率も見切り7搭載で80%、狂化奮闘なら100%を出せるので達人芸や会心撃【属性】が無理なく積める。
属性値自体も最終環境ではスキル次第で150以上は見込め、属性会心を積んだこの笛の殴りダメージは侮れない。
- ソロ運用で盟勇との連携を考えた場合、フゲンとジェイとの連携がしやすい。
この2人は見切り7と超会心3を発動しているため、会心率UP旋律で物理期待値を他の盟勇以上に上げることができる。
旋律で高めた会心の叛撃を、皆でモンスターに叩き込んでやろう。
- 記事冒頭にも記載してある通り、MHXXでは【 究 極 強 化 】テンプレで済まされていた
グルンリヒトフラップのフレーバーテキストが実装された。
また、演奏時には電の反逆者の一節が流れるようになった。
ゼフィロフラップ
MHXX
- MHXXで初登場した青電主ライゼクスの素材から、
ゼフィロフラップを作成できる。
- ゼフィロフラップからLV5の究極強化を施すとジルヴォルトフラップになる。
性能は- G級武器としては少々低めの攻撃力280
- かなり低めな雷属性22
- 火力を補う会心率40%
- 少々長めの白ゲージと僅かな紫ゲージ。匠で70まで延長可能
- 音色は紫橙緑
- 二つ名武器特有の狩技ゲージブースト効果。
攻撃力強化の旋律がなくなったこともあって見た目以上に物理性能が落ちている。
とはいえ、紫橙緑の音色は会心率UPの旋律が使えるため、
素の高い会心率も合わせて会心率は60%にも達する。
超会心を組み合わせることで真価を発揮する武器だと言えるだろう。
- カリピストが集まる場合、通常種武器との相性は非常に良い。
それぞれの旋律に効果がかぶるものがなく、お互いに全ての旋律を活かすことができ、
攻撃力と会心率の両方で火力を伸ばし、風圧も咆哮も防げるという完璧な布陣となる。
関連項目
モンスター/ライゼクス
モンスター/青電主ライゼクス
武器/ゼクス武器
武器/グロードフラップ - 武器名のオマージュ元
武器/フレイムフラップ - MHRiseで登場した、リオレウス通常種の狩猟笛