武器/キャロムボール

Last-modified: 2023-11-01 (水) 14:54:59

MHXで初登場した、ラングロトラ素材のへビィボウガン。

目次

概要

  • ラングロトラの身体構造に着想を得て設計された武器らしく、
    回避時の衝撃から銃身を守るための、専用の装甲を持った作りになっている…とのこと。
    そのためか、この武器を装備していると少しばかりの防御力ボーナスが得られる。
  • この武器を見たことが無いという方は、読み進める前にちょっと形を想像してみて頂きたい。


















    納刀時のフォルムが丸まったラングロトラを模してるんだろ?
    …と思った方は、大正解。へビィボウガンのことがよく分かっていると言えるだろう。
    なんと言うべきか、こうなるのも必然という感じのデザインである。

性能

MHX

  • MHXでの最終強化は「転弩エイトボール」
    その性能を一言であらわすと、ひどい。
    具体的な性能を見ていこう。
基本スペック
・攻撃力200・装填速度やや遅い・反動中・ブレ右小・スロット無し・防御力+20
せいぜい防御力+20が少し目に留まる程度で、他はほとんど平均未満。会心率も0%。
…早くも不安要素だらけである。
対応弾種
「基本スペックがいまいちでも、使える弾種が優秀なら多少は目は瞑れるだろう」、
そう考えつつ弾種の項目を見るヘビィ使い達。しかし、その希望も見事に打ち砕かれる
物理弾は通常弾がLV順に7/5/5発、そしてLV2散弾が4発装填可能。それだけである。
一応徹甲榴弾と拡散弾が撃てるが、装填数が1発なので全く役に立たない。
さらに状態異常弾も全滅であり、ラングロ武器にもかかわらず麻痺弾すらも装填不可
ひょっとしてラングロトラの悪臭攻撃を模してこやし弾くらいは最低でも入っているんじゃ…
武器内蔵弾を確認すると、無慈悲にもLV1重撃弾LV2火炎弾硬化弾のみ。
その上しゃがみ撃ち対応弾はなんとLV1火炎弾のみ。しかもこの弾はしゃがみ対応銃が最も多く、
二つ名武器まで含めれば他になんと10種も存在するため、この武器を選ぶ意味は皆無。
得意な弾が何一つ存在せず、もはやどうやって戦っていけばいいのかも分からない。
  • ちなみに、説明文には「機転を利かせ、あらゆる窮地をこの銃ひとつで転がり抜ける」との記述が。
    まさに(笑)であり、こんな性能では機転を利かせてどうにかなる問題ではない。
    というかその場合、この銃がすごいのではなく使用者の方がすごいのではないか?
    むしろあらゆる窮地はこの銃のせいで転がり込んでくる気がするが…。
強化先
「この武器の性能がダメでも、強力な武器への橋渡し役になるのなら問題ない」
…などと考えつつ強化先を見ると、この武器の強化はこのままか、アグナブロウかの二択となる。
詳しくはリンク先を参照して欲しいが、あっちはあっちで散々な性能である。
つまり、キャロムボールを作成したが最後、もう強化先に未来は無い
さらに酷いことに、キャロムボールは一発生産が可能であり、
不用意に作ってしまうとゼニーと素材をドブに捨てるのが確定してしまう。
  • むしろあちらの方は、作品ごとの武器名や性能のものすごいブレっぷりといったネタになる要素があるが、
    こちらはネタにすらされていないあたり、どうしようもない。
製作難易度
いや、まだ諦めてはいけない。
この手の低性能武器には少なくとも早く簡単に作れるなどのプラス点があるはずだからだ。
しかし、そのようなわずかな望みを持って要求素材の欄を見たハンターは、完全に救いがないことを悟る
この武器に限ってはそんな事はなく、強化には斬竜の堅殻から炭鉱夫でもしないと集め辛い獄炎石、
更に上記のアグナブロウにも要求されていたはずの炎戈竜素材、とどめに獰猛な尖爪まで要求されるのだ。
そのためこの性能でも最終強化はHR7までお預けで繋ぎとしてもまるで役に立たない。
  • これでは存在意義が皆無と言われても致し方無いだろう。
    精々その特徴的なデザインが気に入ったプレイヤーがコレクションとして作成する程度である。
  • 一応これで、MHP3で登場した牙獣種トリオのへビィボウガンが全て揃うことにはなった。
    対応モンスターの一式で固めた3人組でネタプレイをするとか、そういう使い道ならあるかもしれない。
    キャロムボールがダントツで扱いにくいのには触れないであげよう。
    ちなみに、牙獣種トリオの他2名は二つ名版ヘビィも存在するがラングロトラは二つ名を持たないため、
    牙獣種トリオの二つ名装備で統一することはできない。

MHXX

  • 先に強化点を述べておこう。
    麻痺弾が装填できるようになって、LV1麻痺弾はしゃがみ撃ちにも対応した。
    あとスロットが2つになった。以上
    辛うじて使えるレベルの麻痺弾以外はもう全てが弱いとしか言いようがない。
    攻撃力が320しかない上に、通常弾の装填数は8/6/6と酷すぎる状態である。
    • 一応比較対象が居ない訳ではなく、二つ名ヘビィ中で文句無しの最弱である黒縄鬼砲【章断】がある。
      あちらも通常ガンなのに高レベルの通常弾の装填数が微妙で、それ以外の弾はからっきしという特徴があり、
      それに加えて内蔵弾としゃがみ撃ちも今一つな性能な所もそっくり。
      麻痺弾しゃがみ→火炎弾しゃがみ運用ができるようになっただけ、キャロムボールの方がマシかもしれない
  • ただし、強化難度は獰猛素材を要求されなくなり、ラングロトラ素材とエルトライト鉱石5つを除けば、
    斬竜の重殻と炎戈竜の重殻がそれぞれ2つだけでいいので、上位の頃よりははるかに楽に強化可能。
    完成時期こそG★4だが限界突破の次が究極強化の所為で、攻略用としては相変わらず微妙なのは禁句。
  • しかし、そんなキャロムボールにも一筋の光明は存在する。
    それは強化先であるアグナ性能向上
    炎戈にLV2通常弾しゃがみが追加された他、派生先として炎戈も復活している。
    どちらも強化時期は相当遅いものの、炎戈の方はLV1貫通弾しゃがみヘビィとして一級品の性能があるので、
    MHXでの惨状よりはまだ救いがあるとも言える。

MHRise

  • 時は流れてMHRise。ラングロトラと共にキャロムボールも復活。
    過去作ではいろいろと終わっていたボール野郎だが、今作では強力な銃へと一変
    下位での生産時点ではLV3通常弾が装填できるのがウリで、
    MHRiseではLV3通常弾はLV2の実に1.7倍の威力があるため、その価値は跳ね上がっている。
    おまけに各種麻痺弾と機関竜弾を両立しているので高火力のコンボ攻撃が可能となっている貴重な銃でもある。
    左ブレは少々気になるものの、そこさえ慣れれば攻略用の銃として極めて有用。
    お馴染みの防御+20も、ハンター側の体力が少なめの今作では頼もしい。
    「橙ヒトダマドリ4羽分の補正」と聞くとなかなか馬鹿にできない数字である。
  • 最終強化は転弩エイトボール。
    上位中盤あたりで簡単に作れるわりに、攻撃力は200と同期より一回り高く、
    百竜強化によりLV3通常弾の装填数が8発にもなるため頭ひとつ抜けた火力を誇る。
    地味にレベル1スロットが二つ開いているので取り回しも良い方。
    麻痺弾への適性は更に磨きがかかり、4発装填のLV2麻痺弾を歩きながら扱えるため、
    好きなタイミングで自在にモンスターの動きを止めることができる。
    さらに最終強化でLV2徹甲榴弾も解禁されるため、溜め撃ちと組み合わせてスタンも狙える。
    王牙砲【山雷】と比較した場合単純スペックではやや劣るが、
    装填数で勝っているため手数さえ稼げれば十分渡り合える火力は持っている。
    なお、あちらもあちらで大出世仲間である。
    上記で指摘されてきた過去作での欠点を完全克服しての復活と言えるだろう。

MHR:S

危機を好機に変え、標的の命を
掌中に収める。上質な素材で
堅固さを一層精錬した重弩。
(赤転甲弩ナインボール)

  • MR帯において赤転甲弩ナインボールが復活。
    本作での最終強化は赤転甲弩ナインボール間違ってもナインボール・セラフではない。その性能は
    • 他武器種から見れば高いが、ヘビィでは並程度の攻撃力350
    • ブレ左/小、反動「中」、リロード「やや遅い」と相変わらずな性能
    • 特殊弾は機関竜弾
    • 引き続き嬉しい防御ボーナス+20
    • スロットはLv1が2つと変化なし
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    • 装弾数は通常弾が素で全LV8発装填になり、徹甲榴弾が両LV1発づつ増えたこと以外は変化なし
    と、攻撃力が伸びたことを除けばRise時代とあまり特徴は変わっておらず、
    単体で見れば十分に使えるレベルの性能がある。
  • …が、本作の通常ヘビィは強豪が多数追加されており、
    特に目の上のたんこぶになるのが同攻撃力の俊足重弩ケルビ
    あちらは9-9-8と通常弾の装填数で上回る上にLV2の移動リロード・LV3の歩き撃ちに対応しており、
    通常弾運用とスロット・リロードでは完敗を喫している。
    それ以外では装填数こそ多少劣るものの優れた物理期待値で
    全レベルの通常弾の歩き撃ち・歩きリロードが可能なトリガーofオールや、
    同等以上の拡張性を持ちつつ攻撃力400という超威力を持つ蛮炎重弩ロギンテルマ改といった
    個性的すぎるライバルに対抗するのはいささか以上に厳しい。
    • ちなみに、最も差別化が難しい相手がオオナズチヘビィの霞重砲カムリムナ
      詳細はリンク先を参照していただきたいが、攻撃力、スロット、防御ボーナスで上回り、
      こちらが装填できる弾種はほとんど網羅した上で麻痺弾と徹甲榴弾以外の装填数がこちらより多く、
      ナインボールに出来ることでカムリムナに出来ないことは少ない。
      こちらが片ブレであることと機関竜弾であること、後述の麻痺弾の装填数が差別化の鍵になるか。あと硬化弾
      ブレ抑制の分を他スキルに回して、麻痺、スタンからの機関竜弾で攻め立ててやろう。斬裂弾はちょっと無理がある
  • 一応、前作からの長所として麻痺弾の扱いだけなら全ヘビィでも一位の座は堅持している。
    匹敵できる性能があるのはゼクトインジェクトぐらいしか無いが、あちらは散弾ヘビィなので住み分けはできている。
    第一線では厳しくとも、「存在意義皆無」とまで言われていたMHXX以前に比べれば遥かにマシである。

余談

  • 武器名はビリヤードから来ており、
    キャロムボールの「キャロム」はビリヤードの種類の一つ(キャロム・ビリヤード用ボールもある)。
    エイトボールはビリヤードの遊び方の一つである。
  • 「ナインボール」ならば某変態企業の看板キャラになったのだが…
    なお、その企業のゲームにも偽物の「エイトボール」が登場する。そしてトップクラスに弱い。
    • が、MHXXでは分不相応にも赤転甲弩ナインボールという名を冠してしまった。
      当然、性能の方は改善されていない。違法改造パルスか、ブレード光波さえ使えればこんなことには…
      とはいえ、この武器の欠点は火力の見劣りと対応弾の微妙なラインナップに、物足りない装填数であり、
      取り回しの面では大きな問題点は無いので、この武器を使って並み居る強豪をなぎ倒していけば、
      分かる人には分かる用語で言うなら『ラスジナのハンデレールガン』のような立ち位置にはなれるだろう。
      アリーナのトップがどうして……
    • MHRiseでは初期のキャロムボール、強化形態のエイトボール共に優秀な性能へと生まれ変わっているため、
      超大型DLCのサンブレイクでMR武器として再登場するであろう
      ナインボールの性能予想についても注目が集まっていた。
      そのMHR:Sでは赤転甲弩ナインボールという銘が復活し、武器自体は順当に強化されたものの、
      麻痺弾を除けば新規に追加された物を含んだライバル達についていける性能ではなかったことから、
      ナインボールの名を名乗るにはパンチが足りない性能という評価に留まっている。

関連項目

モンスター/ラングロトラ
武器/ラングロ武器